<10月24日(月)> |
「今日の出来事」 ●今日はLAで活動できる最終日。もう、明日の昼にはLAX(LAエアポート)を発ってしまいますからね。で、まずは午前中にデヴィッド・ガーフィールドさんとミーティング。出来たばかりのCD『Tribute To Jeff Revisited』を頂戴しました。そしてそのCDに関するいろいろな話しを聞いて、さらにいくつかの情報を。結局、来日公演に同行したジェイムス・ハラーさんはカリズマのメンバーにはならなかった模様。まあ、忙しい方ですからね。で、そのカリズマにしても、そしてロス・ロボトミーズにしても現在正式ギタリストが不在状態。2006年は新作を出したいようですが、レコーディングでは曲毎にギタリストを替える、という構想もあるような感じでした。さらに、「例えば、ロス・ロボトミーズで来日にし、ギタリストだけ日本のプレイヤーを起用する、というアイデアはどうだ?」とも訊かれました。中田的には、「xxさんなんかが好いんじゃないかな? 日本に帰ったら音をコピーして送りますよ」と、即答(とは言え、スミマセン、11月12日現在、まだその作業は済ませていませんが....)。それからガーフィールドさんの話しによると、TOTOは新作をほぼ作り終えた、とのこと。すでに音を聴かれたようですが、今回はかなり“プログレッシヴ!”だとか。気になるメンバーですが、デヴィッド・ペイチさんはちゃんとレコーディングに参加しています。さらに、3月のライヴで“6人のメンバー”と紹介されたグレッグ・フィリンゲインズさんも入っているそうです。あと、スティーヴ・ポーカロさんも今回参加している、とか....。ま、オフィシャルに音&インフォメーションが解禁されるまで何が起こるか解りませんが....。 ●その後、ビル・キャントスさんからご紹介を受けたギタリスト、ブライアン・プライスさんの家に初訪問。とても温かい人で、ホント、お会いできて好かったです。ビルとお姉さん2人のグループ:シブリング・リヴルリーでもギターを弾いていた人ですが、今もなお、いろいろな方面で忙しくしているようです。聴かせて欲しい音源があったのでお邪魔したのですが、DATプレイヤーが壊れていて、結局、あまり聴けず終い。無茶苦茶好い人なんですが、ちょっぴりおっちょこちょい、或いは、メカに弱い、そういった人は大好きです。と言うか、なんか親近感抱いてしまいます。それ以外にも昔のTV番組のヴィデオとかを見せてくれて、これも滅茶苦茶嬉しかったです。貴重そのもの、ですからね。 ●といった感じで今回のお仕事全て終了! さ、最後のCD集荷、頑張りましょう! まずは、新品でも全然構いません、スムース・ジャズ系の新作、まだ手に入れていないものを出来うる限りチェックせねば。既に訪れているSecondSpin.comのサンタ・モニカ店がかなり充実していたので、ここからスタートです。
「今日の集荷君(収穫?)」
<SecondSpin.Com:Santa Monica>
Soul Ballet『All The Pretty Lights』(2004:215)
すでに3作見つけているソウル・バレーですが、さらに新しいアルバムを見つけました。クレジット上は2004年ですが、今、ヒットしている曲を収めたアルバムより、こっちのほうが、おニューです。新品で$12.99は美味しいです。
Kim Waters『All For Love』(2005:Shanachie)
続いて、サックス奏者キム・ウォーターズの最新作。現在ヒット中の<Steppin' Out>をフィーチャーした作品ですが、普通に好い、という感じでしょうか? もちろん、時間が経つと共にさらにその好さを発見できるかも知れませんが、今のところ、普通に好い、という感じ。ラーメン店で言うと「普通に美味しい。飛び抜けて、ではなく、普通に美味しい」というやつです。プロデュースはチャック・ローブ、デヴィッド・マン、クリフ・デイヴィス、デイヴィーD、そしてキム本人。メイザ・リークをゲストに迎えて、アレサの<Day Dreaming>をカヴァーしています(これは、ウィル・ダウニングも2年前に取り上げていた曲です)。
Paul Hardcastle『4』(2005:Trippin' N Rhythm)
