<12月31日(月)>

「今日の出来事」

●今年も、なんとか、1年、過ごすことが出来ました。感謝!でございます。
 今日は、午前中、母親と車で買い出しに行き、午後は溜まりに溜まっている「Smooth Jazz Song File」を1本でも多く...と頑張り、夜は例によって格闘技に釘付け。ベスト・バウトは、2分と掛からずにチェ・ホンマンからタップを奪ったヒョードル選手でしょうか。強過ぎます。本当に人類最強ですね。新年も、1試合でも多く、日本で試合をして下さいませ、期待してます。

「Smooth Jazz Song File」
(365)Kenny G <Songbird>
 from『Duotones』(1986:Arista)


●スムース・ジャズというカテゴリーがラジオで確実なマーケットを築き上げた、それは遡って行くとやはりこの人のこの曲がシングルとして大ヒットし(Pop4位、AC3位)、それまであったインストゥルメンタル・ミュージックへの認識が大きく変えられたから、と言って好いだろう。もちろん、ケニーG自身の貴公子的なルックスも追い風になったであろうが、この曲のヒットも手伝い、『Duotones』はジャズのインストを中心としたアルバムとしては異例の600万枚というセールスを記録。そして、1992年の6作目『Breathless』はインスト奏者としては恐らく最初で最後と思われる1,200万枚をアメリカだけで売り上げ、スーパースターを超えた、雲の上の人になってしまった。ケニーG=ソプラノ・サックスを使った甘みのバラード=ジャズではなくイージー・リスイング、といった図式が暗黙のうちの出来上がってしまったが、それも仕方のないところ。このバラードはやはり普遍的な魅力に溢れている。ちなみに、最初はアルバムからの1stシングル<What Does It Take(To Win Your Love)>のB面に収められていた。

<12月30日(日)>

「今日の出来事」

●もう2007年も残すところ今日を入れて2日。本日は時間もあるし、11月に修理から返って来て以後、未だに活用出来ていないデスクトップのパソコンを始動させるべく、いつもの"師匠"を家に呼んで、と、予め行けるところまで独りで準備を、と思ってひと月ぶり?に電源を入れるもこれが全く起動せず!
 あ、思い出しました、前回、ノートブックからベタコピした後にフリーズしてしまい、強制終了したままでした!

 ということで、OS起動せず、は、流石に師匠に電話で相談しても簡単に対処の方法を告げられるわけも無く、年末の日曜日、しかし、もしかして....と、アップル・ケアに電話をすると、これが、やっていて、ああでもない、こうでもない、とアドヴァイスを頂き、結局、インストール用のCD−R2枚を駆使して、デスクトップを空にする状態からスタート。で、小一時間後にそれが終わって、またまた前回のように、ノートからベタコピ。やはり2時間半くらい掛かって全編移し替えたつもりも、結局、またまた前回と同じ画面でフリーズ。また1からインストールを始めることに...。もちろん、もうその時点で夕方です。

 で、夕食後に今度は、ベタコピではなく、最低必要書類=絶対に消去されたくない書類:主に、自分で打ち込んだデータや番組関連のデータ、をCD−Rに焼いて、そっちで移しました。

 そして、折角だから、と、ディジカメで撮ってあった写真の数々も整理。なんてやっていたら今日も就寝時間に。相変わらずパソコンには弱い私でした....来年も特にマスターしよう、という気は起こらないでしょう。他にやるべきことが沢山あると思うので....。

「Smooth Jazz Song File」
(364)A.Ray Fuller <Weeper's Thang>
 from『The Weeper』(2004:A Ray Artists Music)


