<10月26日(火)>
「今日の出来事」
●今朝まで2日間泊まった某ホテル(警報機誤作動事件もあったので、あえて、名前は伏せておきます)をチェック・アウトし、別のホテルに移動する、というのが今日の最初の仕事。ナント、こんな経験は全く初めてなのですが、チェック・インは午前6時前! 部屋の鍵を頂戴し、そのまま部屋に。そこで寝ようが何しようが、明日の朝のチェック・アウトまで私の自由です。とは言え、まだ前のホテルをチェック・アウトしていないのでいったん戻ります。で、お昼前にそちらを精算して改めて新しいホテルに移動。これが、ビーチは目の前! 部屋はゆったり。バス・ルームも快適そのもの、の凄い部屋。何しろ、カラカウアからクヒオまでどひゃ〜っと続いている大きなホテルなのですが(って、これで通にはバレてしまいますが<笑>)、私目の部屋は完璧にカラカウア側、しかも、海から2番目の部屋なのでラナイからの景色が完璧! 昨夜までのホテルはホテルで、海もダイアモンド・ヘッドもバッチリでしたが、さすがに、この景色には勝てないでしょう、恐れ入りました、ランスさま!(彼がリザーヴしてくれたのでした! 大感謝!) 今回は仕事なので1人ハワイでしたが、次はぜひ....(笑)。
 さ、午後になってしまいましたが、それでは本日も行動に移りましょう。とは言え、仕事の類はないので食事とCD買いだけですが。まずは、昼食。麺食いの私としましては、いつものしこしこうどん「Jimbo」にするか、前回見つけて大喜びした「大勝軒」にするか迷ったのですが、やはり、ラーメン・コラムも始めたことですし、ここは「大勝軒」に行くしかないと決断。またまた、クヒオからThe Busに乗り揺られること30分強。アラモアナ・ショッピング・センター前で降り、そこから10分弱歩いて到着! ホテルを出てから実に1時間も掛かってしまいましたが(レンタカーがあったらたったの10分です、マジで)、逆にそれが幸いし、午後2時からは餃子が3ピース付くサーヴィス・タイムに突入。なんだかツキが廻ってきました。前回は当然のごとく「正油ラーメン」を食したので、今回は「正油つけ麺」をオーダー。無謀にも400gを越す大盛を頼んでしまいましたが、綺麗に平らげ、お店の方から喜ばれました(笑)。
 そしてそこからホンの100mやそこらでキング・ストリートに出るので、そこから東方向へのバスに乗りトランファー・チケットをゲット。キング&ユニヴァーシティの所にある大きな中古レコード店「Cheapo」で10数枚のCDを購入。特に期待はなかったのですが、結構、嬉しいものがあり、しかも、値段も最終的に1割引いて下さったようで非常に得した気分です。

Kim Pensyl「Pensyl Sketches #1」(Optimism:1988)
後にGRPからもアルバムを出すキーボーディスト(後期はトランペッタ−としても活躍)、キム・ペンシルの1stアルバム。全て自分で演奏しているのですが、とにかく曲がイキイキとしていて、聴いているこっちも瑞々しい気分にさせられます。典型的なLAフュージョン、なんて書くとリッピントンズ以降の音を想像しちゃいますが、もっとヒューマンなのにアーティスティック、そんな名作です。このシリーズは#3まで続いたと思いますが、また再チェックですね、#2と#3も。ちなみにこれでキム・ペンシルのアルバムも全部揃ったのではないでしょうか...