ポール・ハードキャッスルの最新作にしてちょっとしたブレイク作品。日本では、かねてからビクターさんの大プッシュで、ポップ・フィールドでの固定ファン獲得に成功していますが、アメリカではスムース・ジャズの大御所として、日本とはまた違った脚光を浴びています。なにしろ、本作に収められた<Serene>が、Radio & Records誌のスムース・ジャズ・チャートでこの秋6週間連続No.1という好成績を残しているのですから。クールで知的なキーボード・サウンドを展開。しかも、時折出てくるヴォーカル物というかヴォイス系の主は無茶苦茶可愛い女性です。で、中ジャケでその女性に寄り添い、腰に手を当てているんですわ。こりゃあ、世界的にブレイクしたんで若い彼女でも手に入れたなコイツ! というのが最初の推測。で、名前はというと、これが、Maxine Hardcastelなのですから、えっ〜〜!? 彼女じゃなくて、奥さんなの!!!!!! しょえ〜! と吃驚した次第ですが、CDのクレジットを見ると、なんてことない、娘さんでした(ホッ)。スミマセン、天下のポール・ハードキャッスルさんに対して、コイツ!と言ってしまった私をお許し下さい。陳謝。でも、まだ完璧10代でしょう。しかも、まだ半ば。何故ならば、3年前のアルバムでも声を発していたんです、マキシン。しかも、その当時10歳、という風に記録されています。ということは、13歳〜!? これまた吃驚です。もっと全然上に見えます。老けているのではなく、完全にキュートなアイドル系ですが、でも18歳以下には見えません....。って、いつになく、女性ネタで引っ張る私。そうかい、そんなに可愛いのかい? と思われた方、ぜひとも、こちらの輸入盤をお求め下さい。私的には、エターナルのメンバーだったルイーズ嬢と較べ得るキュートさ、と思っていますので。あ、で、肝心のヴォーカルですが、流石、お父さまの血筋なのでしょう、全然、素晴らしいです。あの一世を風靡した、ポール・ハードキャッスル/キッス・ザ・スカイ/ジャズ・マスターズ路線をひとつも汚すことのない“雰囲気、声”を持っています(まだまだ経験は多く積んだほうがベターでしょうが)。心から応援いたします! FM Co-Co-Lo「Adult Oriented Radio」の2005年を振り返る(おそらく12月31日:土曜日放送。全編、山崎稔久さんと2人でお届けする予定)、でもしっかり話題にさせていただきます!
Greg Karukas『Looking Up』(2005:Trippin' N Rhythm)
日本が誇るスムース・ジャズの聖地と言えば、もちろん明光産業=MKミュージック。その中心アーティスト、グレッグ・カルーカス(kb)の最新作がこれです。かつてはリー・リトナーのi.e.musicからもアルバムを発表している実力派ですが、このアルバムは自主制作。販売はポール・ハードキャッスルが当たったTrippin'N Rhythmが行っています。グレッグならではの品の好いサウンドが今回も堪能できますが、MKさん的には通常のディールで日本発売する予定は今のところない、とのこと。残念ながら。ぜひとも輸入盤をお求め下さい。全編インストで、ゲスト・ヴォーカルをフィーチャーした曲は見つかりませんが、でも、メロディの宝庫です。スムース・ジャズ・チャート的には、<SHow Me The Way>という曲がシングル扱い。早速、FM Co-Co-Loでオン・エアーさせて戴きました、11月早々に。
Bob Baldwin『All In A Days Work』(2005:215/City Sketches)
プロデューサーとしても需要が高いキーボーディスト、ボブ・バルドウィンの最新作。前回が「A-440」で今回が「215」。今後の動向が注目されるインディからのリリースはちょいとばかり気になりますね。デヴィッド・マン以外は、いわゆるスムース・ジャズ界の人気アーティストが参加していませんが、その分、人の色に染まらない、自分の音が奏でられる、というもの。NYが大半のようですが、ブラジルはイパネマ・ビーチのスタジオでもレコーディングを行っています。
Mariah Carey『The Emancipation Of Mimi』(2005:Island)
買ってしまいました。そんなに高くなかったので。変な話し、ユニバーサルさんに電話1本入れてサンプル盤を送っていただくことは全然可能なのですが、特にもう興味もないのでそれもしなかったのですが、スムース・ジャズのチャートに入っているのでついつい集荷してしまいました。その曲はバラードの<We Belong Together>。特に凄い曲ではないのですが....。
The Brothers Johnson『Strawberry Letter 23 Live』(2005:Goldenlane)