●レイ・フラーはL.A.で活躍する燻し銀的な黒人ギタリスト。1980年代から多くのセッションに顔を出し、特にジョージ・デューク、カーク・ウェイラムといったR&B系スムース・ジャズ、テイク6、ヨランダ・アダムスに代表されるコンテンポラリー・ゴスペルのアルバムで頻繁に名前を見つけることが出来る。そんな彼が初めてのソロをリリースしたのは2003年。アーティスト名の頭に"A."を付けた本当の理由は解らないが、ロック界にレイ・フラーという同名アーティストが居ること、そして、彼の生まれ故郷シカゴでは20歳くらいからセッション・ワークスの"A"クラス・リストに名を連ねていたこと、などが関係あるのではないだろうか。ギターのスタイルはジョージ・ベンソン〜ノーマン・ブラウンのジャジーなソウル系。オクターヴ奏法も頻繁に登場するし、マイルドでメロウな大人の余裕が、至る所で顔を覗かせている。アルバムにはスティーヴィーの<If You Really Love Me>や、ティーナ・マリーの<Portuguese Love>、アイズレーの<Work To Do>など、抜群のカヴァーも収められた必携の1枚だ。

<12月29日(土)>

「今日の出来事」

●今日もこの日記の更新と「Smooth Jazz Song File」の最終的な選定、ちょい原稿書き等で夕方になり、夜は"やや地元"で業界の友人2人と忘年会。久しぶりに"ザ・芸能界"の裏話をたくさん聞いて面白かったです。ま、私には無縁の世界ですが....。ちなみに、本当はひと回り歳上の大先輩を囲む会のはずがご本人が風邪でダウン、計3人に減ったのですが、しかし、58歳になっても業界で現役バリバリは羨ましい限り。私も、1年でも長く、音楽に携わった仕事をしていたいです。

「Smooth Jazz Song File」
(363)Marilyn Scott <I'm Calling You>
 from『Take Me With You』(1995:Warner)


●AORファンにもお馴染みのマリリン・スコット。一時期、"女性版ボビー・コールドウェル"と称されたことがあったり、R&Bをルーツに持つ、ブルー・アイド・ソウル系シンガーであることは間違いない。しかしながら、NAC全盛という時代の波も影響したのであろうか、1992年にSin-Dromeから発表した4作目『Smile』でビルボード誌のContemporary Jazz Albums のチャートに顔を出し、続いて95年にメジャーのWarner Bros.からリリースした『Take Me With You』で完全にコンテンポラリー・ジャズなスタイルを確立。プロデュース陣には、イエロージャケッツのラッセル・フェランテ&ジミー・ハスリップ、ジョージ・デューク、ドリ・カイミ、マイケル・コリーナ&レイ・バーダニといった多彩な顔ぶれを集め、さらにボブ・ジェイムス、ジョー・サンプルがゲストで参加という、非常にゴージャスな世界を描き出している。この曲はジョージ・デュークとマリリン・スコットの共作によるメロウで、かつ、音楽的なミディアム・スロウ・チューン。ラジオで人気を呼び、コンピ盤にも収められている。

<12月28日(金)>

「今日の出来事」

●今日は、ちょいと"ラーメン納め"にと出掛けました、と言ってもハシゴではなく一軒だけですが。で、やっぱり、ここが好きだな〜、という都内の昔ながらの煮干し系正統派醤油の店にいったのですが、あれ〜、今日はキレもコクもないな〜、どうしてしまったのだろう...と、考え込むこと仕切り。基本的には取材拒否店ながら今日も行列が絶えず、で、人気は相変わらずだったのですが、さて、常連さんには今日の味、どう映ったのでしょうか....?

●帰宅後は、この日記を書き出すも、全くペースに乗れずうだうだと。ま、そんな1日でした。

「Smooth Jazz Song File」
(362)Brian Bromberg <Cantaloupe Island>
 from『Downright Upright』(2007:Artistry)


●ブライアン・ブロンバーグと言うと、コンテンポラリー・ジャズ・ベースの最高峰、誰もがそんな評価を下すことであろう。エレクトリックを持たせればギターとしか思えないゴリゴリのサウンドで煽りまくり、また、ウッドを弾いても絶対的な音量、軽快過ぎる運指で聴き手を圧倒する。またその一方で、誰もが楽しめるメロディアスなフュージョンも充実そのものだ。1990年前後のIntima、Nova在籍時はもちろん、2000年代に入ってからもA-440からスムースなアルバム『Choices』を発表。また、特筆すべきはこのところのプロデューサーとしての仕事ぶりで、彼が手掛けたLes SablerやAndrew Neuの2007年作品はまさに抜群の内容になっている。この曲は、2007年にスムース・ジャズ・チャートの3位まで上がったヒット・チューン。もちろん、ハービー・ハンコックのカヴァーで、アレンジも特に大きくいじってはいないが、カーク・ウェイラム、リック・ブラウン、ジョージ・デューク、ヴィニー・カリウタを一堂に集めた、超贅沢なトラックになっている。日本盤は別ジャケで2006年に登場済み。

