<4月6日(木)>
「今日の出来事」
●今週末が私用で忙しいので早めに来週頭の仕事をやってしまいました。FM Co-Co-Lo「Afterglow」の4月20日&27日の選曲と、そして、10日に収録の「Adult Oriented Radio」の選曲も8割方済ませました。そして、この日記書きも5〜6日分溜まってしまったので、グワ〜ッと頑張りました。さらに夜は扶桑社から出ている月刊誌「Straight」に見開きで掲載されるスムース・ジャズの原稿を書きました。デイヴ・コズへのインタヴューを交えながらスムース・ジャズのお薦めアルバム4点等々。そうです、やっぱり、スムース・ジャズは一般誌で取り上げられるべきサウンドです。フュージョンの一環として、音楽専門誌でしか語られない、としたら、中田の願望は絶対に達成されないでしょう。女性誌、男性誌....普及活動はまだまだスタートしたばかり。頑張れ、SJC!

「今日のお休みBGM」Nick Colionne『Just Come On In』(Three Keys Music:2003)


<4月5日(水)>
「今日の出来事」
●朝から最後の追い込み、という感じで、アドリブ誌5月号の特集「エレクトリック・ピアノの名手・名作」の原稿、1コーナーを。私の担当は「歌伴/歌ものに絡むエレピ」、というテーマで、スティーヴィー・ワンダー、ダニー・ハサウェイからイヴァン・リンス、デヴィッド・フォスター、デヴィッド・ペイチ、さらに、ロビー・ブキャナン、グレッグ・フィリンゲインズ等を軽く紹介。ただ、あれですね、いい加減なことはもちろん書けないので、上記のアーティストの主なCDを引っ張り出して、あ、これはローズ、これはCP、これはウーリッツァー、みたく確信を持ってから本文に取り掛かりました。あまりに当たり前のことですが、普段、何気に“曲として聴いている”と、そこまで記憶していなかったりしますからね。特に、DX−7登場以降はシンセが多く、本物のエレクトリック・ピアノ系、グンと減っていますからね。
●その後は、先日のデイヴ・コズの取材テープ興しを夜まで。たぶん、明日か明後日に締め切りが来るであろう一般誌の原稿に備えて、なのですが、まだ字数もレイアウトも何も来ていない....本当に、明日書けるのだろうか....不安です。でも、準備はしたのでなんとかなるかな....という気も。
●カーク・ウェイラムさんからメール。「今回はいろいろとサポートをしてくれて本当にありがとう。僕のウエブに感謝の念を記しておいたよ」と。まあ、なんと律儀な方でしょう....。サポートだなんて、恐れ多いです。ただ単に好きな音楽の追っかけやってただけですから(笑)。でも、ホント、今回は追っかけに近かったです。一行は今日、日本を離れアメリカに戻っていきました。おそらく、成田か何処かでメール下さったんでしょう。無茶苦茶恐縮です。もちろん、私も速攻で御礼のメールを返しました。

「今日のお休みBGM」Greg Adams『Hidden Agenda』(1995:Epic)
●言わずと知れた元タワー・オブ・パワーのトランペッターにして、ホーン・アレンジでも大活躍していた選手の11年前のソロ作。家のCDをいろいろと探していたらこれが目に入り、久々に聴いてみようかな、と。ミュートのかかった、いかにも夜向きのサウンドが好いですね。グルーヴものは大都会の姿が、そしてバラードでは深夜の部屋での姿が、それぞれ目に浮かび、流石の貫禄がビシビシ伝わってきます。でも、シャーデーの<Smooth Operator>のカヴァーを聴いた時、う〜〜ん、まるで、クリス・ボッティを聴いているかのよう....って、こっちのほうが全然先輩じゃん! しかも11年も前の作品だぞ〜! と心の中で独りボケ独り突っ込みしている私がいました。アルバムの中盤くらいまではしっかり聴きました。他の作品も2枚くらい持っているはずですが、それぞれ何処に行ってしまったのだか....なんとか探します、近日中に!

<4月4日(火)>
「今日の出来事」
●「Adult Oriented Radio」のダビング、検聴&Qシート書き。そして、アドリブの原稿もう1本の下調べというかを。そして、夜は、某プロモーター系の方&旅行代理店関係の人と食事会。面白そうな展開が期待できるかも....という有意義な会話が出来ました。また、宜しくお願いいたします。(P.S.CTIにも名作を残しているブラジルの奇才(アレンジャー、キーボーディスト)の来日公演が決まりました=2日ほど、後日談。この秋、再び、あの方の旋風が巻き起こる〜!)

