<10月23日(日)> |
「今日の出来事」 ●今朝はお昼前からしっかりと機能。シャーマン・オークスのSecondSpin.comに行き、ジャズ(+CCMをホンの少し)をチェック(時間の関係で)。結構、集荷君あった、というか、あ、こんなアルバム在ったんだ!? 見落としてた〜! がいくつかありました。
「今日の集荷君(収穫?)」
<SecondSpin.com:Sherman Oaks>
Marion Meadows『Pleasure』(1998:Discovery)
スムース・ジャズ界の人気サックス奏者。今回もWAVEステーションから何回となく彼の曲が流れてきました。で、彼はNovusでデビューを飾り系列のRCAを経て現在のHeads Upに至っている、と思ったら、1枚、Discoveryにも作品を残していたのですね。落としてました、拙い、拙い。サウンド的にはいつもの路線で、オマー・ハキム、キエリ・ミヌッチ他が参加。また、ゲスト扱いのWayman TisdaleがWaymon Tisdaleとクレジットされているのが面白かったです。大した話しではないですが....。
Bona Fide『Royal Function』(1999:N-Coded)
これは1stでしょうか? 結構好きです。最新作では5人のメンバーが写っていましたが、ここではメンバー3人の模様。キーボード、ベース&キーボード、そしてサックス。クールでグルーヴィーなリズムと旋律はまさに今日のスムース・ジャズ・シーンの最もベースとなる部分ですね。
Herb Alpert『North On South St.』(1991:A&M)
A&M後期に残した1枚。非常にクールで、らしいサウンドが1曲目の頭から展開。やっぱ、凄い人ですね。この少し前にはジャム&ルイスとしっかりコラボしてましたし。
Herb Alpert's Tijuana Brass『South Of The Border』(1965:A&M)
最近ドバッと再発されたハーブ・アルパートの1960年代作品、紙ジャケ・シリーズ。未開封で$7.99はやはり買いでしょう。たぶん、今後もずっと開けないと思います。<The Girl From Ipanema>を演っています。
Rusty Crutcher『Haven't We Met』(1998:Spring Hill)
白人のサックス奏者です。全くもって初対面のアーティストですが、ニュー・メキシコ州サンタ・フェでのレコーディングなので、参加メンバーも全く馴染み無かったです。集荷した理由は、単純にアルバム・タイトルからして、ケニー・ランキンのあの曲をカヴァーしているのでは? と期待を持ったから、なのですが、これが全然違って本人のオリジナル。ガクッ。全曲セルフ・プロデュース&コンポーズでインスト・オンリー。特に引っかかりも無さそうな....と言ったら怒られそうですが、でも、そんな1枚でした。ただ、打ち込み系に頼らず、全編演奏もの、しかも、スパニッシュ・テイストも然り気なく取り入れたり、BGM的には都合好いようです。
John Tropea『N.Y. Cats Direct』(1986:DMP)
ビデオアーツさんのお陰(?)で、日本ではしっかりとソロ・アーティストとしてのステイタスを築いた感のある、ジョン・トロペイのDMP時代の作品。スティーヴ・ガッド、リチャード・ティー、アンソニー・ジャクソン、ドン・グロルニック、デヴィッド・スピノザ、ウォーレン・バーハート、ジョージ・ヤング他、錚々たるメンバーと共に、肩の力を抜いた感じのトロペイ・フュージョンを展開しています。
Eric Marienthal『Got You Covered !』(2005:Peak)
最新作。タイトル通り、カヴァー集です。日本盤も10月末に出ました。買うんじゃなかった....やがてサンプルが送られてきたので....。収録曲はザ・ビートルズの<I Will>で始まり、<New York State Of Mind><Compared To What><My One And Only Love><You've Got A Friend>等を経て<Moody'd Mood For Love>で終わるという、ジャンルの垣根を取り払った選曲になっています。全曲インストで、プロデュースはレーベルのボス、ラス・フリーマンが担当。バックはラッセル・フェランテ、ピーター・アースキン他。チック・コリアもゲストで参加しています。
Richard Smith『Bella Firenze』(1991:Bluemoon)
マリオン・メドウス同様、これも落としてました。もう少し、他人さまのウエブを訪問するようにしたほうが好さそうです....。と、エグゼクティヴ・プロデューサーがヨシオ・マキさん、ということは徳間原盤、アメリカではBluemoon、だったのでしょうか? なおさら拙いですね、チェック漏れ。バックはケニーG、ダン・シーゲル、ルイス・コンテ、スティーヴ・バック、ジェフ・カシワ他。
Charlie Peacock『Love Press Ex-Curio』(2005:Charlie Peacock)
CCMの人気プロデューサー/ヴォーカリストであるチャーリー・ピーコック。元々、ジャズ界のゲイリー・ピーコックの名前からアーティスト・ネームを考え出した、という事ですから、基本的にジャズは全然OKのようです。と言うことで、珍しくジャズのインスト・アルバムになっています。本人はもちろんキーボードを担当。他にはカーク・ウェイラム、カート・ローゼンウィンクル、ロジャー・スミス、ラヴィ・コルトレーン、ヴィクター・ウッテンなどが、参加しています。
David Lanz『Finding Places』(2001:Decca)
昨年のアルバム『The Good Life』で完全にスムース・ジャズ化したデヴィッド・ランツですが、このアルバムの時、既にグレッグ・カルーカスやデイヴ・コーズをプロデューサーに迎えていました。まあ、ただ、ジャケットも音のほうもニュー・エイジ/ナチュラル・ミュージックの色は十分に残ってはいますが....。
