<5月19日(木)> |
「今日の出来事」 ●結局1時間くらいの睡眠でもう起床タイム。朝5時過ぎにホテルをチェックアウトし7時の飛行機でまずはメンフィスに行き、そこでトランジットしてオクラホマ・シティへ。で、なんで、オクラホマなのかと言いますと5年位前に一度来た時、一軒だけ気になったレコード店が在ったのでそこに再チャレンジしたかったから、なのですが、これが、いかにも大雑把なO型の私、日本でその店のおさらいをせずに出てしまったものだからなかなか見つからない。ま、行けば、思い出すだろ、という気侭な性格も、今回は全く吉と出ず。で、何故、そんなに大雑把かと言いますと、どうせ、電話帳見れば手掛かりあるだろ、広告載っているとかで。前回も確かそれで見つけたはずだし....ところが、空港の公衆電話も街中のガソリン・スタンド、コンビニに付随する公衆電話も、イエローページが一切無い! これはヤバイです、無茶苦茶。こうなったら地図を頼りに記憶 with 根性で見つけるしかない!と力む私ですが、それっぽいロケーションを走っても、全く、かすりもせず。う〜ん、どうしよう....と焦る私を横に、「大丈夫ですよ、僕は全然期待してませんから」と、クールな鐘ちゃん。そのクールさがボディブロー的に効いてくるんです、はい。で、お目当ての店ではなかったのですが、なんか、中古のCD、レコード、本、等を取り扱っている店があったのでそこに入り、CDとかは全く当たりが無いも、本はそこそこあったのでプログレの本とSSWの本を買い、レジで店員さんに訊いてみることに。「この辺でアナログとか取り扱っているお店無いですか? あと、5年位前に来た時にこんな店が在ったと思うのですが...」。すると答えは、まず、「この通りを行った左側に中古レコード店があるから行ってみると好いよ。それから、前に行ったっていうお店、中に、ジューク・ボックスが置いてあるところだろ? その店だったらもうやってないよ。オーナーにちょっとトラブルがあって」。.....って、マジっすか....? まあしょうがない、まず、何はともあれ、近くに在るという店に行ってみよう。と、車を移動させることホンの3〜4分。あ、あった、あった、ここだ。名前は「Happy Days」。ゴスペルの名曲から取った、というわけではないでしょうね....早速入ってみましょう。うわ〜、昔ながらの店ですね〜、アナログ多いし、それから、ロックのT-シャツがわんさか。お、シングル盤もたくさんあるね〜。しかも、綺麗にABC順になっているじゃあないですか。よしよし、今日はまずここから行きましょう。しましたらAから。まずAは.....Arkade.....無いわね、そりゃあ。では、BでLaura Branigan...ヒット曲しか無いじゃん! ってそれも当たり前ですね....といった作業を繰り返し、探しているモノは一向に姿を現さず。流石、敵も手強いです。でも、ジョセフ・ウィリアムスの1stに入っていた<That First Night>と<(Momma)I Didn't Do It>が出てきましたし(共にプロモ盤、ジャケも無し)、リズム・ヘリテッジも<Theme From S.W.A.T.>他、3枚をゲット。さらに、以前所有していたのに今は無いサイーダ・ギャレットの<Everchanging Times>(作曲はバカラック=セイガー他、プロデュースはその2人+フォスター。後に、アレサ・フランクリン&マイケル・マクドナルドのデュエットでカヴァー)がジャケット付きで出てきたのは嬉しい限り。あと、フォスターの<Winter Games>もジャケ付きだったので直ぐに買いました。等など、ま、それなりに楽しめました、ハイ。あ、あと、ボビー・コールドウェルがギターのみで参加した1978年の女性シンガーものもLPで偶然見つけましたし。鐘ちゃんもアナログを数枚買っていました。ただ、ここでも店員さんに同じく尋ねるも、答えはやはり「その店だったら、確かに以前xx通りにあったけど、もうやってないよ」....絶句。どうすれば好いの? 何のために、オクラホマ・シティなんぞに来たの? 自分独りならまだしも吉田センセまで付き合せてしまったのですよ、嗚呼、どうすれば好いの....? 