「今日のお休みBGM」Soundscape UK『Uptown Groove』(2000:Instinct)
●元スタイル・カウンシルのミック・タルボットが、アシッド・ジャズ・レーベルの創始者にして、ワークシャイやキス・オブ・ライフのプロデューサーとしても注目を集めたクリス・バングスと主宰するユニットの3作目....だと思います....もっと出ていたら御免なさい。まさにInstinctの音、です。これがUK産、スムース・ジャズ。US産と混ぜると完璧に調和します。そう、これだけでも、また、米国だけでもなく、調和が一番望ましいです。P.S.本作の2曲目、<Never Felt Love>、どう聴いてもステファニー・ミルズの<Never Knew Love Like This Before>なんですが、サウンドスケープUKのオリジナル、ってクレジットされています....恐!....

<4月3日(月)>
「今日の出来事」
●今日はまた多忙な日でした。まず、朝早くから本日収録の「Adult Oriented Radio」の最終選曲&進行表作り。そして、10時半には家を出てブライアン・シンプソンの泊まっているホテルへ。11時半から1時間余り、インタヴューというかランチ会をして盛り上がり−−1980年代後半には沼澤尚さんともバンドを組んでいたことがあるとか! やはりこれもマイケル・ホワイト(ds)一派ならではの人脈、という感じですね。ブライアンはグループ:リズム・ロジックでマイケルとがっぷり組んでいますが、そもそも、LAに出てきて、一番最初に意気投合し本格活動を共にしたミュージシャンが、マイケル・ホワイト&ジェラルド・アルブライトの2人だったとのこと。しかも、ジェラルドはソロ・デビュー前でその最初のアルバムのデモを持ち歩いていた頃だったとか−−、その後、今度はラジオ用&一般誌用に改めてデイヴ・コズにインタヴュー。ラジオの方はもちろん私の「Adult Oriented Radio」なのですが、掛け合いではなく、敢えて彼の独り喋り、でお願いしちゃいました。なんたって、彼は全米100局!でオン・エアーされ、アメリカの外も20カ国くらいに配信している「Dave Koz Radio Show」のホストを10年くらいやっている第一人者。もう、完璧です。編集の必要もないし、これは楽です! で、そのテープを持って直ぐにいつものスタジオに向かい、さっと2時間分全てを完パケ。そして、知り合いの事務所に顔を出して、その後、また7時からブルーノートでデイヴ・コズ、カーク・ウェイラム、ブライアン・シンプソンの公演を観ました。いや〜、これで4回目ですが、今夜が一番好かったです、演奏。インプロヴィゼーションが一番充実していました。しかも、たまたま空いていたので、前から2番目のど真ん中に座り、デイヴさんから終盤、名前を連呼され、本当に恥ずかしかったです(基本的に、私は、目立ちたがりやの恥ずかしがりや、仕切りたがりやの面倒くさがりや、なので、嬉しくもあり恥ずかしくもあり、でした)。終演後、一緒に行ったライターさんをブライアン・シンプソンに紹介したら、彼は自分のソロ作を控え室に取りに行き、それを彼女にプレゼント。しかも、サインと共にEメール・アドレスも書いて、ぬかり無いです(笑)。その後、デイヴ・コズさんとも挨拶し、満面の笑顔で会場を後にし、ラーメンを食べて帰りました。充実、充実!
●と、と、ところが....11時過ぎに帰宅し、寝る前にメールを確認すると、山野楽器さんのフライヤー:Jam Spotの編集の方から「未だ原稿が届いて居ません! 本日中に入れないと穴が空いてしまいます!」といったメールが入っていて大慌て! そうだった〜、1週間くらい前が締め切りだったのに、デイヴ・コズ、デイヴ・コズですっかり記憶が飛んでいました。と、それから、速攻で書き、サッとメール。お願いです、間に合って下さいまし....。