Ken Navarro『The River Flows』(1990:Positive)
最新作から<You Are Everything>が大ヒット中のケン・ナヴァロ。今回もWAVEステーションで5回は聴きました、いや、1日に2回は聴いているから10回でしょうか? メロディアスなアコギの調べが、都会の喧騒を忘れさせてくれます。で、そんなナヴァロさんの最も初期の1枚、が、このアルバム。流石に今ほどツボを押さえた作りにはなっていませんが、型にはまっていない分、新鮮な気持ちで聴けました。
Joann Rosario『Now More Than Ever...Worship』(2005:Verity)
コンテンポラリー・ゴスペルの女性シンガー。早くも新作が出ていたのですね。存じませんでした。今回はフレッド・ハモンドのプロデュース曲はグッと減り、ビッグ・アル、ドナルド・ローレンス他、その筋のスペシャリストたちが多くの曲で手腕を揮っています。時代を反映して(でも、少し遅いですが....)ラテン・ポップス系のサウンドも何曲か登場します。
Jamie Collum『Catching Tales』(2005:Universal)
昨日べた褒めだったアルバムが今度はDVD付きで登場。しかも、値段は僅か$7.99。これを買わなかったら罰があたります。ただ、DVDの中味はインタヴューで、しかも、20分もない短いものでした。完璧にコアなファン向けですね。
その後、車をハリウッドの南東部に走らせThe Ruskin Art Clubという所で行われるトム・ロテラのライヴをチェック。実は、たまたま同じ日(20日)にLA入りしていた筒井望さん(I.D.Net〜K-Zen〜MKミュージック)から「ぜひ、観に来て下さいよ」とお声を掛けられ、しかも、トムのライナーを書いたので、これは挨拶も兼ねて、と足を運んだ次第です。会場は、住宅地にポツリとある、という感じで、ライヴが行われる、といった雰囲気ではありませんが、かなり歴史は古い模様。教会でもないのですが、なんか、そういった集会兼演奏会場、といった感じがしました。で、トムさんのライヴは休憩を挟んで約2時間。ピアノ・トリオをバックにした4ピース編成で、スムース・ジャズではなく完全な4ビート。<Stolen Moments>とか<Naima>とか。非常に心地よかったです。ホンの少し、時差ボケでウトウトしそうでしたが....(バラードの時)。で、終演後、トムさんとお話しをしたかったのですが、いろいろな人と次々から次に話し込んでいたので特にお話しもできず。結局、開演前の自己紹介だけで終わってしまいましたが、ま、でも、ホント、気さくなオジさまでした(しかも、女性好きの!<笑>)。そこで合流した筒井さんは筒井さんプロダクツでいろいろと歌っているロン・ボーステッドさんと一緒に来ていて、しかも、夜は、これまた筒井プロダクツであるエレクトリック・ハープ奏者、ロリー・アンドリュースさんの家でパーティーをやるから、ぜひ一緒に、とお誘いいただいたのですが、場所も遠そうだったので遠慮させていただきました。なんと言っても、今夜は、一大イヴェントが控えているので! で、結局、ハリウッドのAnoeba Musicに行き、またまた、CD漁りに没頭。3時間くらい居たのではないでしょうか....会計は2度に分けて行いました。
<Amoeba Music>
Down To The Bone『Spread Love Like Wildfire』(2005:Narada Jazz)
アドリブの松下編集長もお気に入りと思われるUKのファンク・ジャズ・ユニットの最新作。例によってスチュアート・ウェイドが全編をコントロールし、英国のいろいろなミュージシャンがバックを固めています(GRPからかつてソロ作を出している黒人ギタリスト:トニー・レミーは今回も参加)。スムース・ジャズ的な要素もあるのでアメリカでもかなり人気を得ていて、これまでにもGRPから1枚アルバムを発表。そして、本作がNarada Jazzからの2作目になります。グルーヴ感を最も重要視していると言うか、単調一歩手前のリフレイン、少ない場面転換で勝負する作りこそ彼らの本質なのでしょう。
Earl Klugh『Naked Guitar』(2005:Koch)
ようやく買いました、アール・クルーの最新作。全編ソロ・ギターで、大半がカヴァー。しかし、スタンダードだけに留まらず、レノン=マッカートニーの<I Want To Hold Your Hands>も演っています。パッと聴いただけだと全然そうだと解らないアレンジ、プレイ。いじり方はさすがヴェテラン、です。
Sadao Watanabe『Morning Island』(1979:JVC)
クロスオーヴァー〜フュージョン全盛期のナベサダ、な1枚。外盤だったので買いました。
Lorraine Feather『Dooji Wooji』(2005:Sanctuary)
またまた新譜が出ていました、ロレインお姉さま。今回もジャズ、です。エリントン・ナンバーからエディ・アーキン、ラッセル・フェランテ、ビル・エリオット(かつて、ビル・ラバウンティのバンドでキーボードを弾いていた人です)他のインストに歌詞を付け、スウィンギー or ムーディーに歌っています。バックはグラント・ガイスマン、デイヴ・カーペンター他。
David Becker『Euroland』(2005:Cool Springs)
コンテンポラリー・ジャズ系のギタリスト。今までは自己のユニット:David Becker Tribune名義がほとんどでしたが、今回はソロ作。ギター、パーカッション、シンセ、ループを全部1人で操り、タイトル通りヨーロッパ的な、というか第三国的なアプローチもいろいろな所で顔を覗かせます。かなりマニアック。
