<10月21日(木)> |
「今日の出来事」 ●昨日の分にも書きましたが、結局、ほとんど徹夜状態で午前6時前にホテルをチェック・アウト。そしてガソリンを満タンにしてレンタカーをさっと返却、ノースウエストのカウンターに行くと、これはラッキー! 2時間だけのフライトですが、ミネアポリス行きがファースト・クラスにアップ・グレードされているではないですか! またまた感謝、です。で、ミネアポリスではいつものように1時間くらい待ちでLA便に接続。またまたエグゼクティヴ・ラウンジでビールなんぞを頂戴し、時間をつぶします。そして、約4時間でLAへ。と、ここまでは好かったのですが、この後が今イチ。まずレンタカーを借りに行くと長蛇の列で結局30分近く並んでしまいました。そして、フリーウエイに出たら出たで、お決まりの自然渋滞。ヴァレーを越えたいつもの地区に着くまでに1時間たっぷり掛かってしまいました。マジでLA嫌いになりそうです。そして、これまたお決まりの常套句(でも何でも無いですネ、スミマセン)で、何は無くとも、のラーメン日本に行きラーメン&カレーを食し、これまたお馴染みのモーテル:Voyager Motor Innにチェックインし仮眠。そして夜8時頃から始動! 今回の渡米の目的のひとつにもなっている、プロデューサー:T氏とのミーティングに。とまあ、最初は(一軒目は)食事だけで、実際は二軒目のコーヒー・ショップからが打ち合わせでしたが(笑)。で、その一軒目の食事どころなんですが、これが旨かった! そのプロデューサー氏のお薦めだったのでそれに従ったのですが、お任せで握っていただき、次から次へと新鮮な巻物他が出されるんです。もちろん、オーナーさんはちゃきちゃきの日本人さんで、しかも、仕事に没頭し、無駄口を叩かない、昔ながらの職人系。お客さんは私たち以外全員外人さんでしたが、とにかくその繁盛振りといったらないですね。寿司カウンターは予約を受け付けないのでじっと待つしかないのですが、9時半過ぎに行ったのに結局40分くらい待ってしまいました。ただ、その間もビールは頂けるのでそれほど不自由はしませんし、なにより、待つだけの甲斐があるお店です。名前は....載せるのやめておきましょう。私はオーナーと仲の好い人が一緒だったから美味しいものを超安価で(とは言え、ご馳走になってしまったのですが....)頂戴出来ましたが、一見さんですと、絶対にこうはいかないので、お薦めして好いものか否か、非常に悩んでいる次第です。実際、中田も、もう1回、今日のメンバーで行かないことにはちょっとたじろいでしまいますし....(ってほど、怖い所では全然ないのですがね)。場所的には、サンタ・モニカ地区の外れで、San Vicente Blvd.沿い、ということだけお伝えしておきましょう。
で、話は戻って、二軒目のコーヒー・ショップでの正規の打ち合わせは非常に有意義でした。ブレスト的に、ここはこうしようああしよう、と意見を出し合えましたし。これが何かは、帰国後、いや、11月末辺りに正式発表させていただきます。ただ、当社のリリースとも、他社のリリースとも関係ない、一種のイヴェントです。それも、これまでは行われたことの無い....。話は盛り上がり、ニ軒目のコーヒー・ショップが終わってしまったので、三軒目に足を運んだのですが、そこも午前1時に閉店。その後も車の中でああでもないこうでもない、と意見の交換。成功するか実現すらしないか、全く未知ですが、なんか楽しくなってきました。で、モーテルに戻ると2時くらいになり直ぐに寝たのですが、3時くらいからず〜〜っと目が覚め、しかも、微熱状態! うわ〜、風邪ひいちゃいましたね、どうしましょう....