<12月27日(木)>

「今日の出来事」

●いや〜、またまた、二日酔いです...。回復が遅くなっているのはやはり歳のせいでしょう...無念(笑)。
 ということで、午前中は機能せず。そして、午後は、今年最後の食事当番に精を出すべく、買い物&仕込みでほぼ終了。夜も、好きなCDをいろいろ聴いたり、大晦日の録画用に、DVDのハード・ディスクをいろいろと整理したり、な時間を過ごしました。

●シーウィンドのマネージャーのブルー・ジョンソンさんからグリーティングス・メール。

「Smooth Jazz Song File」
(361)Andy Snitzer <You've Changed>
 from『Ties That Bind』(1994:Reprise)


●フィラデルフィアに生まれ育ったサックス奏者アンディ・スニッツァー。そのシャープな顔立ちのせいであろうか、彼のサウンドは"Contemporary Jazz"ではあっても、"Smooth"という感じではない、いくら、ボブ・ジェイムスが門戸を開き、どこまでもサンボーンしたブロウを聴かせても、という印象が強かった。しかしながら、スクリッティ・ポリッティ、ローリング・ストーンズからアレサ・フランクリン、マイケル・フランクスまで数え切れないほどのポップ・レコードにクレジットされる大衆性豊かなプレイヤーであり、よくよく聴き込んでみるとソロ作においても、2006年のNative Language版『Some Quiet Place』に収められたチャック・ローブとの共演曲<Passion Play>や、このNACチャートでNo.1に輝いた<You've Changed>を引き合いに出すまでもなく、スムースと称することになんの躊躇いも無い存在であることが確認出来た。サビがザ・ジェッツ<You Got It All>の出だしと好く似たこのバラードはWAVEステーションで本当によく耳にした。この歌心はフィリー人ならでは、か。

<12月26日(水)>

「今日の出来事」

●今年、最後の仕事、でしょうか、アドリブ誌の「AOR通信」を書き上げメール。今回の特集は「祝! バート・バカラック来日公演!」。ただし、切り口はあくまでも「AOR通信」で、と考えたので、その結果、AOR色の強い彼の作品をいろいろまとめた「誌上コンピレーションCD」を作ることにしました。で、頭で考えるだけの選曲、だとやはりリアリティーに欠けるので、実際にCDをiTunesに取り込んでタイミングも考慮。80分に収まる尺で、ちゃんと流れもあって...。なので、半日しっかり掛かっちゃいました、例によって出て来ないCDはたくさんありますし。でも、時間を掛けた分、好いものになったかな、と。もちろん、実際にレコード会社さんにプレゼンするなど、全く考えていないので、完全なる誌上企画。機会がございましたら、1月19日発売のアドリブ誌をご覧下さいませ。

●夜は、遊び人集団(?)の忘年会。都内某所で7時から呑み出し、1時過ぎ?までワイワイやってました。来年は飲み会、少し控えます。

「Smooth Jazz Song File」
(360)Special EFX <Jamaica Jamaica>
 from『Double Feature』(1988:GRP)


