<10月22日(土)>
「今日の出来事」
●時差ボケで(でも、今回は軽めでした)3時に目が醒めるも買ったCDの整理(アーティスト、タイトル他をこの日記用に入力&簡単なコメントを書いたり..)をしているうちに6時くらいになり、それから寝たらアッという間にお昼に。拙い、拙い、と急いでブライアン・プライスさん(かつて、シブリング・リヴルリー=ビル・キャントスとおネエさん2人のグループ。当社から2枚リイシュー済み=でもギターを弾いていた人)に会うべくアポ取りの電話をして(月曜日の2時に、彼の家に出向くことになりました。楽しみ!)、速攻でお出かけ。まずは、ヴェンチュラ沿いの行きつけ、CD Traderへ向かいました。ここでは1時間半くらい居て、40枚近く買ってしまいました。バカです....。

「今日の集荷君(収穫?)」
<CD Trader>

Will Downing『Greatest Love Songs』(2002:Hip-O/Island)
ベスト盤です。デニース・ウィリアムスのカヴァー<Free>、ソウル・クラシックスの<Where Is Love>=ミーシャ・パリスとのデュエット他、全16曲入っているお薦め盤ですが、何より嬉しかったのは各曲に関するウィル本人のコメントが載っているという部分。ポール・デイヴィスの<I Go Crazy>もカヴァーしていてここにも入っているのですが、その経緯や本音が無茶苦茶面白かったです。
Alex Bugnon『Free』(2005:Narada Jazz)
決して派手ではないですが、確実に支持を得ているキーボーディストの新作。プロデュースはアレックス・ブーニョン本人とフィル・デイヴィス。全編インストで、<Tomorrow(Better You, Better Me)>(ブラザーズ・ジョンソン、クインシー・ジョーンズ)をカヴァーしています。
Larry Carlton『Friends』(1983:MCA)
CDでは持っていなかったので。
Larry Carlton『Sleepwalk』(1982:MCA)
こちらもCDでは持っていなかったので。タイトル曲は和み音楽の定番ですからね。
Jane Monheit『The Seasons』(2005:Epic)
もうクリスマス・アルバムが出回るシーズンですね。で、今年出たクリスマス・アルバムの中で、フォスター・マニア注目なのがこれ、です。日本でも結構人気があるような若いジャズ・シンガーの彼女ですが、ここではフォスター作の<Grown-Up Christmas List>を取り上げています。しかも、フォスターが伴奏してナタリー・コールが歌ったオリジナル・ヴァージョンのような温か暖炉系ではなく、かなりクール。これはこれで結構悪くないです。アレンジはロブ・マウンジーが手掛けています。
Max Groove『It's A Beautiful Day』(2001:Max Groove Music/Orpheus)
これも、Orpheusからのリリースで、こちらもスムース・ジャズ。考えてみたら、Orpheusはいわゆるクワイエット・ストーム系の先駆けでしたから、それがスムース・ジャズに移行するのは自然な成り行き、というやつですね。で、マックス・グルーヴ。白人のキーボーディストです。1曲、リチャード・マークス作、イン・シンクで大ヒットした<This I Promise You>をカヴァーしています。
Cal Bennett『Live At The Blue Note』(2004:Thump)
以前、Novaからアルバムを出していたサックス奏者です。となれば、当然、LAフュージョンを期待しますが、ジャケット写真はかなり4ビート寄りというか、オールド・タイムリーなジャズ系でした。ブルーノートでのライヴだからでしょうかね。まあ、内容は、オ〜ッ!という感じではなく普通に楽しめるフュージョン、という感じでしょうか。一番短い曲で7分50秒。10分半を越える曲も2曲あり、ライヴならではの自由さは十分に伝わって来ます。
Tommy Emmanuel『Midnight Drive』(1997:Higher Octave)
これは素晴らしい作品です。ランディ・グッドラムが共同プロデュースをしているので、以前、おそらく買っていると思うのですが、$3.99という安価だったので、またまた集荷してしまいました。オーストラリアを代表する実力派ギタリスト。これがHigher Octave Musicに於ける第1作です。1曲目からアコースティック・ギターを強めのピッキングで弾く(はじく)姿は実に男気溢れる物です。『Discovery』の頃のラリー・カールトンを思い出さずにはいられなかったのですが、その曲の中間ではラリーさんご本人が見事なエレクトリック・ギター・ソロを披露。中田、無茶苦茶ニンマリしちゃいました。かと思えば、メロウな始まりの2曲目ではスパニッシュな展開も見せるなど、音楽性の豊かさに感心させられることしきり。その他にもロベン・フォード、ウォーレン・ヒルが元気なソロを聴かせてくれます。曲はランディとトミーの共作が5曲。またスティングの<Fields Of Gold>のカヴァーもあります。
Jesse Cook『Nomad』(2003:Narada World)
Naradaの中でもワールド・ミュージック系のサウンドを貫くギタリスト、ジェシー・クックの2003年作品。トロント、ロンドン、カイロ、マドリッド、LA、テキサス、ミルウォーキーと、いろいろな所でいろいろなアーティストとレコーディング。まさに、ボーダーレス&アーティスティックな世界を極める作品です。フローラ・プリムも1曲歌ってます。
Jesse Cook『Montreal』(2005:Narada)
同じくジェシー・クックの最新作。Naradaに於ける6作目にして(たぶん)初のライヴ・アルバム。写真を見る限りでは5〜6千人は入るであろうホールがぎっしり。凄い人気のようですね。基本はジプシー系の模様。ラジオ向きでは全然ない1枚です。
Various『40 Years A Charlie Brown Christmas』(2005:Peak)
チャーリー・ブラウンの40周年を記念したクリスマス・アルバム。そのメインの作者、ヴィンス・ガラルディの作品を中心に、<The Christmas Song>他のクリスマス・ソングがポツリポツリと登場する構成。12曲中、10曲はその有名テーマ曲<Linus & Lucy>をリヴァイヴァルさせたデヴィッド・ベノワがプロデュースを担当しています。参加アーティストは、チャカ・カーン、ヴァネッサ・ウィリアムス、トニ・ブラクストン、ブライアン・マクナイト、リック・ブロウン、デイヴ・コーズ、エリック・マリエンサル他、超豪華です。11月23日にビクターから日本盤登場予定。
Dianne Reeves『Christmas Time Is Here』(2004:Blue Note)
昨年出たクリスマス・アルバム。個性的です。
Nora York『What I Want』(2004:Nora York Music/Say Yes)
ポリスターでしたっけ、以前、日本盤も出ていた、ポップ・ジャズ/NAC系シンガー・ソングライターの近作。ジョニ・ミッチェルに近い感じ、ですね。知的な大人の女性、という雰囲気で。ローリング・ストーンズの<Ruby Tuesday>をアーシーにカヴァーしています。
Eric Carmen『Eric Carmen』(1975/1992:Arista)
アメリカン・ポップスの名盤と断言できる1975年の1stアルバム。アメリカ盤には2曲ボーナス・トラックが入っていたのですね(<All By Myself>のシングル・ヴァージョンと<Sunrise>のライヴ・ヴァージョン)。ファンとしては押さえておきたいところです。