Soul Ballet『Dial It In』(2002:Gold Circle)
今回の「集荷君」で、どうしてもチェックしたかったのが、Nils、Praful、そしてこのSoul Balletでした。何れもRadio & Records誌のSmooth Jazzチャートで実績を残しているものの私には全く未知の存在で、とにかく確かめたかった(聴きたかった)次第です。で、まず最初に見つかったのがこれ。中古で$5.99は美味しいところですが、しかし、2002年の作品でした、最新作ではなく。で、聴いてみると、フムフム、このソウル・バレーはリック・ケリーという人のソロ・プロジェクトで、基本楽器はピアノ。プラス、アコギも弾く模様。そして、ヴォーカルものが1曲在りましたが、これは、結構、ヨーロッピアンな香りがしました、女性の声や唱法が。と、ここで今一度、クレジットを見るとレコーディングはロンドンでした。なるほど、だから、ですね。まあ、すっごいスムース・ジャズ、とまでは行かないですが、アメリカのラジオ局に引っかかるのは解る気がしました。アメリカのアーティストのサウンドが年々均一化していってしまうので、かえって英国の人たちの作品が新鮮に響くのです。
Soul Ballet『Dream Beat Dream』(2004:215)
その後、中古ではなく新品コーナーで2004年作品を見つけました。$13.98。悪くないです。ここに入っているナンバーが今チャート・インしているので(1曲目の<She Rides>)。しかも、さらに次のアルバムの予告的意味合いで3曲入りのボーナス・ディスクが付いていました。これは嬉しいです。こちらのアルバムの方がより練られている感じがしました。
Nils『Pacific Coast Highway』(2005:Baja/TSR)
そして、ニルスも見つかりました。残念ながら新品、$13.98しか無かったですが。この人はこの表題曲がスムース・ジャズ・チャートでNo.1に輝く快挙を成し遂げています、全くの無名、かつ、インディ・レーベルなのに。で、正体はギター弾きでした、オクターヴ奏法を多用する感じの。ただ、ギターそのものはフルアコではなくストラト系のようで、伝統的と言うよりは、より現代的ポップ/ロックな感じがしました。素顔も完全にロック兄ちゃんですし。大半が自作&セルフ・プロデュースですが、ポール・ブラウン、ピーター・ホワイト、ジェフ・ゴラブ、ピーター・ホワイト他との仕事で知られるジェラルド・マッコウリー(ジョージ・ベンソンの甥っ子だか親戚のようです)がプロデュースを手掛ける2曲ではジェラルド・アルブライト、ロニー・フォスター、ラリー・ダン、ロブ・マリンズ、ポール・ジャクソンJr.、エイブ・ラボリエル、シャンテ・ムーア、サイーダ・ギャレット、アレックス・アクーニャetc.と、非常に豪華なメンバーが駆け付けています。それから、<Georgy Porgy>と<You've Got A Friend>をカヴァーしていますが、どちらも今一つ。凄いアーティストなのだか実は二流なのか、全く判断が下しにくい人でした。
Praful『One Day Deep』(2001:Therapist)
そして、そして、プレイフルも見つけました。こちらは中古で$5.99。グループではなく、プレイフル、というサックス奏者(キーボードも弾きます)のリーダー作で、この人はオランダの人の模様。典型的なスムース・ジャズ、ではなく、むしろ、ワールド系というか、トリップ一歩手前系というか、中田が好んで聴く音楽ではない系、でした。ただ、ソウル・バレーの時にも書きましたが、こういった人たちの曲が、ティピカル・アメリカンの隙をついてオン・エアーされるんですよね。解る気がします。8曲目の<Sigh>が、スムース・ジャズ・チャートの2位まで上がった実績を持っています。
Praful『Pyramid In Your Backyard』(2005:Therapy Music/Rendezvous)
で、最新作。こちらも$5.99でゲット、は非常にニッコリです。1曲目はオリジナル、だそうですが、スタンダードの名曲のような印象的ななメロディがあって(と言ってもホンの一節だけですが)、 結構、吃驚した次第です。その他、歌ものが増し、より表情は多彩になった気がします、ヴォーカリストは自身も含めて4人がリードを分け合っているので。ソウルフルな女性が歌った時は、ちょっぴりワールドなインコグニート、という印象も受けました。アルバム全曲を理解するのはまだまだ時間が掛かりそうですが、曲によっては結構ハマれるかも....そんな期待(?)を抱かせる作品でした。
Maynard Ferguson『Storm』(1982:TBA)
Palo Alto/TBAからリリースされていた1982年もの。プロデュースはジェフリー・ウェバーによるものですが、彼にとっても最も初期のプロデュース作品になるのではないでしょうか? リイシューなのでメンバーや作者のクレジットが全く載っていませんが、スタンダード系が中心です、<Take The 'A' Train><As Time Goes By>他。
Flora Purim『Flora's Song』(2005:Narada Jazz)
最新作、ですね。1曲目からジャコ・パストリアスの曲に歌詞を付けた<Las Olas>が登場。そこでは、マーク・イーガンがフレットレス・ベースを唸らせています。その後も、言わずもがなのプリム節が炸裂。ジョージ・デューク、アンディ・ナレル、ドリ・カイミ、ゲイリー・ミーク他をゲストに、非ポップな芸術ワールドを展開しています。
Various『That's The Way I Feel Now/A Tribute To Thelonius Monk』(1984:A&M)
