<7月10日(月)>
「今日の出来事」
●いつもは月曜日というと「Adult Oriented Radio」の収録がありますが、先週2本分録ったので今日はお休み。その分、15日(土)放送分の検聴、Qシート書きを午前中に済ませ、午後はスムース・ジャズのCDのデータ整理。そして夕方はシンガー:石井一孝氏が7月1日から始めたインターネット・テレビの番組(www.remu-tv.com 内)にゲスト出演。生ではなく収録なのでOAはまだ先、8月? になるかと思いますが、30分番組を2本、楽しくやらせて頂きました。AORの話しが中心です、基本的には。スタッフが皆さん、AORだったりサザン・ロックだったり、こよなく愛する音楽を持っていて、番組自体に愛情が感じられました。正式にいつOAかは解りませんが、石井さんから詳細がメールされること、信じて待ってます(笑)。

「今日のお休みBGM」Janita『Seasons Of Life』(2006:Ofir/Lightyear)
●またまた聴いてしまいました、最近のお気に入り。1、2、4、曲目が特に好きですね。シングルになった7曲目=ディペッシュ・モードのカヴァーも悪くはないですが。

<7月9日(日)>
「今日の出来事」
●今日は1日リラックス・モード。結構、こういうの、久しぶりかも知れません。例によって、最近、毎日毎日海外から届くスムース・ジャズの通販CDをいろいろとチェックし、選曲リストに加えたり、をマイ・ペースで行いました。

「今日のお休みBGM」Yulara『Livin' In Peace』(2003:Higher Octave)
●最近、覚えたニュー・エイジ系の男女ユニット、の新曲2曲を含むベスト盤。新曲のうちの1曲はかなり明るく解りやすいので、スムース・ジャズ番組の選曲でバッチリ使えそうです。それと、既発曲も半分以上がeditヴァージョンで入っているのでこれまた選曲には使いやすいです。入門編としてもお薦めの1枚。キーボードの男性とサックス&フルートの女性、という珍しい編成です。

<7月8日(土)>
「今日の出来事」
●お昼前に家を出て、今季初、インヴォイス西武ドームに野球を観に行きました。西武ライオンズvs北海道日本ハム・ファイターズ。お陰様で結構、入ってました、スタンド。試合開始30分前に着いたのですが、西武側の内野自由席はもうほとんど満杯。なので、3塁側に行き、周りを多少気にしながら楽しく観戦。西武のピッチャーが松坂大輔だったので絶対に落とせない試合、しかも、相手は現在45年振りだかの球団タイ記録となる11連勝中、となればこれは、絶対に止めるしかないです。試合は1点先制され終盤に追いつき9回裏でサヨナラか〜!という場面が訪れたのですが、おかわり君(中村選手)が1アウト1、3塁から最悪の内野ゴロ併殺で延長へ。そして10回の表にホームランを打たれ、これまでか....と諦めかけた10回裏、若い栗山選手(イケメンです、無茶苦茶)と選手会長赤田選手の連続タイムリーで逆転サヨナラ勝ち。いや〜、気持ち良かったです。もうこなると周りを気にせず、「よっしゃ〜っ!」と腹の底から声を出し拳を振り上げ飛び跳ねる私。きっと周りの日ハム・ファンからは憎たらししヤツに見えてしょうがなかったと思います、申し訳ございません。試合後も、ずっと勝利の余韻に浸って席に着いていた私ですが、最近は球団のサービスがホント、かなりマメになって来ていますね。試合が終わり、選手が引き上げた後のグランドにちびっ子&保護者さん?が出て、その感触を楽しんでいるんです。たぶん、バックネット裏の席、とか、限られたお客さんだけの特権だと思いますが、でも、好いことですよね、そういうの。試合前もなんだか和太鼓のショーが繰り広げられたり、あとは、球場の外で若い女の子のダンス・ショーがあったり。そう言えば、ロッテの選手は勝利の後、球場の外のミニ・ステージでカラオケショーを披露することもある、とか聞きますからね。巨人が低迷している今こそ、各球団のたゆまぬ努力がプロ野球人気の回復に大きく影響するわけで、今後もとにかく、頑張って欲しいです、グラウンドの内外で。