●N.Y.生まれのギタリスト:キエリ・ミヌッチとハンガリー生まれのパーカッショニスト:ジョージ・ジンダ、この2人を中心に、1982年、当初は5人組バンドとしてスタートしたスペシャルEFX。デビュー間もなくGRPに引き抜かれ、以後、キエリ&ジョージの2人組ユニットへして1992年の『Global Village』までそこに在籍。Contemporary Jazz Albums チャートでは大半の作品が10位台をキープする安定した人気を獲得している。その後、JVCに移籍するも変わらぬ人気を証明。しかしながら1995年の『Body Language』を最後に2人は別の道を歩み始める。折しもそんな頃、ジョージ・ジンダが重病にかかり、2001年1月に他界。結局はキエリ・ミヌッチがSpecial EFXの看板を独りで背負うことに。そんな彼らの名曲は数知れず。2001年の『Butterfly』(Shanachie)に収められた<Cruise Control>もラジオ向きのスムースという点では捨て難かったが、やはり2人がコラボレートしていた頃の曲をセレクトしたくこれに落ち着いた。キャッチーなメロディーをさり気なく緻密に料理。都会派サウンドの決定版だ。

<12月25日(火)>

「今日の出来事」

●アドリブ誌の原稿書きを2本。1本は、ビデオアーツさんからライヴ盤が国内発売されるTOTOで、もう1本はスーザン・オズボーンの11月にやったインタヴュー、です。本当は「AOR通信」まで仕上げたかった(既に締め切りは過ぎているので...<苦笑>)のですが、そこまで集中力が持ちませんでした、明日、頑張ります!

●今日はブルース・ガイチ&ジェイニー・クルーワー・ファミリーからカードが届きました。そしてクリスマス・メールはジェフ・カラザースさんから。皆さん、マメですね....。中田家は喪中なので年賀状はお休みです。

「Smooth Jazz Song File」
(359)Keni Burke <Indigenous Love>
 from『Nothin' But Love』(1998:Expansion)


●ケニ・バークはヴェテランのソウル・シンガー。ベーシストとしての仕事も多く、数多いセッションの中にはラリー・ジョン・マクナリーの1stアルバムも見つけられる。その経歴を遡って行くと、1960年代中盤、彼が未だ10代前半の時に兄弟グループ:The Five Stairstepsで次々にヒットを飛ばし、以後も、The Invisible Man's Bandで1980年代初頭にヒットを生み、さらに、同時期、RCAからリリースしたソロ作にはR&Bチャートで中ヒットした<Risin' To The Top>を収録。後にメアリー・J・ブライジ他、多くのアーティストにサンプリングされるこの曲は、クラブ・クラシックスとしても絶大な人気を呼び、1992年なって英国でリヴァイヴァル。全英チャートの70位にランクしている。それがキッカケとなってか、英国のソウル系レーベル:Expansionが彼に大きな興味を示し、まずはシングルをリリース。さらに98年にフル・アルバムを発表するが、そこに収められていたスムースな名曲がこれだ。ギター系のアルペジオが耳を奪い、力を抜いたヴォーカルも絶品そのもの。クセになる、とはまさにこのことだ。

<12月24日(月)>

「今日の出来事」

●また今日も「Adult Oriented Radio」の検聴を1本やり発送も済ませて、という感じでした。

珍しく、ナラダ・マイケル・ウォルデンさんからクリスマス・カードが届きました。もう10年近くお会いしていないのですが、なんだか嬉しいです。特に、手書きのコメントは無く、カードだけでしたが。

「Smooth Jazz Song File」
(358)Mark Hollingsworth <Steppin' Up>
 from『On The Mark』(2005:Windshore)


●ケンー・ランキンからヴィニー・カリウタ、マイケル・ランドウまで豪華なミュージシャンを多数参加したダン・シーゲルの1991年作品『Going Home』。そこにはアーニー・ワッツ、エヴァレット・ハープ、ジェフ・カシワ、ゲイリー・ハービッグと、著名なサックス奏者も複数フィーチャーされていたが、そんな中、1人の無名プレイヤー:マーク・ホーリングスワースもサックスをプレイ。それが彼の最初のメジャー・セッションのようだ。以後、エヴァレット・ハープ、デビー・ギブソン、アリス・クーパーと幅広いセッションをこなし、グレッグ・アダムスのバンドでも3年間プレイ。そんな彼が自己名義で発表したデビュー作『On The Mark』はポップなメロディーを全面にフィーチャーした、誰もが親しめる内容になっている。特にサビのフック作りは舌を巻くほどで、しかも、それをアルト+アルト、あるいは、アルト+ソプラノでハーモニーを付け、より一層キャッチーにするのがひとつのスタイルになっている。バックに著名なミュージシャンは参加していないが、音自体は十分な説得力を備えている。