続いて、これは吃驚! 存じませんでした、な1枚。と言うか、CD1枚、DVD1枚、の2枚組(それで$7.99は涙物です)。で、内容は、と言いますと、そのタイトル通りライヴ、しかも、2003年5月にカリフォルニアのオークランドで収録したかなり新しめのものです。<I'll Be Good To You><Strawberry Letter 23><Stomp>を始めとした代表曲が演奏されたのは勿論の事、サン・フランシスコのお隣さんだからなのか、スライの<Family Affair>をやったり、さらに、キャメオの<Word Up>まで登場するサーヴィス精神満点のパフォーマンス。映像で観ると、ほとんど変わっていないジョージに較べて、かなりオッさんになったな〜、ルイス!は悲しくも目についてしまいますが、しかし、長〜い親指=サンダー・サムから繰り出されるチョッパー奏法はまさにルイスそのもの。なんか嬉しくなりました(ただ、演奏のロケーションには疑問あり、ですが)。バックには宮本典子さんも参加。これも嬉しさ増強要因のひとつですね。
Donnie McClurkin『Psalms, Hymns & Spiritual Songs』(2005:Verity)
コンテンポラリー・ゴスペル界を代表する激ウマ・シンガーの最新作。こちらも2枚組で$9.99は非常にラッキーです。Verity得意のライヴ盤で、豪華なゲストと共に大盛り上がり。また、マイケル・W・スミスの曲も取り上げていたり、CCMオタクはチェックの1枚です(そういう方がいらっしゃるのか解りませぬが)。ただ、ライヴ盤はそれほど得意ではない私としましては、ボーナス・トラックとしてスタジオで録音された<Ooh Child>の方が楽しんで聴けます。なにしろ、コンテンポラリー・ゴスペル界のカリスマ、カーク・フランクリンをゲストに迎えたトラックですからね。
Anne Nesby『Make Me Better』(2003:It's Time Child)
大好きだったサウンズ・オブ・ブラックネスのヴォーカルとしても活躍したアン・ネスビーの近作。ラップが出てきたり、いわゆる今時のブラック・ミュージックが大半を占めていて、決してのめり込める1枚ではありませんが、4曲目はジョージ・デューク、トム・スコット、ポール・ジャクソンJr.、リッキー・ローソンが勢揃いしたジャジーなバラードで、なかなかの仕上がりです。
The Isley Brothers『The Heat Is On』(1975:T-Neck)
スーパー名曲<For The Love Of You>を収録したアルバムです。$4.99だったので買いました。
Supertramp『Retrospectable : The Supertramp Anthology』(2005:A&M)
今年出た2枚組のベスト。1970年の1st(編集した1分の曲が1曲だけ!)から2002年の『Slow Motion』まで、13枚のアルバムから32曲を年代順に並べたもので、特に未発表関係はありません。ちなみに、名作『Breakfast In America』からは最多の6曲が選ばれ、しかも、LP時のA面は曲順通りに全曲収録されています。
Various『A Tribute To Van Halen』(2004:Tributized)
トリビュート系に弱い私ですが、これは変なCDでした。ヴァン・ヘイレンの代表曲(1曲はデヴィッド・リー・ロスのソロから)をカヴァーした、文字どおりのトリビュート盤なのですが......素直なハード・ロック・カヴァーで止めずに、インダストリアル系がテクノなミックスを施してしまうんです。せっかく、グレイト・ホワイト、ドゥイージル・ザッパ、ジェフ・スコット・ソート、LAガンズ、スティーヴン・パーシー(ラット)、ボブ・キューリック、ケヴィン・ダブロウ(クワイエット・ライオット)他の実力者が鋼の魂を再現しているのに、これが、ディジ・ロックというよりはテクノなリミキサー(?)によってガラリと違う物に....。若い人は面白がって聴くのかもしれませんが、ヴァン・ヘイレン・リアル・タイム派(デビュー直後の初来日公演=1978年も観に行っています)の私には、ちと悲しかったです....(でも、2曲はリミックス無しのストレートなサウンドだったので、これだけスッキリ!)。
Launea『Collected』(2005:Shanachie)
