<8月11日(月)>
「今日の出来事」
●1日遅れでクール・サウンド・インフォメーションを書き上げ送信。その後、今夜収録の「Adult Oriented Radio」の選曲&進行表作り。そして夜7時から収録。
●ハワイのジョンソン・イノスからサイン済みの契約書とマスターが到着! これにより、[COOL HAWAII 2003]のトリを飾るべく「Johnson + 6(仮)」を9月25日にリリースすることを正式にアナウンスいたします。1988年の1stアルバム「Johnson Enos」(未CD化)に2ndアルバム「Be My Love」(1991年)からの6曲を加えた全15曲入りになる予定です。お楽しみに!

「今日のE-mailから」


<8月12日(火)>
「今日の出来事」
●ウィル・ダウニングの新作「Emotions」のライナー書き。今回はGRP/Verve移籍第2弾で、10月上旬にユニヴァーサルからリリースされます。で、これが、もう超極上のクワイエット・ストームで、メロウ系大好きの当社お客様には絶対のお薦め。相変わらずムーディー、セクシーな歌声満喫で、ゲストもジョージ・デューク、カーク・ウェイラム、ノーマン・ブラウン、ジェラルド・アルブライト、ニコラス・ペイトンなど、一流どころばかり。ぜひとも、チェックして下さいませ。
●その後、HPの更新、LAの各人へメールで、今週から来週のスケジュール、アポイントメントを確認。そして、昨日収録した「Adult Oriented Radio」の検聴、ダビング、Qシート書き。

「今日のE-mailから」


<8月13日(水)>
「今日の出来事」
●ジノ・ヴァネリの「Nightwalker」の再発用ライナー書き。ボーナス曲とかはなく普通の仕様ですが、最新作の「Canto」と共にBMGからこの秋リリースされるものです。それはそうと、「Nightwalker」のライナー、普段とは全く違うシリアスなものになってしまいました。当時のAristaの話しをいろいろと書き、「Twisted Heart」をお蔵入りさせたクライヴ・デイヴィスへの怒り?を密かに訴えています(ボツになったらどうしよう....)。
●その他は、出張用の国際免許を取りに行ったり、いろいろと雑用系。

「今日のE-mailから」


<8月14日(木)>
「今日の出来事」
●ジョンソン・イノスと国際電話。ライナー用のインタヴューをしたい、というお願いだったのですが、今、なんとLAに居るということなので、では、明後日、そちらでやりましょう、と決定。しかも、今、ウンベルト・ガティカと一緒に仕事をしていて、今日もデヴィッド・フォスターやジョシュ・グローバンと顔を合わせた、という実に美味しい話しが。ウンベルト氏を私に紹介してくれる、という話しもあり、ひょっとしたら思わぬ方向に行くのでは..(何が?)。
●マイケル・センベロ「The Lost Years」の媒体宣伝用資料を作成。
●ジノ・ヴァネリの最新作「Canto」のライナー書き。聴くほどにジノ様のカリスマ性に惹かれていきます。
●夜は、篠田元一さんのスタジオでトラック・ダウンに立ち会い。とりあえず、トミーのヴォーカルをフィーチャーした<It's Your Love>他、3曲が最終ミックス一歩手前まで完成。実に、好い感じに仕上がっています。

