<5月21日(土)>
「今日の出来事」
●朝食は、近くの吉野家でビーフ・ボール+クラム・チャウダーを。日本人の誰もがこの2つの組み合わせには「?」と思ってしまいますが、実際食べると全く違和感もなし。今回も堪能させて頂きました。万歳、吉野家の牛丼様! そして、早速漁業へ。今日はまずVentura Blvd.を西に行ったCD Traderからスタート。ここは、$5.99以上のCD1枚に付き1個、カードにスタンプを押してくれて、10個たまるとCD1枚と取り替えてもらえるサーヴィスをやっていて、ついつい買い込んでしまいます。半年位前に店舗が倍の広さになりとにかくグッド。鐘ちゃん曰く、セット物、ボックス物が非常に安い!とのことで、重たい、かさばる、といったハンデを物ともせずに、4つだか5つだか買い込んでました。

CD Trader

Paul Simon『One-Trick Pony』(1980 Warner)

Paul Brady『Say What You Feel』(2005 PeeBee)
10数年前だかのゲイリー・カッツが絡んだ作品は楽しめました。でも、それ以後は買えど聴かず、聴けず、状態。今回も最新作が$3.99だったので手に捕りましたが、音は、やはり中田好みではありませんでした。よりパーソナルでSSWマニア向け、という感じですかね。 でも、ホント、業界受けは無茶苦茶好い人です。
The Police『Regatta De Blanc』(1978/2003 A&M)
未開封ディジパックが$6.99で登場、早速、釣り上げました。
Becker & Fagen『Old Regime』(1985 TKO Magnum)
懲りずにまたまた買ってしまいました、初期のデモ集。値段は$3.99
REO Speedwagon『Hi In Fidelity』(1980 Epic)
アナログでしか持っていないと思ったので。名盤ですからね、ポップ的には。$3.99。
Genesis『From Genesis To Revelation』(1969/1990 DCC)
1stアルバムです。ピーター・ゲイブリエルはもちろん居ますが、フィル・コリンズはまだ参加して居ません。プログレというよりはフォーキーなブリティッシュ・ポップ・ロック。以前はアナログで持ってましたが、全然聴かなかったことを思い出しました。
Various『Smooth Jazz Collection - 107.5 WJZZ Volume 2』(2003 Universal)
Various『Smooth Jazz Collection - 98.7 Volume 7』(2003 Universal)
The Impressions『Come To My Party/Fan The Fire』(1979/1981 Westside)
かつてはカーティス・メイフィールドも在籍していたソウル界の名グループ。1979年と81年のアルバムを2 in 1で収録、というのは嬉しい限り。この時代の音は美味しいモノが少なくないですからね。作曲、プロデュースで同郷シカゴのグループ、シャイ・ライツのユージン・レコードが絡んでいます。
Joe Cocker『Heart & Soul』(2005 Universal)
いやあ〜、吃驚しちゃいました、ジョー・コッカーの新作。基本的には、ポップス名曲集でマーヴィンの<What's Going On>、ウィングスの<Maybe I'm Amazed>、ジョン・レノンの<Jealous Guy>他を歌っているのですが、参加したギタリストがチョ〜凄い! エリック・クラプトン(ソロ1曲)、ジェフ・ベック(ソロ1曲)、スティーヴ・ルカサー(ソロ3曲)、ジェフ・バクスター(ソロ1曲)、マイケル・トンプソン、マイケル・ランドウ、ディーン・パークス、ブルース・ガイチetc....。ベック、クラプトン、ルークの3人のソロが1枚のアルバムで聴けるなんて....奇跡、いや、驚喜です。