「今日のラーメン」file no.013 [ラーメン日本] ●中田がLAに着くと何はなくとも、そう、それこそ、ホテル/モーテルにチェック・インする前にまず足を運ぶのがここです。しかもメニューは決まって、醤油ラーメン+半カレー。この半カレーがポイントです。まさに、日本の家庭の味。美味しいです。そして、このラーメンですが、正統派の醤油なのですが、何か、独特の出汁を感じます。動物系も魚系もどちらも特に角が立つことは全くないのですが、なんか、食べたことあるような無いような不思議な味です。しかし、オリジナリティ、という言葉を使うほどではない、せいぜい、小リジナリティ、くらいな味。決してエスニックな感じはなく、100%日本の味なのですがね....。麺は中太のストレート。程良いコシはありますが、麺を換えればさらに美味しくなるはず。それでも、麺茹での技術は前より進歩したと思います。最近は、麺がこんがらがって玉状になっている、なんてことは全くなくなってますからね。他にも塩、味噌、辛目など、各種ヴァリエーションが揃っています。ですので、一滞在に2回行くこともたまにあったりするお気に店です。場所は、フリーウエイ101=Ventura FreewayのResedaを降りてそのままResedaを右折(北上)し走ること約5分。Vanowenを過ぎた右側、ちょい引っ込んだ所。「日本」の暖簾はResedaからも目に入ると思います。
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<10月22日(金)> |
「今日の出来事」 ●拙いです。完璧に風邪です。熱ありますね、これ。しかし、寝てばっかりもいられない....。とりあえず、朝、数箇所にアポ取りの電話を。ロス・ロボトミーズ:ライヴのライナー用インタヴューを行いたいデヴィッド・ガーフィールドさんは問題なくOK。そして、今度こそ、とトライしたのが、元ミュージック・マジックのギタリスト:フレッド・シュルーダーズさん。目出度く今回は捕まりました! が、しかし、掛けた番号はLA市内のものだったのに、「今、ラス・ヴェガスなんだ。帰るのは日曜日だよ」って、私がハワイに行く日ではないですか! 参りました。ま、でも、半歩前に進んだでしょうか。本人的には電話インタヴュー、何の問題も無い、ということなので、なんとかなりそうです、最悪、私が日本に戻ってからでも。しかし、もう1つのアポが、今回もアウト! なんでなのでしょう、電話そのものが繋がらないんです、番号は間違っていないのに。どうも繋がらない理由は相手のセキュリティーの問題のよう。つまり、メールなんかでも、悪戯系、売り込み系を弾くように、登録したアドレス以外からのメールは自動的に拒否するシステムがあるかと思うのですが、電話でもそうなっているのではないでしょうか? 公衆電話から掛けたので....でも、もう好いです、諦めました、サン・ディエゴに行くの。体調最悪なので、2時間強のドライヴは非常にしんどい。電話が繋がらなくて、実はホッとしている私だったりして....
というわけで、とりあえず部屋で大人しくしていることが可能になったわけですが、しかし、1日寝込んでいるとCDが買えない!(笑) ということで、午後から始動。まずは、ヴェンチュラ・ブルヴァード沿いのご贔屓店、Heavy Rotationへ。なんと、今回も、新譜系を除く全てが$2オフ! これはリキ入ってしまいます。ここでは10枚強を買いました。
Marilyn Scott「Nightcap」(2004:Prana Entertainment)
マリリンの新作を安価でゲット。まずは単純に嬉しいです。基本的にはスタンダード集ですが、ジョージ・デュークのプロダクションがなかなかよろしくて、いつものマリリン節をしっかりと味わうことが出来ます。基本メンバーはデューク、ヴィニー、レイ・フラー、ブライアン・ブロンバーグの4人です。
Nancy Wilson「R.S.V.P.(Rare Songs, Very Personal)」(2004:MCG Jazz)
イヴァン・リンスやケニー・ラティモアとのデュエットがあるので購入したのですが、タイトルどおりパーソナルな作品で、超渋い内容。聴き込まないとその好さは解らなそうです。他も、トゥーツ・シールマンス、フィル・ウッズ、ゲイリー・バートン他、錚々たるゲストが参加してはいるのですが。
Norman Brown「West Coast Coolin'」(2004:Warner)
今回も旬なプロデューサー:ブライアン・カルバートソンとポール・ブラウンの2人が参加し、ラジオ乗りはバッチリ!という曲と、新進気鋭のクリエイターと組んでもう少しファンキー&アーティスティックな曲と、その2つのパターンを程よく融合させています。しっかし、ポール・ブラウン制作の曲は完璧ツボを押さえてますね。
Kirk Whalum「Hymns:In The Garden」(2001:Warner)
ゴスペルをルーツに持つカークならではの1枚。カーク本人と共に、ソロ作も出しているシンガー&キーボーディスト:ジョン・ストッダートがプロデュースを担当しています。和める1枚、でしょうか....