「今日のお休みBGM」Janita『Seasons Of Life』(2006:Ofir Music/Lightyear)
●フィンランド生まれの女性シンガーの最新作。今出ているアドリブ誌の輸入盤レヴューでもタワー・レコードの馬場さんが誉めていましたが、これはマジで激グッド。下手したら、今年出たアルバムのマイ・ベスト5とか10とかに入る完成度です。これが3作目で、98年のデビュー作は日本でもエピックさんから出ていました。家にCDがあったので引っ張り出してきたらジャンルは「ソウル/R&B」でコピーは「“ニュー・クラシック・ソウル”という一言では片付けられない才能。ニュー・ディーヴァ、ジャニータ、ついにワールド・ワイド・デビュー」でした。今回は全然違います。ジャジーで知的なボッサ系。馬場さんも「シャーデー好きなら気に入るであろう〜」みたいな形容をしていたと思いますが、そう、そっちファンに受け入れられやすいほうのジャズ・ボッサです。で、声も雰囲気あって良いですが、とにかく曲が良い! これなら繰り返し聴けます、マジで。騙されたと思って買ってみて下さい。ちなみに、このアルバムを購入するキッカケはRadio & Records誌のスムース・ジャズ・チャートに<Enjoy The Silence>という曲がランク・インしているので聴いてみたかったから、なのですが、その曲はディペッシュ・モードのカヴァーとは思えない仕上がりでやっぱりただ者ではございません。未所有の2ndも早速、ネットで購入したく思います。でも、ちょいと聴き直した1stはやはり特に必要ないです、中田的には。

<7月7日(金)>
「今日の出来事」
●お昼前にホテルをチェック・アウトし、ラーメン店を2軒はしご(笑)。しかも、うち1軒は小一時間かけて京阪本線をかなり京都寄りに行った所で食しました。途中、「枚方市」という駅を通ったのですが、私の番組「Adult Oriented Radio」のリスナーさん、何故か、この枚方市に多いんです。と言いますのも、ヘヴィ・リスナーの“ちゅんすずめ”さん他、リクエストを下さる方の多くが「枚方市」だったりするんです。しかも、女性が多い....(笑)。ま、それはともかく、今日も最初に目指した1軒が既に潰れていたり、で、大阪地区の今イチ盛り上がらないラーメン事情、を痛感した次第です。昨日行った名店「洛二神」だって、行列せずに余裕で入れてしまうんですものね。東京ではちょいと考えられないです。あの味、あのレヴェル、あの席数(10席無いくらい)で並ばないなんて…。
●そして、午後4時前から今回の出張のメイン・サブジェクトである某会合に出席。30〜40分であっさり終了し、ちょいと複雑な気分でしたが、ま、これも勉強と言うことで、はい(スミマセン、なんだか今イチ解りませんね....)。そして5時くらいの新幹線で速攻帰京。よく歩いたのでかなり疲れました(まだ、足の状態完璧ではないのにトータル1時間半は歩いています、ラーメン店探し(笑)他で)。

「今日のお休みBGM」Carmen Cuesta『One Kiss』(1996:Bean Bag)
●チャック・ローブの奥方としてもお馴染み、カーメン・クエスタのソロ作。プロデュースはご本人、チャック、そしてウィル・リーというラインナップ。なので、参加メンバーもネルソン・ランジェル、アンディ・スニッツァー、ビル・エヴァンス他、なかなかに豪華です。コンテンポラリー・ジャズとアダルト・コンテンポラリーの中間に位置する品の良いサウンド&澄んだヴォーカルが魅力で、正直、今一つ頼りなさ気な所が、かえって世の男性には可愛く映るのかな....など、勝手なことを考えながら聴いてました。5曲目にカンツォーネのようなイタリア語の曲が出てくるのですが、その次辺りで今夜は眠らせていただきました。ちなみに、この後の2001年作品ではスティングの名曲<Shape Of My Heart>をカヴァーしていて、これは以前放送で使ったことがあるのですが、さて、本作からもOAされる曲で出てきますか、後日、改めて聴き直してみましょう。