大ショック。「僕は、最初からそんなことだろうと思ってましたから」、と吉田鐘太郎氏。かえってその言葉が深く胸に刺さります。ま、とは言え、いつまで引きずっていてもしょうがありません、何はともあれ、どこかに泊まらないといけないし、早速、移動しましょう。そう言ってドライヴを始めると昔の思い出が走馬灯のように甦ってきました。「あ、あそこ、あそこ、あのチャイニーズ・レストランで前食事したんですよ。美味しかったからテイク・アウトまでしちゃった、確か。と言うことは、あの辺にも中古レコード店、1軒ありますよ、多分。ほら、在った在った、あの角!」と、その時は少し気分回復&記憶力の確かさに半ば自慢気の私でしたが、店に近づくと鐘ちゃん「ねえ、中田さん、店つぶれてない? 中、電気点いてないよ」。そして私、「ありゃ、ホントだ....ガラスに(大きく)電話番号書いてある、ってことは、テナント募集ってことか....」。嗚呼、またまた、パンチを食らってしまった私、これは、当分立ち直れそうにありません。なんたって、オクラホマ・シティ、全く何にも無い所で、"退屈"以外の言葉が何も浮かんでこない感じなので....
Happy Days
Michele White『Sweet Innocent』(1978 Sunshine Sound)
ソウルのコーナーを見ていたら出てきたのがこれです。ソウルと言ってもかなり白人顔。好い匂いがした、という程でもないのですが、なんとなく気になりLPを裏返すことに。年代は1978年。そしてミュージシャン・クレジットを見ると、なんと、ギターの1人にBobby Caldwellという名前が。でも、キャプテン・ビヨンドのドラマーもそういう名前だったし、同名異人、という可能性も無きに下北半島。が、しかし、このSunshine Sound Records、ディストリビューションはマイアミのT.K.Productionsがやっている、ということですので、これはまずBobby本人に間違いないでしょう。そして、発見、発見! Bobby Caldwell appears through the courtesy of Cloud Records。本人でした! もう1日早くこれをゲットしたら本人に見せられたのに。残念! 日本に戻ってから聴いてみます====で、聴きました。ま、私的には特に====。
Siedah Garrett<Everchanging Times(Theme From Baby Boom)>(1987 Qwest)
非常にロマンティックなバラードです。B面は同曲のインストでした。
David Foster<Winter Games>(1988 Atlantic)
嬉しいジャケ付き。B面は<Piano Concerto In G>です。
Joseph Williams<That First Night>(1982 MCA)
レコード番号からするとこれがデビュー・シングルですね。プロモ盤なのでB面も同じ曲です。
Joseph Williams<(Momma)I Didn't Do It>(1982 MCA)
これもプロモ盤。アルバムと違って(Momma)という括弧がタイトルに付いていました。しかも、レーベルには"Mixed by Al Schmitt"という一行が加えられているではないですか! なるほど、これが結局、この曲の2ヴァージョン事件を生んだわけですね。こちらは、例のギター・ソロが入っているほうです。
Airplay<It Will Be Alright>(1980 RCA)
こちらも出てきたので、日本に連れて行くことにしました。ジャケ無し。プロモ盤で両面とも同じ曲、ただし、片面はMonoです。
Rhythm Heritage<Theme From S.W.A.T.>(1975 ABC)
全米No.1を獲得した、マイケル・オマーティアン&スティーヴ・バリを中心としたスタジオ・セッション集団の代表曲です。カップリングは<I Wouldn't Treat A Dog(The Way You Treated Me)>。
Rhythm Heritage<Bretta's Theme(Keep Your Eye On The Sparrow)>(1976 ABC)
