<5月15日(日)>
「今日の出来事」
●今日から吉田鐘太郎氏と2人で、9泊11日、アメリカ4都市訪問の旅に出てきます。今回は、締め切り地獄と戦うことなく、基本的には前日までに終了(と言うか、2本のライナーは帰国後でいいや、と勝手に判断<苦笑>。怒られるかもしれませんが....)。お昼前に鐘ちゃんを車でピック・アップし、いざ成田へ。
 今回もノースウエスト:アヤオカさん(?)のご厚意に甘え、エコノミー・クラスなのにラウンジを使わせていただきました。鐘ちゃん曰く『僕、ラウンジに入るの、初めてかも....』。そして定刻通りに離陸、まず最初に訪れたのはサン・フランシスコです。ここは既に鐘ちゃんと2人でも2回は来ているのでお互いに勝手知ったる、という感じ。後は、時間の使い方を有効に使おう、と、まずは、ベイ・ブリッジを渡り、対岸の学生街バークレーへ。ここは、大きなレコード店が数軒ありますが、まずは、Rasputin Musicから。1Fがポップ、ロック全般で、B1がジャズ、カントリー、ヴォーカル、そして、アナログ。よく$3コーナーとかのバーゲンをやっているのですが、今回も直ぐに発見、まずはそこから見ました。続いて、1Fもひととおり見た後にB1へ。アナログ・コーナーではジャケット付きのシングル盤を数枚。中でも、ニコレット・ラーソンとマイケル・マクドナルドのデュエット、<Let Me Go, Love>が嬉しかったです。早くも枚数的にヒートしていますが、とりあえず、CD漁業の成果はこんな感じです。

Rasputin

Kiki Ebsen『Love Loud』(2000 Painted Pony Media)

は、は、恥ずかしかったです。2000年にソロ作を出していたのを知らなかったなんて....。と言うことで、即買いです、この値段ですし。内容的には昨今のいわゆる"メッセージする女性シンガー・ソングライター!"の色が強く、AOR的な旨味はほとんど無し。ビル・チャンプリンが1曲、コーラスで参加はしていますが....。
Becker & Fagen『Becker & Fagen』(2001 Direct Source)
あちこちからよく出てくる、デビュー前のデモ音源集。今回はこのタイトルで12曲入り。もちろん定番の<Don't Let Me In>は入っています。
Little River Band『Greatest Hits』(2000 Capitol)
エメラルド・グリーンの海(プール?)と、そこで泳ぐ女性のお尻から下の写真が光り輝く(笑)ベスト盤。日本でも以前出ていましたが、2000年にリマスターして再発、収録曲も18曲と増えているのでついつい買ってしまった次第です。名曲満載! やはり欠かせません、このグループ。
OST『One Life To Live』(1994 SBK)
ウォーレン・ウィービーの歌う<Goodbye>(フォスター作、エア・サプライもレコーディングした名バラード。ウォーレンのヴァージョンはそのフォスターがプロデュース)、エイミー・ホランド&マイケル・マクドナルド夫妻のデュエット、ブレンダ・ラッセル&ハワード・ヒューエットのデュエット、クリフ・リチャード、ウェンディ・モートンetc.を収録した、コアなAORファン、必携の1枚。中田は前から所有していましたが安かったのでダブり買いを実行した次第です。
Quarterflash『Quarterflash』(1981 Geffen)
懐かしいです、クォーターフラッシュ。ベスト盤は容易に手に入るので、何か、放送で使いたくなっても全然大丈夫なのですが、この1stはLPしか持っていなかったので、結構、嬉しかったです。Geffenの音源って、結構、中途半端に埋もれること、少なくないですからね。
Todd Rundgren『Liars』(2004 Alchemedia)
最近は新しいメディアに積極的に取り組んだり、通常のアルバム制作&販売では終わらないトッドだけに、これも恐る恐る買ったのですが、出てきた音は完璧なトッドならではのポップ・ワールドで思わずニッコリ。ジャケのダサさを完璧に払拭? 凌駕? してます。
Todd Rundgren『Bootleg Series Vol.3 Nearly Human Tour Japan'90』(2003 Sanctuary)
2枚組です。<Hello, It's Me><Can We Still Be Friends>以外は『Nearly Human』やその頃のレパートリーがほとんどです。
Rush『Feedback』(2004 Atlantic)
ラッシュ、初のカヴァー集。ザ・フーの<Summertime Blues>、ヤードバーズの<Shape Of Things>、クリームの<Crossroads>他、を基本的にはオリジナルを尊重、しかし、ところどころにラッシュ風こだわりを注入して、クールに演ってます。紙ジャケでニッコリ。
George Howard『The Best Of George Howard Vol.2』(1988 TBA)
Palo Alto、TBAに残した初期の4作からのコンピ盤、その2。スティーヴ・ポーカロ作による、マイケル・ジャクソンのヒット・チューン<Human Nature>、ケニー・ロギンスの渋い名曲<Love Will Follow>といったカヴァーを収録しています。
Gerald Veasley『Velvet』(2003 Heads Up)