Air Supply『Love Collection』(2005:Madacy)
最新作はライヴ盤でした。昨年の8月にカナダのオンタリオで収録。最近流行りの、A面がCD、B面がDVDという両面ディスクで$8.99はお得でしょう。基本的には同内容のようですが、DVDのほうが1曲多く収録されています。ま、それはともかく、ラッセル・ヒッチコック、本当に声が出無くなっちゃいましたね。あの華麗なハイ・トーンは何処へ? 全体的に声質が太くなり、爽やかさは数割減。キーも全体的に下げていて中田的には結構消化不良です(<Lost In Love>はGからFに全音下げていました)。でも、ピーター・セテラのライヴもそうだったし、しょうがないのでしょうね、年輪を重ねると。そう考えたらいつになってもすさましい音域と声量を誇るボビー・キンボールさんは本当に凄いですね。あ、話しは戻って、ライヴのバンド・メンバーですがガイ・アリソンやマーク・T・ウィリアムスといった名手ではなく、存じ上げない3人でした。
Little River Band『The Defenitive Collection』(2005:Capitol)
19曲入りのベスト。なんか、毎回のようにLRBのベストとか買ってますね、私。
Simply Red『Simplified』(2005:Simplyred.com/Verve Forecast)
今回の“集荷君”の中でも5指に入るであろうお気に入り盤がこれです。シンプリー・レッドのアンプラグド的なアルバム。現在スムース・ジャズ系のステーションから人気を集めている1曲目、<Perfect Love>のラテン・ポップ・サウンドは苦手ですが(いや、ラジオでかかっているのはその姉妹作品<My Perfect Love>の方でしょうか? こっちは大好きです)、<Holding Back The Years><Fairground><For Your Babies><Something Got Me Started>他のヒット曲をアコースティックにリメイクした辺りは非常にグッド。特に、<Holding Back The Years>のジャジーなサウンドには結構心を打たれました。ラジオでかけます、早速。全曲2005年の録音だよ、と書いてあります。
Linda Eder『By Myself - The Songs Of Judy Garland』(2005:Angel)
シンガーの石井一孝さんもチェックしているブロードウェイ・ミュージカルの名作曲家フランク・ワイルドホーンの奥様、リンダ・エダーがまたアルバムを出していました。もうこれで10枚は越しているんじゃないでしょうかね、我が家にある彼女のアルバム。表題通り、ジュディ・ガーランドのレパートリーを集めた、非AORな1枚です(でも、買ってしまう自分が情けない....)。
Cher『The Very Best Of Cher』(2003:Warner)
ベスト盤が1枚、そして、2002年のLiving Proof - The Farewell Tourを収録したライヴ盤が1枚、という2枚組。ライヴ盤のほうはU2の大ヒット曲<I Still Haven't Found What I'm Looking For>のカヴァーから幕を開ける、という選曲で、かなりグイグイ、飛ばしてくれます。
Anne Murray『All Of Me』(2004:Straightway)
2枚組でDisc-1が最新録音によるスタンダード集、そしてDisc-2がこれまでのベスト盤という嬉しい内容。お値段も$8.99だったのでこれはラッキーです。Disc-2にはフォスターが作曲、プロデュースを手掛けた<Now And Forever(You And Me)>もしっかり収録されています。
Olivia Newton John『Gold』(2005:Hip-O)
2枚組のベスト・アルバム。ボブ・ディラン作の懐かしい<If Not For You>(1971年)から始まり、<I Honestly Love You><Have You Never Been Mellow><Xanadu><Physical>etc.が次々に登場。ジョン・トラヴォルタ、クリフ・リチャード、デヴィッド・フォスターとのデュエットもあり、ラスト2曲は<Grease Megamix>、そして、ベイビーフェイスとの共演による<I Honestly Love You>(1998年、プロデュースはフォスター)というドラマティックな構成です(基本的には単に年代順で並べただけですが)。それから、シングル<Magic>(1980年)のB面に収録されていた<Fool Country>という曲も収められています。シンプルなポップ・ロックでスタートし、途中で突然アップ・テンポのカントリーに変わる、不思議な曲でした。
Hollies『Greatest Hits』(2003:Capitol)
かつてはCS&Nのグラハム・ナッシュが在籍し、<Bus Stop>他、数々のヒット曲を放っている彼ら。アルバート・ハモンドやポール・ブリスの曲を取り上げていましたが、考えてみたら今までちゃんとCDを買った記憶がないので(LP時もホンの1〜2枚)、今回ちょいと手を出してみました。で、その理由としましては2枚組全47曲、という豪華なヴォリューム! 加えてDisc-2のラストが<How Do I Survive>だったことが大きいです。これは、2003年2月に録音した未発表テイク(新曲)だそうで、これは何気に嬉しかったです。さらに、ブックレットを見てまたまたニッコリ。収録曲のチャート・アクションが載っているのですが、UK、US、スイス、ノルウェー、ブラジル、カナダ、アイルランド、オーストリア、スウェーデン、アルゼンチン、オーストラリア、ドイツ、ユーゴスラヴィア、フィンランド、プエル・トリコ、シンガポール、オランダ、ポーランド、イスラエル、ニュー・ジーランド、ホンコン、ベルギー、デンマーク、南アフリカ、マレーシアでチャート・インした最高位が載っているんです。普通はせいぜいUSとUKの2カ国じゃないですか。非常に勉強になります。因みに、日本がそこに入っていないのは単にチャート・インしなかったからでしょう。日本でシングル・チャートに入るのは至難の業ですからね、洋楽の方にとって。
Peter Cetera『One Clear Voice』(1995:River North)
先日、COOL USENで選曲をしていたら、このアルバムだけ見つからなかったので買ってしまいました。$3.99と安かったから好いのですが、ホント、CDなくしすぎます、私。
Various『Always & Forever』(2003:Sony)
ソニーのバラード系コンピです。コンピ慣れしている日本のリスナーにとっては12曲しか入っていない、というのは若干淋しい気もしますが、ラヴラヴな男女の後ろ姿を白バックで演出したジャケットはまさにクリスマスのプレゼントに最適、という感じがしました。収録曲もバングルスの<Eternal Flame>、シャンペーンの<How 'Bout Us>、マーヴィン・ゲイ<Sexual Healing>、ヒートウェーヴ<Always And Forever>、アイズレー・ブラザーズ<Between The Sheets>他、お馴染み所が多く、非常に解りやすい内容です。薄いディジパック仕様。あ、よく見たら、オーストラリアのソニー編集でした、アメリカではなく。
Various『The Greatest Songbook - Babyface』(2003:BMG)