これは懐かしいアルバムですね。1984年。まだ確か、A&Mの日本発売権がアルファにあった時、結構話題を呼んだ企画盤です。ジャズ界の奇才、セロニアス・モンクへのトリビュート・アルバムで、全16曲、つまり、LP時は2枚組だったと記憶しています。参加メンバーはジャズ界とポップ・ロック界ごった煮という感じで、ドナルド・フェイゲン&スティーヴ・カーン、ジョー・ジャクソン、Dr.ジョン、トッド・ラングレン、エルヴィン・ジョーンズ、ギル・エヴァンス、カーラ・ブレイ、NRBQ、ウォズ・ノット・ウォズ他がモンクの名曲をカヴァーしています。全くもってアーティスティックな拘りの1枚。愛聴盤になるのはいったいいつの日か、皆目見当も付きませんが、それでもとにかく所有しておきたい、そんな作品です。
Chuck Mangione『Love Notes』(1982:Columbia)
A&M時代と較べると80年代のColumbia時代は今一つ、という印象ですが、救いは打ち込みに入る前の録音だった、という部分。1曲目からまさに“フィール・ソー・グッド!”なフリューゲル・ホーンが出てきて思わずニンマリさせられます(あまりに焼き直しじゃん! という非難もあるかも知れませんが....)。全5曲。6分台、13分台、8分台、5分台、7分台、という曲の尺を吉と捉えるか凶と捉えるか、それによって評価が変わるかもしれませんね。もっとコンパクトにまとめてあと3曲くらい加えた方が親切な気もします。もちろん、本作に限らずこの方は昔から長い曲が多かった人ですが....。
Raymond Jones『So Amazing:Songs From The Luther Vandross Songbook』(2004:Weg)
これは結構驚きました。こんなもんあったんだ、と。レイモンド・ジョーンズは80年代前半からブラコン系のソングライターとして地道に頑張っていた人ですよね。で、90年代初頭にはステイト・オブ・アートなるグループでソニーからアルバムを出したり。その後、あまり名前を聞かなくなった気がしますが、数年前にソロ作を出し、フ〜ン、と思った私です。で、本作。ルーサー・ヴァンドロスへのリスペクト心が、当時、病床に伏せていた彼を励ます意味で創作(レコーディング)へと走らせたのではないかと想像していますが、まさか9曲全部がソロ・ピアノ、というのは意外そのものでした。しかも、クレジットを見ると、2003年12月30日、チック・コリアのマッド・ハッター・スタジオとしか書かれていない、つまり、1日で全てを録ってしまった、というわけです。でも決して安易な演奏という印象はなく、その一音一音に込められた魂は十分に伝わってきますが。ディジパックで$4.99は非常にラッキーかな、と。収録曲は<Here And Now><Superstar><Creepin'><If Only For One Night><So Amazing><There's Nothing Better Than Love>他で、ルーサーのペンによるものが2曲しかない、あとは全てルーサーがカヴァーした作品、というのが多少複雑な気分でした....(印税的な意味も含めて)。
Gerald Veasley『At The Jazz Base』(2005:Heads Up)
日本盤も出た最新ライヴ盤。この人は、スムース・ジャズと硬派系フュージョンの丁度境目にいるような音楽性で、都合が良いのだか悪いのだか微妙な感じもしますが、このライヴでも男気を醸し出しつつ、しかし、クールにメロディアス、はしっかり踏襲しています。バックはソロ作も出している曲者ジェフ・ブラッドショウ(トロンボーン)、ウィル・ブロック(キーボード)他でギターレス。つまり、ギターのように聞こえるソロが全てジェラルドの6弦ベースによるもの、というのは、スタンリーやブロンバーグのようで、結構美味かも知れません、ベース・フリークには。
Dominic Miller『Third World』(2005:Alula)
スティング・バンドに長く在籍しているイケメン・ギタリストの最新ソロ。日本盤も出た前作はメジャーのDeccaからのリリースで、<Gymnopedie No.1><Ave Maria>やスティングとの共作曲<Shape Of My Heart>をリメイク(ヴォーカルもスティング)するなど、アートな中にもポップに訴える要素がいくつかありました。が、今回はジャスト・アーティスティック! ピノ・パラディーノ(ベース)が1曲、キッパー(キーボード)が1曲、その他にもドラムス、パーカッション、スティール・ギターが1〜2曲入っているだけで、基本的にはソロ・ギター・アルバム。1995年が「First Touch」、1999年が「Second Nature」、だったので、今年、2005年のアルバム「Third World」で、実直なギター・アルバム三部作完結、という感じなのでしょうか、2004年の「Shapes」は別扱いで。ちなみに、本作中、唯一、フュージョン・チックなリズムを持つ4曲目は作者がホセ・ロベルト・ベルトラーミ、すなわち、アジムスの曲のようですね。これが妙に印象に残りました。
Grover Washington,Jr.『Jazz Moods-Cool』(2004:Columbia)
こちらもソニー時代の編集盤。しっかしよく出ますね、グローヴァーさんのコンピ系。選曲に拘わらず、買うようにはしますが...。
Ramsey Lewis『With One Voice』(2005:Narada Jazz)
新作なので、$10.99もしました、中古扱いでも。で、内容は、完璧なゴスペルもの。なんたって1曲目が<Oh Happy Day>、ですから。クワイヤー系もいっぱい出てきますし、スムース・ジャズ or ファンキーなコンテンポラリー・ジャズを期待する人は避けたほうが賢明かもしれません。
Joe McBride『Texas Hold'em』(2005:Heads Up)