グローヴァー・ワシントンJr.のバンドでプレイしていたベーシストの近作。スムース・ジャズに力を入れているHeads Upからのリリース、ということで、硬派なプレイヤー魂よりもメロディ重視。カーティスの<Let's Do It Again>をデュエット・ヴォーカルで温かくカヴァーしているのも好感持てます。
Various『Songs From The Material World - A Tribute To George Harrison』(2003 Koch)
トッド・ラングレンの<While My Guitar Gently Weeps>で幕を開けるジョージ・ハリスンへのトリビュート盤。ビル・ワイマン、ジョン・エントウィッスル、レスリー・ウエストからゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツ、スミサリーンズまで、ポップと言うよりロック畑の人たちが多いのでサウンドもトッド以外の曲はあまり馴染めませんでした。
Various『A Tower Records Tribute To The Beatles』(1996 EMI)
ジョー・コッカーの<With A Little Help From My Friends>(ライヴ)、ボビー・マクファーリン<Drive My Car>、アイク&ティナ・ターナー<Get Back>他、EMI系のアーティストがレコーディングしたビートルズの曲を集めたコンピ盤。タワー・レコードから発信、というのが非常に興味深いです。
Jackie DeShannon『The Best Of Jackie DeShannon』(2003 EMI)
<Put A Little Love In Your Heart><What The World Needs Now Is Love>他を収録した10曲入りのベスト盤。
OST『The Mirror Has Two Faces』(1996 Columbia)
バーブラ・ストライサンドとブライアン・アダムスのデュエット(プロデュースはデヴィ・フォスです)をフィーチャーしたサントラ。リチャード・マークスの歌っている曲(リチャ・マーとキース・トーマスの共作)も1曲あります。あ、映画そのものはバーブラとジェフ・ブリッジズの2人が主演のようです。
OST『Beverly Hills Cop II』(1987 MCA)
『I』と『III』はCDを持っていたと思うのですが、『II』は確かアナログしか持っていなかった気がして買いました。安かったので。コリー・ハート、チャーリー・セクストン、ボブ・シーガー、ジェッツ、ポインター・シスターズ、ジャーメイン・ジャクソン、ジェイムス・イングラム、ジョージ・マイケル、スー・アン(カーウェル)、ペブルス他を収録。
OST『Stealing Home』(1988 Atlantic)
デヴィッド・フォスターが音楽を手掛け、自身でも1曲、マリリン・マ−ティンとデュエットしているアルバム。もちろん以前から持っていましたが安かったので。
Brother Nolan & The Modern Hawaiians『s.t.』(1997 Tiki Talk)
ハワイのシンガー&ソングライターがマイケル・パウロ、ゲイロード・ホロマリア、リック・キーファー、デイヴ・タチアローニ他、クール・ハワイものにも何回か名前が出てきたことのあるコンテンポラリー・ハワイアンの人たちと作り上げた明るいポップ・アルバム。AORというよりはポップ、時としてジャワイアン、ですので、特に追求する必要は無いと思われますが。
Breathe『Peaceful Of Mind』(1990 Siren)
UKの3人組によるポップで親しみ易い好盤。この頃のイギリスは、上品なシティ・ソウルの香り溢れるアーティストがたくさんいましたからね。多分、持っていると思うのですが、とにかく安かったので。これも放送に使えますね、改めて。
Bonnie Tyler『Faster Than Thed Speed Of Night』(1983 Columbia)
大ブレイクした<Total Eclipse Of The Heart>をフィーチャーしたヒット・アルバム。プロデュースを手掛けたジム・スタインマンの濃すぎる色がなんとも言えません。
Rick Astley『Greatest Hits』(2002 RCA)
17曲入りのベスト盤。やはりこの人のぶっとい声は凄いです。それといくらPWLと言えども<Together Forever>のBメロの展開は見事の一語。私は決して馬鹿には致しません(カイリー・ミノーグの<The Loco-motion>のBセクションのコーラスの付け方にも大昔感動しましたしね)。
Various『1996 Grammy Nominees』(1996 Naras/Sony)
1996年のグラミー...それはマライアとボーイズIIメンの共演が長い間全米No.1に輝き、シールの<Kiss From A Rose>、TLC<Waterfalls>、クーリオ<Gangsta's Paradise>、マイケル・ジャクソン<You're Not Alone>、All-4-One<I Can Love You Like That>等が大ヒットし、アラニス、シャナイア、ブランデー、ジョーン・オズボーン、フーティー&ザ・ブロウフィッシュらがデビューした年。今と較べたら全然まともな年でした。 と、ここまでが全て$3.00でした。安!