Windows「Windows」(1984:Munchkin Valley Prdouctions)
スキッパー・ワイズ率いるウィンドウズの1stアルバム。LPは持っていましたが1987年にIntimaからリイシューされたこのCDは持っていなかったので結構嬉しいです。彼らと言うとやはり昨今のスムース・ジャズに通じるメロディアスなライト・フュージョン、しかも、少しニュー・エイジ色も加味した、というのが一般的な認識ではないかと思いますが、この1stは結構、ジャズ・ロックしていたりして面白いです。ギターはディストーション、キーボードはエレクトリック、ドラムスはシャープ&パワフル、そこにサックスが絡みユニゾン大会あり何あり....なかなか楽しめます。
Sam Levine「For The Soul」(1997:Spring Hill)
ナッシュヴィルの、主にCCMシーンで活躍するサックス奏者のリーダー作。2000年にも有名曲のカヴァーばかりを取り上げたアルバムをジャック・ジェズロのプロデュースで制作していますが、このアルバムもエイミー・グラントのヒット曲<House Of Love>他、マイケル・W・スミス、スティーヴン・カーティス・チャップマン他、CCMシーンのヒット曲をカヴァーした内容になっています。でも、これがメロディックに歌い上げるサックスで物凄く気持ちが好いです。全然、変なイージー・リスニング・アルバム、という印象は与えませんし、リズム隊の音色等を換えれば、そのまんま今日のスムース・ジャズ局で使える感じがします。ホント、音色、表現力、共に抜群です。バックはパット・コイル(キーボード)、エリック・ダーキン(パーカッション)他。
George Howard「The Best Of George Howard Vol.1」(1988:TBA)
Palo Altoの1st、TBAの2nd〜4th、この4枚からセレクトした全7曲入りのベスト盤。デビュー作から彼のソプラノ・サックスはロマンティックに歌い上げています。1stを聴いたことがなかったのでそこからの2曲が聴けてとても嬉しかったです。
Deborah Henson-Conant「Budapest」(1993:Unity)
フュージョン・ハープ奏者、デボラ嬢の4作目(だと思います)。GRP時代と同じくキエリ・ミヌッチ(スペシャルEFX)がプロデュースを担当。ジョージ・ジンダ、ヴィクター・ベイリー、マーク・ジョンソンと共に才女を盛り上げますが、GRP時代とは若干趣が異なります。
Jonathan Butler「Put My Love Away」(1991:First Choice)
ご存じ、南ア出身のギタリスト&ヴォーカリスト・ジョナサン・バトラーはJiveからメジャー・デビューする以前にゴスペルを演っていましたが、これもそういう作品です。よくある、売れる以前の音源が後に出回る、というパターンでしょうかね。家に戻って調べてみると、「Gospel Days」というタイトルのCDと中身は半分一緒でした。
Sam Cardon「Digability」(2000:Treble V)
フュージョンのキーボーディストです。全く聴いたことのない名前でしたが、グラント・ガイスマン、ヴィニー・カリウタ、ジミー・ジョンソン、デイヴ・ウエックル、シーラE、ポール・ジャクソンJr.、ブランダン・フィールズ、タワー・オブ・パワー・ホン・セクション他の名前がバック・カヴァーに載っていたので買ってみましたが、特に、という感じでした。すっきりとしたライト・フュージョンです。
Jay Azzolina「Never Too Late」(1988:Island)
インテリ風の坊やがギターを抱えた写真、がカヴァーに載っているこのアルバム。裏を見るとプロデュースがテオ・マセロ、となっているではないですか! 試し買いしてみましたが、ま、特に、ですね、これも。バックにはデヴィッド・マン、ジェフ・ビールなどの職人が参加。
The Brothers Johnson「Funkadelia」(1994:Spectrum)
ドイツのレーベルによるコンピ盤。1曲目こそお馴染み<Stomp>ですが、<Strawberry Lettes 23>も<I'll Be Good To You>も<Tomorrow>も入っていませんでした。インストも何曲か入っていたり、結構、通好みの1枚かもしれま....せん。
The Jets「Then & Now」(1998:Dominion)
基本的にはベスト盤ですが、12曲中9曲は再レコーディング、という作品で、<Curiosity>も<You Got It All>も何もヴァージョンが若干違います。今度、ラジオで使いたいと思います。
Danny Couch「I Love Hawaii」(1997:Danny Couch)
ハワイを代表するポップ・グループ:アリーズの元ヴォーカリストによる1997年作品。<Almost Paradise>や<Fallen>を始め、AOR系のカヴァーを多く取り上げることで知られる人ですが、このアルバムはよりハワイをテーマにしたアルバムで、<Hawaiian Wedding Song><Beyond The Reef>他の定番が中心となっています。ただ、声の感じとアレンジの感じは爽やか系なので、AORファンもそんなに違和感なく聴けると思います。
Kenny Rogers「The Heart Of The Matter」(1985:RCA)