確か、ベイビーフェイスのレーベルからデビューを飾ったんじゃなかったでしたっけ、この女性。ジョンBなんかのバック・アップで。日本でももちろんアルバムが紹介されているのですが、スムース・ジャズ系のShanachieからベスト盤が登場したのでついつい買ってしまいました。内容は....ベストにしては曲がつまらない、ですかね。歌は上手いのですが。
●そしてアッという間に夕方になり、そろそろ食事を、となり、車を飛ばしてラーメン「新選組」へ。6時くらいに入ったので全然余裕でしたが、私が食べ終わる頃にはもう30席くらいある店内はほぼ満杯。改めて人気の高さを実感しました。日本人以外も結構食べに来ていますしね。そして、腹ごしらえが済んだら最後のCD集荷に! 宿へ帰る途中の寄れる所は寄ってしまおう状態。で、これが思わぬ掘り出し物を集荷させてくれるのでした。まずは、サンタ・モニカ・エリアにあるHouse Of Records。7時閉店だったにも拘わらず、15分くらい長居させてもらっちゃいました。
<House Of Records>
Peter Wolf『The Other Side』(2003:Emarcy)
知りませんでした〜!なアルバムがこれです。オーストリアが生んだ鬼才、ピーター・ウォルフのリーダー作。本人宅にお邪魔したのは忘れもしない2001年9月。そう、あの忌まわしき9/11の直後です。その時も、ルークやイングラム他が入っていたライヴ盤を頂戴しましたが、その後、またこんなアルバムを作っていたのですね。大半がオーケストレーションによるアルバムです。ポップではありません、全然。でも、クラシック、と一言で片付けると怒られてしまいそうな、アートが込められています。曲によってThe Bruckner Orchestra、The Munich Chamber Orchestra、The L.A.All Stars Orchestra他を使い分け、さらにヴィニー・カリウタ、ジェフ・リッチマン、カーク・ウェイラム、ジェフ・ビールといった職人が参加したトラックもあります。で、ラス曲に超吃驚! この曲のみベイクド・ポテトでのライヴなのです! このお方があそこでライヴを演るなんて信じられません。しかも面子はジェフ・リッチマン、エイブ・ラボリエル、デイヴ・ウェックルとのクァルテット。この曲はジャズと言えばジャズかも知れませんが、いや、でも、かなり個性的です。インナーにはセルジオ・メンデス氏からのメッセージも掲載されています。
Various『Wave Music Volume 7』(2004:CSR)
LAの代表的なスムース・ジャズ・ステーション、WAVEのコンピ盤だと思って買ったのですが、それは間違いではないにしろ、アメリカ編集ではなく、ドイツ盤だったのでヨーロッパのアーティストも多数収録されていて、非常に面白かったです(2枚組、30曲収録)。知らないアーティストとの出会いは新鮮ですからね(ただし、スムース・ジャズ系オンリー。他のジャンルは昔のアーティストだけで十分です)。『Volume 7』ということは過去に6作あるのでしょうが、インターネットでそこまで追っかける余裕と根気はないです。あくまでもエサ箱から集荷するのが楽しいので。
Various『Smooth Jazz : The Originals Vol.1』(2000:GRP)
こちらは逆に有名曲を多数収録した典型的GRPなコンピ盤。アコースティック・アルケミー<Mr.Chow>で始まって、次がデヴィッド・ベノワ<Linus & Lucy>。以後、トム・グラント、ジョン・クレマーの曲はマイナーとしても、リッピントンズ、ラリー・カールトン、デイヴ・グルーシン、ジョー・サンプルは何れも代表曲。カー・ステ専用に常備しようかな、と思った私です。
Ronny Jordan『A Brighter Day』(2000:Blue Note)
ブルーノート移籍第1弾、ですね。シックの2人が作り、カーリー・サイモンでヒットした<Why>をカヴァーしています。
OST『Round Midnight』(1986:Columbia)
このサントラというか映画は結構話題になりましたよね、当時。プロデュースはハービー・ハンコック。タイトル曲でトランペットそっくりのトーンを披露するボビー・マクファーリンのヴォイス。<Body And Soul>でのデクスター・ゴードンのテナー・サックス。沁みます。他にもトニー・ウィリアムス、ロン・カーター、ジョン・マクラフリン、チェット・ベイカー、ウェイン・ショーター、ボビー・ハッチャーソン、フレディ・ハバードなど、ジャズ界の巨匠大集合の、圧倒的存在感、な1枚です。