<7月6日(木)>
「今日の出来事」
●今日から1泊2日で大阪出張。用事は明日の午後の集会(?)に出席する、なのですが、折角なので、と、一日早く入って、今日は、関西ラーメン巡りを敢行。で、これが大外しでした....(涙)。実は、大阪はある程度食べているし、前回、京都にも寄っているので、今日は、神戸寄りが良いだろうと、西宮地区で気になる2店を目指したのですが....まず阪急今津線甲東園駅そばの無化調店が無くなってました。場所は絶対ここ!というのは見つけられましたが、シャッター締まりっきり、看板はもう無い。嗚呼、はるばるここまでやって来たのに....。で、もう1軒、JR神戸線の立花駅そばにある塩ラーメンが非常に美味しそうな店もアウト。ここは念のため駅のホームから営業確認の電話を入れてみて、やっていたら改札を出よう、と思ったのですが、電話番号自体は生きているものの、誰も出ず。木曜日が定休日、とは記されていないのに全くダメですね。悲しいです。ってな感じなので、大阪に戻って隣の駅、天満の名店「洛二神」で気を取り直すことにしました。動物系と魚系を巧みに混ぜ合わせたWスープが絶妙のこの店。以前に一度訪れ、大阪地区でも1、2を争う名店、と私の中では盛り上がったわけですが、今日は、魚かえだし平打ち縮れ麺(冷)という新メニューを食しました。例によってこの店ならではの魚介系の出汁がガツンと利いて、冷や、なのですが、つけ麺式でもざるそば式でもない、言うなれば油そば状態で出されます(要は最初からタレがかかっている)。美味しかったです。そして、千日前のホテルに戻り、夜はFM Co-Co-Loのプロデューサーと軽く一杯。なんでも、特番の取材でオーストラリアに行き、そこで、バンジー・ジャンプからパラセイリングまで様々なアウトドア・スポーツを体験してきた、とか。羨ましいようなちょいと恐いような。ちなみに、バンジー・ジャンプの台に昇って、やっぱり恐いから止めます〜!と降りてくると、地元のオーストラリア民が揃ってニワトリの鳴き声を真似たブーイングを発してくるとか。チキン(臆病者)かあ。でも、それでカッとなって再度挑戦する負けず嫌いが少なくないとか。愛のあるブーイングですね。

「今日のお休みBGM」Jaared『Hangtime』(2002:Lightyear)
●今回の大阪出張にはCDを4枚持っていきました。ウェイマン・ティスデールの最新作、ヌーラの『Nura』、ザ・マーカス・ジョンソン・プロジェクト『Comin' Back Around』。で、丁度寝る時にかけたのがこれでした。ハッキリ言って、ジャケットの感じ、そして本人のルックスはリチャード・エリオットそのもの。サックスを抱えて、バックはセピア・ブルーな感じで決めて。で、サウンドも全体的には結構近いのですが、それよりも、サンボーンをどこまでも敬愛しているのが一発で解る、というアルト・メインのアーティスト。この人のことは最近知ったのですが、いやあ、まだまだホント、素晴らしい人たくさんいますね、スムース・ジャズの世界。日々是勉強=日々是収集活動で懐傷む、ってな感じですが、でも、AOR系アーティストの新録よりは全然聴き応えがあって、本当に楽しいです(スミマセン、ついつい本音が....)。さて、このジャーレッドさん、アルバムは2枚出していて、これが2nd。実はこのアルバムでアンブロージアの<How Much I Feel>を演っているのですが、1stでもプレイヤーの<Baby Come Back>をカヴァーしているので、オタク系AORフリークはチェックの必要有り、かもしれません。あ、でも、私は別にそれで購入したのではありません、オタク系ではないので(笑)。マーカス・ジョンソンがプロデュースをしていたことがキッカケで試し買いしたらそういう曲を演っていた、という次第。好い感じで眠らせていただきました、は、もちろん誉め言葉です。

<7月5日(水)>
「今日の出来事」
●御免なさい、遅くなって....と、心で叫び続けながら、アドリブ誌:TOTOインタヴューの原稿書き。普段は全ての会話を興してから美味しいところを抜き出し凝縮する、というパターンで進めていきますが、今回は時間もないし、なにより、ルークの早口がよく聞き取れなかったりもするので、字数も多くないし、と、久々に省エネ・スタイルでやりました。これだと、3時間で出来ますから、半分は節約できた計算になりますね。これで原稿関係ひと段落。今回は長かったです、いろいろと。