The 5th Dimension『Ultimate 5th Dimension』(2004 Arista)
21曲入りのベスト盤。ラス曲が未発表曲、というのが嬉しいです、気分的に。しっかし、今聴いても<Aquarius 〜 Let The Sunshine In>や<Up-Up And Away>は新鮮そのものですし、バカラックの<One Less Bell To Answer>、ローラ・ニーロの<Stoned Soul Picnic>..素晴らしい作品が本当に多かったです、この人たち。FMでまたまたアピールしないと。
Michael McDonald『Motown』(2003 Universal)
日本盤とジャケが違うのを知っていたので安かったら買おう、買おうと前から思っていました。で、今日それが実現した、という感じです。$5.95
Michael W.Smith『Healing Rain』(2005 Provident)
昨年の作品ですね。ワーシップ系が続いていたので、ポップ・アルバムは久しぶり!ということを、元赤坂WAVE佐藤順さんも書かれていた記憶がありますが、やはり、ファンとしては常にポップでいて欲しいですね。いかにも!なバラードがあったり、はたまた外部プロデューサーの色なのか、元気な曲があったり、全体的には飽きずに楽しめる内容です。サイモン&ガーファンクルの<明日に架ける橋>をカヴァーしたり、珍しくダン・ヒルと共作していたり、話題も少なくないです。$5.95は、超ラッキーです。
Tonex & The Peculiar People『Out The Box』(2004 Verity)
"今時のゴスペル"を代表する男性の最新作はユニット名義による実況盤でした。地元(?)サン・ディエゴの中心部と郊外での録音をそれぞれ1枚ずつ収録。シーラEがゲストに参加した曲もありました。2枚組で$5.95は嬉しい限り。
Various Artists『Verity Records : The First Decade, Vol.2』(2004 Verity)
コンテンポラリー・ゴスペルの人気レーベル:Verityの設立10周年を記念したコンピ盤の第2弾。2枚組で全28曲、ヴァ−チュー、トーネイ、ヨランダ・アダムス、ダニー・マクラーキン、フレッド・ハモンド、ダリル・コーリー、マーヴィン・サップ、ヴィッキー・ワイナンズ...他を収録。
Casey Stratton『Standing At The Edge』(2004 Odyssey)
若い男性シンガーです。全編パット・レナードがプロデュースをしていたので買ってみました。チラッと聴いた感じは悪く無かったです。キーボードを弾きながら曲を書く人で、今回も1曲パットと共作している以外は全曲単独で作詞・作曲を手掛けています。ギターは全編ティム・ピアース。ドラムスは数曲エイブ・ラボリエルJr.。特に豪華なゲストは参加していません。$3.00だったので、冒険買いも楽勝楽勝。
Kenny Rankin『The Jazz Channel Presents Kenny Rankin』(2001 Image) = DVD
CDでも出ている濃いピンクが背景になっているあの作品のDVD版です。
Nicolette Larson with Michael McDonald <Let Me Go, Love>(1979 Warner)
ここからがシングル盤。全て$1.00です。
Philip Bailey & Phil Collins <Easy Lover>(1984 Columbia)
TOTO <Make Believe>(1982 Columbia)
Christopher Cross <Arthur's Theme>(1981 Warner)
Dionne & Friends <That's What Friends Are For>(1985 Arista)
Alan O'Day <Undercover Angel>(1977 Pacific)
Average White Band <Queen Of My Soul>(1976 Atlantic)
お尻2曲はジャケット無し、でした。

 軽く昼食をして午後は、Rasputinと並ぶ、バークレーの主、Amoeba Musicへ。昔、ジェイ・P・モーガンのLPを見つけたり、とにかくお世話になってきたお店です。サン・フランシスコにあるもう1軒の店、そして何より、LA:ハリウッドのお店は私の世界ランキング入り(ちょっと大袈裟か...)するお気に入りですから、今の私にとってAmoebaの存在は限りなくデカいです。とは言え、今回の此処は、結構期待外れだったかも....。これは、鐘ちゃんも同じで、収穫は、爆発2歩手前、くらいです。でも、$1.95のClearanceコーナー(ジャズ)でそこそこのものを見つけましたが。