Russ Freeman & The Rippingtons『Sahara』(1994:GRP)
これまた無くしてしまったCDの買い直し。ジェフリー・オズボーンをゲストに迎えたスピナーズのカヴァー<I'll Be Around>はよくラジオで使ったものです。
●続いて、House Of Recordsと同じPico Blvd.にある大きな中古店、Record Surplusへ。ここはアナログこそ多いものの、CDはそれほど期待していなかった....でも、それなりに集荷できました。
<Record Surplus>
Dave Grusin『Discovered Again Plus』(1976/1998:Sheffield Lab)
ダイレクト・カッティングでオーディオ・ファンを魅了したSheffield Labに残した76年作品に、収録曲4曲の別テイクを追加した再発盤。バックはリー・リトナー、ロン・カーター、ハーヴィー・メイスン他。
Nils Landgren Funk Unit『Paint It Blue』(1996:ACT)
前回だかその前の渡米時にアバのカヴァー集を演ってる、と学習させられた北欧のホーン奏者。またまたアルバムを見つけました。そしてまたまたギャングウェイのギターの人と、マグナム・コルトレーン・プライスが参加していたので買い、です。しかも加えて、バーナー・ド・パーディー、マイケル・ブレッカー、ランディ・ブレッカー、アイアート・モレイラ、ティル・ブレナーもゲストで参加。これでディジパックで$3.70、は買わねば罰が当たる、というものです。以下、帰国後の発覚談(?)。FM Co-Co-Loの番組「Afterglow」の選曲用にクルセイダーズのアルバムをいろいろと見ていたら、イヴァン・リンスが参加していたりで大好きだった1988年の作品『Life In The Modern World』で1曲、このニルスさんがトロンボーンを吹いていました。そのアルバムはスチュワート・レヴィンがプロデュースをしていたのですが、なるほど、そこともちゃんと繋がっていたんですね。ということはかなりの実力者なのでしょう。お見それいたしました。
Jimmy Reed『Preview 2・0・0・2』(2001:JKR)
若手のサックス奏者です。で、「1曲、ブライアン・カルバートソンがプロデュースしているよ〜」というステッカーが貼ってあったので思わず買っちゃいました。タイトル通り、プレヴュー作品で収録曲はわずかに5曲。この後、ちゃんとしたフル・アルバムでお披露目したのか、まだ調べていませんが、インナーによると2002年の1月に『For The Family』というアルバムがリリースされている模様です。
Craig Chaquico『Holiday』(2005:Higher Octave)
またまた見つけました、ひっそりと出ているクリスマス・アルバム。大好きなギタリスト、クレイグ・シャッキーソの最新作と来れば、買わない手はありません。お馴染みのクリスマス・ソングを演じてもひと味もふた味も違うのは流石の一語! このギターの音色、本当に惹かれます。
LaToya London『Love & Life』(2005:Peak)
ラス・フリーマンのPeakから登場した黒人シンガー。当然の如くスムース・ジャズ系をイメージしたのですが、レックス・ライドアウト、バリー・イーストモンドだけでなく、ナラダ・マイケル・ウォルデン、リード・ヴァーテルニー他もプロデュースを手掛け、よりポップなサウンドになっています。もっとも、ジャジーさには気持ち欠けるものの、逆に、今時のR&B色は最小限なのでそういった意味では安心して聴けます。なにしろ、スペシャル・ボーナス・トラックがエリック・カルメン<All By Myself>のカヴァーですからね。あと、ナラダのプロデュースによる5曲目、<State Of My Heart>はデヴィッド・フォスター=リンダ・トンプソン=キャロル・ベイヤー・セイガーの3人による共作でした。終盤ではフォスターさんお得意の半音上がる転調も登場するドラマティックな歌い上げ系バラードで、圧倒的な歌唱力を見せつけるホィットニー!的なイメージを出したかった気もしますが、そこまでは行っていないですね、残念ながら。でも、今後はどうなるか解りません。名前も名前ですし、しっかり記憶しておきます!