Huey Lewis & The News『Sports』(1983/1999 Chrysalis)
ボートラ付き、リマスターだったので、つい。
Emerson, Lake & Palmer『Brain Salad Surgery』(1973 Atlantic)
Gary Wright『Best Of The Dream Weaver』(1998 Warner)
Jeff Golub『Temptation』(2005 Narada Jazz)
スムース・ジャズ・ステーションで人気のギタリストの最新作。ナント、たったの$5.99で出てきてニコニコ。でも、音はかなりアーシーでちょいガッカリ。ま、でも、WAVEでは、どれか1曲は最低ヘヴィ・ローになるのでしょうね....。今回はおネエちゃん同伴の写真がジャケットに使われていて、よりカッコマン化している印象を受けました。昔のCDなんか、ただのロック兄ちゃんでしたがね。
Whitesnake『Whitesnake』(1987 Geffen)
キース・オルセンが絡んでいますが、ここにはトミー・ファンダーバークは入っていませんでした。
David Sanborn『A Change Of Heart』(1987 Warner)
持っているのに何故か買ってしまいました。$3.99だったから、というのと、ラストを飾るマイケル・センベロ作の名バラード<The Dreams>が、何回聴いても、某日本の男性シンガー(ex.アイドル・グループ)のヒット曲にそっくりなので、いつかそれを広めたいな〜、なんて常日頃思っていたことが、CDを篭に入れるという行為を促した次第です。ホントに。
Utopia『Ra』(1977 Bearsville)
以前から持っていた、お気に入りの盤なのですが、我が家のが確か針飛びだかプレス・ミスだったと思うのでまた買ってみました。今度のは大丈夫だと思うのですが....。
Scott Grimes『Livin' On The Run』(2005 Velocity)
かつて、リチャード・カーペンターのバック・アップでA&Mからアルバムを出し、そこでRyo Aska(チャゲ&飛鳥の飛鳥涼さん)の作品を取り上げていた少年が逞しい大人になって帰ってきました。幾つになったのでしょうか? 実年齢よりもかなり若い世代にアピールする音楽になってますが、ま、久々に名前を見つけたことが嬉しかったです。
The Friends Of Distinction『Best Of The Friends Of Distinction』(1996 BMG)
Culture Club『Colour By Numbers』(1983/2003 Virgin)
Various『The Burt Bacharach Songbook』(1998 Varese Sarabande)
Jim Brickman『Grace』(2005 Windham Hill)
スムース系ニュー・エイジのピアニスト。新作ではジニー・オーウェンズ、セラーといったCCM系に加えて、マイケル・ボルトンも1曲、ヴォーカルでゲスト参加しています。ホーリーかつクワイエットな1枚で、バラード・マニアや静かな音楽好きでないと全編聴き続けるのは辛いかも....。いや、就寝時のBGMには最適かもしれませんね....ロマンチックな好い夢見れそう....(?)。
Chet Baker『Career 1952 - 1988』(2005 Shout)
Tab Benoit『Nice And Warm』(1992 Justice)
Various『You Light Up My Life』(2001 Universal)
Deodato - Airto『In Concert』(1974/2003 CTI)
Kenny Garrett『Simply Said』(1999 Warner)
Gota『It's So Different Here』(1997 Instinct)
Various『The New Face Of Narada』(2003 Narada)