1stアルバム『Disco-Fied』からのカットで、こちらもまたまた人気TV番組の主題歌ですね。B面は同じく1stからスティーヴィー・ワンダーのカヴァー<My Cherie Amour>でした。
Rhythm Heritage<Sail Away With Me>(1978 ABC)
これは3作目の『Sky's The Limit』から。白レーベルのプロモ盤なので、両面同じ曲、それも片面はMonoといういつものパターンでした。
で、失意のどん底?に落ちた私を、ホンの少しだけ元気付けてくれたのが思わぬところに存在した中古CD店。住所を手がかりに安価なモーテルへと向かう道のりにあったので、これは天の助け、という気もしました。しかも、ナッシュヴィルでいろいろと漁ったCD Warehaouseの系列だとわかれば期待もグッと高まります。で、結果的には、大半が$7.99か$8.99と、特に安くは無かったので、どこでも見つかりそうなものは最初からパスだったのですが、それでも短時間に3枚ほど漁り、結構ニッコリの私です。
CD Warehouse
Roger Hodgson『Hai Hai』(1987)
数日前の日記にも書きましたが、スーパートランプ=ロジャー・ホジソン、の私には彼が脱退してからのスーパートランプにはそれほど愛情がなくなってしまったわけですが、では、以後、ロジャーのソロ作にのめりこみっ放しかと言うと、実はこれがそうでもなかったりして....。やっぱりスーパートランプ時代の彼が一番輝いていたな、と。そんな中、今回見つけてしまったこのアルバム。これは超嬉しかったですね。彼のソロ作はほとんどCDで持っていますが、これだけはアナログしか無かったので。で、面子が凄い! 1曲目からダン・ハフ、ロビー・ブキャナン、で、ドラムスはオマー・ハキム、という布陣。で、2曲目がジェフ・ポーカロ、デヴィッド・ペイチ、スティーヴ・ポーカロ、レニー・キャストロ、3曲目もジェフ、ネイザン、ブキャナン、ハフ、ラリー・ウィリアムス、以後も、それらのメンバーに、カルロス・ヴェガ、リー・スクラー、レット・ローレンス、マーク・ルッソ....もう完全お手上げです。そんな豪華な面々を完全に"使っている"ロジャー先生。いかにもLA的なAORチューンはホンの1曲くらいで、基本的にはスーパートランプ時代からの知的な英国ポップをそのまま受け継いでいる、という作品です。とにかく、あの独特の高音は健在。名作、というよりとにかく嬉しい1枚です。今回もここオクラホマ・シティでアルバム全編聴いてしまいましたから。
Grover Washington,Jr.『Inner City Blues』(1972 Motown)
没後に、昔の音源が登場したりはしていますが、純然たるソロ作としてはこれが1stになるかと思います。ベストよりもオリジナル・アルバム再収穫を打ち出している中田的にはこの作品は基本中の基本。CDで買えて嬉しかったです。マーヴンのタイトル曲始め、全曲他人様のナンバーですが、早くもグローヴァー・サウンドを匂わせているのは流石の一語! プロデュースはCTIのクリード・テイラーですが、ボブ・ジェイムスがアレンジを手掛け、リチャード・ティー、エリック・ゲイル、ロン・カーター他の豪華な面々がフォロー。70年代初期のあの感じがとにかく溜まりません。この後の作品もゆっくりコレクションして行きたいですね、Motown時代のアルバムはまだ数枚しかCD持っていないので。
Celine Dion『Love, Celine - Limited Love Songs Collection』(1997 Epic)
"Limited"等と書かれているとついついスケベ心?、が出てしまう私。中身はともかく、買いだ、とばかりに。で、内容ですが、4枚の有名ソロ作からバラードを6曲集めただけの、なんてことない1枚でした。ブックレットも超手抜き(笑)ですし。熱心なファンの方ですら、全くチェックする必要、なさそうです。