タイトル通り、ベイビーフェイスのコンポーズ&プロデュース集です。ボーイズIIメン、トニ・ブラクストン、フィル・コリンズ、テヴィン・キャンベル、ホィットニー・ヒューストン、ヴァネッサ・ウィリアムス、TLC、ケニーG、マイケル・ボルトン、ピンク....他、全16曲を収録。レーベルの壁は越えていますが、それでも、ソーラー系のアーティストは1曲も入っていなかったです。大半が90年代で。
The Isley Brothers『Live It Up』(1974:Epic)
なんとなく買いました。彼らのオリジナル・アルバムはゆっくりと時間をかけてでも全部揃えていきたいので。これは2004年に再発されたエディション。表題曲のライヴ・テイクがボーナスで追加されています。トッド・ラングレンの<Hello It's Me>のカヴァーがなんともセクシー・アイズレーしていて、ついつい微笑んじゃいました。
Earth, Wind & Fire『All'n'All』(1977:Columbia)
これも、追加収録(3曲)が目的で買いました。1999年に出たものです。
The Pointer Sisters『In Highlights From Ain't Misbehavin'』(1996:RCA)
こんなアルバムがあったのですね。全然知りませんでした。1930年代に活躍したピアニスト、ファッツ・ウォーラーのブロードウェイ・ミュージカルをテーマにしたアルバムで、レコーディングは1995年。完璧にミュージカル仕立てで、コンテンポラリー・ポップ・アルバムとしてはキツイですが、ポインター・シスターズがこの時代にこれを演った、というのが嬉しかったです。70年代前半〜中盤のBlue Thumb時代ならともかく。
Anita Baker『Christmas Fantasy』(2005:Blue Note)
新録です。この手のクリスマス・アルバムはうっかりしていると完璧に見過ごし、後年、へ? そんなの出ていたの? なんてことにもなりかねません。実際、スムース・ジャズ系のクリスマス・アルバムは1〜2年後に見つけた物も少なくないですから。ジミー・ソマーズやネルソン・ランジェルのように。そんな意味もあって、この時期、10月のアメリカ出張は美味しいんです。クリスマス・アルバムが店頭に並び出すので。で、アニタ・ベイカーのクリスマス・アルバム。プロデュースがバリー・イーストモンド&アニタ・ベイカーだったので、クワイエット・ストームな感じは期待出来ます。1曲目を聴いた時は、MORな王道か〜! と嘆きそうでしたが、でも、進むに連れ、ブラコンあり、ジャジーあり、オリジナルも3曲出てきて、結構、聴けそうです。なんたって、参加メンバーが凄いです。ラリー・カールトン(5曲)、ジョー・サンプル(4曲)、ジョージ・デューク(2曲)、ラッセル・フェランテ(1曲)、さらに、リッキー・ローソン、ネイザン・イースト、ジミー・ハスリップ、フィル・アップチャーチ等々。家族で楽しむ、ではなく、十分に聴かせる1枚です。ラストの<My Favorite Things>では、ネイザンのスウィングするウッド・ベースも体験できます。
Various『Ultimate Soul Christmas』(2004:The Right Stuff)
ルーサー・ヴァンドロス、ダニー・ハサウェイ、ナット・キング・コール、アレキサンダー・オニール、ボーイズIIメン、ボビー・ウォーマック、アン・ヴォーグ、ビル・ウィザース、オーティス・レディング、ウィスパーズ…。ソウル界の大物ばかりを30曲収録した2枚組のコンピレーション。確かに、タイトルが示す通り、“究極の”コンピかも知れません。それが$9.99とは、ズバリ、恐縮です。
Kem『Album II』(2005:Motown)
今時のR&Bは苦手な私ですが、4曲目の<I Can't Stop Loving You>がSmooth Jazz Chartでトップ20入りを果たしているこの人は、それなりに楽しめるのではないか思い、今回、集荷してみました。若いだけあって、声質、ヴォーカル・スタイルはクワイエット・ストームど真ん中、とは行きませんが、それでも、ちょっぴりジャジーな大人のサウンドをバックに、結構、聴けちゃいました。プロデュースは本人が担当、曲も1曲を除いて全て本人の作詞・作曲です。スティーヴィー・ワンダーが1曲ハーモニカで、ゲスト参加しています。
Donald Lawrence『I Speak Life』(2004:Verity)
ここからはゴスペルです。まずは中堅の域に達しているアーティスト/プロデューサー、ドナルド・ローレンスの近作から。相変わらず、語りがいろいろあったり、パスターな感じは多いですが、ドニー・マクラーキン、ラムゼイ・ルイス、フェイス・エヴァンス、レイラ・ハサウェイ、DJロジャース他、ゲスト陣が豪華で結構そそられます。トミー・シムズも2曲、プロデュースで参加。
Joann Rosario『More, More, More』(2002:Verity)
フレッド・ハモンド・スクール(?)の優等生、ロザリオ嬢の確か、ソロ・デビュー作。今まではCD−Rしか持っていなかったのですが、今回ようやく集荷できました。$3.99だったので。もちろん、フレッド・ハモンドが全編をプロデュース。さらに、曲も全曲、共作で参加するなど、教え子を十二分にサポートしています。
John P.Kee Presents『Lil' Rufus & The Melody Train』(2005:Verity)
硬派なヴェテランの新作ですが、ジャケットがアニメで、あれっ?と思ったら、中味もそんな感じでした。Lil' Rufus君という少年が案内するゴスペル物語?、という感じでしょうか? 完璧企画物で、ちょっと、いや、かなり失敗です。
Keith Wonderboy Johnson『New Season』(2004:Verity)
今時の黒人シンガー系ゴスペルです。ただ、ヒップ、ストリート、だけがキーワードではなく、もう少し、オールディーズなノリもあったりして、これもありかな、という感じです。
Various『Song 4 Worship - Christmas』(2001:Integrity)
ここからは白人のゴスペル。2枚組の企画盤で、ケリー・ウィラード、トゥルース、レニー・ルブラン、モーリス・チャップマン他が参加しています。
Guy Penrod『The Best Of Guy Penrod』(2005:Spring House)
ビル・ゲイザーのゲイザー・ヴォーカル・バンドにも参加したその筋では有名な実力派ヴォーカリストのベスト盤。マイケル・W・スミスやクリス・クリスチャン、ドゥワイト・ライルズがコンポーズに参加した曲も入っていましたが、基本的にはAORではないので、特に追いかける必要はないでしょう。
Amy Grant『Rock Of Ages - Hymns & Faith』(2005:Word)
もう、日本盤も出なくなってしまったエイミー・グラント。新作は『Hymns & Faith』ですから、またまた遠くに行ってしまった気分です。もう、ポップで品の良いAC系アルバムは無理なのか、と。今回もブラウン・バニスターがエイミーの旦那ヴィンス・ギルと共にプロデュース。ディーン・パークスやウィリー・ウィークス、ジョン・ホブス、ジョン・ジャーヴィス等がバックを務めていますが、2〜3曲、聴けるかな、という程度でした、サウンド的な質感としましては。全体的にかなりアーシーなのでね....。
Steven Curtis Chapman『Abbey Road Sessions/The Walk』(2005:Sparrow)
最新作のようです。CDとDVDの2枚組で、CDのほうは、これまでの代表曲5曲をアーシーなアコースティックで再演し、それをアビー・ロード・スタジオで録音する、というものでした。DVDのほうは、そのレコーディング風景からいろいろなインタヴューまで、60分に及ぶドキュメント物でした。