盲目のスムース・ジャズ・ピアニスト、ジョー・マクブライドの最新作。弾けば、ファンキーからヒューマンまでどれもメロディックで、歌えばかなりスティーヴィー・ワンダーという隠れた才人で、以前はポリスターやキングから日本盤も出ていました。1992年の1stがHeads Upから出ていて、今なお、このレーベルに在籍しているのはかなり凄いこと。と言うか、デビュー時から自然体のスムース・ジャズを展開していて、Heads Upレーベル自体がこの人の音楽性に合わせてきて、そしてスムース・ジャズのトップ・レーベルになった、という気もしないではないです。そんなジョー・マクブライドの3年振りとなるリーダー作は、故郷のテキサスを至る所でフィーチャー(ジャケットにも黒いテキサス帽を被った女性が3人登場)していますが、基本的にはLAのWAVEステーションが大歓迎する、クールで親しみやすいスムース・ジャズ。ファンキーなナンバーでも決して泥臭くは成りすぎない、中田好みの1枚に仕上がっています。プロデュースはいつものマーティン・ウォルターズで、録音はテキサス。前作ではアーティスト名に併記されていたThe Texas Rhythm Clubが今回もバックを受け持っています。アイアン・バタフライ、1968年のヒット曲<In-A-Gadda-Da-Vida>をモチーフにした曲が登場。歌ものは2曲。もちろん、本人が歌っています。
Barbra Streisand『Guilty Pleasures』(2005:Columbia)
話題の新作です。で、これは、DVDが裏面に収録された今流行りの両面ディスク。DVDの中味は、バーブラ&バリー・ギブへのインタヴュー+プロモ・ヴィデオ4曲(うち1曲はバリーとのデュエット)で、収録時間こそ20分少々ですが、十分にゴージャスさは伝わってきます。バリーは結構太っちゃって、オジさん化していますが、バーブラは相変わらずステキです。加えて<Stranger In A Strange Land>のシングルまでオマケで付いていました、輪ゴムで留めて。これで$11.99はラッキーですね。
Chuck Mangione『Chase That Clouds Away』(1975:A&M)
<Feels So Good>の2年前に出したオリジナル・アルバム。クロスオーヴァーですね、ポップ・ジャズではなく。1996年の再発ものでしたが、$1.99でした。
Ronny Jordan『Off The Record』(2001:Blue Note)
ブルー・ノートでの2作目。収録曲こそロニー本人のものが大半を占めていますが、プロデュースは全曲外部の若手クリエイター。ジャケットも、ヒップなDJ系で、最近のSony/N-Coded Musicでのジャケットとは180度違う仕上がりになっています。個人的には最近のと、それから最初期が一番馴染めます。
Bobby Lyle『Secret Island』(1992:Atlantic)
買い漏れていた作品。ジョン・パティトゥッチ、ポール・ジャクソンJr.、カーク・ウェイラム、リカルド・シルヴェイラ、ジェラルド・アルブライト(サックスではなくベースのフィルをプレイ。彼のベーシストとしての腕前はLAの音楽シーンでは有名です)他の名手がバックを固め、いわゆるLAフュージョンを展開してくれます。ボブ・マーリーの<Jammin>、そして、ソニー・ロリンズの<St.Thomas>をカヴァーしていますが、なんと、後者はポリーニョ・ダ・コスタとの2人だけで録ったのですが、実にノリノリで結構驚きです。
Ricky Lawson『Ricky Lawson & Friends』(2001:Pioneer)
1998年にヴィデオアーツから日本発売された作品が2001年にアメリカのPioneerからリリースされたものですが、1曲追加収録になっています。ジャケットも全然違いますし。ドナルド・フェイゲン、フィル・コリンズ、ネイザン・イースト、グレッグ・フィリンゲインズ、アル・マッケイ、ビル・キャントス、アーノルド・マッカラー他が一堂に会した曲在り、他にもマーカス・ミラー、ロベン・フォード、ラッセル・フェランテ、カーク・ウェイラム、ボニー・ジェイムス、ジェラルド・アルブライト、ジミー・ハスリップが一堂に会した曲在り、加えて、アル・ジャロウ、ジェイムス・イングラム、ヴェスタ・ウィリアムス、デヴィッド・トーマス(Take 6)がリード・ヴォーカルを分け合い、バックにジョージ・デューク、カーク・ウェイラム、ニール・スチューベンハウス、ビル・キャントス他が参加した曲在り、他にも、トニー・メイデン、カルロス・リオス、エモーションズ、シーラEなどが参加した、豪華極まりない1枚。あ、主人公のリッキー・ローソンはかつてイエロージャケッツに在籍し、その後はセッション・ドラマーとしてホィットニー・ヒューストン、マイケル・ジャクソン、フィル・コリンズ…あらゆるビッグ・スターをツアーでレコーディングで支えてきた名ドラマー。内容はフュージョン寄りのブラコン、という感じでしょうか。大半は歌ものです。追加収録となった<Planet Hope>という曲は、"Homeless Organization Theme Song"という風に表記されています。
Kenny G『Greatest Hits Gift Collection』(1997:Arista)
VHSヴィデオ他が付いた豪華パッケージ商品だったので、思わず買ってしまいました。
Mark Harris『The Line Between The Two』(2005:Ino)
CCMの人気グループ:4 Himが残念ながら解散してしまったそうですが、そこのメンバーだったマーク・ハリスが放つソロ・デビュー作です。気持ちロック寄りのリズム系とバラード系をバランス好く収める内容で、クリス・イートンも1曲、共作者としてクレジットされています。プロデュースは全曲、Peter Kipley。ナッシュヴィルの“美味しい人”はバックに参加していません。
Gordon Haskell『Harry's Bar』(2002:Compass)