この後、空港のフリーペーパーで見つけた日本食屋、Sushi Neko(寿司猫=妖しい名前....)に行ったのですが、まず、その人気ぶりに吃驚しました。50人はゆうに入れるであろうゆったりした場所なのですが、8割以上埋まってました。さらに、外のテーブルも半分以上人が座ってましたし、とにかく大繁盛そのもの。危うく予約無しでは入れない状態、とは意外の一語ですが、フレンチ・レストランにも通じる、というか、店の内装も非常にお洒落なので、その辺りも好いアピールになっている気がしました。たくさん居るウエイターさん、ウエイトレスさんも皆さん黒いワイシャツにネクタイ、で、ビシッとしていましたしね。で、肝心の味ですが、アペタイザーは、まさに洋風にアレンジしたものが多く悪くないと思います。ただ、主役のお寿司は全然ダメですね、予想通り(笑)。ま、こんな場所で美味しいお寿司に出会いたい、というのがそもそもの間違いですから全く問題は無いのですが、要は、技術の問題です、ネタ云々ではなく。まず、ネタの切り方に熟練度が感じられませんし、サイズ的には一口で頬張れるシャリも多目のご飯をギュ〜ッと握って小さくしているだけでそこに愛情は皆無です。これだとただ単にお腹いっぱいになるだけで、ああ、お寿司を食べているのよね、私、といった喜びには全く浸れません。で、寿司カウンターの中ではどんな人が握っているかと振り返ると、あらあら珍しや、3人の職人、いずれも20代?という若さで、しかもそのうちの2人は女性です。所変われば品変わる、ではないですが、これがオクラホマ流なのですかね。ま、この街に戻ってくることはもうおそらくないと思われますが、より技術を磨いて、日本食の本当の素晴らしさを地元の人たちにどんどん伝えていってくださいませ。
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<5月20日(金)> |
「今日の出来事」 ●午前中に宿を出て空港へ。はい、退屈極まりない街、嘘です、ブルース・ヒバードやコイノニアの面々、さらに、ギターのパット・ケリー他を生み出した、素晴らしい街(笑)、オクラホマ・シティとは、結局一晩でサヨナラです。嗚呼、心惜し......い?? そして、メンフィス・トランジットでLAへ。着くともう夕方になってしまいましたが、例によってまずレンタカーを借り、CD屋さんに行く足を考えて、またまたノース・ハリウッド、シャーマン・オークス、ヴァン・ナイズ地区に宿を取りましょう、と出向き、気持ち高めながら($65くらいです)部屋はゆったり清潔なTravelodgeに決定。何はなくとも食事に行き、そして、帰りにLA一発目のCD漁業をば。夕食はいつものワン・パターン、「ラーメン日本」で、ラーメン+半カレー、CDはVentura Blvd.沿いの「Secondspin.com」へ。ここは滞在中2〜3回訪れること必至なので、今日のところは軽く、という感じでした。
Secondspin.com(Sherman Oaks)
Howard Jones 『Human's Lib』(1984 WEA)
最近、ワーナーの酒井さんとコンピの仕事をする(ライナー+影の監修)ことが少なくないので、1980年代のヒット曲とその曲を含むオリジナル・アルバムの需要が少なくないんです。なので、今回もヒット曲そのものしか持っていない(ベスト盤他で、という意味です)、あるいは、アナログ盤しか持っていない、という作品を今回、かなりCDで買いなおしている次第です。これもそんな1枚で、<New Song><What Is Love ?>の2曲は今聴いても超強力。あと、ゴー・ウエスト?と思わせる<Pearl In The Shell>も好きです、中田は。ルパート・ハインのプロデュースもハマっている気がしますね。そう言えば、改めて考えてみるとこの人からなのではないでしょうか、自分で演奏せず機械任せにしても、それがかえってクールに映ったのって。もちろん、その前からYMOが居たし、TOTOだってシーケンサーは初期から使っていました。が、ポップスで、しかも、ワンマン・クリエイターとして打ち込みの可能性を普及させたのはおそらくこのハワード・ジョーンズが最重要人物だと思われます。彼の成功がアマチュア・ミュージシャンの楽器演奏技術向上のレヴェルを下げ、誰もがセミ・プロ・ミュージシャン、そんな危険な構図を生み出したのでした(笑)。