●この後、ストールン・フィッシュのドラマー:マコト君に電話を入れると、CD Traderから5分くらいの所に住んでいる、とのことで、彼の家にちょっくらお邪魔。いや〜、ドラマーは大変ですね! 自分の家でプレイする用と、外でプレイする時に持っていく用の2セットを所有しているようですが、リヴィングはドラムス&器材で歩くスペースも最小限。奥様もいるのですが、いっつも怒られている、とか....。ま、私の部屋も無茶苦茶物が散らかってますので人のことは言えませんが....。

<SecondSpin.Com:Santa Monica>
そして、いったんマコト君と別れて、後ほど、サンタ・モニカでディナーをすることを決定。ならば、と、そのエリアにあるSecondSpin.comに足を運んでみました。ここは、スムース・ジャズ系の在庫が結構充実しているので。集荷君は以下の通り。時間の関係で今日はジャズ・セクションしか見れませんでした。

Warren Hill『Popjazz』(2005:Popjazz/Native Language)
まずは、人気サックス奏者、ウォーレン・ヒルの新作から。レーベルを変え、より自由な音楽創作を目指したこのアルバム。「Popjazz」とはウォーレン自身のレーベルのようで、つまり、そういう路線を楽しみたかったのでしょう。過去には、ロック調のヴォーカルも披露している彼だけに、狭い枠に閉じこめておくのは宜しくない、ですからね。で、かつては長い黒髪がトレードマークだった彼も、短く茶髪にして心機一転。ビートルズの<Come Together>、ワイルド・チェリーの<Play That Funky Music>他をカヴァーし、まさにポップにジャズしています。とは言え、いわゆる歌物はなし。サックスだけで勝負する姿勢は、なんだか非常に彼らしいです。と言うのも、昨日話しをしたジェフ・カラザースさんが言っていたんです。「今まで一緒に演ったサックス・プレイヤーの中で一番上手いと思ったのはウォーレン・ヒルだね」と。
Kevin Toney『110°And Rising』(2005:Shanachie)
かつてはブラックバーズでプレイしていたキーボード奏者の最新作。強力なメロディラインには欠ける人ですが、ファンキーなグルーヴは健在。そこに、フィル・デイヴィス、キム・ウォーターズ、デヴィッド・マン他のクリエイターをプロデューサーに迎えるなどして、より解りやすい物へと高めている感じです。他に、レイ・パーカーJr.、ジェラルド・アルブライト、ドク・パウェルなどが参加。全編インストですが、<Going Out Of My Head>のカヴァーがかなり和めました。
Andre Delano『Full Circle』(2005:7th Note)
上記のケヴィン・トーニーのアルバムでもフィーチャーされていたサックス奏者。全曲を書き、さらに歌まで歌ってしまう多芸な方で、男気溢れるアルトが売りのようです。ジェフ・ローバー、アル・マッケイ、スミッティ・スミス、ランド・リチャーズ、ブルース・コンテ(!)がバックに参加。
Grover Washington,Jr.『Soulful Sax』(2005:Sony)
ソニー時代の編集盤です。
Mark Murphy『Once To Every Heart』(2005:Verve)
トランペッター:ティル・ブレナーがプロデュースを手掛けた、話題の1枚。スタンダード中心ですが、まさに渋さの極地ですね。ポップでは全然無いです。
Jason Miles Presents『Brazilian Nights』(2002:Turn Up)
日本盤が少し前に出たこのアルバム、実は3年も前の作品だったのですね、知らなかった..。マイケル・ブレッカー、ガトー・バルビエリ、ハービー・マン、カーティス・スタイガース、スティーヴ・コール他、多彩なゲストが参加。ブラジリアン・ミュージックの魅力を十分に届けてくれます。
Chris Smith『Chris Smith』(1991:Agenda)
フュージョン系のハーモニカ奏者。たぶん、以前、ポニー・キャニオンから出ていた作品と同じだと思います。1曲目が<Jamocha>なので。マーヴィンの<After The Dance>をカヴァーしていますが、フォープレイもこの頃でしたから、偶然の一致、だったのでしょうね。吃驚。プロデュースはジェフリー・ウェバーとジョン・ビーズリーの2人。
Various『Smooth Grooves』(1999:Higher Octave Jazz)
Higher Octave得意のスムース・コンピ。ブライアン・ヒューズ、3rdフォース、ニール・ショーン、ジョナサン・ケイン、クレイグ・チャッキーソ、グラント・ガイスマン、ダグ・キャメロン他を収録。
Rachel Z『Grace』(2005:Chesky)
確かアドリブ誌の輸入盤レヴューでも取り上げられていた1枚。マジで歌ってます、レイチェル嬢。私的には今イチでした。今時のメッセージする女性シンガー・ソングライター、という感じで。U2、ニルヴァーナ、ビョーク、ケイト・ブッシュのカヴァーを収録。プラス<Imagine>も。
Various『Giant Steps In Fusion Guitars』(2004:Tone Center)
ジョン・コルトレーンの名レパートリーばかりを取り上げ、それをスティーヴ・ルカサーだ、マイク・スターンだ、フランク・ギャンバレだ、ロベン・フォードた、他のスーパー・ギタリストが演じる、なんとも、“Tone Centerな”作品です。<Giant Steps><Naima><My Favorite Things>を始めとした全12曲を収録。キングさんから、日本盤も出ていますが、ディジパック仕様だったので買いました。
Antonio Carlos Jobim『The Composer Of "Desafinado", Plays』(1963:Verve)
紙ジャケ(ディジパック)だったので、つい....。
Ramsey Lewis『Another Voyage』(1969:Verve)
上に全く同じ、です。

●そして、マコト君と現地集合で、日本食の美味しい「千寿」に行ったのですが、なんと、悲しいかなクローズしていました。たまたま休み、なのではなく、店自体がクローズしてしまった模様....。悲しすぎます....。と、やがてマコト君が登場すると、ランドウ夫妻から電話が入っていて、「今から遊びに来い!」との指令が。なので、2人で彼に家に行くと〜! もう、マイケルさんへべれけ状態。って、まだ8時とか、そんな時間ですよ〜! 最高面白かったです。酔ったランドウさん。「ナカ〜ダさん、do you like xxxxx x ?」と、スムース・ジャズ界で大人気のサックス奏者のことを訊くので、「うん、まあまあ」、と答えるとマイケルさん「こいつは、xxxxx xが好きなんだって! オレの友達じゃない!」みたいに始まって(もちろん、本気で怒ってるんではないので、こっちもただ楽しんでいるだけですが)、さらに、少し前にまたロベン・フォードと共演したようで「Who's a better guitarist, Robben Ford or Me ?」とまで言う始末。こっちは、缶ビール1本だけで通したので、申し訳なさ半分でしたが、ま、でも、ああいう一面を見れたのは大収穫でした。サンクス、マコト君! そしてホーム・パーティーも盛り上がってきた頃、マイケルさんが「このDVD観ようぜ、無茶苦茶面白いんだから!」とかけだしたのが、『Team America』とか、そんな名前の操り人形系ムーヴィー。アメリカの危機を救うべく秘密結社隊、Team Americaが、北朝鮮のあの人と戦う、というストーリーなんですが、全て実名、しかも、人形の顔もそっくり。そして、各種の動きが実にリアル。北朝鮮を倒せ!が、もちろんメイン・テーマなのでしょうが、Team America内の男女のラヴ・アフェアも出てきたり(操り人形さんのセックス・シーンは抱腹絶倒モノでした)、そこは全てを面白おかしく演出していて、流石、エンタの王国アメリカだな〜と、心から感心させられました。DVD、ホント、買うべきかどうしようか、真剣に悩んだほどですから(結局、買いませんでした)。
●そして、それだけでは終わらず、最後は、マイケルさんが秘蔵の?DATを取り出してきて、皆に聴かせてくれました。まずは、アコースティック・ギターだけで構成された新曲3曲。確かに、以前、お話しした時、次作はアコースティックのアルバムになるかも知れない、と言っていたので、フムフム、と納得しながら聴いてました。そして、1977年の秘蔵音源まで登場、これは嬉しかったです。メンバーはカルロス・ヴェガ、ディーン・コルテス、スティーヴ・タヴァローニ他、と言いますから、(カルデラ)+(カリズマ)−(デヴィッド・ガーフィールド)といった感じですね。まさにその時代を象徴した、緊迫感溢れるクロスオーヴァー。これは格好良かったです! リリースしたいくらいに。そうこうしているうちに、時間もかなり遅くなってきたのでお先に!と失礼しちゃいました。今日も、実りの多い1日でした。

