<ダニー・ジェラルド>
1946年3月19日カナダの西海岸ヴァンクーヴァー生まれ。ブルック・ベントンやボビ ー・ブランド、ナット・キング・コール他を聴いて育ち、20代になってから人気ミ ュージカル「ヘアー」に出演。ブレンダ・ラッセルやエリック・マーキュリー他と 親交を深める。 またその頃、ボニー・ジーン・クック(BJ・クック)と知り合い、その彼女を通 じて 紹介されたデヴィッド・フォスターとスカイラークを結成。1972年の「Skylark」、 74年の「Skylark 2」とアルバムを2枚リリースし、1stに収められていた< Wildflower>が全米9位まで上がるスマッシュ・ヒットを記録。その後も<I'll Have To Go Away>(Adult Contemporaryチャート39位)、<If That's The Way You Want It>(R&Bチャート55位)と小ヒットを生むがグループは約2年の活動で やむなく解散。 その後はセッション・シンガーとして再スタート。エルトン・ジョンのバンドに参 加し、ヨーロッパ・トゥアーに同行したこともあって、エルトンのロケット・レコ ードから ソロとして初めてのシングル<(Baby)Don't Let It Mess Your Mind>を1975年の夏 に リリース。R&Bで65位、ポップで104位という小ヒットを記録する。 そして1976年に初のソロ・アルバム「Donny Gerrard」をGreedy Recordsから発表。  <Words(Are Impossible)>(R&B37位、ポップ87位)、<Greedy For Your Love>(R&B73位)/<He's Always Somewhere Around>(同92位)=両A面、 <Stay Awhile With Me>(同71位)と3枚(4曲)のシングルをチャートに送り込 む。また、同レーベルから2枚目のソロ作を出す話しもあり翌1977年にシングル< Darlin'>を リリースするが、この後Greedy Recordsのクローズにより、その話しも自然消滅。 以後は再び、セッション・シンガーとして活動。エリック・カルメンからアーロン ・ ネヴィルまであらゆるアーティストをバック・アップ。ジェフ・ローバーの「 Galaxian」(1981年)のようにリード・ヴォーカルを務めたレコードも少なくない。 また、旧友デヴィッド・フォスターがプロデュースを手掛けた映画「St.Elmo's Fire」のサントラでも<Love Theme From St.Elmos Fire>のヴォーカル・ヴァージ ョンを 現マイケル・マクドナルド夫人:エイミー・ホーランドとのデュエットで披露。深 みの ある歌声大健在、を証明している。 また、99年、実に23年ぶりとなるソロ第2作「Donny Gerrard Romantic」 (Frequency)を完成させ、再びフロントにカム・バック。オリジナル曲に加えて< Very Thought Of You>や<Sentimental Reasons>他の古いスタンダードをレパー トリーに加え、新しい ダニー・ジェラルドの世界を披露している。