一時期、キング・クリムゾンにも参加していたヴォーカリスト&ベーシスト:ゴードン・ハスケルの2002年作品。アドリブ:山崎さんも近作をチェックしていましたが、中田にはちょいといなたいかな、というサウンドです。クリス・レアですら、私のスイートスポットからは完全に外れていますからね。ちょっぴりジャジーでスモーキーな、渋いシンガー・ソングライター・アルバム。バックにはハミッシュ・スチュアート&ロビー・マッキントッシュのAWBファミリーがギターにベースにコーラスに、アルバムの半数の曲でプレイしています。$2.99。
Chris Squire/Billy Sherwood『Conspiracy』(2005:Purple Pyramid)
新旧イエス関連の2人がコラボレートしたポップ・ロック・アルバム。全曲歌もので、2人がヴォーカルを分け合っています。エイジアほど売れ線ではないし、ロジックほどタイトでもないし、プログレ!ってほど凝ってないし、なサウンドです。バックにはジョセフのお兄さん:マーク・T・ウィリアムス、そして、イエス関連からアラン・ホワイト、さらにスティーヴ・スティーヴンスの名前も見つけられます。ピンク・フロイドの『The Wall』に入っていた<Comfortably Numb>をカヴァーしています。
Various『Smooth Sax Tribute To Michael Jackson's Thriller』(2005:Liquid 8)
か、か、買わなきゃ好かった1枚です。マイケルの『Thriller』を曲順どおりに再演した企画ものですが、打ち込みのリズム・トラックもサックスもただただチープ。興味本位で集荷しましたが、数曲を頭数秒〜数十秒聴いただけで、直ぐにクイットした次第です。全然SMOOTHではないのでね。
Commodores『Nightshift』(1985:Motown)
ようやく出てきました。しかも中古ではなく新品で$6.98。ボビ・コー作の<Janet>が入っていたり、制作陣も白人AC系が多かったりするのでずっと欲しかったんです、CDで。ただ、あくまでも廉価盤リイシューなので、アナログ時の各種クレジットは基本的にカットされています。
Bernie Leadon『Mirror』(2003:Really Small Intertainment)
イーグルスの初期メンバー、バーニー・レドン(リードン?)の2003年作品。予想通り、アーシー君でした。エミルー・ハリスが2曲、ジム・フォトグロが1曲、コーラスで参加しています。あれ、そう言えば思い出しました、トミー・ファンダーバークはこのバーニーさんと一時期、一緒にユニットを組んでいて、曲作りもやっていたとのこと。もう随分昔ですけれどね。
Rick James & Friends『The Millennium』(2005:Motown)
今は亡きリック・ジェイムス。これまでにもベスト盤はいろいろと出ていますが、これは、彼のデュエット系、および、プロデュースを手掛けた作品(メリー・ジェーン・ガールズ他)を対象にしたベスト盤。中田はこういうのに弱いんです、通常のベストよりも....。
Various『Heaven Must Have Sent You:The Holland/Dozier/Holland Story』(2005:Motown)
で、これも、そういった"ワークス集"系コンピレーションです。モータウンの作家として数え切れないほどのヒットを残したホランド=ドジャー=ホランドの作品集で、ボックス仕様の3枚組みになっています。全65曲収録で、中にはザ・バンド、ザ・ドゥービー・ブラザーズがカヴァーしたH=D=Hチューンも発見できます。$29.99ですが、全然OKです。
Steve Green『Somewhere Between』(2005:Sparrow)
初代Whiteheartのヴォーカリスト。21年前にソロ活動をしてからず〜〜っとSparrow、というのは凄いことです。それだけレーベルにとっては必要不可欠な存在、ということなのでしょう。今回も、巨匠グレッグ・ネルソンをプロデュースに迎えるなど、期待の大きさが伺えます。で、頭2曲を聴いた感じでは良質ACとクリスチャン・ミュージックの程良いバランスになっていて、結構良さ気な感じがしたのですが(特に1曲目はピーター・ウォルフがクリフ・リチャードをプロデュースしたような感じです)、聴き進むに連れ、全面でオーケストレーションをフィーチャーした作品だと解り、ちょっぴり重いかな、と。バラードやクラシック音楽が大好き、という方にはお薦めします。歌唱は非常に安定している人なので。
Cat Stevens『The Very Best Of Cat Stevens』(2003:Universal)
この人も、前日(前々日?)のホリーズ同様、曲は何曲か愛聴(<Morning Has Broken>や<Wild World>を放送で使用、というほうが正直かも..)していながら、家にはほとんどCDが無かったので、この機会にベスト盤を買っておこう、と。24曲入りディジパックで$9.99。そんなに悪くないディールですね。
Bee Gees『Odessa』(1969:Polydor)
正規の作品としては4枚目に当たるのでしょうか。1曲目のタイトル曲がいきなり7分半という長尺で吃驚。しかも、全17曲、64分くらい入っているので、LP時は2枚組だったわけですね。<Melody Fair><First Of May>を収録してはいるものの、全体的にはアーシーで、チャレンジングな作品という印象です。とは言いつつ、私の敬愛するGAROにはこの作品辺りも結構、影響を与えたのでは....なんて想像してます。
Robin Gibb『Live』(2005:Eagle)