<10月21日(金)>
「今日の出来事」
●朝9時過ぎにモーテルをチェック・アウトし、ロブ&アンバー・ホワイトロック夫妻とミーティング。このご夫妻はロブさんがキーボーディストで、アンバーさんがシンガーという、ミュージシャン夫妻。ちょうど、それぞれのリーダー作が出来上がったのでそれを頂戴したりして、いろいろな話しを聞かせて頂きました。ロブさんのリーダー作はコンテンポラリー・ジャズで、マイケル・ブレッカー、ヴィニー・カリウタ、アンソニー・ジャクソン、スコット・ヘンダーソン他、東西の豪華なミュージシャンがいろいろと参加しています。アンバーさんのアルバムも基本的にバックのミュージシャンは一緒で、これがまた知的で素敵です。これらのアルバムのディールを当社から、というわけではないのですが、LAで会うブライアン・プライスさんからの紹介でたまたま会ったら、これがまた非常に素晴らしいご夫妻で、なんか嬉しくなりました。しかも、ロブさんは来週、たまたま来日する、ということで、親交を深めるには絶好の感じがします。クール・サウンドの未来は貴方たちにかかっている!(?)
●そして、LAに戻り、何はなくとも昼食を、とお馴染みの「ラーメン日本」へ。ワン・パターンの醤油ラーメン+半カレーをオーダーし、ホクホク顔の私。その後、ホテルにチェック・インし、一息ついたところで、今回の目玉のひとつ、ジェフ・カラザースさんの携帯に電話。彼は、プロデューサー、ソングライター、アレンジャーとして、スムース・ジャズ界を中心に活躍している売れっ子で、あのポール・ブラウンのアルバムでも数曲コ・プロデュースを務めていました。遡ると、アンジェラ・ボフィルの『Intuition』(1988年)でも手腕を揮っていて、いわゆるちょっと気になる存在でした。で、ジェフさんは現在、サックス奏者:ジミー・ソマーズさんの新作をプロデュース中で、そのジミーの自宅スタジオで作業中とのこと。恐縮しながらもハリウッド・ヒルズにある彼の家を訪れると、これが、ハリウッドの街並みが一望できる素晴らしいところで吃驚。CDはだいたい10万枚くらい売れているんじゃないかな、というジミー(現在、確か、37歳)。結構リッチな生活のようです。そして、現在制作中というアルバムから数曲聴かせていただきましたが、次はスムース・ジャズの新作とスタンダード集、この2枚が同時に進行しているとのこと。スムースの方はブライアン・カルバートソンに任せて、ジェフさんはスタンダード集を手掛けていました。これが、また、かなりリッチなサウンドで、完成が待ち遠しいです。ヴァレンタインに併せて、1月くらいにはリリースしたい、ということでした。
●で、そのジェフ・カラザース(Jeff Carruthers)さんには、特に、当社のディールのことで近寄った(笑)、のではなく、今年から来年に架けて、さらなるスムース・ジャズ追求を狙う私的には、その世界に製作陣、アーティスト陣を押さえておきたい、という、いわゆる根回し活動です。ジェフさんが「今度はポール・ブラウンを紹介して上げるよ、今回はたまたまプロデューサー・セミナーでヨーロッパに行ってて、スケジュールが合わなかったけど」とのことで、この人脈をどんどん拡げていきたい、という感じです。ジャフさんはとっても好いオジ様で、何でも言ってくれ、という頼りになるタイプ。今後に期待が持てそうです。そうそう、WAVEとか、ステーションの人ともやがては交流を深めたいですしね。
 そして、いよいよCD漁りへ。まずは、いつも$2引きのセールを行っているヴェンチュラ・ブルヴァード沿いのお店Heavy Rotationへ。品揃えは凄くなくいですが、新譜系が中古化する早さと値段の安さはピカ1。それと、店主の温かさ、も、です。

「今日の集荷君(収穫?)」
<Heavy Rotation>

Euge Groove『Just Feels Right』(2005:Narada Jazz)
まずは例によってスムース・ジャズから。現在<Get Em Goin'>がRadio & Recordsのスムース・ジャズ・チャートを上昇中のサックス奏者、ユージ・グルーヴ。本名のスティーヴ・グローヴでは一時期、タワー・オブ・パワーにも参加したことがあるという本格派の彼ですが、今回はまさにその実力の高さを証明した、と言っても大袈裟ではないでしょう。無茶苦茶頑張ってます。巨匠:ポール・ブラウンとの共同プロデュースですが、作曲&アレンジは全て彼1人、というスムース・ジャズ界サックス・シーンにおいては極めて珍しいクレジットを見つけることが出来ました。つまり、ポール・ブラウンと一緒にまずはトラックを作り、後でメロディを仕上げる、といったインスタントな手法ではなく、完璧なデモをポールに提示し、あとは、その打ち込み部分をライヴ・プレイヤーに差し替える作業をポールが仕切った、そんな過程であろうことが想像出来ます。して、そのライヴ・ミュージシャンがまた非常に興味深いのです。全11曲中7曲でレイ・パーカーJr.とデヴィッド・T・ウォーカーの2人が共演。さらにルーファスのトニー・メイデンも2曲でプレイ。キーボードも一時期、ブレンダ・ラッセル他、AORのアルバムでも絶品のコード・ワークを届けてくれたクラレンス・マクドナルドが半分くらいの曲に参加し、なんだか嬉しくなっちゃいました。テンプスの<Just My Imagination>をカヴァーしているとは言え歌物はゼロ。オリジナルのインストに拘った、その姿勢に心から拍手を送ります。 P.S.ただし、ジャケットは全然スムース・ジャズしていないのでご注意を。これじゃあ、今時のロックを展開する、マニアックなCCMシンガーにしか見えないですからね....
Jamie Cullum『Catching Tales』(2005:Verve)
好い! 最高! 何は無くともまず最初に伝えたいのがそれらの誉め言葉。ノスタルジックでフレッシュなポップ・ジャズ・フロンティア:ジェイミー・カラム、新作ではスチュワート・レヴィンをプロデュースに迎えているのですが、これが、もう抜群の仕上がりを見せています。オリジナルもスタンダードも混ぜこぜで登場しますが、その全く違和感の無いバランスの好さはまさにジェイミーの個性がしっかりと出ているからに他なりません。熟練した大人のジャズ、ではなく、熟練したヤング・エイジによるジャズ。新しい感性の持ち主、今回もばっちりフレッシュに成熟しています。かなり好きです、ホント。 P.S.歌詞カードの見難さも、拘りの新感覚派ならでは....???
Marilyn Scott『Handpicked』(2005:Prana Entertainment)
16曲入りのベスト・アルバム。7曲がワーナー時代の音源、というのが親切で嬉しいです。紙ジャケというか薄めのディジ・パックで2度ニッコリ。
Jim Wilson『A Place In My Heart』(2005:Artemis Nashville)
レジに持っていったら店主が「これは好いアルバムだよ!」と太鼓判を押してくれました。ジム・ウィルソンはニュー・エイジ系のピアニストで、一時期はEMIの系列レーベルからもアルバムを出している人です。で、ホント、メロディもタッチも素晴らしく、とにかく心が落ち着きます。バックはロビー・ブキャナン、ヴィニー・カリウタ、クリス・ボッティ、リカルド・シルヴェイラ、アレックス・アクーニャ、ブラッド・コール、ニール・スチューベンハウス他、錚々たる面々。マリリン・マーティンがリード・ヴォーカルを務める曲もあります。
Kirk Franklin『Hero』(2005:Gospo Centric)
コンテンポラリー・ゴスペル界のカリスマ、久々のリーダー作ですね。この人の凄さはよ〜く解りますが、ただ、音楽的に言って決してど真ん中ではないので、あくまでも、とりあえず買っておこう、という“間柄”だったわけですが、いやあ、この新作は、ヒップさが薄れ、曲や歌がグッと前に出てきている気がします。しかも、ティアーズ・フォー・フィアーズの<Shout>が突然出てきたり、EW&Fの<Keep Your Head To The Sky>のサビから始まる曲があったり、デニース・ウィリアムスの<Free>を借用した曲でスティーヴィー・ワンダーと共演したり、トム・スノウ&ジェシ・ディクソン作、ランディ・クロフォードが歌った<You Bring The Sun Out>と、D.J.ロジャース作、ジェニファー・ホリディが歌った<Say You Love Me>の2曲を混ぜ合わせた曲あり、と、かなり楽しめました。それもヒップ・ホップ系の安易な盗用とは違ってなんか好いんです。バックにはシーラE、ドク・パウェル他が参加していました。
Carole King『The Living Room Tour』(2005:Rockingale)
少し前にビクターから日本盤も出たキャロ・キンのライヴ。既にサンプル盤は頂戴していますが、今回は2枚組みのディジ・パック、未開封で$10.99という超リーズナブル価格だったので迷わず集荷してしまいました。永遠に開けない可能性も大、ですね。
Patti LaBelle『Classic Moments』(2005:DefSoul)
正直に告白します。パティ・ラベルのアルバムはほとんど持っている気がしますが、アルバム全編ちゃんと聴いた作品はほとんど在りません。<On My Own>が入っている『Winner In You』くらいでしょうか....? スミマセン! でも、今回のは完璧に聴けます、最初から最後まで。タイトルからも窺えるようにポップ・クラシックスばかりを収めた作品なのですが、<On My Own>のお礼、というわけでもないでしょうが、マイケル・マクドナルドの<I Keep Forgettin'>をやっていたり、マイケル・ジャクソンの<She's Out Of My Life>を<He's Out Of My Life>のタイトルで歌ったり、エルトン・ジョンとのデュエットで彼の代表曲<Your Song>を披露したり、非常に楽しめます。有名曲ばかりではなく、マニアックな選曲もありますし、これでもかシャウトはもちろん出てきますが、そんなにお腹いっぱいにならずに聴けました。
Sting『Sacred Love』(2004:A&M)
スティングの昨年の作品がDVDを加えたディジ・パック仕様で出ていました。そんなに熱烈なファン、というわけでもないですが、5年以上前にアメリカで取材したこともあって、なんだか好きなアーティストです。スムース・ジャズ・ステーションでも必要な人ですしね。
TOTO『Africa』(2003:Sony)
ドイツのソニーから出ていた2枚組。何かサプライズは無いかと期待したのですが、ただのベストのようです。もっとも、全24曲中23曲がジェフの生きていた時代の作品、というのは嬉しい限り(だったら全曲そうすれば好いのに....という声も聞こえてきそうですが....)。あ、でも、よく見ると<Hold The Line>が入っていない! <99>も、<I Won't Hold You Back>も、<Pamela>も....。逆にマイルス・デイヴィスと共演した<Don't Stop Me Now>が入っていたり....ま、いっか〜。
Various『Organ-ized』(1999:High-Street)
オルガンをテーマにした企画盤。全てオリジナル音源というのが嬉しいです。参加しているのはマイケル・オマーティアン、リッキー・ピーターソン、、ジミー・スミス、ラリー・ゴールディングス、マイク・フィニガン、ジャック・マクダフ、ジョーイ・デフランセスコ、ジョン・メデスキー他、ジャズに拘らない幅広いジャンルから集まっています。出た時、チェックしようと思ってすっかり忘れていたのが、今日、ようやく再会できた、という感じですね。メデタシ、メデタシ。