Various Artists「Playboy Jazz:In A Smooth Groove」<compilation>(2004:Concord)
なんと、この値段($7.99)で2枚組のコンピなのですが、これがスムース・ジャズの名曲ばかり。ここまで充実した内容の、しかも、レーベルの枠を超えた優れものを私は知りません。スムース・ジャズ・ビギナーに絶対お薦めしたいCD。ちなみに収録アーティストはラリー・カールトン、ベノワ=フリーマン・プロジェクト、フィル・ペリー、デイヴ・コッズ、デイヴ・グルーシン、ケニ−G、グローヴァー・ワシントンJr.、パティ・オースティン....全部で24曲入っています。
Bob Mamet「Signs Of Life」(1994:Atlantic)
デヴィッド・ベノワにも通じる、品の好いピアニスト。ラリー・カールトン、ディーン・パークス、リチャ−ド・エリオット、ジェリー・ヘイ 他、錚々たるメンバーがバックに参加し盛り立てます。
Nicol Sponberg「Resurrection」(2004:Curb)
CurbのCCMです。プロデュースは全編マイケル・W・スミスとの仕事で知られるマーク・ハイマーマンが担当。内容は特に面白くなかったです。
Kimberly Locke「One Love」(2004:Curb)
こちらもCurbです。外見はシャニースによく似た若い黒人シンガーで、音のほうは今時のコンテンポラリーCCM。マット・ブロンリーウィもプロデュースに参加し、ギターを中心としたロック寄りのポップが大半を占めています。が、ギー・ロッシュも4曲をプロデュースし、うち1曲はフォスター=リチャ・マー=サマンサ・コール共作による<Without You>のカヴァーですので、フォスター・マニアは必携です。
Wilson Phillips「California」(2004:Columbia)
カセットでは聴いていたのですがようやくCDも手に入れました。ピーター・アッシャー制作によるカリフォルニア・クラシックス集。私的には音そのものよりあのおデブちゃん(スミマセン!)が何故ここまでスリムになったのか、その写真テクのほうに興味が集中しています。3人とも、すっごい綺麗ですよ、ジャケットは。
Freddie Jackson「It's Your Move」(2004:Martland Entertainment)
頑張ってました、ブラコンの重鎮。基本的には安心して聴けるソフィスティケイト・ソウルですが、ボブ・バルドウィンがプロデュースを手掛けた曲もあり、スムース・ジャズのマーケットもかなり意識しているようです。(Smooth Jazz Remix)というトラックもが収められているくらいですから。ところで、全体的にキーは低めで、全然張り上げていないのが良くも悪くも印象的でした。大人は耳元で囁くように歌う、ということでしょうか....
Basia「Brave New Hope」(1990:Epic)
私のアイドル、バーシア嬢の12インチ・ヴァージョン等を盛り込んだ編集盤。ところで、マット・ビアンコでの来日公演はいつに?
といった感じで、コンパクトに美味しい処をゲットし調子に乗る私は、熱など何処吹く“風邪”で次の店へ。続いては同じくヴェンチュラ沿いながら、Heavy Lotationから20分くらい奥に入ったところにあるCD Trader。ここではCD1枚買うごとに1個、スタンプを押してくれるので、毎回行くのが楽しみになっている次第です(あまり安いのは対象外ですが)。ここではサクっと5枚買いました。
Street Wize「The Slow Jamz Album」(2004:Shanachie)
キム・ウォーターズ他、スムース・ジャズの名手達によるカヴァー・プロジェクト。ビヨンセ、タイリース、R.ケリー他の作品に加えて、アイズリーの曲も2曲演っています。
Chuck Mangione「Feels So Good」(1977:A&M)
改めて説明する必要も無い1枚ですが、タイトル曲、アルバム・ヴァージョンですと9分40秒もあるんです、ご存知でした? グラント・ガイスマンのギター・ソロも若干長めですし、これは結構ニッコリ。今でもWAVEステーションではしょっちゅう掛かる、元祖スムース・ジャズ・スタンダードの1つです。
Larry Carlton「Discovery」(1987:MCA)
この頃のアルバムってアナログで持っていてCDは無い、というのが少なくないのですが、この値段ならば即買いです。以前は<Minute By Minute>のカヴァーがかなりWAVEで掛かっていましたが、そう言えば最近はあまり耳にしません。たまたまでしょうか? それよりは<Kid Gloves>や<Smiles And Smiles To Go>のほうが断然よく聴きますね。
Ricardo Silveira & Luiz Avellar「Live」(2004:Adventure Music)
ミルトン・ナシメントの曲を中心としたアートなライヴ盤。
Alexander Zonjic「Seldom Blues」(2004:Heads Up)
出たばかりであろうアルバムがこの値段! まさに、恐縮してしまいます。そしてこれがまた内容が素晴らしい。典型的なスムース・ジャズからもう少しラテンが入ったもの、さらにR$Bな歌ものまでバランスが非常に好いです。プロデュースは、恩師ボブ・ジェームス、ジェフ・ローバー、カーク・ウエイラム、ピーター・ホワイト、そして、ピーシズ・オブ・ア・ドリームのジェイムス・ロイドにゾンジック本人という超豪華盤。これで悪いわけは無いですね。ゲスト陣も、アンジェラ・ボフィル、アール・クルー他、なかなかの顔ぶれです。