「今日のE-mailから」


<8月15日(金)>
「今日の出来事」
●JALのファースト・クラスでLAへ。疲れが溜まっていたのか、単純に美味しいお酒をたらふく飲み(ワイン&焼酎)、フラット・シートに出来るせいか、私としては珍しく(おそらく史上初!)、5時間以上寝てしまいました。目が覚めたら「あと2時間弱で」と言われ、超吃驚! 悪い気はしません(笑)。
●しかし、空港に着くと、もの凄い人の数、しかも、Visitorsに対する対応が無茶苦茶悪く、税関出るまでに実に1時間以上の時間を要してしまいました。US市民は30分も掛かっていないでしょう、対応する係員が倍いるので。そこで一気に疲れてしまいましたが、めげずにいつものレンタカーでカリフォルニア気分満喫! クレイジーなほどホットだ!という戦前の噂とは違い、快適な暑さで、まさにカリ気分100%! いきなり数人に電話を掛けるも全員留守電で若干ガッカリ。パット・ブーンのオフィスに個人デスクがあるデヴィッド・ディッグス氏に会いに行くもまだ昼食から戻らず。とりあえず、最低限CDが渡せれば問題ないのでオフィスの人に預けて退散。その後、ホテル探し。ここのところ気に入っているハリウッドのBudget Innに飛び込むもダブル・ベッドの部屋しかないので$80と言われ、ほな、いいです、と断り、同じSunset Blvd.沿いのSaharan Motor Hotelを訪ねると、$55+taxで部屋があるというのでここに決定。明るい雰囲気のモーテルで、部屋も清潔、かつ、ゆったり目。冷蔵庫がないのは残念ですが、プールがあり、そのそばに自動販売機があるので、ま、特に問題はございません。場所は7212 Sunset Blvd. Hollywood CA 90046 (323)874-6700です。
●その後、ジョンソン・イノス氏と連絡が取れ、夕方、ホテルまで迎えに来てもらいました。そして、ランスのアルバムでも好い仕事をしていたプロデューサー:ラウル・フェルランドのスタジオに行き、そして、デヴィッド・フォスターも使っていたというO'Henryというスタジオにちょこっと寄り、有名なWest Lake Studioに。そこで、ジョンソンがウンベルト・ガティカさんを紹介してくれました。ウンベルトさんはワーナーのロック・グループ:Cafe Quijanoの新作をプロデュース中で、そのミックスの最中でした。メンバーも揃っていたので一緒に写真を撮ったリ和気藹々モード。ウンベルトさんは前作もプロデュースしていて、ここにはフォスター、ランドウ他の一流どころが多数参加、新宿のTower Recordsで大きく展開していた、というのを教えられました。今日聴いたのは、まさに、スパニッシュ・オルタナティヴ・ロックとでも呼びたい、ワイルドなロック・チューンですが、これがよく聴くとギターがいっぱい鳴っていて、しかも、それらが、マイケル・ランドウ、マイケル・トンプソン、ティム・ピアースの3人だというので吃驚。メインのストローク系ロック・ギターだけ聴くととてもそんな感じはしないのですが、よく聴くといろんな音が入っていて、そこにウンベルトさんのマジックを見た気がします。なんたって、オルタナ系なのに(なんて言うと変ですが..)72chをフルに使っているんですから、コンソール。驚きました。あ、ちなみに、ウンベルトさんはほとんど彼専用の駐車スペースがあり、そこには「Hum専用。他の車は停めてはならぬ」という風に書かれていました。それだけでなく、その駐車スペースをカメラで監視していて、それが、ウンベルトさんの作業するスタジオのモニターでチェックできる、すなわち、車に悪戯でもされたら直ぐに解る、飛んでいける、というシステムは流石アメリカ! ま、逆に言えば、いわゆる地下駐車場とかではなく、スタジオの裏にあり、管理人もいない駐車場なので、それしか対応策がない、といったところでしょうか。
●その後、同じWest Lakeの別のスタジオで作業をしていたKenny O'brien氏をジョンソンから紹介されました。彼はラテン・ポップスの売れっ子プロデューサーで、グラミーにも3回ノミネ−トされているとのこと。こちらも、記念写真を撮らせて頂きました。
●そして、ユニヴァーサル・シティにあるシーフード料理のお店Gladstoneでディナー。クラム・チャウダーがなかなか美味しく、さらに、でっかいロブスターも結構いけてました。ただ、ジョンソンが頼んだパスタは失敗作だったようですが....。といった感じで初日は終わり。明日以降も、無茶苦茶忙しい日になりそうです。ひょっとしたらライナーをこっちで書く、ナンテコトモアリ....??

「今日のE-mailから」


<8月16日(土)>
「今日の出来事」
●今日は特にアポもないのでお昼前から買い物系に出掛けました。まずは、得意のRoss Dress For Lessでサングラスを3ケ購入し、それから半パンとアロハシャツを少々(あまりにワン・パターンですが..)。そして、これまたお決まりの「ラーメン日本」で食事をし、中古CDショップへ。特に掘り出し物はないものの、新譜系やベスト物を中心に2軒で約40枚を購入。そのうちの主なものを記しておきますと....(最近、新着輸入盤チェックを怠っていたので数ヶ月前のものがあってもどうかお許しを..)