●そして、夜9時半からスタートするストールン・フィッシュのライヴを観に有名なベイクド・ポテトへ! ストールン・フィッシュは当社から日本盤を出している、ソフィスティケイテッド・オルタナティヴ・ポップ・バンドで、ライヴを観るのは今回が二度目。ドラムスのイズミタニ・マコト君は、先月末、日本に来ていて一緒に盛り上がったのですが、このバンドでのマイケル・ランドウさんのプレイは普段と違う曲者的なサウンドでして、この日もなんと、ギブソンのSG、アーム付きを、(ピックを持たずに)ほとんど指だけでプレイしていました。それより何より、なんと、なんと、なんと、マイケル・ランドウさんは先月の17日に、このバンドのヴォーカリスト:キャレン・マーティンさんと目出度く結婚したのでした! 今までは、発表して好いものかいろいろと悩みましたが、ライヴのMCでももちろんその話しが出ていましたし、LA版「ぴあ」とも呼びたい分厚いフリーペイパー:LA Weeklyのライヴ・インフォメーション、The Baked Potatoの所には、Stolen Fish(Vocal:Karen Martin-Landau)と書かれていたのですから、もうこれは秘密にしておくことはないでしょう。マイケルさんもキャレンさんも左手の薬指にしている指輪が目立ってました。オメデトウございます! その祝福のために集まった、というわけでもないですが、ベイクド・ポテトは超満杯。流石にくたくたで1stセットしか見れませんでしたが、私の顔を見つけたランドウさんは一言、"No Way !"。その表情がなんとも印象的でした。そして宿に戻る前に、吉野家のビーフ・ボール(牛丼です、つまり)をテイク・アウトし、スーパーで大瓶のビールを2本買い、買ったCDを聴きながら部屋で1人宴会(いや、ただのディナーですね....)。LAの2日目も、非常に有意義に暮れていくのでした。

「今日のラーメン」file no.044 [ラーメン日本]
●今年3回目。LAに着いたらまずはここで食す! 今回もしっかり守りました。<お店のBGM:ジャズ>WAVEではないのですが、スムース・ジャズが流れています、いつも。CDなのでしょうかね、DJが一切入ってこないので。

<10月20日(木)>
「今日の出来事」
●今日から5泊7日のLA出張。今回は原稿の締切もなく、余裕を持って仕度をして....のはずだったのに、ナント、国際免許証が切れているのを発見し、大急ぎで板橋警察署へ。チャリを飛ばす、飛ばす(笑)。なんとか無事に取れてホッ。成田空港では「寿司岩」で豪華なランチを堪能しました。マジで美味しいです、ここのは。で、調子に乗ってゆっくり呑んでいたらいい時間になってしまい、折角用意していただいたラウンジ優待券も使わず終い。申し訳ございませんでした、アヤオカ様!
 特に大きな揺れもなく無事LAへ。レンタカーを借りて早速向かったのが中古CDショップでも、はたまた「ラーメン日本」でもなく、サン・ディエゴ。LAからだいたい2時間、というところでしょうか? 長いフライトの疲れも時差も何のその、2年振り?くらいのサン・ディエゴは天気こそ今一つでしたが、でも、なんかゆったり出来て好きです。で、ここで何をするかというととあるご夫妻にご挨拶に、という感じでした。で、待ち合わせ場所は、私の指定で、SecondSpin.com。なんてことはない、中古CDショップです(笑)。随分早く着いたので、まずは、ショッピングをば。