そもそも私がビージーズを買い集めだした(と言うか、一生懸命捜すのではなく、安価で目の前に現れたら集荷する、という程度ですが)キッカケは、やはり、ロビン・ギブのソロ・ライヴを観て、だと思います。思います、って自分のことなんですが、自分でもなんとなくそうなっていた、ということですね。あのライヴに大きく感化された、というわけではないのですが、メロディの重要さ、ビージーズの名曲の多さを再認識した、ということです。で、このライヴ盤はまさに先日の来日公演そのまま、といった感じで、ビージーズのヒット曲てんこ盛り状態。オープニングが<Night Fever>で17曲目のラストが<Stayin' Alive>。ロビンさんはファルセットは披露せず、バリーさんが歌っていた高音部は女性コーラスがフォローする、という形ですが、好いんです、そんなことは。2004年9月18日、ドイツのBonnで収録。ロビンさんの存在感はあまり伝わってきませんが、好いんです、そんなことは。
Robin Gibb『Magnet』(2003:SPV)
ドイツ盤です。SAGAでお馴染みにSPVですから、なんたって(笑)。このところはそちらがメインの活動場所なのでしょうかね、前述のライヴ盤もドイツでの収録でしたし、ここでもヨーロッパのライター、プレイヤー、プロデューサーがほとんどのようです。ま、元からビージーズは英国生まれ、その後オーストラリアに移住、ですから全然自然な流れですけれどね。ヨーロッパ系のポップ、この人にはとてもフィットしますね。バリーだとまた違うのでしょうが....。蛇足ながら、ブックレットの写真が非常に高価な感じがしました。モノクロなのですが、下地は普通の紙、なのに、写真の部分だけ光沢仕上げ。ジャケの表1にだけこれを使う、というのはたまにありますが、ブックレットの中も全部これですから、これは高そう。ま、特に真似したいとは思いませんが....。
そして、7時にジェイ・グレイドンさんの家にTEL。実は、5時に電話した時は反応なかったのですが、ようやく起きたのでしょう(笑)、今度は、「トシか? 11時に来い!」と、即答。了解です! では、まだ、時間もあるので、もう少しCDでも見ましょうか。ハリウッドにはもう1軒、大きな中古店がありますからね。On Highlandで、Santa Monica Blvd.との交差点より北側にあるAaron's。ヒェッ? 日曜日の夕方だというのに、お客さん10人も居ないじゃないですか....どうしちゃったの?? Amoebaに完璧持って行かれてる、ってこと? 実際、私も、ここにはたまにしか寄りませんからね。でも、結構、ありました、欲しいもの。
<Aaron's>
Soul Ballet『Trip The Night Fantasic』(1998:Countdown/ULG)
ちゃんと捜すと出てくるものですね。ソウル・バレーをまたまた見つけました。しかも、1998年というから結構初期の作品なのではないでしょうか。1996年にテクノ・シンフォニー系ピアニスト(?)ロバート・マイルズが日本でも大ブレイクしましたが、1曲目のピアノは結構、その影響では? なんて思ってしまう一品です。でも、ピアノだけに終始せず、サックスが絡んだりしている部分は違いますがね。大半が本人の多重録音ですが、リズム隊にはプリンスのニュー・パワー・ジェネレーションの2人(マイケル・ブランド&ソニー・トンプソン)の名前も記されています。あと、アディショナル・ドラムス・ループで屋敷豪太センセイのお名前も。この頃は特にスムース・ジャズのラジオ・ステーションなど意識せずにただ音作りを楽しんでいたのでは? そんな印象を抱かせる1枚です。
Norman Brown『Better Days Ahead』(1996:MoJazz)
MoJazzでの第3弾ですね。フルアコのまろやかな音色とジャジーなフィンガリングがまさに、ノーマン節、という感じです。ジョージ・ベンソンに通じるのは改めて言うまでもないですが、洗練度は好い勝負でしょう。<After The Love Is Gone>をインストでカヴァーしています(アーノルド・マッカラー他がコーラスを演ってはいますが、基本はインスト)。アレンジはEW&Fに近い感じでした、キーFで始まって途中転調する型だったので。
Frank Vignola and Unit Four『Look Right, Jog Left』(1996:Concord)
ジャズ・ギターです。もっとスムース系だと思って買ったのですが、1曲目はハイ・テンションな4ビート。その後も、コンテンポラリー・ジャズでした、出てくる曲は。ま、1996年なので、その後、変化を見せたことも考えられなくもないですが....。
J.D.Souther『Home By Dawn』(1984:Warner/2002:Wounded Bird)
CDでは持っていなかった気がするので....。
Carmen Cuesta『Peace Of Mind』(2001:Skip)
チャック・ローブの奥様ですね。プロデュースも当然チャックが全編手掛け、ボブ・ジェイムス、トゥーツ・シールマンス、ティル・ブレナー、マーク・イーガン、ミッチェル・フォアマン、ビル・エヴァンス(もちろんサックスのほう)他、豪華な面々が品の良い演奏を展開しています。そう、非常に、オシャレな雰囲気のあるアルバムです。カーメンはチャックのアルバムでも頻繁にフィーチャーされていますし、声は非常に洗練されていてステキな感じがします。抜群の歌唱力で聴かせるタイプではなく、聴いていて安らげるヴォーカル。なので、サウンドもボッサ系、柔らか系が大半で特に女性リスナーにお薦めしたい気がします。大半はオリジナルですが、スティングの<Shape Of My Soul>(ボブ・ジェイムスのピアノ、絶品!)、そして、ジョージ・ハリスンの(ザ・ビートルズの)<Here Comes The Sun>(全然違った雰囲気です)の2曲をカヴァーしています。この他のも集めてみましょうかね。きっとプロデュースはチャック・ローブだと思いますし。