Amoeba Music

Nestor Torres『Treasures Of The Heart』(1999 Shanachie)

5月に来日公演も行ったスムース・ジャズ系のラテン・フルート奏者。あと1〜2枚で全部揃うと思います、彼のCD。かつて、Verve Forecastに在籍し、日本盤が出ていた時はライナーも書かせて頂いたことのある、結構、気になるアーティストです。
Tony Gable & 206『Tony Gable & 206』(1993 Heads Up)
これも、かつて日本盤が出た時にライナーを書いたアーティスト。ケニーGバンドのパーカッション奏者で、そのケニーさんも2曲、プロデュースを担当。いわゆる、メロディアスなフュージョンを展開しています。ホンの少し、ジャケットのイラストの色合いが異なり(日本盤より濃い目)、曲順も若干変わっています。
Kombo『Cookin' Out』(2001 GRP)
ファンキーな“コンボ”。他の盤は日本でも紹介されています。
Shapes『The Big Picture』(2005 Burnin' Down The House)
イエロージャケッツのジミー・ハスリップがプロデュースを手掛けた、ライト・フュージョンとコンテンポラリー・ジャズの両方をこなすユニットの最新作。アドリブ誌の輸入盤レヴューで紹介したばかりの新作、それも2枚組、が、$1,99ですって。これは、申し訳ないくらいです。ロベン・フォードやラッセル・フェランテ、それに、ポーリン・ウィルソンも参加しています。
Billy Barber『Lighthouse』(1986 DMP)
DMPものです。DMPと言えば、私などは=Flim & The BBs=ジミー・ジョンソン、という図式がパッと浮かんでくるのですが、このビリー・バーバーさんも、実はそのFlim & The BBsのメンバー(キーボード)。内容は、ご自身のキーボードを多重録音した、非バンド・サウンドで、結構マニアックです。
Jan Hammer『Drive』(1994 Miramar)
ご存じ、ヤン・ハマーのアルバム。で、レーベルがスムース・ジャズ寄りのMiramarで、でも、ジェフ・ベック(1曲)とマイケル・ブレッカー(2曲)がゲスト参加している、という、音が見えてきそうで今一つクリアにならない感じに惹かれました。で、聴いてみたらかなりスムース・ジャズ。これは意外でした、硬派なハマーおやじからしたら。ただ、シンセでいろんなサウンドを出している姿は昔のまま。どう聴いたってギターでしょ、サックスでしょ、これ!を1人で鳴らしていましたから。あるいは、この人、ドラムスが上手いのは有名ですが、ギターもサックスも演るんですか? だとしたら、ホンマもんのマルチ・インスト奏者ですね。尊敬。
Lisa B『Center Of The Rhyme』(2003 Piece Of Pie)
問題児?の1枚です。本名、Lisa Bernstein。レナード先生と関係があるのか調べていませんが、1曲を除く全曲が本人の作・共作なので、作曲の才能は授かっていたのかも..=レナードさんと関係あり??。で、その非作曲の1曲がボビ・コーの<風シル>と来れば、これは絶対買い!でしょう。さらに、バックには、ナラダ・バンドのキーボーディスト:フランク・マーティンも参加しているし、これはサン・フランシスコでしか買えないかも、と、篭へ。で、CDを聴くと、多くが、ポエトリー・リーディングの感じで肩透かし。しかも、<風シル>にも独自のポエムを付けて演ってますし、これは、ボビーさんが聴いたら複雑な表情を見せるのでは....。ま、でも、苗字がBernsteinだから許してくれるかもしれませんが....。
Daria『Feel The Rhythm』(2005 Jazz'm)