「今日の集荷君(収穫?)」 今日、サン・ディエゴから集荷してきたのは下記のCDです。やっぱり、所変われば品替わる、じゃないですけど、こんなんあるんですね? が、いろいろと収穫できました。日々是勉強です、引き続き。
<SeconSpin.com>
LA地区にも3軒ある、結構お世話になっているお店。サン・ディエゴはパシフィック・ビーチの繁華街、Garnet Ave.沿いにありました。
Tim Bowman『Smile』(2000:Insync)
まずはスムース・ジャズから行きましょう。今年の春から夏にかけて<Summer Groove>を大ブレイクさせた黒人ギタリストの2000年ものです。どの曲もメロディが好いですね。<Summer Groove>がたまたま出来た名曲だった、のではないことを証明しています。アコギもフルアコもどちらも完璧にコントロールできる巧みな音楽性。CCMシンガー、ハワード・スミスが参加したバラードも、ゆったり気分にさせてくれる余裕の味わいを醸し出しています。洗練されたスムース・ジャズの代表格に挙げたい、お薦めの1枚。
Theo Bishop『Newport Nights』(2004:Native Language)
ジェフ・カシワ他、地味ながらなかなかの実力派を擁するレーベル:Native Language、期待の若手キーボーディストです。コンピ盤ではすでに体験していたのですが、アルバムでこれだけ聴かせてくれるとは驚き。スムース・ジャズ好きな方は要チェックです。特に強い個性があるわけではないですが、メロディアスで品があって雰囲気抜群。ジェフ・カシワ、トニー・ガレロ、ファン・カルロス・クインテーロ、ブライアン・ヒューズ他の職人との絡みもまさに"Smooth !"。もっともっと知りたくなりました、この人のこと。
Kim Waters『From The Heart』(2001:Shanachie)
スム−ス・ジャズの申し子的なサックスマン、キム・ウォーターズの2001年もの。プロデュースはチャック・ローブ、マイケル・コリーナ、ウォルター・ビーズリー、そしてキム本人、という布陣で、とにかくそつの無い仕上がり。バッチリ使えます。これで、おそらく、Shanachieでのアルバムは全部揃ったはず。それ以前のWarlock時代もあと1〜2枚で揃うのではないでしょうか? 頑張ります!
Bona Fide『Soul Lounge』(Heads Up:2005)
N-Codedレーベルで確実な人気を獲得していたファンク系スムース・ジャズ・グループの新作。いつの間にかHeads Upに移籍していたのですね、存じませんでした。今回もシンプルなリフをベースにした曲が多く、構築美派リスナーには若干、物足りないかもしれませんが、決して骨太の男っぽさだけで勝負するグループでもなく、懐の深さを再認識させられる1枚です。
Ed Hamilton『Path To The Heartland』(1997:Telarc)
ペンシルヴァニアでレコーディングされたストレート・アヘッド的な香りも漂うスムース・ジャズ・アルバム。主人公はギタリストです。名門のTelarcが契約するのですから力の程はなかなかだと思いますが、参加メンバーは馴染みがなく、特に美味しいカヴァーもないので、それほど気にする必要もないかな、と。顔はヨーロッパ系のイケメンですが(笑)。
Andre Ward『Feelin' You』(2001:Orpheus Music)
1980年代にシャレたブラコンを輩出していた東海岸のレーベル、Orpheus。そこから登場した、かなり気になる1枚です。まさにレーベルのカラーとも言うべきブラコン系スムース・ジャズを極めた作品。1曲目からクールなグルーヴにメロディアスなソプラノ・サックスが絡む、という典型的な構成、しかも、サビでは女性コーラスが登場して、というお決まり過ぎるパターンですが、この黒人サックス奏者アンドレ・ウォードの歌いかける旋律は実に好いです。実際にラジオでどれだか流れたか不明ですが、これは完璧にハマります、WAVEステーションに。アリシア・キーズの<Fallin'>をカヴァー。そこではテナーを吹いてますが、これもイイ感じです、かなり。Special Thanksの欄にBeau Hugginsの名前が大きく掲げられていて、なるほど、やっぱりOrpheusだな〜、をしみじみ感じた私です。
Barry Wedgle『The Antidote』(1994:Capri)
日本でもソロ作が出たことのあるギタリストの1994年作品(レコーディングそのものは1990年、ノース・ハリウッド)。4ビ−トと言うか、コンテンポラリー・ジャズで、大半はアコースティック・ギターでした。バラードからメセニー風?までいろいろ出てきます。バックにはリッピントンズのベーシスト:キム・ストーンの名前も。と、よくよく調べたら、1990年に徳間から出た『Love Can See』と同じ内容でした。ま、よくあることですから、特に気にはしませんが。ジャケットもタイトルも違うのですから。
Special EFX『Catwalk』(1994:JVC)
日本盤とジャケが違うので買いました。
Partners In Crime『Partners In Crime』(2005:Azica)
ギターのジム・ハーシュマン、ハモンドのビル・カンリフ、ドラムのジェフ・ハミルトンによるジャズ・アルバム。ビル・カンリフはLAフュージョンの人で、日本でもヴィデオアーツだったかでアルバムが出たことがありますが、今回はブルージーな4ビートでした。曲は3分の1がスタンダードで、残りがオリジナルです。
Wynonna『What The World Needs Now Is Love』(2003:Curb)
これはポップ・カントリーですね。ダン・ハフが大半をプロデュースし(でも、アコギを弾いているだけで、華麗なソロは皆無)、さらに、ナラダ・マイケル・ウォルデンも2曲手掛けているのですが、なんと、フォリナーのカヴァー<I Want To Know What Love Is>では、ジェフ・ベックのギター・ソロを大きくフィーチャーしています。ラジオでかけましょう、ぜひ(笑)。ちなみに、アルバム・タイトルからするとバカラック作曲の同名曲も演っていそうな気がしますが、それはなかったです。
Jaci Velasquez『Beauty Has Grace』(2005:Word/Curb/Warner)
CCM界の誇るMs.そばかす、ジャキ・ヴェラスカスの最新作。相変わらず適度なロック色を加味した今時のポップCCM、でした。でも、バラードにおける”キュートな艶っぽさ”は買い、ですね。4曲目の<Lay It Down>には胸が締めつけられます。って、参考までに作者は誰?と目をやると、これがまたクリス・イートンだったりするんです(他2名との共作)。やっぱ、違いますね、彼が絡むと。
Various『The Silver Anniversary Project』(1996:Maranatha! Music)
1996年に25周年を迎えたCCMの名門、Maranatha! Musicが放つ企画盤。25年の間に生まれた代表的な25曲を再レコーディングしたもので、ヴォーカルにはリック・リソー、ジーン・ミラー、ドン・トーマス、アルフィー・サイラス、ロリ・ペリー他の有名どころ?も参加しています。演奏しているのはボブ・ウィルソン、マーティ・ウォルシュ、スミッティ・プライス他のお馴染みどころでした。全曲の楽譜&コード・ネームが載っているのには感動させられます。
Deitrick Haddon『Crossroads』(2004:Verity)
10月26日にBMGから出た、私目の選曲・監修によりますゴスペル・コンピ『Kiss Gospel』でも1曲選曲した今時のヒップなR&B系ゴスペル・シンガーです。『Kiss Gospel』がある程度売れたら、当然、第2弾の話しも出るでしょうし、こういった新作系もしっかりと押さえておかないと。この人、今回も全曲オリジナルですが、ホント、既製曲に頼らない前向きな姿勢は評価に値します。クォリティはいつもなかなかですからね。


●そしてアポイントメントを取ったいたヴァーン&ジニー・ジョンソンご夫妻が、20分以上遅れて登場。お茶を飲んでいろいろな昔話しを聞かせていただきました。いろいろと協力していただける、ということで、なんとか形にしたい私です。で、再び、CD漁りに。