●Kenny Loggins 「It's About Time」(All The Best/Records)
マイケル・マクドナルドとの共作共演で始まる最新作。リチャ・マーとも4曲共作していたり、クレジット的にはそそりますが、トミー・シミズのプロデュースっていうのは若干違うかも..。マクドナルドさんは好いんですよ、シムズで。黒いから。でも、ケニーはどうなんでしょう、彼とのコラボ....。
●Amy Grant「Simple Things」(A&M)
A&M長いですね、彼女も。今回はキース・トーマスが全10曲中8曲をプロデュースしているので、結構期待しましたが、いつものエイミーでした。ここ数作のロックっぽいギターが前面に出てくる、あの感じ。もっとキーボード・チックなサウンドのほうが嬉しいんですけれどね..。クリス・イートンとの共作曲はわりと好きです。彼の<God So Loved The World>の路線で。
●Steve Cole「NY LA」(Warner)
現在のWarnerを代表するコンテンポラリー・ジャズ・アーティスト:スティーヴ・コールの最新作。実は今年の1月にLAに来た時、そのタイトル曲がスムース・ジャズ・ステーションでこれでもか!というくらい掛かっていたので気にはなってはいたものの、でも、この曲、ケニー・ロギンスの<Love Will Follow>に似すぎていない?と思い、特に躍起になって追いかける、はしませんでした。アルバムはブライアン・カルバートソンがコ・プロデュースに共作に大活躍。他のメンバーはポール・ジャクソンJr.やトニー・メイデン、マイケル・ホワイト、レニー・カストロ....
●Jeffrey Osborne「Music Is Life」(JayOz)
R&Bのヴェテラン、インディで頑張ってますね、という感じで買い、直ぐに聴いてみたのですが、この人の声はライオネル・リッチーなんかと違っていつの時代にも色褪せない、古さを感じさせない、という利点があることを発見。つまり、声を聴くと、あ、80'sだね!とか、そういう風には思わせない、ということです。が、しかし、だからといって、無理に今風の路線を取り入れようとするのもどうなんでしょう....と、良否、両方の見方が出来る作品という印象を持ちました。バラード中心のほうが嬉しいですが、ま、それじゃあ、セールス的な部分で先が見える、ということなんでしょうが....
●Vickie Winans「Bringing It All Together」(Verity)
ご存じ、ワイナンズ・ファミリー:マーヴィンの奥方の最新作。いきなり元気なゴスペル・クワイヤー系で幕を開けますが、続く2曲目他、バラード系は結構いけます。制作スタッフ等は特に美味しいわけではないですが。
●Percy Bady 「The Percy Bady Experience」(Gospo Centric)
コンテンポラリー・ゴスペル界で最も売れっ子のクリエイター、パーシー・ベイディの初リーダー作。少し前に出た弟:レイ・ベイディのソロが好かったので、否応なしに較べたくなりすが、パーシーは歌も歌うものの、全体的にはプロデューサーとしての面を強く打ち出していて、レイ・ベイディ、ビー・ビー・ワイナンズ、DJロジャース、マーヴィン・サップなど、いろいろなシンガーをフィーチャーしています。5曲目の<Gone But Not Forgotten>はゴージャスなストリングスにうっとりさせられるアダルトなバラード。ラジオなんかで使う可能性ありです。また、続くミディアム調のポップ・ゴスペル<Free>では、何故かマイケル・ランドウがギターを弾き、ソロまでちょこっと演ってます。
●Regie Hamm「American Dreams」(Refugee)
ボブ・カーライルのここ数作で名前を頻繁に見かけたこの人。まあ、ボブをロック系、モダン系に導き、逆に私的には退き気味でもあったのですが、ま、でも、ソロが出たとなればチェックしない手はないですね、と購入しました。中身は予想通りの今時のエッジもあるアダルト・コンテンポラリー。悪くはないです。1曲共作があるだけで、それ以外は全て1人で作詞・作曲をしているので、ストーリーテラー的な部分もある模様。録音はナッシュヴィルで、ジェリー・マクファーソン(ギター)他、その手の人たちがバックを担当。ボブ・カーライルもコーラスでゲスト参加しています。
●Ben Tankard「Play A Lil' Song 4 Me」(Verity)
ゴスペル・フュージョン界の人気キーボード奏者。例によってクールなスムース・ジャズ系ピアノにゴスペルのテイストを盛り込んだお得意の世界を展開。バカラックの<What The World Needs Now>とクインシーの<One Hundred Ways>をカヴァーしていますが、前者はコーラスとの絡みが好く、結構使えそうです。
●Fattburger「Sizzlin'」(Shanachie)
相変わらず、なんて言ったら怒られますが元気にやってます、彼ら。長いです。今回も、と言うか、極上のスムース・ジャズとライヴでの盛り上がり想像させるファンキーなアンサンブルを巧みにブレンド。安心して聴ける、という言葉がピッタリと当てはまる仕上がりになっています。
●Lorraine Feather「Cafe Society」(Sanctuary)
ちょっと前に本人からもうすぐ新作が出る、と言われていたのですが、いつの間にか出ていました。デューク・エリントン、ジョニー・マンデルからデヴィッド・ベノワ、ラッセル・フェランテまでいろいろな人のインストに自分で歌詞を付けて歌った意欲的な作品です。バラードあり、スウィングあり、ポップにジャズが楽しめます。
●Mark Winkler「Sings Bobby Troup」(Rhombus)
こちらもジャジーな1枚。名曲<Route 66>の作者としてもお馴染み、Bobby Troupの作品ばかり13曲をレコーディングした作品です。2年位前に完成していたのがようやく出た、という感じですね。相変わらず、温かく、味のある歌唱は、疲れた身体に安らぎを届けてくれます。
●Dianne Reeves「A Little Moonlight」(Blue Note)
最近、ブルーノート物など、全然チェックしていなかったのですが、ダイアン・リーヴスの最新作は全編、アリフ・マーディンの制作だったのですね、知らなかった。これも、ノラ・ジョーンズ効果ですか? なんか、ぞっとしますね。全編スタンダード。ピアノ・トリオが基本で、そこにギター(ホメロ・ルバンバ)とトランペット(ニコラス・ペイトン)がちょこっと参加した、しっとり品好く、なアルバムです。歌はもちろん上手いし、さらにいったい何を求める?という気もしますが、しかし、アリフ・マーディンである必要性を見つけるまでには、もう何回も聴きなおしたり、過去数作を遡ったり、いろいろと時間が掛かりそうです....

●夜はスタジオ・シティのジャズ・クラブ:La Ve Leeでデヴィッド・ガーフィールド&ザ・キャッツのライヴを鑑賞。知っててLAに来たのではなく、たまたまLA Weeklyを見ていたら、昨日と今日がデヴィッドの日だったので速攻で電話を入れ、観に行くよ、を伝えた次第。メンバーはベースがジョン・ペーニャ、ギターがティム・ピアース、パーカッションがレニー・カストロ、ヴォーカルがアレックス・リジャートウッド、というお馴染みの人たちで、ドラムスは若い黒人のオスカー・シートン、という人でした。

