<ピート・カールソン>
 <ピート・カールソン:プロフィール>

 1950年6月24日、コネチカット州のブリッジポートという街に生まれ、生後3ヶ月でインディアナに移住、1984年までその街で生活を続けています。10代の中盤に、ママス&パパスやハーマンズ・ハーミッツといった60'sのポップスを愛聴し、16歳でギターをスタート。初めて買ったギターはシルヴァートーンというメーカーのもので、わずか5ドルで手に入れたそうです。
 その後、インディアナのスタジオで出会ったプロデューサー:ジョン・ダーナルと意気投合し、彼のプロデュースで初めてのアルバムを制作。「Jesus, Your Name」と題されたその作品はピートのオリジナル3曲+アンドレ・クラウチ他のCCMクラシックス7曲で構成され、Pinebrookというマイナー・レーベルから1974年にリリースされています。そのアルバムが認められ、今度はカンザス・シティをベースにするCCMの中堅レーベルTempoと契約。1976年に「You Were There」、77年に「Hideaway」、そして1979年に「Off The Beaten Path」と計3枚のアルバムを発表します(後の2枚はTempo系列のChrismから発売)。当時の音楽性はアコースティック・ギター1本で歌える、いわゆるシンガー・ソングライター系のクリスチャン・ミュージックでしたが、80年代に入るとCCM界の最大手Wordとの契約もまとまり、今度はキーボード主体のよりポップでよりモダンなサウンドを指向。当時ナッシュヴィルで駆け出しのプロデューサーだったキース・トーマスとのコラボレーションし、アルバム「Dreamer's Dream」を発表(発売はWord/Day Springから)。こちらも当時売り出し中だったギタリスト:ダン・ハフのプレイをフィーチャーするなど、緻密で洗練された音作りで、日本のコアなAORファンを魅了します。このアルバムからは、タイトル曲がCCMチャートでNo.3まで上がるヒットを記録。それに気を良くしたレコード会社は次のアルバムも再びキースのプロデュースで制作。その作品は「Child Of The Heavenly」と題され、1984年にリリースされています。
 この後1988年にもう1枚、「Living In The Name Of Love」というアルバムを制作。このアルバムはボブ・カーライルでお馴染みのレーベルDiademから発売されています。90年代はソングライターとして、TAKE 6、シー・シー・ワイナンズ、リサ・ベヴィル、ビリー・クロケットなど、ゴスペル/CCM系のアーティストに曲を提供。また最近は、自己の音楽出版社:Matters Most Musicを設立。CCMに限らず、ポップ、カントリーまで幅広く管理し、その楽曲をインターネットを通じてレコード会社やプロデューサーに売り込むという独自のアプローチを取っています。