Maureen McGovern『The Best Of』(2005:Mercury)
全米No.1ヒット<Morning After>を含む12曲入りベスト・アルバム。$4.62。モーリン・マクガヴァーンのセッションの後にジェイ&デヴィッドの2人が<Should We Carry On>のデモを作り、それがRCAに認められ、エアプレイのアルバム・リリースに繋がった、はエアプレイ・マニアの基礎知識です、ご参考までに。
●その後、今度はウエスト・ハリウッドはSunset Boulevard沿いにあるタワー・レコードへ。タワーに来る、ということは、もちろん新品捜し。いつものSAGAではないですが、中古店では全然見かけないものの、あ、こんなの出てたんだ、CDになってたんだ!! 知らなかった! というサプライズをしっかりと体験できますからね。
<Tower Records:Sunset Plaza>
Marion Meadows『Another Side Of Midnight』(1999:Heads Up)
スムース・ジャズ界の人気サックス奏者。今在籍しているHeads Upではこのアルバムだけ持っていなかったのですが、そんなに高くない値段で売っていたので買っちゃいました。これはやはり中古盤店でも見たこと、なかったです。カタログ上、こういう作品がある、というのを知っていただけで(彼のHP、一度も覗いたこと無いので)。1曲目から、甘くもちょっぴりクールなメドウス・ワールド全開! 好きです。マーク・アントワン、ボブ・バルドウィン、マイケル・ベアデン、ノーマン・ブラウン、オマー・ハキム、トム・ブラウン他が参加。
Countbasic『More Than The Best』(2001:Instinct)
UKのファンク系スムース・ジャズ・グループのベスト盤。WAVEで死ぬほどかかった<On The Move>や<M.L.In The Sunshine>、さらにメイズのカヴァー<Joy + Pain>、そして<Wes Who ?><Chasing The Sunset>など、収録曲はたったの10曲ですがとにかく佳曲揃い。スムース・ジャズ系の選曲をする時、“使えすぎる”1枚です。$12.99。
Gota『The Best Of Gota』(2002:Instinct)
そしてこちらも非常に嬉しいベスト。Gotaさん、最近はネットでの配信に限定して、いわゆるCDアルバムをリリースしていないようですが、改めてこの人の素晴らしさを実感する毎日。何を今さら、と言われそうですが、メロディアスで洗練されてて、ホント、最高です。全編インストものになっていますが、歌ものを加えなくても成立してしまうところは流石の一語。しかも、ジェフ・ポーカロさんや他数名しかドラムの音色、グルーヴに耳が行かなかった私ですが、このベストを聴くと、ホント、グルーヴが素晴らしい。これまた何を今さら、なのですが、改めて大感動。お世辞抜きで、今、世界で好きなドラマー:10人に入っちゃいました(今までは、ドラムよりも曲の方を楽しんでたのですが、ドラムだけに注目しても、ホント、引き込まれます、このグルーヴ)。いつもお帽子を被っていらっしゃるGotaさんですが、裏ジャケには帽子を被っていない写真が載っています。で、あれ〜、誰かに似ているな....と思ったら、元:聖飢魔II、現Face to Aceのエース清水さんでした、かつて一緒に新宿で遊ばせていただいた(笑)。いやいや、話し戻って、このベスト盤は13曲中、4曲がアルバムとミックス違いで、よりラジオ・オリエンテッドになっているところがポイントです。
Bob Baldwin『Cool Breeze』(1997:Shanachie)
さて、今回の集荷で一番高かったのがこれ、でした。$18.99。これも中古店で見たことがなかったので散々悩んだ挙げ句、集荷のカゴに入れたわけですが、<Summer Breeze><People Make The World Go Round><Walk On By>と、有名曲を3曲カヴァー。バックにはマリオン・メドウス、ラリー・コリエル他が参加。レコーディングはアトランタ辺りで行われています。
Jason Miles『Cozmopolitan』(1979/2005:Turn Up The Music)