以下は、そのクラブLa Ve Leeで売っていたインディなCD。
●Steve Ferrone「It Up」(Drumroll)
売れっ子ドラマー:スティーヴ・フェローニのリーダー作! ワォッ! と思って即買いしましたが、La Ve Leeでのライヴ盤でした。ただし、メンバーはなかなか豪華でキーボード:デヴィッド・ガーフィールド、ヴォーカル:アレックス・リジャートウッド、サックス:ジェラルド・オルブライト、ベース:ジミー・アール、ギター:マイク・オニール&スティーヴ・ファリス。さらに、ジャズ・オルガンのジョーイ・デフランセスコも1曲ゲスト参加しています。曲はフェローニがマーセル・イーストと共作したインストが半分で、残りはS.ダンの<Josie>、バーナード・アイグナーの<Everything Must Change>他のカヴァーです。
●Alex Ligertwood「Season's Greetings」(Rainflower Music Company)
元サンタナ、元AWB、そして最近ではデヴィッド・ガーフィールド・バンドの専属シンガーになっているアレックス・リジャートウッドが2000年に発表していたクリスマス・アルバム。ジェイソン・シェフが1曲ヴォーカルで参加。キース・オルセンが1曲プロデュースを手掛けています。
●Metro「Metro」(Kore Group)
アレックス・リジャートウッドがリチャード・ベイカーと組んだユニットによる5曲入りCDで、全曲2人の共作、そしてプロデュースは2人+キース・オルセンという、1995年の作品。ベイカーさんは、1970年代中盤のジノ・ヴァネリのアルバムに参加していたキーボーディストと同じ方ではないかと推測しています。音は打ち込み主体のいわゆる90年代サウンド、ですね。
●Bob Bangerter「Ordinary Man」(Groove House)
ハワイのギタリストのリーダー作。基本的にはスムース・ジャズ系のアルバムで7割がインスト。ただし、残りの3割はマイケル・ラフがリード・ヴォーカルを担当。曲もマイケルとボブの共作になっています。サウンド的には、最近のスティーリー・ダンに通じるタイトなファンク系ポップ・ジャズ、とでも形容できましょうか..。参加メンバーは他にマーク・ルッソ、レニー・カストロ、フレッド・シュルーダース、モーリス・ベガ、コーネリアス・バンパス等々。ちなみにこれは、ガーフィールドさんから頂戴したものです。

「今日のE-mailから」


<8月17日(日)>
「今日の出来事」
●今日は非常に有意義な1日でした。まずは、ハワイ島ヒロ生まれの日系人:ガイ・アオキ氏とミーティング。ガイさんは、ランスからの紹介だったのですが、実は彼、私がこの秋に計画している企画ものコンピに収録できる(収録させていただきたい)音源を1曲持っているんです。で、それの詰めと、その曲を録音した時のエピソード他を取材させていただき、手応えバッチリ! 条件面も全く問題なかったです。
●そして、次は車をかなり西のほうに飛ばし、ジェフ・ペシェット宅へ。彼も実は、その企画盤に入りうる音源を持っている、しかも、彼の友人がその手をたくさん持っている、ということで、それらを聴かせて頂きました。で、え?これ好いの?ジェフ、マジ!?!?!?!?!! と、私が狂喜したくなるような音源を持っていました。と同時に、それらの曲を聴かせて頂いた時点で、コンピ盤を作るだけの楽曲数は十分に揃うことが確信できました。バンザ〜イ! やはり持つべきは友人です。ジェフさんなんか、儲けのためではなく、本当に愛情で協力してくれてますからね。あとは、最終的な条件面をクリアできれば、予定通り、2003年10月25日、間違いなく、アルバムが出せそうです。帰国したら、早速、最終の詰めをしないと....。というか、これはひょっとすると、今後の頑張り次第でVOL.2も可能です。ああ、なんか、楽しみになってきたな。
●帰りにまたまた中古CD店に寄り、約20枚を購入。1枚買うとスタンプを1個押してくれて、スタンプが10個溜まるとCDが1枚無料になるという嬉しいシステム。場所は、エンシノ地区にある、CD Trader。ヴェンチュラ・ブルヴァード沿いです。
●ホテルに戻り、夕方は歩いてハリウッドの中心街に買い物。T−シャツ他、いわゆるお土産系を少々買い、帰りにバーガー・キングとリカー・ストアで夕食の買出し。今日は、買ってきたCD他を聴きながら、部屋で大人しくディナーしました。