うわ〜、出ました! これはまた凄いルックスのおネエさん(オバさん?)。トッド・ラングレンが白塗りのセンス最悪メイク、をしたような顔です、マジで。これはハッキリ言って購買意欲は限りなくゼロに近いです。が、表ジャケにFeaturing Alex Acuna、Jose Neto、Marc Russo、William Kennedy等と書いてあるので気になり裏返すとプロデュースはフランク・マーティンが半数担当。安かったので買ったところ、これが非常に素晴らしい! アルバム・タイトル通り、リズムに拘った作品で、大半が変拍子。しかも、1曲1曲、リズム・パターンが書いてあるんです、15/16 Partdo Alto、6/8/Multiple Rhythms Afro-Brazilian、Rhumba、7/4 Samba....と。変拍子を楽しむのは大抵プレイヤーで、歌い手さんはあまり好まない感じもしますが、この人は、ホント、自由奔放に演っていて好感持っちゃいました。とは言え、ヴォーカル自体はフローラ・プリムほど、跳んではいないので聴き易いし。収録曲はスタンダードあり、ジョビンあり、オリジナルあり、スティング<Fragile>、クリーム<Sunshine Of Your Love>、スティーヴィウー・ワンダー<Don't You Worry 'Bout A Thing>他のカヴァーあり、ととにかくヴァラエティ豊か。これ、はまったらかなり抜け出せないですよ。ハマったら、ですが。
Jay Anderson『Local Color』(1994 DMP)
またまたDMPです。この人はアコースティック・ベーシスト。ジミ・ヘンの<Third Stone From The Sun>、そして、マーヴィンの<What's Going On>を演っていて、さらに、ハーモニカのトゥーツ・シールマンスがゲストで参加していたので、試し買い。が、しかし、ダメでした。凄いマニアックな内容。アンビエント4ビート、とでも言うか....。
O'2L『Doyle's Brunch』(2005 Peak)
ラス・フリーマンのPeakから登場した男女ユニット。このところ、やたら中古盤で見かけるので、気になるような、いや、反乱し過ぎは大した内容じゃない証拠、だからパス! と、この境目をさまよっていたのですが、安かったので遂に決断。買い物篭に入れました。で、女性(結構、綺麗)が曲を書き、さらに、プロデュース、ミックスまで手掛け、男性がギター、ベース他を担当、という感じだったので、てっきり歌ものだと思ったら、女性はキーボードでした。なので、基本はインスト。ところが、いわゆるPeak系スムース・ジャズではなくかなりクラブ・ミュージック寄り。アンビエント・グルーヴと言うか、スペイシーです。かなりマニアックなんだけれど、でも、悪くないです。以上、ここまでが全部$1.99。内容にどうこう言える筋合いじゃあないですね、¥240くらいですから。
Marlena Shaw『Dangerous』(1996 Concord)
1970年代の作品がいまだに支持されている女性シンガーの1996年盤。正統派ジャズのレーベル:Concordからのリリースなのでピアノ・トリオ+αをバックに従えた4ビート・アルバムになっています。1曲、フィリー・ソウル・クラシック<You Make Me Feel Brand New>を演っていて、しかも、ケヴィン・マホガニーとのデュエットだったのでこれは楽しみにしたのですが、これは変。ホント変。バックの演奏と合わない、合わない、合わせない。何が面白くて、こんな音使いしているのだか....いや、でも、これがジャズなのかも(笑)。だとしたら私はジャズが嫌いです。こんなの全く何とも感じません。
Dobie Gray『Drift Away And Other Classics』(2004 Verese Sarabande)
中庸的なポップスを歌う黒人シンガーの作品。ベスト盤なのか新録なのか、今一つハッキリしませんが、過去の代表作品も歌い直していることだけは間違いなさそう。音が新しいですから。収録曲は<Drift Away><The "In" Crowd>から<I Can See Clearly Now><Leon On Me>までお馴染みどころが多数。でも、やっぱり馴染めません。とにかく中庸的ですから。
Rick Springfiewld『Working Class Dog』(1981 RCA)
今回のCD漁業のテーマのひとつは、オリジナル・アルバムを再評価、最重要視しよう、でした。かつてアナログで持っていた物の買い換え、および、ベスト盤しか持っていないアーティストをさらに探究するべく、結構な数、買っちゃいました。これはまさにその代表選手。全米No.1に輝いた<Jesse's Girl>はキース・オルセン・プロデュース、ハイ・キーのコーラスはトム・ケリーですから、やっぱりCDで持っていないと! ああ、それにしてもこの頃のリックは、本当に曲もプロダクションも抜群でした。
REO Speedwagon『The Hits』(1988 Epic)