グラミー賞にもノミネートされたクリエイター(プロデューサー&キーボーディスト)、ジェイソン・マイルスが1979年にレコーディングしながら、お蔵入りしていたフュージョン・アルバムを2004年6月に再度リミックス。遂に発売にこぎ着けた、という作品です。スムース・ジャズではなく、適度な緊張感を持った典型的なNYフュージョン。マイケル・ブレッカー、スティーヴ・カーン、マーカス・ミラー、マーク・イーガン、リカルド・シルヴェイラ他が参加し、マンハッタンなグルーヴ感、エッジ感を届けてくれます。スティーリー・ダンの<Third World Man>をカヴァー。全くの新品で$9.99は感動ものです。
Claus Ogerman『A Man And His Music』(2004:Verve)
これは、アレンジャーの某氏にお土産のつもりで買いました。ご存じ、アートなオーケストラ・アレンジャー:クラウス・オガーマンのベスト・ワークス集。プレゼント用ゆえに開封していないので詳細はお伝えできませんが、収録アーティストは、ジョビン、ビル・エヴァンス、ウエス・モンゴメリー、スタン・ゲッツ、フランク・シナトラ、オスカー・ピーターソンなどのVerveものが中心。加えて、マーク=アーモンド(<Vivaldi's Song>でした)、Dr.ジョン、マイケル・ブレッカー、フレディ・ハバード、ダイアナ・クロールまで、2枚組全28曲。レーベルの問題でマイケル・フランクスは入っていませんが、全然満足できるはず。もう持っているかな....?
Randy Waldman『The Music Of Carpenters : A Piano Tribute』(2003:Liquid 8)
うわ〜っ、やっちゃいましたね、ランディ・ウォルドマン。カーペンターズ名曲集ですか、ピアノで。大きなハートがドンと描かれ、そこに"The Music Of The Carpenters"、そして、一番下に"A Piano Tribute by Randy Waldman"と書かれたジャケットはいかにもイージー・リスニング、という感じで、一歩、いや、半歩、退いてしまいました、最初は。ただ、内容自体は決して安易、ではく、十分にスムースでした。紙ペラ1枚のジャケットで、参加メンバーに触れていないのは残念ですが、まあ$8.99だから文句も言えませんが(笑)。
Paulinho DaCosta『Sunrise』(1984:Pablo)
Pabloのアルバムは、これだけCDで持っていなかったので、$12.99でしたがさほど迷わず買いました。ラリー・カールトン、ジョージ・デューク、アーニー・ワッツ、ネイザン・イースト、ランディ・ウォルドマン、エイブ・ラボリエル、ジョン・ロビンソン…LAの有名どころが多数参加。フィニス・ヘンダーソン、そして、河合奈保子でお馴染み、エリック・ブリングが4曲でアレンジを担当。うち、カール・カーウェルがリード・ヴォーカルを取る<You Came Into My Life>はラジオでかけやすいテンポ感&メロディ感を持った気になるナンバーです。他は、ラテンあり何あり、のフュージョンですが。
The Manhattan Transfer『Extensions』(1979:Atlantic)
言わずと知れた、ジェイ先生プロデュースの大傑作。$7.99と安かったので思わず集荷のカゴへ。
Narada Michael Walden『Awakening』(1979/2001:Wounded Bird)
ワーナー系を再発しているWounded Birdものが2枚続きます。ジェイさんもギターで参加したこのアルバム。
Ernie Watts『Chariots Of Fire』(1982/2005:Wounded Bird)
そして、元々はクインシーのQwestから出ていて、ジェイムス・イングラム、フィリップ・イングラム、ハワード・ヒューイットが歌い、マイケル・オマーティアンがプレイ&アレンジし、ルークが4曲でギター・ソロを弾く、マニア心を擽る1枚。プロデュースは社長のクインシー自らが担当しています。
Kool & The Gang『Something Special』(1981/1998:Mercury)
コモドアーズだったり、アイズレーだったり、最近はブラック系アーティストの、オリジナル・アルバム再発掘(CDで買い直し、ということですね、つまり)を徐々に進めているのですが、これもそんな1枚。デオダートがプロデュースを手掛け、<Get Down On It>他のヒットを生み出した1981年もの。当時はDe-Liteから出ていたのが1998年にMercuryから再発された、というものです。ライナーもしっかりしていて、さらにボーナス曲も1曲。それで$7.99には、ひたすら感謝!