「今日のE-mailから」


<8月18日(月)>
「今日の出来事」
●午前中からいろいろな仕事のアポ確認を電話で行い、11時にジョーイ・カルボーンさん宅へ。数分遅れで到着するとすでにジョセフ・ウィリアムス氏は来ていて、早速、ハグでご挨拶(笑)。いろいろと雑談した後、来月キング・レコードから出るメロディック・ロックのプロジェクト:Vertigo featuring Joseph Williamsのライナー用となるインタヴューを行いました。帰国して直ぐに、まさにその週末中にライナーを仕上げないといけないのが辛いですが、ま、こっちである程度準備しておけばそれほど大変でもないですね....。インタヴューは、へえ、そうなんだ、という部分も少なくなく、とても楽しかったです。何回もインタヴューしているんですが、新鮮でした。その後、3人でスタジオ・シティにある日本食屋さんでそば・うどんを食したのですが、あれ〜! ここ、前と較べて、メニューも味も変わった! 経営者が変わったとか言っていたけれど、これは酷いな....。うどんなんかこしはないわ、出汁も今二で....。当分、来ないでしょう、この味では。Ventura Blvd.沿いにある、風雅(Fuga)という店です。
●その後、時間があったので1軒、中古レコード店をチェック。LPを2枚、そしてCDを10枚弱買いました。LPはトム・スノウが以前居たグループ:Countryの「Country」(1971:Clean)と、ソウルのDJロジャースの1973年盤「D.J.Rogers」(Shelter)。共に$19.99と決して安くはないですが、前者はノーカットはもちろん、まさかまさかのシールドだったのでノー問題(すでに1枚所有していたので)、そしてDJロジャースもノーカットで盤質良好。こちらはデヴィッド・T・ウォーカー、マーロ・ヘンダーソン、マクサン・ルイス、クラレンス・マクドナルド、ボビー・ワトソン他が参加しています。 そして、5時にデヴィッド・ラズリーさんに会う約束も結局彼はダメで、彼のアシスタント的な女性に会い、デヴィッドさんに頼まれていたCDを渡しました。ちなみに今回は約100枚のCDを持っていきました。当たり前ですが、来る時は死ぬほど重たかったのがこれでとりあえず楽になったかな、という感じです。精神的に。
●その後、再び、West Lake Studioに出向き、カフェ・キハーノのメンバーに会い、先日言われていた彼らのCDをプレゼントされました。そして、再び、ウンベルト・ガティカさんにセイ・ハロー出来たのが嬉しかったです。ま、今回は、仕事には発展しませんでしたが、将来、何か一緒に仕事してみたいです、ハイ。
●今日はここまでなので、夜は、中古レコードを1軒チェックし、その後、スタジオ・シティのスシ・バーに。つまんで握って$50くらいです。

「今日のE-mailから」


<8月19日(火)>
「今日の出来事」
●午前中にデヴィッド・パックさんと電話で今日会う場所と時間の最終確認。いろいろとお忙しいようで....。そして10月10日リリース予定の「Unborn」のジャケットやアートワーク関係を話し合いました。そして、マンハッタン・ビーチにあるパックさんの家にちょこっと寄らせていただいたのですが、これが、大きな窓から太平洋が一望、という実に美味しいロケーション。ああ、やはりビッグ・アーティストはこうでなくっちゃね。私たちに夢を与えてくれないと! 成功すればこんな素晴らしいところに住めるのね、しかも、若くて綺麗なフィアンセ付きで(笑)、と。パックさんのCDには、私がインタヴューするまでも無く、本人による収録曲の解説、バック・グラウンドがいろいろと記されますので、ぜひ楽しみにしていてくださいませ。
●今日は特に打ち合わせ関係はこれだけだったので、帰りにヴェニス・ビーチに寄って、観光者気分を満喫。(珍しく)ソフトクリームを食べながら散歩したり、T−シャツ他、買い物をしたり、写真を撮ったリ。夜、鐘ちゃんと電話で話しをしましたが、日本はかなり寒いとか....こっちは、100%カリフォルニア気分なのでなんか恐縮しちゃいますが..。
●そして夕方にLAのNo.1レコード・ストア、Amoeba Musicで中古&新品の買い出し! いつも3時間くらい平気で過ごしてしまうのですが、今回もCD70枚くらい、LP10枚くらい購入し、いつもどおりの3時間コースになってしまいました。CCM系、スムース・ジャズ系、および、R&B系の新作&中古に力を入れていたらこの時間。つまり、ロックはほとんど見ずで3時間ですからね。自分でも呆れてしまいます。総額は$600くらい、と、全然高くないですが、それでもT−シャツだ、CDオープナーだ、いろいろとオマケをくれちゃいました。嬉しいです。お土産に換えさせていただきます(笑)。さ、それでは、戦利品ご紹介コーナー、始まり、始まり(例によって少し前の作品もありますが、ご了承くださいませ)