Cutting Crew『Broadcast』(1987 Virgin)
そしてこれもそんな1枚です。<(I Just)Died In Your Arms>のヒットで注目のスタートを切りながら、結局、乗り切れなかったイギリス with カナダのグループ、カッティング・クルー。Virgin Americaが一生懸命売り出したよなあ、そんなことを思い出しつつこの1stを超久々に聴いたわけですが、まあ、可も無く不可も無く、な1枚、と言ってしまえばそれまでかも....。ラッシュのプロデュースで名を上げたテリー・ブラウンがプロデュースを手掛けた<(I Just)Died In Your Arms>だけは別格ですが、ね。ちなみに、このアメリカ盤は日本盤とジャケットが違います。私が持っている日本盤LPのほうが全然イケてると思うのですが。
Kajagoogoo And Limahl『Too Shy : The Singles And More』(1993 ERG)
リマールのソロ作も含む、カジャグーグーのベスト盤です。<Too Shy>が大ヒットし、リヴァイヴァルもしているのは改めて言うまでもないですが、久々に聴いた<Hang On Now><Big Apple><Turn Your Back On Me>も好いですね。ニック・ベッグスのベースは無茶苦茶クール&ファンキーですし。顔の好さが逆に災いしたのでは...
Dire Straits『Brothers In Arms』(1985 Warner)
大ヒットした1985年作品。ダイアー・ストレイツと言うと中田にとってはこんなフレーズが次々に浮かんできます。 1.彼ら=マーク・ノップラー、 2.マーク・ノップラーと日本では呼んでいるものの正確にはノップフラーじゃないかしら? 3.彼は個性的なギタリストで評価が高く、あのスティーリー・ダンも『Gaucho』のレコーディングに起用した、しかし、マークがNYだかに飛んでスタジオに着くも自己紹介や挨拶は最小限に留められ「いいから早く弾いてくれ」と、フェイフゲン&ベッカーの2人からはクールにあしらわれた、といった感じですね。 4.そしてもう1つ、本作からの大ヒット<Money For Nothing>はマークとスティングの共作で(と言うか、スティングの歌っているフレーズのみ彼の作曲、の模様)、MTVの代名詞的な1曲だった、 というのもありました。で、このアルバムを改めて聴いてみて、特に大ファンになったとかはないですが、ドラムがオマー・ハキムなのを筆頭に、ブレッカー兄弟、トニー・レヴィン、マイク・マイニエリなど、NYの大御所、多数参加していたのですね、全然ノー・チェックでした。 P.S.Brothers In Armsというフレーズは英語の慣用句なのでしょうが、私の大好きな北欧のグループ:ギャングウェイはある曲の歌詞の中で"Brothers In Arms, Sisters In Legs"と続けていました。だから何だというわけでもないですが....(笑)。
The Moody Blues『Say It With Love』(2003 Universal)
近年はずっとポール・ブリスが準メンバーとして参加している、ということから、以前よりも親近感を抱かずに入られない英国の大御所、ムーディ・ブルース。とはいえ、それほどよくは知らないのでこのアルバムも2003年発表の新作だと思ったらベスト盤でした(笑)。1967年から99年まで時代順に登場する16曲入りで、プロデューサー・クレジットを見ると、アラン・ターニーやクリストファー・ニールも携わっていたことを再確認。アランの手掛けた曲など、バックのトラックはクリフ・リチャードそのままでなんだか非常に嬉しくなってしまいます。
Manfred Mann's Earth Band『The Best Of Manfred Mann's Earth Band』(1996 Warner)