中田のAOR本でも紹介させていただいたトミー・ファンダーバーク大活躍の新曲が入っているベスト盤です。我が家のCDがどこかに行ってしまったので改めて買いました。が、しかし、こういう時に限って帰国後、直ぐに顔を出すんですよ、CDクン。ま、安かったから構いませんが。
REO Speedwagon『The Ballads』(1999 Epic)
で、調子に乗って、バラードの編集盤も買いました。しましたら、新曲も2曲入ってなんとなくニッコリ。うち1曲はサヴァイヴァーのジム・ピートリックとの共作でした。
The John Tesh Project『Guitar By The Fire』(1998 GTSP)
ニュー・エイジとスムース・ジャズの間を行きつつ、結構、アクティヴなサウンドで盛り上げるキーボーディストが、ギタリストをフィーチャーした作品。グラント・ガイスマン、ティム・ピアース、そして、マントラで活躍したウェイン・ジョンソン、さらに、デヴィ・フォスのプロデュース作品でも活躍し、ランス・ジョーのアルバムにも参加したラモン・スタングナロの計4人が参加し、マイケル・センベロ作、デヴィッド・サンボーンがレコーディングした<The Dream>、スティングの<Shape Of My Heart>、ブライアン・アダムス<Have You Really Loved A Woman ?>他、ポップ系のナンバーを演じています。
Prefab Sprout『Two Wheels Good』(1985 Epic)
アドリブ:山崎稔久氏、SLT西村智彦氏、そして福冨英明氏…私の周りの数人が惚れ込んでいるから、というわけでもないのですが、私自身、プリファブ・スプラウトには数曲好きな曲があります。結構、アルバム持っていますし。なので、ここで見つけたこのアルバムも買い、です。大半のプロデュースはトーマス・ドルビーで、数曲フィル・ソナーリーが担当。なかなか好い感じです、乾いたサウンドが。
Claus Ogerman feat.Jan Akkerman『Aranjuez』(1981 Jazzman)
そして最後にアナログを1枚。たまたま餌箱の一番前に出ていたので、あ、買っとこ! と。トミー・リピューマ作品でお馴染みのアレンジャー、クラウス・オガーマンですからね。しかも、相対するが私の大好きなオランダのプログレ・グループ:フォーカスの元メンバー、ヤン・アッカーマン。これは、持っている価値大、です。鐘ちゃんからも「好いな、好いな!」を連発されましたし、ニッコリの$4.99でした。

 そして、そろそろ眠気モードに入ってきたので宿捜し。例によってフィッシャーマンズ・ワーフから遠くない所で決定。今回の選択はLombard St.沿いにあるBuena Vista Motor Inn。モーテルと舐めてはいけません、値段も$90くらいで広々清潔。オマケに、フロントの男性(白人、イケメン)が日本語ペラペラで吃驚。好かった、「こいつ、最悪!」とか、日本語で罵ってたらご迷惑をかけていたので(笑)。そして、軽寝した後、ディナーへ。記念すべき一発目は、歌にも出てくる、〜〜サン・フランシスコのチャイナ・タウン〜〜へ。客引きの熱心さに折れてとある店に入ったのですが−−他にもお客さんは入っていたので最初から不安はなかったですが−−まあ、味のほうはまあまあ。でも、値段は安かったのでラッキーでした。そして、宿に戻る途中にタワー・レコードがあることを思い出し、「見るだけね、高いから」と入ったら、これが、買うわ、買うわ。20枚以上。新品とは言え、結構安いものが多いし、ヨーロッパからのインポート盤など、中古店ではまず出てこないので、ここで買っちゃえ!と奮発! でも、かなり好い買い物できました。捜しているものもいろいろと見つかりましたし。

Tower Records

Genesis『Wind & Wuthering』(1976 Atco)

とにかく<Eleventh Earl Of Mar>(1曲目)が聴きたくてしょうがなかったので、中古を待たずに即買い($11.99)! すると、明日には他の店で$6.99で出てくるという....でも、好いんです、買った夜に直ぐ聴けたので! やっぱ最高! 早い所、中田の選ぶ「プログレ名曲集」のCD−Rを作らないと。ちなみに、1曲目は、クリムゾンの<Red>になると思います(笑)。あと、フォーカスとPFMとジェントル・ジャイアントとイエスとルネッサンスと.....でも、フロイドは苦手なので入りません。それはともかく、ピーター・ゲイブリエルが抜けても完全に初期のサウンドを継承しているジェネシス、流石です。この<Eleventh 〜>なんか、完全にゲイブリエル・スタイルですからね、フィルのヴォーカル。やっぱ好いです、ジェネシス!