今回のCD掘り出しツアー?、その大トリとなる1枚はケニー・ロジャースのこのアルバムです。RCA時代のオリジナル・アルバムがなかなか見つからなくなってきている、ということを以前書いたと思いますが、それだけに嬉しさひとしおといった感じです。ジョージ・マーティンがプロデュースを手掛け、若干、その英国っぽさに違和感を覚えるも、しかし、デヴィ・フォスが参加し、彼の<The Best Of Me>をリメイクしていたり、聴きどころの少なくない作品です。最後の曲、<Our Perfect Song>の作者はDavid BriggsとLinda Thompson Jenner。フォスターとリンダはこのアルバムで一緒に名前が載っていたことを、さて、記憶しているのでしょうか....。ちょっぴり気になります。

このお店を出た交差点からワイキキへはThe Busの4番1本で行けます。先ほど頂戴したトランスファー・チケットを渡してOK。乗り方さえ掴めばThe Busも捨てたものではないですね(笑)。そして、カラカウアのほうでいくつかお土産を買い、いったんホテルに。30分もすると今日もまたまたランスが迎えに来てくれて一緒にディナー。流石に6時のディナーではお腹も空かず「クラムチャウダーが食べられればいいや」とリクエストする中田。それなら、とランスが連れて行ってくれたのがアラモアナ・ショッピングセンターの3FにあるBubba Gump Shrimp Co.。ご存じ、フォレスト・ガンプをモチーフにしたお店で、新鮮なシーフードからミ−トまで幅広い食事を提供するところです。中田は以前、ビッグ・アイランド:コナにあるお店に行ったことがありますが、結構各所で展開しているようです。で、このお店の嬉しい所は生ビールでもカクテルでも、リストに載っているものを頼めばグラスを持って帰れる、という特典の部分。隣りに店オリジナルのギフト・ショップが併設されているのですが、帰りにそこで新品のグラスを頂戴できる、というわけです。ランスの分もグラスをもらえたのでイイお土産になっちゃいました。ちゃんと包んであるし、そんなに重くはないので、持ち帰る気構えさえあれば是非積極活用したいものです。
 その後、ボーダーズに行き、CDをチェックするも、特にこれだ、という作品はなく終了。ランスはマイケル・マクドナルドの「Motown 2」他を購入していましたが、なんでもマイケルのCDは本日発売だとか....。と言うことは、中田はLAで発売前に中古店でゲットできたことになっちゃいます。うわ〜、なんか、得した気分より悪いことしているみたい気にもさせられちゃいます....。そして今日も好い子で早帰り。早速仮眠に入り、アッと気が付くともう時計は1時頃。結局、それからずっと起きていて、またまた日記の更新などに励む私でした。

「今日のラーメン」file no.016 [大勝軒 ホノルル]
●東京:東池袋に本拠地を置く、つけ麺の元祖:大勝軒。「オヤジ!」と慕われる店主:山岸さんの元には修行希望者が殺到し、各人が独立、大勝軒の味を継承している....なんてことはラーメン・ファンならば誰もがご存知のことでしょう。もう、お弟子さんの店だけで40〜50軒はあるのではないでしょうか? このところ、毎年、各地に暖簾分け店が開店し、まさに完全な増殖状態です。で、このハワイ:ホノルル店は、東京:練馬にある、大泉店の枝分かれの模様。暖簾に「大泉」と記されていますから。で、私は、その大泉店の味を知らないので、これがそれを完全に継承しているのか、それとも、ハワイ風にアレンジしているのか、何とも判断には困ってしまいますが、ひとつ言えることは、麺が細め、という点ですね。もう気持ち太めで好いのに....と思うのは私だけでしょうか? 店によってはラーメンはやや太、つけ麺は本太、と使い分けるのが定着していますが、ここはつけ麺もその若干細目の麺で勝負しています。もちろん、自家製麺が売りでして、ガラス越しに麺うちに励む姿を覗くことが出来たりもしますが、それを敢えてこの太さにしているのはそれなりに理由があるのかも知れません。今回はつけ麺をオーダーしたのですが、つけダレ自体は、和風を効かせ、若干甘辛くしたオーソドックスな感じかと思います。中田にはちょっと甘いかな、と。普通に食べている時はそれほど気にはならなかったのですが、麺を完食し、スープ割してもらった時に、それを強く感じました。しっかりゆでた麺は完璧に水で締めているのでそのままで食べても十分なモチモチ感が味わえます。しかし、いったん温かなつけダレに入れると、これが直ぐに柔らかさを取り戻し(変な日本語でスミマセン)、モチモチ感が減少してしまう、これは勿体ないですね。なんか、細うどんをつけ麺ダレで食べているかのような錯覚に陥った瞬間が少なくなかったです。ただ、チャーシュー、メンマ、どれもしっかりとした仕事がされているのでトータル的には全然OKです。やっぱり中田はつけ麺ではなくラーメン派だな、などと再認識しまたので、次回は、またラーメンに戻ってみたいと思います。あ、あと、カレー・ラーメンも始めたんですね。こちらも機会があればいつか....。
 改めて場所を。アラモアナ・ショッピング・センターの裏口正面に伸びるKeeaumoku St.をそのまま北へ直進。5分くらい行った右側です。(808)955-8860。年中無休、午前11時から営業。午後2時から5時だったかのアイドル・タイムは餃子3ヶがサーヴィスで付きます。それから日本の情報が1日遅れくらいで解る新聞も置いてありますので、故郷が恋しくなった時の情報入手にも好いかもしれません。スポーツと芸能が中心の嬉しい新聞ですので。

<10月27日(水)〜28日(木)>
「今日の出来事」
●というわけで、午前1時頃からせっせこと購入CDの整理を行い、時刻はチェック・アウトの時間に。7時にホテルまで迎えに来てもらったシャトル・バスで空港に行き、さっとチェック・イン。肝心のエグゼクティヴ・ラウンジが午前9時にならないと開かないことを除いて、あとは、全てスムースです。飛行機も特に揺れることなく、全然苦痛にはならない約8時間。成田に着いてから週間プロレス他を買い、電車でそれを読んでいるとアッという間に都内。午後5時前には家に着き、今回も事故無く出張を終えることが出来ました。神に感謝、です。