<Music Trader:Pacific Beach>
このMusic Traderはサン・ディエゴ・エリアにお店が複数ある人気店の模様。CDを入れてくれるビニール袋やレシートを見ると、CD Wherehouseになっているのが興味深く、名前が替わったのか買収したのか、なんだか関係があるようです。で、SecondSpin.comから100mと離れていないGarnet Ave.沿いのこの店から集荷開始。
Fattburger『One Of A Kind』(1993:Sin-Drome)
まずは、スムース・ジャズ/フュージョン系から。歴史の長いグループなのでファットバーガーは持っていないアルバムがまだ数枚あるのですが、これは彼らの1stではないでしょうか? 再発されたのが1993年、ということで、本当は1986年作品では....?
Eddie M『Ward Street』(1998:JMI)
沼澤尚さんと仲の好い黒人サックスマン、エディMの1998年もの。エル・デバージをゲストに迎えてマーヴィンの<Inner City Blues>をカヴァーしたり、キャリン・ホワイトやシーラEがリード・ヴォーカルをとる曲もあり、さらにグローヴァー・ワシントンJr.の<Mister Magic>やSOSバンドのカヴァーもあったり、聴きどころはかなり豊富です。プロデュースは本人、デヴィッド・コクレーン、ジェリー・ハリス他。録音の多くはアリゾナ州のフェニックスで行われています。そこが本拠地なのでしょうかね、この方は。日本でもビクターから出ていますが、ジャケットが違うので購入した次第です。
Patti Austin『That Secret Place』(1994:GRP)
いくら家で探しても全然出てこなかったのでまた買ってしまいました。エル・デバージの名曲<Broken Dreams>を、そのエルのとの共演でカヴァーしたり、パティ自身の初期の名作<That's Enough For Me>(デイヴ・グルーシンとの共作)をセルフ・カヴァーしたり、さらにアレサの<Rock Steady>(1971年の作品)、トーマス・ドルビー<Ability To Swing>(1988年の作品)なんて曲にもチャレンジしたり、変化に富んだ作品と言っても好いでしょう。プロデュースはリー・リトナー。バックには、ジェラルド・アルブライト、スティーヴ・フェローニ、ジェリー・ヘイ、グレッグ・フィリンゲインズ、ボブ・ジェイムス他、豪華な面子が顔を揃えています。
David Becker Tribune『Third Time Around』(1990:Bluemoon)
グラント・ガイスマンを始め、良質なフュージョンものをいろいろと届けてくれたBluemoon。最近はワーナー系に吸収されたようですが、以前は徳間さんが日本での発売権を持っていて、中田もいくつかライナーを書かせていただいたものです。そんなうちのひとつ、デヴィッド・ベッカー(ギター)をリーダーとする4人組の1990年ものです。クールで、ホンの少しアーシーな西海岸フュージョン。
Stefan Dickerson『Romanza(Themes Of Love)』(1994:Heads Up)
最近、スムース・ジャズ系に大いなる力を注いでいるHeads Up。そこから1990年代前半に出ていた作品です。その頃と言うと、キーボード&ヴォーカルのジョー・マクブライドくらいしかパッと浮かんでくる所属アーティストはいないのですが、このピアニスト:ステファン・ディッカーソンもなかなかの存在。フル・オーケストラを加えるなどして、実にエレガントなコンテンポラリーを展開しています。デヴィッド・ベノワをクールにしたかのようなタッチ&旋律は一聴の価値ありで、ドリ・カイミ、アーニー・ワッツ、ハーヴィ・メイスン、エイブ・ラボリエル、ブライアン・ブロムバーグ他との絡みも非常に芸術的です。
Karl Anthony『All Of Us』(2002:New Tone)
地元サン・ディエゴで活動するシンガー・ソングライター(だと思います)。プロデュースを手掛けたのが明日初めてお会いするロブ&アンバー・ホワイトロック夫妻、ということで、予習のつもりで買いました。サウンド自体は結構シンプルで決してクール・サウンド向きではないですが、ヴィニー・カリウタ、ジミー・ジョンソン、グラント・ガイスマン、パット・ケリー、アレックス・アクーニャ、デイヴ・ボラフなど、LAの名手が多数参加しています。アンバーとのデュエットによるジョニ・ミッチェルの<Woodstock>のカヴァーは、かなり雰囲気ものでした。
Debby Boone『Reflections Of Rosemary』(2005:Concord)
デビー・ブーンがスタンダード集を発表するとは、本当にこのところのコンコードは元気そのものですね。タイトルからも窺えるようにローズマリー・クルーニーの得意レパートリーばかりを集めるとは、なかなか粋ですね。と言うのもロージーはかつてコンコードからアルバムを出していましたから。ジョン・ピザレリが1曲、ギターで参加しています。
Elvis Costello & The Attractions『Almost Blue/Imperial Bedroom』(:Ryko)
なんとなくこんなものも買ってしまいました。ボーナス曲が20曲くらい入った2枚組未開封。カナダからのリリースで、FOR PROMOTION ONLY. NOT FOR SALEの文字に惹かれて買った、ということを素直に白状してしまいましょう。と言うか、鐘ちゃんへのお土産、ということで。

<Music Trader:Sports Arena>
今晩の宿を見つけねば!と彷徨っていた時、偶然見つけたMidway Ave.沿いのお店です。ここでも8点ほど集荷を。
Gabor Szabo『High Contrast』(1971:Blue Thumb)
<Breezin'>で幕を開けるクロスオーヴァーの名作。紙ジャケだったので速攻買い、です。
Paul Russo『I Can Show You Love』(1995:A&E)
以前、TBAからアルバムを出し、日本でも紹介されたことがあるサックス奏者の作品。曲やサックスはともかく、トラック作りにはお金掛かって無さそう....というのが正直なところですが、アートワーク(ジャケット)もフルカラーとは対極の1色の写真で、これがサンプルではなく本盤だったら私はたまげてしまいます。
Roberto Perera『Sensual』(2002:Heads Up)
これもHeads Upものということで購入したわけですが、ラテン・ジャズとスムース・ジャズの見事な融合、という感じで、聴くほどに楽しめます。こういうものを上手く挟むと選曲の幅がグッと広がります。このロベルトさんはParaguayan Harpという楽器を弾くオジ様。ルイス・エンリケが1曲、リード・ヴォーカルで参加しています。
Patti Austin『Body Language』(1980:CTI)
CTIにおける3枚目にして最後のスタジオ録音盤。スクイーズの曲が突然出てきたり違和感がある部分も無いことは無いですが、ま、でも、使えるトラックは結構あります。ラストを飾る<I Want You Tonight>はパブロ・クルーズのヒット曲。これも意外でしたね。
Sammy Peralta『On The One』(2000:N-Coded)
レーベルがN-Codedということで買ってみました。あと、コ・プロデュースがレニー・ホワイトだったので。主役はキーボード、プログラミングからサックス、ヴォーカルまで全てをこなすマルチ・アーティスト。参加ミュージシャンは最小限ですが、でも、全然聴けます、楽しめます。男っぽいスムース・ジャズというところでしょうか。レニー・ホワイトはタイコを叩いてはいませんが、打ち込みのタイコの音はレニーを思わせるほどビシビシ響いてきます。
Earth, Wind & Fire『The Essential』(2002:Sony)
2002年に出たソニー時代のベスト盤。2枚組みで$12.99というリーズナブルな値段に惹かれレジへ直送! 早速、レンタカーで聴いたのですが、ホント、初期も素晴らしいの一語です。改めて感動しまくりました。選曲はモーリス・ホワイトさんが直々行ったようですが、ほとんど完璧です。彼らの数あるベストものの中でも、一番の内容でしょう。ここまで拡げて(全34曲収録)初めて、アースが成し得たクリエイティヴィティとコマーシャリズムの完璧な一体化を満喫できる、というものです。
Michael Tomlinson『Living Things』(1991:Mesa)
アダルト・コンテンポラリー系のSSWですが、ヒーリングというか、ニュー・エイジ/フュージョン的な捉え方もされている人ですね。確かに、このアルバムの中の曲がWAVEから流れてきても全く違和感ないと思います。 本拠地はシアトル/ワシントン州。バックは現地のミュージシャンのようです。
Various『WOW Hits 2006』(2005:Sparrow)
エイミー・グラント、マイケル・W・スミス、スティーヴン・カーティス・チャップマン....CCMの最新コンピ盤。2枚組未開封で$8.99という値段に釣られてしまいました。

 そしてようやくチェック・イン。Pacific Beachからそんなに遠くない所にあるDays Innが安かったのでここに決めました。凄く清潔でゆったりで安全で、非常に満足。ちなみに、夕食はこの宿の丁度向かい側にあるジャパニーズ・レストラン、Sushi Otaにしたのですが、これがまさかまさかの大当たり! すでに15年くらい続いている人気店で、お店は広いのに超満杯の大人気。私も10分くらい待ってようやく入店出来ました。寿司カウンターでお薦めのにぎりコースをオーダーしたのですが、激ウマでそた。お値段もビール2本呑んで、さらに少しお好みで握ってもらって、それでも、$50くらい。壁に、水戸黄門:里見浩太郎さんのサイン色紙が飾ってあったので訊ねたところ、もう20年くらいの知り合いで、このお店にも食べに来てくれたことがあるとか。でも、この味だったら食べに来たくなります。