Styx『Big Bang Theory』(2005 New Door/Universal)
新作はポップ名曲カヴァー集です。なんでスティクスが? とか思ったのですが、なんとなくCDを裏返してみたら、CSN&Yの超名曲<Find The Cost Of Freedom>を演っていたので即買い。が、しかし、当然、本家とは較べ物にはならない出来でした。ショック。
Johnny Gill『Love Songs』(2005 Motown)
なんか、この手のベストもの、いっつも手を出してしまうんです、値段も$7.99と、お手頃なので。放送で使えますし。
Motley Crue『Girls, Girls, Girls』(1987/2003 Motley/Hip-O)
トミー・ファンダーバーク&ボブ・カーライルがアルバム・タイトル曲の印象的なサビのコーラスを歌っているのは有名な話しですが、実はCDを持っていなかったので....。新エディションで$9,99だったので。
Angela Bofill『The Best Of Angela Bofill』(2004 BMG)
アンジーのベストものはいくつか持っていますが、改めてボズとのデュエットによる<Ain't Nothing For The Real Thing>が聴きたくなったので、それが入っていて、しかも、リーズナブルなこれをレジへ。鐘ちゃんも「あ、好いな、僕も買おう!」と言っていました。
Engelbert『Let There Be Love』 (2005 Decca)
いくら、少し前にロビー・ブキャナンが絡み、かつ、20年以上前にはフォスター&グレイドン、ペイジズ...が絡んでいたとは言え、今なお、エンゲルト・フンパーディンクを追いかけている人はまず居ないと思われます。完璧なMORですから、非洗練系の。が、しかし、今回は敢えて私の良き友人のアレンジャ−:山本光男さんに訴える意味で大々的にアナウンスさせていただきます。「山本さん、エンゲルトの新作、全編、サイモン・フラングレンのプロデュースっすよ!」。そうです、一時期、フォスターの秘蔵っ子だった音作りのマジシャン、サイモン・フラングレンが全てを仕切っている、となれば、フォスター・フリークは要チェックです。内容は、お馴染みのラヴ・ソング+3曲の新曲、という全14曲入りで、いわゆるスタンダードから<We're All Alone><Just The Two Of Us><Dance With Me>といったナンバーまで幅広く選曲されています。バックは基本的に英国勢。ベースは元カジャグーグーのニック・ベッグスでした。新譜で$9.99は超お得です。
Raspberries『Raspberries』(1972/2004 RPM)
英国盤なのですね、ディジ・パック仕様だったので即買いです($15.99でしたが)。エリック・カルメンさんは私の最大のアイドルの1人ですから。
The Police『Synchronicity』(198/2003 A&M)
こちらもディジ・パックでこの値段($9.99)だったので、ちょいと迷ったものの、買い物篭へ。いつ聴くかは、ちょいと謎ですが。
Joey Scarbury『America's Greatest Hero』(1981/2005 Collectables)
これがCDになっていたのは存じませんでした。大ヒットした<The Theme From "Greaets American Hero"(Believe It Or Not)>は番組にもリクエスト来るほど流行りましたからね。これが日本でもしっかりCD化される、とは考えにくいので、このリイシューは嬉しい限り。なんたってこのアルバム、ラリー・カールトン先生ですからね、多くのギター。そして、ドラムス:マイク・ベアード、ベース:ニール・スチューベンハウス&リー・スクラー、さらに、まだ全然デビュー前のブルース・ホーンズビーも1曲提供しているんですから、これは気になる1枚。昔、スカイラークのアルバムをボーナス・トラック付きで再発したCollectables、今回も嬉しい仕事をしてくれました。
Hiroshima『Obon』(2005 Heads Up)
新作のタイトルは「お盆」ですか。素晴らしい。いつものように、琴が鳴り響きつつ、LAのスムース・ジャズの香りをふんだんに漂わせた、ワン&オンリーなサウンド。早速、各種番組で使わせていただきます。と、ここで、クレジットを確認し、ちょっぴり驚き。今回はヴォーカル入っていません。つまり、このところ準メンバー的に帯同していたテリー・スティール不参加です。ソロ作もあるし、新しい道を歩みだしたのでしょうか、気になります。
Smokey Robinson『My World:The Definitive Collection』(2005 Motown)
1960年代初頭のミラクルズ時代から2曲の新曲まで、40数年の歴史を1枚に凝縮したベスト・アルバム。ちなみに私はスモーキーの1983年のアルバム『Blame It On Love & All The Great Hits』のCDを捜しているんですが、これは全然出てきません。ジェフ・ペシェット作の<Just Like You>って、ここにしか入っていなそうなので..。
Little River Band『Streams Of Success』(2003 Snapper Music)
これは編集盤のようですね。スタジオ盤が1枚、ライヴ盤が1枚、という2枚構成になっています。1981年の名曲<Night Owls>のニュー・ヴァージョンが入っていたり、全体的に非常に好い流れのスタジオ盤、<Reminiscing>他、お馴染みのナンバーが次々に登場するライヴ盤、共にお薦めできる内容です。