 といった感じで今回も勢いで買い続け、1時間以上アッという間に経過。続いてVenturaを東に戻りHeavy Rotationへ。ここは例によって新作以外$2オフ・セールを決行中でして、私としてもついつい余計な物まで買ってしまいます。

Heavy Rotation

Maynard Ferguson『Chameleon』(1974/1990 Columbia)

Benny Mardones『A Journey Through Time』(???? Crazy Boy)
<Into The Night>の大ヒットで知られるポップ・ロック・シンガーの近作です。その<Into 〜>を2ヴァージョンで収録したり、これまでの集大成的な内容になっています(でもベストではなく新録です)。
Iain Matthews『Skeleton Keys』(1992 Mesa)
イアン・マシューズのアルバム無いかな...と探していたらこれにあたりました。Iain Matthews。普段ならば手に取った後、そのままおさらばするのですが、今回はレーベルがMesa/Bluemoonだったので、ひょっとしたらフュージョン系の旨味があるかな、と期待。結果はアーシーと洗練の中間の、中田的には非常にビミョ〜なポジションに位置するSSWアルバムでした。
The Gregg Allman Band『Playin' Up A Storm』(1977 Polydor)
すでにCDで持っていたような気はするのですが、値段が値段なので($1.99)迷わずレジへ。ニック・デカロが数曲ストリングス・アレンジを手掛け、ニール・ラーセン、ウィリー・ウィークス、ジョン・ハッグ他のツワモノがバンド・メンバーという、AORマニアにもお馴染みの1枚。プロデュースもレニー・ワロンカー&ラス・タイトルマンの2人ですし、一家に2枚あっても全然問題ないです。他にもDr.ジョン、ビル・ペイン、ヴィクター・フェルドマン、フレッド・ベックマイヤーなどが参加。メロウなAOR風チューン<Cryin' Shame>等は、直ぐに"オン・エアー箱"行きですかね(笑)。
U2『The Joshua Tree』(1987 Island)
U2の人気は全く衰えないというか、ホント、凄いです。今さらながら、この名作をゲット($6.99)。曲もヴォーカルも素晴らしいですが、やはり私はなんと言ってもエッジのギターが大好きです。カッティングでの音使いとフィーリングが。改めてU2万歳、ですね。やっぱり<I Still Haven't Found What I'm Looking For>と<With Or Without You>の2大ヒットは全く持って非の打ち所が無いですから。
Dream Theater『Live At Budokan』(2004 Atlantic)
現代のプログレ・ハード・バンドの最高峰、ドリーム・シアターの3枚組ライヴ盤。日本武道館で行った2004年のツアーを完全収録したもので、ほとんど3時間という長尺ものです。実は先ほどのCD Traderでも見つけ、真剣に悩んだのですが、この店ではさらに値段が安かったので($15.99)、意を決してレジに持って行きました。そして、そのサウンドの中田好みなこと!SAGAに続く愛を注げるかもしれない、即座にそう思ったほどです。圧倒的な構成力と演奏力。しかし、ノスタルジック&仰々しく、ではなく、もっと今日的。北欧でAORとカテゴライズされる陳腐なメロディック・ロックとは確実に一線を画す、"クリエイティヴな音楽"が此処に在ります! こういうバンドで武道館を埋められるとは日本の音楽ファンはほんとに素晴らしい! 感動です! 近いうちに時間を見つけ3枚全てを"完聴"したいです。というか、インヴィを戴いていながら足を運ばなかった自分を恥じるのみ。次こそ、心身ともにどっぷり生浸かりしたいです。きっと、涙でぐしゃぐしゃになるでしょうが(笑)。(DVDも出ていますが、それは次回の楽しみに取っておきましょう)
Anointed『Now Is The Time』(2005 Columbia)
もう2004年初頭からCCM卒業宣言をしている中田ですが、もちろん、今なお購入し続けるフェイヴァリット・アーティストはいろいろと存在します。現在では男女2人ユニットと化しているAnointedもそんなひとつ。今時のR&Bと言えなくも無いですが、よりソフィスティケイトされていて、曲もヴォーカルもプロダクションも安心して聴くことが出来ます。以前からの付き合いであるマーク・ハイマーマンが3曲プロデュースしている他、アンドレ・クラウチとのデュエットも収めた、なかなかの1枚です。
Natalie Grant『Awaken』(2005 Curb)
そしてこのナタリー・グラントも中田の"篩い"から生き残っているCCMアーティストの1人。Curbで頑張っているのはやはりセキュラーでのセールスも期待してのことでしょう。ただ、ポテンシャルはあると思うのですが....旦那他のプロデュース陣&楽曲にこれだというインパクトが欠けるのでしょうね、結局。5曲めのバラード<The Real Me>(作詞・作曲ともナタリー自身が担当)のように琴線に訴える作品が無いわけでもないのですが、それ以上でも以下でもないと言うか....。今後もこの値段($6.99)だったら買っていきます、という程度でしょうか。
Ashanti『Concrete Rose』(2004 The Inc)
これも安かったので買いました($6.99)。アシャンティはデビュー作に入っていた<Dreams>(デバージの<Love Me In A Way>を拝借)にノックアウトされて以来、この手の今時R&Bパフォーマー(シンガーと言うよりパフォーマーですね、まさに)の中では買い続けている数少ない存在、なわけですが、2nd以降は特に涙する曲はありませんでした。ただ、今回は6曲目の<Don't Let Them>が引っ掛かりました、完全に。ウィリー・ミッチェルの<Could I Be Falling In Love>をサンプリングしているとのことで、これは、そちらの曲も探さないと。いずれにしましても、「Afterglow」の選曲には完全に入れられますね。さ、前後はどんな曲にしようかしら....。

 そしていったんホテルに戻り小休止。CDをいろいろと眺め、ちょいとかけてみたり。そして、夕方に再度釣りへ。まずは、今回2度目のSecondspin.comへ。昨日は気が付かなかったのですが、3枚買うと4枚目が無料(4枚の中で一番安い物)になる、ということで、4枚揃うまでひたすら漁を続ける私たち。なんとか4枚揃ったものの、自分でも、ふ〜〜ん、という収穫でした。