Robbin Gibb『How Old Are You』(1983:Polydor)
まだまだ続くロビン・ギブ再評価&再集荷。$14.99と、旧譜的には普通の値段(やや高め? あ、ヨーロッパ盤なのでしょうがないですね)でしたが、LP時代も親しみのあるジャケットだったのでついついカゴへ。1曲目の<Juliet>は先日の日本公演でも演ったと記憶していますが、元々はこんなにキーの高い曲だったのですね(最近はキーを下げて演ってます)。本作は、全編ロビン&モーリス・ギブの作詞・作曲、プロデュース、というのが好いですね、バリーがいなくても僕らツインズはびくともしない!を訴えているようで。
●といった感じでほとんど終了! ただし、先日お会いしたジェフ・カラザースさんの最新ワークスであるジェフリー・オズボーンの最新作は通常のプライス($17.99くらい)だったので、それが中古で出ていないか、SecondSpin.comに三度登場することを決定。すると、いやあ、神様はホント、私を見放さなかったのですね〜!
<SecondSpin.Com:Sherman Oaks>
Jeffrey Osborne『From The Soul』(2005:JayOz)
ということで、いきなり$9.99で出て来ちゃいました。これなので止められません、CDショップ回り。もちろん聴くことが最大の目的ではあるわけですが、こういった“買い物”そのものの楽しみも、かなりの喜びになっているのは間違いのないところ。あ、で、ポップ・カヴァー集です。全編。しかも、変化球ほとんどなし、の解りやすいアレンジ。歌唱力の確かさは言うまでもないので、安心して聴ける、という意味で万人向けですが、中田的には、もう少しひねりがあった方が嬉しかったりして....。と言いつつ、<Til You Come Back To Me>をまずは「Adult Oriented Radio」でオン・エアー。アメリカ:ラジオ&レコーズ誌のUrban ACチャートでは<Yes, I'm Ready>がTop 20入りしている(た)模様。プロデュースは全編ポール・ブラウンで、10曲中9曲のアレンジ、ベーシックなトラック作りがジェフ・カラザースさんでした。
Earth, Wind & Fire『The Essential Plus』(2004:Columbia)
散々悩んでいたのですが、結局、買ってしまいました、先日買った2枚組のベストにDVDが1枚付いたスペシャル・エディション。$23.99という値段ですが、帰国早々、過去のヴィデオ・クリップを堪能したり、十分に元は取れた気がします。アース、万歳!
The Isley Brothers『Groove With You - The Collection』(2003:Madacy)
ベストです。2枚組なのに$7.99ですから、これは集荷あるのみ!
Michael Jackson『Off The Wall』(1979/2001:Epic)
そして今回の大トリはマイケル・ジャクソン、不滅の名作のスペシャル・エディション。これでマイケルのスペ・エディも全部揃ったと思います。
●そして宿に戻り、ひたすら集荷品を打ち込む私。1枚1枚を聴く時間はもちろんないので、それは日本に帰ってからにするとして、何処で何を買ったか、値段はいくら? だけは打ち込んでおかないと後で収拾付かなくなりますからね。加えて、いつものケース捨て、の作業もこの枚数だと結構時間かかります。というわけで、今回の1週間は、本当に、動きっぱなし&充実の出張でした。
「今日のラーメン」file no.125 [新選組] ●毎回麺には不満を持ちつつ、スープの美味しさで1年に1〜2度は通ってしまう人気店。いつもの、博多ラーメン、味濃いめ、麺硬め、アブラ多め、ネギ抜き+高菜チャーハン、を堪能させていただきました。昼ではなく夜だったので、無茶苦茶ビールが呑みたくなりましたが、運転もあるし、で我慢! 今回はホント、地味でした、夕食。<お店のBGM:J−Pop>日本語のヒップなレゲエがかかってました。苦手ですが、お店の活気を出すには悪くないですね。なにしろ、お店のお兄さん、皆、めんたい系の男気溢れるノリなので。
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