Tears For Fears『Shout:The Very Best Of Tears For Fears』(2001 Mercury)
部屋でかけていたら鐘ちゃんが「やっぱ、ティアーズ・フォー・フィアーズって好いですね!」と仕切りに感動していました。全く同感です。ラジオで使います。
Joe Cocker『Ultimate Collection』(2004 Hip-O/A&M)
全20曲入り、レーベルを越えたコンピレーションで、ジェニファー・ウォーンズとの<Up Where We Belong>はもちろん、クルセイダーズと共演した<I'm So Glad I'm Standing Here Today>までしっかりと収めています。ディジパック仕様も個人的には嬉しい限り。
Air Supply『The Hits』(2004 Arista)
お馴染みのナンバーが12曲、といういたって普通のベストです。ただ、新品が$7.99と安かったので....。
Average White Band『Greatest & Latest』(2005 Liquid 8)
<Pick Up The Pieces>はNu Jazz Mixで、<Let's Go Round Again>はロンドンでのライヴから、<Work To Do>はKlyde Jonesをゲストに迎え、といった感じで、タイトルどおり、グレイテスト・ヒッツ風ながら最新作、といった興味深い作品です。他にも、チャカ・カーンやダリル・ホールと共演した曲が数曲あり、さらに、昨年のMt.Fuji Festivalでのライヴも1曲入っている、言わば、マスタリング・エンジニア泣かせの1枚です(笑)。ボーナスDVDも付いて $17.99という値段だったので喜んで購入したのですが、翌日吉田鐘太郎氏はこれと同じ全くの新品をRasputinの新譜コーナーで$14.99で見つけ、即買いした次第。悲しいかな中田、$3+tax分、損してしまいました。残念!
Grover Washington, Jr.『The Best Is Yet To Come』(1982 Elektra)
Grover Washington, Jr.『Come Morning』(1981 Elektra)

グローヴァーのエレクトラ時代のオリジナル・アルバム、なかなかCDで見つからないんです、『Winelight』以外。ところが2枚、一気に出てくるとは、さすが天下のタワーさん。値段も$11.99と安めでかなりニッコリの私です。<East River Drive>他の名曲がオリジナル・アルバムで楽しめます。
Kevin Max『Between The Fence & The Universe』(2004 Blind Thief Recordings)
大好きなCCMグループ:DCトークの、大好きなヴォーカリスト、ケヴィン・マックス・スミスの最新ソロ作。7曲入りなのでミニ・アルバム的な感じかもしれませんが、私は、とにかくこの人の声が好きなので、何曲でも聴ければOKです。U2のボノをもう少し正統派にしたような存在感溢れるスタイルは、昨今活動している非AORシンガーの中で、最も好きな1人になっています。
DeBarge『The Best Of DeBarge』(2000 Motown)
エルのソロも含めたオーソドックスなベストです。
Supertramp『Slow Motion』(2002 Rick Davies)
ヨーロッパからの輸入盤なので$19.99と、値段がちょいと張ります。でも、それくらい、スーパートランプは大好きな存在だったので。そう、だった、のです。ロジャー・ホジソンが抜けた時点でその愛情は半分以下になってしまい、かれこれ20年以上なんとなく集めているだけ、というのが本音だったりして....。今回も、もう1人の顔、リック・デイヴィスが作詞・作曲・プロデュースに頑張っていて、曲によっては1980年頃を思わせる気もするのですが(エレピの音なんかあの日のまま、ですから)、でも、やっぱりロジャーの高音が絡んでこないと消化不良気味ですね。もちろん、8分の6拍子でノスタルジーな雰囲気を前面に出した<Over You>だったり、新鮮な場面も数ヶ所あるにはありますが..。
Rick Springfield『The Hits』(2003 RCA)
エア・サプライ同様、これも12曲入りのシンプルなベスト。ただ、RCA音源ではない最も初期のヒット<Speak To The Sky>を収め、かつ、<Celebrate Youth>がDance Mix、そして<Souls>がライヴ・ヴァージョンということで、コアなファンには嬉しい内容と言えそうです。
Commodores『The Very Best Of The Commodores』(1995 Motown Germany)
実はオリジナル・アルバム『Nightshift』のCDを探しているのですが、なかなか見つからず....。なので、<Janet>が入っていたこのベストを買っちゃいました。
Donny Osmond『What I Meant To Say』(2004 Universal)
で、で、出た〜! これです、これ。ラジオでかかっていた、<Breezin'>をサンプリング、いや、モチーフにした<Breeze On By>が入っているアルバムは。しかも、アメリカ盤12曲に対して、このヨーロッパ盤は2曲多い14曲を収録。結構高いですが、でも、やっぱりこっちでしょう。嬉しいです。

 といった感じで、9泊11日のツアーは、なかなかのスタートを切ることが出来ました。