といった感じで枚数こそ少ないもののここでも笑みがこぼれる収穫で、またまたニッコリ。が、しかし、頭がボ〜ッとしてきたのと、この後、ガーフィールドさんとのミーティングも控えているので少し早めに帰舎。5時から30分くらいインタヴューをし、その後も、どこかに連れて行ってくれそうだったのですが、私が体調最悪、ということを伝え、食事系はまた次回に。中田は早速部屋に戻ってまたまた仮眠を取ろうと思ったのですが、しかし、朝から何も食べていないので、これは宜しくないぞ、オレンジ・ジュースとヨーグルトくらいだったら平気で入るでしょうし、と、スーパーへ買い物に。はい、そういうことです、スーパーへ買い物、がそれだけで済む訳は無く、またまたCDを漁りに(笑)。なんだ、結構、元気じゃん!(爆)。またまたヴェンチュラ・ブルヴァード沿いの大トリはこの辺りでは一番売り場面積のデカイSecondspin.com。いつも1時間では見終わらない広さなのですが、今回はジャズとその他少々に限定し、それでも40分以上は楽に掛かってしまいました。ここでの戦跡は以下の通り。
The Fantasy Band「The Fantasy Band」(1993:DMP)
グループと言うよりはDMPが仕掛けたレコーディング・ユニットかとは思いますが、チャック・ローブ、ジョージ・ジンダ、マリオン・メドウズ、デイヴ・サミュエルズ、さらにデヴィッド・マン、クリストファー・スペンデルまで参加しているスーパー・ユニットです。ありゃ、ベースはジョン・リーですね、渋い! なかなかのクール・フュージョンでした。
Flim & The BB's「Tunnel」(1984:DMP)
ジミー・ジョンソンが居たフュージョン・バンド。後にワーナーからもアルバムを出し、マイケル・ラフがゲスト・ヴォーカルで参加、を記憶していらっしゃる方、少なくないことでしょう。おそらくこれで彼らの作品は全部揃ったと思いますが、これ、無茶苦茶好いです。今まで過小評価だったかも..。印象的なテーマとクールなアンサンブル。曲によってはニュー・エイジっぽいというかアンビエントな空気も醸し出し、今聴いても全く色褪せない作品です。他のも改めて聴き直してみよう、っと。
Mark Johnson「Mark Johnson」(1994:JVC)
逆に今聴くと恥ずかしくなってしまうのがこのアルバム。スペシャルEFXのジョージ・ジンダがプロデュースを手掛けたサックス奏者ですが、時代が時代なので、打ち込みスネアの音がなんともダサく聞こえちゃいます。面子はキエリ・ミヌッチ(スペシャルEFX)、レイチェルZ、ケニー・ワーナーなど、悪くは無いのですがね。日本に帰って調べたら、なんてことない、「She's So Funktional」のタイトルで出たデビュー作と一緒でした。ま、好いですが。
Alexander Zonjic「When Is It Real」(1987:Optimism)
またまたゾンジックさんのアルバムを見つけました。懐かしいOptimism時代の作品です。アナログでは持っていますがCDは今回が初めて。嬉しいです。曲によっては中庸的な感じが否めませんが、ま、でも、ご本人のフルートは好い感じで響いています。ボブ・ジェームス(プレイ、曲提供)、カーク・ウエイラム(曲提供)、ボビー・ライル&りッキー・ローソン(曲提供)他。
Kevin Eubanks「Guitarist」(1983:Elektra/Musician)
デビュー作かと思います。久々に見ました。かなり硬派にジャズしているのでGRPのイメージで接すると衝撃はデカイでしょう。アコギのオーヴァーダブによるオープニング・チューン<The Novice Bounce>は結構イケてますね。
Dominic Miller「Second Nature」(1999:Rutis Music)
最新ソロが非常に好かったスティング・バンドのギタリスト。これが2ndでしょうか、タイトルから察するに。家に戻ったら調べてみましょう。ピノ・パラディーノ、マヌ・カッチェ、マイク・リンダップらヨーロッパの俊英が多数参加。ポップと言うよりはアーティスティックなギターを弾く人です。
Barry Manilow「Scores:Songs from Copacabana and Harmony」(2004:Concord)
Concordレーベルが板についてきたエンターテイナーの最新作。サブタイから想像できるようにその2曲を再演している作品ですが、それをミュージカル風と言うかストーリー仕立てにしている、いかにもバリーな作品です。プロデュースはバリーとフィル・ラモーン。オリヴィア・ニュートン・ジョンとのデュエットが1曲収録されています。石井君、石井君、このアルバムはどうですか???
Amanda Marshall「Everybody's Got A Story」(2002:Columbia)
ビルボード誌とか全然見なくなったので彼女がどれくらい生き残っているのか全然解らないのですが結構地味だったりするのではないでしょうか?(違ったらゴメンナサイ)。このアルバムはピーター・アッシャーとビリー・マンがプロデュースを担当。ビリーはほぼ全曲の共作にも関わっています。あくまでも資料用の1枚、ですね。
Dan Fogelberg「Promises」(1997:Sony Music Special Products)
編集盤です。
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