特にチェックをしていたバンドではないですが、一時期クリス・トンプソンがメンバーだったこと、そして、その在籍時に放ったNo.1ヒット<Blinded By The Light>が、苦手なブルース・スプリングスティーンのカヴァーながらしっかりと私のハートを射止めたこと、この2点でなんとなくアテンションを払っていた、という感じでしょうか? その<Blinded 〜>を含む1976年のアルバム『The Roaring Silence』はCDでも持っているのですが、安かったので、こういうベストものも持っていようかな、と。英文ライナーの内容も期待できるWarner Archivesシリーズだったので。で、1曲目に早速<Blinded 〜>が登場するわけですが、しっかり7分強のアルバム・ヴァージョンを収めている点が嬉しいです、変にエディットせず。そして、その曲を聴いて改めて思ったこと。クリス・トンプソンの声&節回しはトミー・ファンダーバークに非常に似ている! トミーとトッド・ラングレンを足すとこうなるのでは....? 是非いつか、トミーにこの曲を歌っていただきましょう、ということで。
Cher『I Paralyze』(1982 Columbia/Varese Saravande)
シェール姐御の1982年作品。かすかな記憶ではすでにCDを持っていた気がするのですが、Varese Sarabande盤ではなかった気もするので、ま、とにかく買い、と(結局、Columbia盤と全く同内容)。で、このアルバム、大半はデヴィッド・ウォルファートのプロデュースで、バックにはルーク(ソロあり)、ネイザン、カルロス・リオス、ペイジズ、トム・ケリー、ジェイ・ウィンディング...と豪華な面子が参加していたことで記憶に残っていたわけですが、ま、改めて聴いてみて、特に彼らが大活躍、と言うよりは、あくまでも参加してます、的な作品でした。加えるならば、作家陣も美味しい1枚です。ジョン・ファーラー&スティーヴ・キプナーの共作が1曲、デスモンド・チャイルドが3曲、デュークス&ジョン・ウエイトの共作(ベイビーズのカヴァー)、さらに、ファーギーが名を連ねる曲も1曲ありました。が、まあ、凄い楽曲があるわけでも何でも無いのですが....。
Lynn Miles『Night In A Strange Town』(1998 Philo/Rounder)
モノクロ写真のジャケットが結構好いオンナだったので、思わず手にとった次第ですが(笑)、イイ匂いがしたのはなるほど、ラリー・クラインがプロデュースを手掛けていたからなんですね。ギターはほとんどディーン・パークスで、他にもケイト・マコーヴィッツやジム・コックス、そしてデヴィッド・ピルチ(元ホリー・コール・トリオ。マーク・ジョーダンの近年の作品でも好演)等の通受けするミュージシャンがサポート。いかにも今風の女性SSWではありますが、Rounderにしては非常に洗練されていてかなり好い仕上がりになっています。
David Crosby/Graham Nash『Wind On The Water』(1975 MCA)
これは安かったので($4.99)。1975年ですから、そう、中田がGAROからCSN&Yに入っていった中学2年生の時ですね。確かに、ミュージック・ライフだったか何かの雑誌のレヴューか広告でこのアルバムの存在を知りつつ、でも、今日までちゃんと聴いたことは無かったわけですが、なるほど、凄いハーモニーとかよりも温かなメロディ&ヴォーカルを前面に出した作品でしたね。ジェイムス・テイラー、キャロル・キング、ジャクソン・ブラウンがコーラスで参加し、他にもダニー・コーチマー、クレイグ・ダーギ、ラス・カンケル、デヴィッド・リンドレー他、西海岸系のミュージシャンがバックをきっちりサポートしています。
Dave Koz & Friends『A Smooth Jazz Christmas』(2001 Capitol)
デヴィッド・ベノワ、リック・ブロウン、ピーター・ホワイトといったお馴染みのスムーサーに加えて、ケニー・ロギンス、ブレンダ・ラッセルも参加した、温かなXマス・アルバム。リオン・ウエア作詞・作曲、ブレンダ:ヴォーカルによる<Boogie Woogie Santa Claus>、という曲も入っていました。
Kevin Eubanks『The Best Of Kevin Eubanks』(1996 GRP)