<12月23日(日)>

「今日の出来事」

●既に収録してあった「Adult Oriented Radio」、29日(土)放送分の検聴をやり、あとはマイ・ペース....。

●ジェイ・グレイドンさんから一斉送信のクリスマス・メールが。して、いきなり冒頭に「クリスマス・カードっていうのは150年以上も前に英国で始まったんだけれど(簡単な歴史は下に記してある)」と書いてあったり、ジェイさんらしかったです。

「Smooth Jazz Song File」
(357)Robin Thicke <Lost Without U>
 from『The Evolution Of Robin Thicke』(2006:Interscope)


●いくら両親がグロリア・ローリング&アラン・シックの2人だからと言って、まさか、ここまで音楽的な才能に恵まれているとは思いもしなかった。なにしろ、Thicke名義で発表した2003年作品『Beautiful World』など、裸の女性のジャケットばかりが目に付き、特に聴き込むまでは行かなかったほどだから。しかし、フル・ネームで発表した『The Evolution Of Robin Thicke』はプレスからも圧倒的な評価を集め、Billboardのアルバム総合チャートで5位、そして、R&B/Hip-Hopでは見事No.1の座を獲得してしまった、もちろん、白人だというのに。多くのレヴューがジャミロクアイやレミー・シャンドを引き合いに出し、そのソウルフルな歌声を絶賛している。中でもこのバラードの人気は非常に高く、R&B/Hip-Hopで1位、ポップで14位、そして、2007年になってからスムース系のラジオ局でもヘヴィー・ローテーションを記録。最高位は15位ながら、約5ヶ月チャート・インする根強い人気を見せてくれた。アコギをバックに艶やかなファルセットを披露する歌い出しから、誰もが惹き込まれるはず。まさに名曲だ。

<12月22日(土)>

「今日の出来事」

●朝からガツンと選曲仕上げ&翻訳etc.で午後2時から「Adult Oriented Radio」の収録。年明け1発目の1月5日(土)放送分、及び、STARdigioで流れる12月29日(土)分、の計3時間。共に、2007年を振り返って、みたいな感じが少なくない回です。
 ちなみに、「中田利樹、最近気になった1枚」コーナーでは12月19日にビクターさんから出たロジャー・ニコルス&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ、実に39年振りの2ndアルバム『Full Circle』を取り上げたのですが、そのグループのメンバーであるMacLeodさんの読み方が解らないので(ライナーには"マクレオド"と書かれていますが、そうは読まない気がしたので...)、こういう時は、と、ジョーイ・カルボーンさんにメールで訊くと、彼もいろいろな人に訊いてくれた後、返信くれました。
「スコットランド系の名前で"Mah-Cloud(マクラウド)"と読むみたいだよ」
感謝です! 早速、収録でそう読ませて頂きました。

 その後、またまたスタッフと食事。なんだか毎回忘年会です、気分的に。で、今日は、目黒の権の助坂を下りていって右側にある「中華酒菜 大陸食堂」に入り、誰からともなく「おっ、火鍋があるじゃないですか!」の声が上がり、それをオーダー。
 90分限定ながら、肉も(豚と羊)野菜もお代わり自由で、最後に中華麺も付くというコースで1人¥2,480(だったと思います...あれ、¥2,980だったかな...)は、非常にリーズナブル。もう、腹が割けるほど食べてしまい、しかも、体もポカポカ。これはグレートです。結構、呑んでも、1人¥4,400くらいでしたから。

 その後、もう1軒呑んでも、帰宅は23時頃という健全モード。親も驚いてました、「おっ、今日は早いな!」と。ま、たまには...(笑)。
「Smooth Jazz Song File」
(356)Wayman Tisdale <Ain't No Stoppin' Us Now>
 from『Hang Time』(2004:Rendezvous)