<CCM系>
●Kathy Troccoli「Greatest Hits」(Reunion)
14曲入りのベスト・アルバムです。新録が2曲でうち1曲は1stアルバムのタイトル曲<Stubborn Love>の、そしてもう1曲も84年の2ndに入っていた<Holy, Holy>のセルフ・カヴァー。2曲ともプロデュースはブラウン・バニスターが担当しています。
●Crystal Lewis「Santo, Santo, Santo」(Metro One)
クリスタル・ルイスの最新作のスペイン語版です。
●Sheila Walsh「Celtic Lullabies & Gentle Worship」(Sony Wonder/Integrity Music)
細かくチェックしていると、この人もきっちりと年に1枚くらいリリースしていますね。路線は最近のワーシップ系ですが、全編ポール・ミルズがプロデュースを手掛け、サム・レヴィーン、リサ・ベヴィル他が参加。シンディ・モーガンの作品も1曲取り上げています。
●FFH「Ready To Fly」(Essential)
女性1人、男性3人のポップ・グループの新作。例によって、メジャー・コードの軽快なポップスが全開。特に1曲目の<You Found Me>は聴いて直ぐに好きになりました。もちろん、プロデュースはポイント・オブ・グレイスでもお馴染みのスコット・ウィリアムソンが大半を手掛けています。
●Nicole Nordman「Live At The Door」(Sparrow)
デビューを飾るやアッという間にブレイクした女性の最新作は8曲入りアコースティック・ライヴ盤。アコーディオン、パイプ・オルガン、トイ・ピアノなどを盛り込んだ、本物のアンプラグド・アルバムです。ちなみに本人はアコピを弾きながら歌っています。
●Debra Killings「Surrender」(Verity)
若くして才能とオーラを感じさせる、スター候補性的なCCMの黒人女性です。大半の曲は自分で書きプロデュースも担当。また、4弦アコベ&6弦エレベを含む、all instrumentsはプレイするし、顔を悪くないし、で好感の持てる面ばかりが伝わってきます。ダラス・オースティンがプロデュースした1曲目は、いかにも今時のR&Bですが、2曲目なんか無茶苦茶クールで好いです。他にも、フレッド・ハモンドがプロデュースした曲もあるので、レーベル側が如何に力を入れているか、が解ります。 ●Chris Rice「Run The Earth Watch The Sky」(Rocketown)
マイケル・W・スミスのレーベルから登場したSSWの最新作。プロデュースはモンロー・ジョーンズです。
<スムース・ジャズ系> ●Tom Scott「New Found Freedom」(Higher Octave)
昨年出たアルバムを今頃買いました。サウンズ・オブ・ブラックネスのアン・ネスビーを1曲フィーチャーしたり、ジョージ・デューク、ジョナサン・バトラー、フィル・アップチャーチ、クレイグ・チャッキーソ、カール・アンダーソン、マーカス・ミラー、ラリー・ダン…と豪華なゲストのオン・パレード。安易なスムース・ジャズとは一線を画す、大人のアーバン・サウンドを届けてくれます。
●Michael Lington「Everything Must Change」(Marimeli/Lightyear)
ボビー・コールドウェルとの共演でもお馴染みのサックス奏者が昨年発表したアルバム。ピーター・バネッタ、ブライアン・カルバートソン、グレッグ・カルーキス、そして、マイケル本人他がプロデュースを担当。タイトル曲はもちろん、バナード・アイグナーの名曲のカヴァーですが、他にも、<Throught The Fire>もインストでカヴァーしています。歌ものはありませんが、バックはリッキー・ピーターソン、ポール・ジャクソンJr.、ジェフ・ローバー他、一流どころがずらり、という感じです。
●Paul Jackson, Jr.「Still Small Voice」(Blue Note)
順調にアルバムを制作しているポール・ジャクソンJr.の最新作。基本的に自分で曲を書きセルフ・プロデュースの形をとっていますが、人気上昇中のブライアン・カルバートソンが1曲プロデュースを手掛け、また、ジェフ・ローバーも1曲共同プロデュースで参加しています。ジェラルド・アルブライト、リッキー・ピーターソン、エイブラハム・ラボリエル他、バックはお墨付きの人たちです。
●Gary Meek「Step 7」(A440)
ジェフ・ローバーのバック・アップでアルバムを発表していたサックス奏者、ゲイリー・ミークが昨年リリースしていた作品。曲はオリジナル中心ですが、お馴染み<Calling You>をカヴァーしたり、チャーリー・パーカーの作品も演ってみたり、いろいろと楽しめます。ゲストはアイアート・モレイラ、フローラ・プリム他。プロデュースがジョン・ギルティンというのが気になります(ジェイ・グレイドンのソロ作で共作をしたり、マーク・ウィンクラーのアルバムでも好い仕事をしていた人です、念のため)。
●Tom Grant「Solo Piano」(Nu-Wrinkle)
全編オリジナルによるソロ・ピアノ集。
●Doc Powell「97th & Columbus」(Heads Up)
<Breezin'><Sun Goddess><What's Going On>のカヴァーを含む最新録音盤。ハーヴィー・メイソン、マーカス・ミラー、パトリース・ラッシェン、ルーサー・ヴァンドロス、ジョージ・デュークがゲスト参加した豪華盤です。
●Euge Groove「Play Date」(Warner)
ワーナーから昨年出ていたサックス奏者のアルバム。スムース・ジャズ界1の売れっ子、ポール・ブラウンが4曲のプロデュースを担当し、ピーター・ホワイト、ポール・ジャクソンJr.、フレディ・ラヴェル、マーク・ポートマン、ディーン・パークス他が参加。日本では全く話題にならなかったですよね....?