「今日のお休みBGM」Nils『Blue Planet』(1998:Ichiban)
●昨年のRadio & Records誌「Smooth Jazz 年間チャート」で見事No.1を獲得したギタリスト、ニルス(曲はもちろん<Pacific Coast Highway>)。その彼が98年にリリースした1stを最近、ようやくゲットしました。知人が、主にブラック系を揃え、スムース・ジャズのコーナーもあるという渋谷のマニアックな店(宇田川交番からワン・ブロックちょっと北西に行った辺りの地下。名前は存じ上げません。実際に行ったことはないので)で1700円くらいで購入した、と聴き、私もそこに行こうとか思いながら、結局は、足を運ぶ前にamazon.comで安く見つけられたのでその到着を待っていたのですが、それが届き、早速、昼間、軽く飛ばし聴き。そして、今日のお休みBGMで改めて聴いた、という次第です。このニルスさん、もともとロックっぽい風貌ですし、オクターヴ奏法を演ってもフルアコ系よりはストラト系的な軽快さが伝わってくる人なのである程度予想か出来ましたが、この1stではディストーションの効いたサウンドも当然出てきますし、21世紀のスムース・ジャズの感覚で聴くとちょっと違和感を覚えるかも知れません。ただ、参加ミュージシャンはフィル・ペリー、ラリー・ダン、ネイザン・イースト、ポール・ジャクソンJr.、サイーダ・ギャレット、シャンテ・ムーア、ロブ・マリンズ、エイブ・ラボリエル、ロニー・フォスター、ジョージ・ベンソン(!)、カール・アンダーソン、ボビー・ライル、マイケル・ホワイト、ジェラルド・アルブライトなど、まさに錚々たる顔ぶれ! なのにジャケットは、サイケデリックと言うか、ハッキリ言ってイモな感じ丸だし。それでもってレーベルがIchibanという、この一種のアンバランスさが溜まりません。ジノ様が日本公演を行った時のドラマー、エンゾ・トデスコも数曲でプレイしていますが、彼とも全然会ってないですね。今でもLAなのでしょうか....

<7月4日(火)>
「今日の出来事」
●午前中から「Adult Oriented Radio」の検聴、Qシート書き。そしてその後はCOOL USEN、7月度後半の選曲。マイケル・オマーティアン特集で、プロデュース作品を中心に2時間分、選んでみました。「Adult Oriented Radio」でも、そのうちオマーティアンさんをクローズ・アップしないと、いけませんね。

「今日のお休みBGM」Gene Dunlap『Peaceful Days』(2004:215)
●アール・クルー・トリオのドラマーにして、1980年頃からポツリポツリとリーダー作を出しているコンポーザー&プロデューサーの近作。ファンキー寄りのメロディアスなスムース・ジャズを届けてくれるのですが、サックスのエヴァレット・ハープをフィーチャーした<Forgiveness>という曲が向こうのステーションで流れているようだった(今年の頭頃、でしょうか....)のでずっと気になっていた1枚です。なかなか見つからなかったのですが、最近ようやくamazon.comで入手。早速聴いてみたのですが、これがもう1曲目からゴキゲンそのもの。さすが、ドラマーさんだけあってビート、グルーヴが生きてる、活きてる! マイケル・リントン、アール・クルー、ロニー・ローズ他が参加した2003年作もなかなかスムースでしたが、こっちのほうがさらに好い気がします(それ以前の90年代作品は今一つかな....)。これもSJC=スムース・ジャズ・コネクションの人たちに教えたい1枚です。って、ところでこのアルバム、日本のCDショップには並んでいたのでしょうか....その変が逆に全然解らないですね、最近。

<7月3日(月)>
「今日の出来事」
●午前中から進行表作りをして、お昼過ぎから「Adult Oriented Radio」の収録。今回はディレクター&ミキサーのMT氏が週末から奥さまと沖縄の島に行かれる、という関係で若干溜め録り。1本半=3時間分を収録しました。そして夜は家でアドリブ誌の締め切りを幾つか。まずは、3週間位前のブライアン・ブロンバーグ&オール・スターズ(ウェックル、ローバー、ミーク、ブラウン)のライヴ・リポート。そして「AOR通信」。こちらは、先日亡くなられたアリフ・マーディンさんへの思い、を切々と綴っています。

「今日のお休みBGM」Club 1600『Ridin' High』(2002:N-Coded)
●Club 1600は、ここ数年、一番気になっているプロデューサー:レックス・ライドアウトをリーダーとするプロジェクト。彼ならではの、ブラコン・チックなスムース・ジャズを堪能させてくれます。アルバムは2枚出ていて、これは2ndのほう。1枚目はウィル・ダウニングだ、アリソン・ウィリアムスだ、メイザ・リークだ、誰だ、がゲスト参加し、2枚目もダウニング、メイザ、マーク・ドーシー他がヴォーカルを担当。他に、ジェラルド・アルブライトやマーク・アントワンをフィーチャーし、マニアックなスムース・ジャズ・ファンから注目を集めています。