●ミュージシャン・デビューを飾ってから10年余。最早、"元NBAのスター・プレイヤー"という肩書きが不要になるほど、スムース・ジャズのフィールドにおけるウェイマン・ティズデイルの活躍は目を見張るものがある。95年の1stはMoJazzからリリースされ、その後もメジャーのAtlanticからアルバムを2枚発表。そのうちの1枚、『Face To Face』(2001年)はContemporary Jazz Albums のチャートで見事No.1にも輝いている。そして2004年からRendezvousに移籍し、さらに柔軟な音楽性を披露。長身のサウスポーから繰り出されるメロディラインはまさにリード・ベースそのものであり、オマケに、レフティーといえどもベースの弦の張り方は右利き用のままというユニークさ。すなわち、弦の高低が逆のため、本来のチョッパー奏法は取り入れていないのだが、それがむしろオリジナル・スタイルを生み出している感じがする。この曲はマクファーデン&ホワイトヘッドの大ヒットのカヴァー。若手プロデューサー:ダーレン・ラーンが、ウェイマンらしさ100%のご機嫌なサウンドを作り上げた。

<12月21日(金)>

「今日の出来事」

●午前中は山野楽器「Jam Spot」の原稿を書き、その後、明日収録の「Adult Oriented Radio」 の選曲を半分くらい。そして、夜は、またまた夜の街へ。年末の金曜日なのでタクシーが捕まらなくならないよう、頃合いを見計らって退散して来ました。そして、最後は地元:西武池袋線の江古田に出来た油そばの店に初めて入ったのですが、結構、いけますね、これ。若めのお兄さんが1人でやっている決して大きくない店ですが、なんか格闘技でもやってるのでは?というがたいの好さが目に付き、思わず「おニイさん、喧嘩強そう!」とか平気で話しかける、私はただの酔っぱらいです(笑)。いや、でも、なんか、話しかけ易い感じの人だったので。また行きたいと思います。南口の改札を出て右に線路沿いを歩き、2つ目を左折した右側です。25時までやっているのが嬉しいです。

●ブルース・ガイチさんからフォト・メール。中身は"Peter Cetera's Magical Holiday Mystery Tour"のバック・ステージ・ショットで、バンド・メンバー全員が映っていました。そしsて、メンバーの名前を教えて下さいませ、とメールをすると即レスが。このような顔ぶれでした。

Tony Harrell - keys and vocals
Boh Cooper - Keys and vocals
Gene Miller - vocals and guitar
Bobby Blaizer - drums
Bruce Gaitsch - guitars
Kim Keys - vocals and percussion
Ron Hemby - vocals and bass
Peter Cetera - vocals

 しっかし、まあ、前回ナッシュヴィルでブルースに会ってから、もう14ヶ月が経過したというわけですね。早い、早過ぎます! なんかまた一緒に仕事したいですが....。

「Smooth Jazz Song File」
(355)Thom Rotella <Candlelight>
 from『A Day In The Life』(2002:Trippin'N'Rhythm)


●派手な活躍こそしていないが、1980年前後、トム・ロテラのスタジオ・ミュージシャンとしての需要は決して小さいものではなかった。AOR系だけをとってみてもキャロル・ベイヤー・セイガー、ヒート、トニー・シュート他のアルバムに参加しているし、1990年前後には松居和のプロデュース作品(松居慶子、神保彰、ポーキュパイン)でその名前を見つけることが出来る。ソロ活動は1987年からでまずはDMPから3枚リリースし、その後、Positive Music、Telarc Jazzを経て、グレッグ・カルーカスやポール・ハードキャッスルで成功を収めるTrippin'N'Rhythmに移籍。そこから2002年に発表した『A Day In The Life』は日本盤も登場するほど会心の出来映えを見せている。アルバム・タイトルからして彼が崇拝するウエス・モンゴメリーに捧げた作品という印象だが、曲の練り方、ギターの旋律&トーン&フレーズは非常に都会的。中でもこのバラードは聴くほどに惹き込まれる絶品のメロウネスを光らせている。特にスティーヴ・マダイオによるミュートしたトランペットとの絡みが秀逸。