●Nelson Rangell「Look Again」(A440)
サックス奏者の新作。ウィル・ダウニングが1曲参加している他、ウィル・リー、レニー・カストロといったお馴染みの名前も数曲で見つけられます。
●Jimmie Sommers「Lovelife」(Gemini/Higher Octave Jazz)
前のアルバムで<Lowdown>のカヴァーをしていたり、最近、結構気になっているサックス界の貴公子の新録。これがまた絶品の1枚で、1曲目からラサーン・パターソンをゲストに迎えた極上のメロウ・チューンですが、ラサーンは計3曲の共作、共同プロデュースを担当。他にもメイシー・グレイと共作、彼女が歌う曲有り、お馴染みスティーヴ・ドゥービンも1曲プロデュース、といった感じで、まるでWAVEステーションを聴いているような完璧な極上サウンドが楽しめます。
●Gary LeMel「The Best Of Times (Concord)
ジャズ系の男性ヴォーカルです。過去にリリースした作品(Atlantic2枚、Blue Note1枚)からのベストものでP.アレン&C.B.セイガーによる<I'd Rather Leave While I'm In Love>のカヴァー以外は全編スタンダード。ただし、プロデュースはボビー・コロンビーとランディ・ウォルドマンですので、すっきりと聴きやすいサウンドです。
●Marion Meadows「In Deep」(Heads Up)
中堅サックス奏者の昨年の作品。ウィル・ダウニングが1曲ヴォーカルで参加。例によって艶やかなソプラノ・サックスで聴き手を和ませてくれます。ボブ・バルドウィン、ロイ・ハーグローヴがゲスト参加。ボブは1曲プロデュースも担当しています。
●Paul Taylor「Steppin' Out」(Peak)
松居慶子さんのグループで大活躍、そして、WAVEステーションでは超お馴染みになっているサックス奏者の最新作。なにしろ向こうではすでにベスト・アルバムまで出ているのですから、それだけ浸透している、という証し。で、今回はラス・フリーマンのPeak Recordsからのリリースで、より一層高品質な仕上がりを見せています。ジョージ・ハワード他を昔からサポートしているレックス・ライドアウト(LA)が6曲、そして、アダルトR&Bの申し子バリー・イーストモンド(NY)が5曲をプロデュース、というバイ・コースタルなプロダクションになっています。バックはドゥワイト・シルズ、マイケル・ホワイト、ルイス・コンテ、ジョナサン・バトラー他、音の職人達が多数参加。ケニーGにも負けない、歌心たっぷりのソプラノ・サックスでメロウな琴線に訴えかけます。
●Jeff Kashiwa「Simple Truth」(Native Language)
リッピントンズでのプレイでその名を広めた日系サックス奏者が昨年発表したアルバム。プロデュースはギターのチャック・ローブで、カシワ氏は各種サックスを巧みに操り、聴き易さに徹していると言うか、好感の持てるポップ・ジャズに仕上がっています。全曲純正インスト、というのも自信の表れでしょうか..。なお、ボーナスCDとしてレーベル・サンプラーが付いていますが、ここに彼の未発表トラックが1曲入っていました。
●Patti Austin「For Ella」(Playboy Jazz)
2002年作品ですか....パティがこんなアルバムを昨年出していたなんて全然知りませんでした。いかに最近、輸入盤店に足を運んでいないかがバレてしまいます(笑)。タイトル通り、エラ・フィッルジェラルドに捧げたスタンダード集でパトリック・ウィリアムスがアレンジを手掛けた、ビッグ・バンド・アルバムです。録音はドイツでした。
<R&B系>
●OST「Lialeh」(Lita)
バーナード・パーディーが全編の音楽を担当した1974年作品のCD化です。7曲中4曲が歌もの。今の時代にバッチリはまるメロウでグルーヴィーなサウンドはクラブ系音楽ファン必携、ですね。
●Kelly Price「Priceless」(Def Soul)
マライア・キャリーのヴォーカル・コーチでもある(あった?)ゴスペル系女性の最新作。フェイス・エヴァンスとのデュエットあり、クラーク・シスターズとの共演あり、ジャム&ルイス:プロデュースが1曲あり、でも半分くらいはウォーリン・キャンベルがプロデュースしていて、ケリーとフランキー・ビヴァリーの共作曲も1曲ある、そんな1枚です。
<その他>
●Celine Dion「One Heart」(Epic)
セリーヌの新譜が早くも未開封中古で売っていたので買いました。で、早速聴きましたが、1曲目からハウス風ポップスで吃驚。しかし、これがケリー=スタインバーグの隠れた傑作<I Drove All Night>(シンディ・ローパーに提供)のカヴァーだったのでさらに驚き。BSBだ、イン・シンクだ、じゃないですが、今回のセリーヌは北欧のプロデュース陣を大きくフィーチャーしていて、なるほど、今のアメリカ音楽地図はこんな感じなのね、を痛感。でも、子供向け?ポップスを散りばめている分、バラードが面白いように映える、映える。他の方はどう思われるか解りませんが、トータル的には素晴らしいアルバムだと思います。はい。
●Siedah「Siedah」(Omtown)
サイーダ・ギャレットの新作です。クレジットを見ると自主制作の模様で(C)は本人になっていました。グレン・バラードとの共作が4曲ありますが、プロダクションは全編ジョン・ウーラーという人で、4曲でマイク・ポーカロがベースを担当、あと、グレッグ・フィリンゲインズも入っています。サウンドは完全にギター・ロック。R&BでもAORでもないです。なんたって、ローリング・ストーンズのカヴァーまで入ってるんですから、これは驚き。唯一惹かれたのはマイケル・ジャクソンに提供した<Man In The Mirror>の自演版。好い感じのアンプラグドに仕上がっていて。これは聴けます。