Rob Mathes『Evening Train』(2002:Rob Mathes)
特にこの人に関して詳しいわけではないのですが、ヴァネッサ・ウィリアムスの作品で最近名前を見かけるんですよね。なので買ってみました。ポップ・ロックですね。ウィル・リー、リオン・ペンダーヴィス、ヴァニース・トーマス、ヴィヴィアン・チェリー、デヴィッド・マン他が参加し、NYとそれからコネチカットで録音されています。悪くはないと思いますが、特にそんなに引っかかりはしません、正直。ちなみに、敢えて誰々に近い、と言うならばスティングでしょう。特に中盤のちょっぴりメロウな部分(7〜9曲目)は哀愁系スティングに遠からず、と言う感じでした。
Nicole Nordman『Brave』(2005:Sparrow)
CCMの人気女性です。ジャケットのイメージは明るくポップになっていますが、それを象徴するかのように1曲目はかなりポップなビートが出てきます。大半が自作ですが、1曲、ボブ・ディランの<Gotta Serve Somebody>という曲をカヴァーしていました。プロデュースはジェイ・ジョイスという人。演奏も大半が彼。1曲、上記のロブ・マティスがストリング・アレンジを担当しています。
Chris Rice『Amusing』(2005:EB+Flow/Ino/Epic)
マイケル・W・スミスのRocketownからデビューを飾ったシンガー&ソングライター、クリス・ライスの新作。メドレー的な1〜2曲目でエレキをストロークで弾くようなオルタナ系ギターが出てきて(でも歪んではいません)、ゲゲゲッという気になりましたが、その後は彼らしい優しい楽曲が多数登場。また、6曲目などはザ・ビートルズかジェフ・リンか、というポップな作品で、これは好い意味での違和感すら感じてしまいました。まあ、ただ、全般的には敢えてお薦めは致しませんが。プロデュースは売れっ子モンロー・ジョーンズです。
Chris Rice『Snapshots:Live And Fan Favorites』(2005:Rocktown)
6曲のライヴとソロ作以外のコンピレーション、企画盤からのナンバーも収めた編集盤です。ライヴは温かいです、声もバックの演奏も。
Corrine May『Safe In A Crazy World』(2005:Pink Armchair)
2002年に日本でもあるバムが紹介されたシンガポール出身の女性シンガー、コリン・メイ。デヴィッド・フォスター&ベイビーフェイス&キャロル・ベイヤー・セイガーが立ち上げた、インターネットによる楽曲管理会社TONOSのコンテストで入賞した実力の持ち主で、そのセイガー&キャロル・キングが作詞面でお手伝いをした、というのがそのアルバム『Fly Away』のセールス・ポイントでした。瑞々しいサウンド、ヴォーカル。日本でも確実にファンを増やした、と思われたのですが、この新作はかなりロックと言うか、エッジが効いたものになっています、メッセージする今時の女性シンガー・ソングライター、という感じで。私は『Fly Away』のほうが断然好きです。まこれはあくまでもアメリカ向けのアルバムでしょうから、これはこれで好いのでしょうが。
Bee Gees『Bee Gees' 1st』(1967:Polydor)
1stです、文字どおり。当時はギブ3兄弟に加えてギターとドラムスが居た5人組でした。<Holiday><New York Mining Distater 1941><To Love Somebody>他を収録。録音はロンドンです。
Olivia Newton John『Stronger Than Before』(2005:Hallmark)
最新作です。このアルバム・タイトルからして、バカラック=セイガー=B.ロバーツ作の、あの名曲をカヴァーしているのでは? などと期待したのですが残念ながらハズレ、でした。全体的にはアーシーでタイト、寄りですね。唯一、と言うか、キュート&ウォームな<Don't Stop Believin'>の再演は和めまして、これを早速、ラジオで使わせていただきました。
で、いったん宿に戻り、さ、晩御飯はどうするべえ〜と、考え、吉野屋のビーフボールをテイク・アウト!(早、2回目の来店です)と向かったら「ゴメンナサイ、今、お米が切れて炊いているところ。あと、20分掛かります」って、そりゃあないでしょ....で、悩んでいるうちに11時近くになり急いでジェイさん宅に。またまた笑顔&ハグで迎えてくれるジェイさん。あれあれ、初めて会う女性が.....は、置いときまして〜(笑)、早速、スタジオで試聴会。うわ〜、なるほど、これですか〜。スゴイ、スゴイ。感動〜! え、何々、誰が歌って、誰が演奏しているか教えてくれるんですか、では、1曲1曲データを書き留めさせて下さい。え〜!!!!!! ここで書き留めるのはOKだけれど、「来年の1月までインフォメーションは公開するな! お前を信じてるぞ!」ですって〜! そんな殺生な....当社のお客様に好いニュースになると思ったのですが、承知しました。あ、でも、別にクール・サウンドから出るアルバム、とか、そういうのではありません、あくまでも、音楽ライターでありジェイさんフリークである中田利樹個人としての訪問だったので。計9曲のほとんど完パケ・テイク+次号予告編(?)としてさらに2〜3曲聴かせてくれました。本当にありがとうございます! スタジオを出て来る時、私はジェイさんについこう言ってしまいました、"Jay-san, I think I am the happiest guy in the world tonight !"、それほど、感動的な一瞬をいち早くエクスクルーシヴで体験させて戴いた、というわけです。スミマセン、自分ばかり美味しくて....。皆さん、2006年初頭をお楽しみに!
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