1985年〜1990年の作品からセレクトされた10曲入りベスト。アコースティック・ギターの曲が多く収録されていますが、アコギを弾いても常に硬派な男気を失わない所が彼の好いところ。安易なスムース・ジャズ化などもっての外、そんな姿勢がびしびしと伝わってきます(でも、聴き易いのですが)。プロデュースも、グルーシン&ローゼン、ジョージ・ベンソン、ケヴィン本人など、結構カラフルでした。さて、この中からどの曲を「Afterglow」で使いましょうかね、楽しみです。
Mark Murphy『Gaints Of Jazz 〜 Mark Murphy』(2004 Savoy)
たまに聴くと無茶苦茶ヒップでクール、でも、しょっちゅう聴いていたら疲れ気味になる(笑)ヴォーカル界の個性派、マーク・マーフィーのベスト盤。<Stolen Moments><Moody's Mood><Canteloupe Island><Waters Of March>他、多彩な選曲を、例によってスキャットを多用したマーク節で自由に料理。インスト曲だろうとなんだろうと、人の曲だろうとなんだろうと、この人が演じれば全てがマーク・マーフィーのヴォーカル曲、に生まれ変わるのでした。
Mark Murphy『Song For The Geese』(1997 RCA)
しつこくもう1枚。こちらはオリジナル・アルバムで、スティーリー・ダン<Do It Again>のカヴァーが入っていました。この跳ねたリズム・アレンジ、何とも言えませんね。でも、フェイゲン&ベッカーの2人が聴いたらやはり誉めるんでしょうね、大のジャズ好きですから。
Countbasic『Live』(1997 Instinct)
アメリカのスムース・ジャズ局で非常に重宝されているものの、実は、スムースよりもファンキーな人たちだと捉えていた中田にとってウィーンで収録されたこのライヴ盤はその真偽を問う絶好の作品、という感じでした。で、結論から申し上げますと、やはりグルーヴィーでした、彼らのサウンド。女性ヴォーカル、コーラス2名、そして、3ホーンズという編成で。でも、メイザを擁したインコグニートほど黒っぽくは無くむしろ結構サッパリした雰囲気すらあります、熱さの中に。Instinctレーベル、やっぱり要チェックです、スムース・ジャズ派は。
Various『N-Coded Music Presents Volume Five : Vocal Jazz』(2003 N-Coded)
硬派めなスムース・ジャズで人気を博したレーベル、N-Codedのコンピ盤。ジェイン・モンハイトが看板スター、というのはちょいと辛いですが、しかし、T.S.Monk feat. Dianne Reeves & Nnenna FreelonやAnn Hampton Callaway feat. The New York Voices他、気になるトラックも在ったので結果的には全然オーライな1枚です。
Misha Segal『Zamvooka』(1991 Music Masters)
後にランディ・クロフォードのプロデュースも手掛け、日本でもソロ作がリリースされた男性キーボーディスト:Misha Seagalのソロ作。以前から所有して居たのですが、最近家で探した時、見つからなかったので、再び買ってしまいました。ボブ・ジェイムスやクインシー・ジョーンズから推薦コメントが載せられているので、その世界ではかなり評価の高い人のようです。ここでも、チック・コリア、フレディ・ハバード他、かなり名うてのミュージシャンがサポートに駆けつけています。
「今日のラーメン」file no.044[ラーメン日本] ●もう20回以上通ってますかね、このお店には。10年以上の歴史を誇り、固定客も多い模様。ラーメンはいつも通りの味でしたが、瓶ビールが若干ぬるい気がしたので(女性の)定員さんに『銘柄何でも好いんで次は冷えてるビールを。これちょっとぬるかったので』と、お願いしたのですが、すると、なんだか若い定員の兄ちゃんが裏でブツブツ言ってるのが聞こえて、中田、少しムッとしました。最近入った新顔か、見たこと無い顔でしたが。ま、全然気にせず、今後も通います。
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