「今日のお休みBGM」なし
●サッと寝ました。

<4月2日(日)>
「今日の出来事」
●昼間はアドリブ誌の原稿書き。レヴュー2本と、AOR通信、さらに、シカゴの最新作についての見開き(?)、を立て続けに書きました。そして、明日収録の「Adult Oriented Radio」の選曲の準備をしたり、といろいろ。そして、夜はライヴのダブル・ヘッダー。またまたブルーノートにデイヴ・コズ&ランデヴー・オールスターズを観に行き、その後は、渋谷のWASTED TIMEで福冨英明さんのライヴを堪能。デイヴ・コズさん、本当に<Can't Let You Go(The Sha La Song)>、演ってくれました! 感謝、感謝! しかも、会場を3つに分けて、それぞれ掛け合い状態に持っていくのですが、これがホント、スムースに行きました。いや〜、改めてショーの盛り上げ方に長けているなと感心、感心。初めてですからね、日本での公演。それなのに、もう何回も来ているかのような慣れた進行具合。演奏だけでなく、そういった面でも本場のプロ!という感じでした。一方の福冨さんも楽しかったです。普段はギターの吉澤さん(ボサノヴァ・カサノヴァ)とのデュオでパフォームするんですが、今回は、ギター&ドラムスを従えてのバンド編成(実に久しぶりです)ということで、これは何が何でも駆け付けねば、と。ドラムが結構若い女性だったのは吃驚しました。演奏自体は悪くないのですが、基本的に、WASTED TIMEは弾き語り系の箱なので、ちょっとヴォーカルが聴き辛かったかな、と....。ま、でも、あの雰囲気は大好きです。終演後は、知り合いもジョインして渋谷で呑み。日曜だと言うのに、またまた飛ばしてしまいました....

「今日のお休みBGM」Brian Simpson『Closer Still』(1995:Noteworthy)
●ブライアンの1stソロです。明日、インタヴューするので、やっぱり聴いておかないと、と思いまして。1曲目はジャネット・ジャクソンの<Because Of Love>のカヴァーですが、2曲目以降はオリジナルによる、ど真ん中のスムース・ジャズ・チューン。もう10年以上前から彼はこの路線を地で行っていた、というわけです。数曲ジェナイのオリヴァー・ウェンデルと共作、共同プロデュースし、バックはマイケル・ホワイト、レイフォード・グリフィン、ラリー・キンペル、レイ・フラー他のお馴染みどころが担当。とにかく、安心して聴けます。ちょっぴりインテリで、でも、優しさも十分に感じられて。

<4月1日(土)>
「今日の出来事」
●今日はお昼から赤坂の高級中華料理店でデイヴ・コズ&ランデヴー・オールスターズの面々と昼食会。ビデオアーツさんの仕切りで、光栄にも私もお声を掛けて戴いたのですが、行ってみたら、ミュージシャン6人全員はもちろん、マネージャーさん、レーベルのコ・オーナーさん、さらに、PAさん…が勢揃いし、もの凄い人数でした。日本側は、有名レコード店の担当さんやFM局の方がいらっしゃってて、そっちの面でも有意義でした(皆を、スムース・ジャズ・コネクションに巻き込みたいので<笑>)。私は、デイヴさんの隣りの隣りで、カークさんも斜め前、という美味しい席。またまたいろいろと話しも出来ましたし、それから昨日、一昨日は名作『The Dance』からのヒット・チューン、<Can't Let You Go(The Sha La Song)>を聴けなかったのでそれが聴きたい!というリクエストまでしてしまったり。有意義でした! と、すると、今日から1stショーではその曲を演り始めた、とのことで大吃驚! 今夜はソールド・アウトと言うか、立ち見状態だと言うので遠慮しましたが、明日も演ってくれそうなので、これは楽しみ、増えちゃいました!
●ありゃありゃありゃ! 頼んだわけでも何でもないのですが、AORのフレデリック・スラマさんからCDのプレゼントが! それもキッチリ10枚。物は何かと言いますと、これが、全て日本人系のポップ・アルバム。麻倉未稀、河内淳一、黒住憲五、井上睦都実、刀根麻理子から果ては山口百恵、中村雅俊まで! LAレコーディングしたCDばかりをチョイス。ハッキリ言って、全然持って居ませんでした、というか、全然知りませんでした。凄い、凄すぎる....ハッキリ言って中田はマニアでもコレクターでも何でもありません。ただのファンです。なんでフランスの人がこんなに知っているんだか....それに、当然、1枚しか持っていない物を中田にくれることもないでしょうから、これらは複数持っていたのでしょうね....怖ろしいです、スラマさん。

「今日のお休みBGM」『』(:)