<7月2日(日)>
「今日の出来事」
●まずは、FM Co-Co-Lo「Afterglow」の選曲。今回はDJさんのスケジュールにより、通常より1本多い3週分のナレーションを収録、すなわち、選曲も3週分仕上げなくてはなりませんでした。今、一番、楽しい作業なので全然苦痛にはなりませんが、選曲には拘りまくっているのでかなり時間が掛かってしまいます。ちなみに、そのDJさんとはは、アダルト・ヴォイスが魅力の女性、ジャネットさん。彼女、10年ちょっと前に神戸:KISS-FMの番組でNAC=New Adult Contemporaryの番組を持っていたようで、当時、NACに力を入れていたレコード会社:ポリスターのコンピCDで顔写真入りのコメントを掲載していました。う〜ん、アダルティ。なので、今、スムース・ジャズ系の番組で喋っているのはある意味、必然的なのかも、と思った私です。そして、3時くらいから、通常より1日早く、「Adult Oriented Radio」の選曲(明日収録ながら通常より収録の量が多いので)。そして、夜は、アドリブ:輸入盤レヴュー。

「今日のお休みBGM」Nura『Nura』(2002:Start)
●つ、つ、ついに到着してしまいました。1年以上、ずっと探していたアルバムが。アメリカの店頭では全然見かけず、日本のアマゾンではなんだか値段が高いし、で、ひたすら我慢していたのですが、アメリカのアマゾンでリーズナブルにゲット。それが本日届いた、というわけです。で、出会いは、スムース・ジャズのコンピに入っていた<We're Not Alone>という曲。エンジェリックな歌声、しかし、どこかクールな出で立ちで、メロディも器楽曲的というかかなり変わっています、普通の歌ものと較べると。なので、その衝撃たるやハンパではなかったです。もう、一方的に恋してしまった、というわけですが、本日、アルバム全編を聴きくことによって中田の恋が正しかったのか、それとも、間違いだったのか、それが判明するのでした。で、結論は......正しかった!のほう。もちろん、アルバム全曲が<We're Not Alone>のようではなく、もっと普通のポップもありますが、共作者でありサウンドのイニシアチブを握っているスチュアート・スタインハートの高度な音楽性がヌーラを本当に輝かせているのが解ります。って言うか、ヴォーカリストのアルバムなのに、歌詞無しのスキャット系が3分の1くらいあるんですから、これは異質です。でも、その声だけで完璧にヌーラの世界。たぶん、今後は、スムース・ジャズ・コネクションの面々に、ヌーラ、ヌーラ、と騒ぐことでしょう、中田。「Adult Oriented Radio」の中の1コーナー、“スムース・ジャズ・イヴニング”で早速、使ってみたいと思います。反響あると嬉しいのですが....。

<7月1日(土)>
「今日の出来事」
●今日はひたすら精力的に仕事。まずは、アドリブ誌のインタヴュー原稿を2本書きました。共にEメール・インタヴューなのでテープ興しの手間も省け非常に楽。ダン・シーゲルとジャッキー・ネイラー、両方とも2時間くらいで書けました。そして、アドリブのレヴューも1本。ユニバーサルから出るボビー・ライルの新作『ハンズ・オン』をサクッと書き上げました。ハッキリ言って素晴らしい内容です(あ、レヴューの文章が、じゃないですよ、アルバムの中味が、ですよ<笑>)。そして、「Afterglow」の選曲準備として、いろいろなCDを聴き、選曲の体制に。いつもの選曲候補リストに入れたり、頑張りました。

「今日のお休みBGM」Urban Knights『Urban Knights III』(2000:Narada Jazz)
●元々はラムゼイ・ルイスだ、グローヴァー・ワシントンJr.だ、誰だ、が参加し、モーリス・ホワイトがプロデュースを手掛けたスーパー・プロジェクトのアーバン・ナイツ。デビュー時はGRPでしたが、この3作目からNarada Jazzに移籍し、メンバーもラムゼイの息子、フレイン・ルイスがイニシアチブを握る、若返り化を果たしています。で、このアルバム、非常に好く出来ています。クールで知的で、時にファンキーなスムース・ジャズ。お手本的な1枚で、10CC<I'm Not In Love>のカヴァーも非常に好い出来です。心地好く眠りに就かせていただきました。