「今日のE-mailから」


<8月20日(水)>
「今日の出来事」
●サン・ディエゴ行きはキャンセルになったものの朝10時前にマーク・ポートマンさんから電話が入り、よっしゃ!と意気込む私です。午前11時にハリウッド・ヒルズにある彼の家を訪れたのですが、いやー、初対面のマークさん、非常に好青年、ハンサム・ガイでした。36歳、ということですが、もっと若く見えますね。ここ数年は、デヴィッド・フォスター絡みの仕事が多いようですが(あと、ラテン・ポップス)、面白いことをひとつ。彼の家のある丘の上のストリートはたくさんミュージシャンが住んでいるそうです。直ぐそばに住んでいるのがビー・ビー・ワイナンズ、そして、もう少し降りたところがサイモン・フラングレン(夏の時期は英国に戻っているそうですが)、そしてその先がレット・ローレンス、ということで、皆、デヴィ・フォスさんと多からず少なからず関わっている人たちなんです。まさに、デヴィ・フォス・ストリート、という感じでした(ちなみに、フォスターさんが住んでいるのはマリブのようですが)。ま、それはともかく、マークさんにいろいろと音を聴かせて頂いたのですが、これが凄い! 私が求めているものがそこにありました、しっかりと。で、早速その場で交渉するも、基本的にはOK! 帰国後に改めて契約書を交わしますが、これで、計画していたコンピレーション・アルバムは8割方実現する見込みとなりました。マテリアルは20曲くらいになりましたが、敢えて厳選。12曲収録を目指してまいります。しっかし、ここまで出来るとは思っていませんでした、正直言って。これも皆さんのお陰です!(とか言っておいて、最終的にボツったらあまりに情けないので、正式発表は契約書を交わしてから、とさせていただきます)
●さて。マークさんは今日もその後、マーク・アンソニーの新作用にひと仕事、ということを言っていました。家の中には、いろいろなゴールド・ディスク系がいろいろと飾られていて、本当に超売れっ子なのがよく解ります。で、マークさん宅を後にした私は、昼から奮発してLAで一番美味いのでは?と思われるお寿司屋さんNOZAWAに行きました。前行った時はメチャ混んでましたが今日は直ぐに入れたのでいろいろと食したのですが、アルコールは一滴も飲まずでも、チップ込みで約1万円ですから、これは、美味しくて当たり前、ですかね。前回行った時はここまで高い印象は無かったのですが....あと、ご主人が握ってくれると好いのですが、東南アジア系の板さんが握るとシャリがポロポロと崩れたり、全然ダメでした。結構、評価下がったかな....ネタは好いですが....。
●ホテルに戻って寛いでいると、デヴィッド・ラズリーさんから電話が。ほとんど一方的に(笑)5分以上話され、渡したいものがあるので会いたい、とのこと。結局、3時半にAmoebaで待ち合わせをするも、30分くらい遅れてくるので、またまた暇つぶしにCDいっぱい買っちゃいました(笑)。ラズリーさんは会ってからもいたってマイ・ペース。自分の用件をどば〜〜っと喋って、どこかに行ってしまう。私も次の約束があるので、グッドバイを言わなくては、と、探すも、店がデカイので中々見つからず。あ、そんな所に居たの? とようやくバイバイ。ふ〜、疲れました。今日は特にメンションするほどのものはありません。
●そして5時にスニーカーのマネージャー:シェリー・ワイス宅を訪問。11月にリイシューするスニーカーの1st、そしてライヴ・アルバムに関する話しをインタヴューっぽくいろいろと聞かせていただきました。話しの中身は、バッチリでしたが、それよりシェリーさん宅でちょっとした出来事が。シェリーさんの奥さん:テリー・ワイスさんはいわゆるヴォイス・トレーナーさんなのですが、彼女のところに習いに来ている13歳の少女が物凄いことになっているそうです。なんと、パサディナ・ジャズ・フェスティヴァル、プレイボーイ・ジャズ・フェスティヴァル、この由緒ある2大ジャズ・フェスで、オープニング・アクトを務めたのでした、先月。もちろん、有名なアーティストばかり出るフェスなので、無名なアーティストは彼女だけ。それなのに、歌が超素晴らしく、次の日の新聞だったり何だったりに写真付きで紹介されているんです。それだけではありません。なんと、デヴィッド・フォスターがプロダクション・ディールだかなんだか彼女と契約を交わした、ということですから、これは強力。将来が楽しみです! で、驚いたのは、シェリーさんがその話しを私にしてくれた時、そう、まさにその時、彼女が、ヴォイス・トレーニングでシェリーさん宅にやって来たんです。とても可愛い子でした(笑)。で、思わず、私は一緒に写真を撮ってもらっちゃいました。あ、名前は、Renee Olstead。もともとはカントリーを歌っていたそうですが、ここ2〜3年、ジャズも歌うようになったそうです。デビューの日も近いのでは....なんたって、この業界40年のシェリーさんが、マジで太鼓判押しているのですから!
●続いて7時にグレンデールにあるライヴ&レストラン:The Rusty Pelicanに行き、そこで、スニーカーのマイケル・ケアリー・シュナイダーさんと待ち合わせ。スニーカーのことをいろいろと振り返ってもらい、その後、マイケルさんのバンドのライヴをそこで鑑賞。オリジナルはホンの少しで、いわゆるカヴァー曲中心のライヴですが、ボビー・キンボールさんのバンドでずっとツアーをしていたというデヴィッド・アランさんがギター、ベースがジョー・xxxxさん、そして、ドラムスがスティーヴン・ビショップ他と演っていたというティム・ウィリアムスさん、という中々のメンバーで、キーボードレスでもスティーリー・ダンの<Josie>をばっちり決めたり、さすがLA! そのレヴェルの高さを今日も痛感しちゃいました。ギター1本による<More Than Just The Two Of Us>(スニーカーの大ヒット曲)も実に好かったです。

●ということで、今日も1日お疲れ様でした。明日は、早くも帰国の日。本当に、こんな早く1週間が過ぎた出張もなかったのでは? 収穫はバッチリです!

「今日のE-mailから」