Secondspin.com(Sherman Oaks)

Firefall『Concert Classics Volume 2』(1999 Concert Classics)
特にファイアーフォールのファン、というわけでもないですが、いくつかのヒット曲、そして後期のメンバー関係等で何となくチェックしていた存在、といった感じです。これは1994年に再結成した後のパフォーマンスを収録したライヴ盤で、メンバーはリック・ロバーツ、ジョック・バートリー他の6人です。
Hot Chocolate『Every 1's A Winner : The Very Best Of Hot Chocolate』(1993 EMI)
黒人3人、白人2人、からなるUKの5人組、と言ってしまえばそれまでですが、エロル・ブラウンとトニー・ウィルソンの2枚看板を擁し、ビートルズのApple Recordsから<Give Peace A Chance>のカヴァーでデビューを飾るなど、一癖も二癖もある裏話が魅力の人たちです(Appleからのデビュー時はジョン・レノンがかなりバック・アップしたようですし)。その後も、プロデューサー:ミッキー・モーストが仕掛け人となり、世界的にミディアム・ブレイク。R&Bとポップの程好い融合が楽しめ、<Brother Louie>他のヒット曲を生み出しています(有名になったのはストーリーズのヴァージョンですが....)。もっと聴きこみ、さらに、もっとヒストリーや解散後の各人の動向を探っていくとさらに為になる発見があることでしょう。
Iron Butterfly『In-A-Gadda-Da-Vida』(1968 Atco)
いくら旧譜のオリジナル・アルバムを重んじでるからと言っても、まさかこのアルバムを購入するとは自分でも全然考えていませんでした。これも、3枚買えば4枚目はフリー!というセールによるものですね。タイトル曲は約17分というドラマティックな構成でアピール。サイケ系ロックのスタンダードとなっています。 Steve Arrington『Steve Arrington's Hall Of Fame : 1』(1983/1997 Rhino)
EscovedosとSlaveに在籍した黒人ドラマー&ヴォーカリストが1983年に放った初ソロ作。アナログでは持っていましたが、CDは今回初めて見つけ、早速ホテルの部屋で試聴。メロウも軽いファンクもどちらも極めて良質です。

 そして、ディナー。今夜は初めて、Ventura沿いにあるしゃぶしゃぶの店に行きました。基本的には“コの字型”のカウンターで、各自に小さなコンロが付き、そこでしゃぶしゃぶする、という形式。結構繁盛していて、そのほとんどが外人さん、というのには「フ〜〜ン」という感じ。味的には、まあまあ、でしょうか。ゴマダレとポン酢とちゃんと2種類楽しめますし、日本で食べるより量はあり、値段はリーズナブル。なにより、店員さんのほとんどが日本人、というのが安心感を与えてくれます(ごまかし、紛い物ではないだろう、という意味です)。次回以降も、気軽に1人で訪れたいと思います。
 続いて、Ventura Blvd.を5分ほど東に行き、ジャズ系のライヴ・ハウス、La Ve Leeへ。タイミング良く今夜はデヴィッド・ガーフィールドが出演。しかも、4月の日本公演とは全然違う"The Latin Jazz All-Stars"としてのライヴで非常に新鮮。面子は、レニー・キャストロ(Congas)、ミチート・サンチェス(Bongos)、ケヴィン・リカード(Timbales)、という3パーカッションをフィーチャーし、さらに、ジョン・ペーニャ(b)、ブランダン・フィールズ(sax)、ウォルト・ファウラー(tp)、加えて、マイケル・ラフやマイク・スターンを迎えてリーダー作を出した北欧のギタリスト:Reiff Jr.もバンドにジョインしていました。終演後はもちろんガーフィールドさんと歓談。他にも、日本語達者なレニーさん(奥さんももちろん会場に来てました)、そしてペーニャさんと軽くお話し。ようやくCD屋さん以外でもLAサウンドを堪能できました(笑)。って、FMではしっかりとLAを味わってますがね。

<5月22日(日)>
「今日の出来事」
●今日のスケジュールは例によってCD漁り、と、それから、鐘ちゃんをLAの「山頭火」(日本で各地に展開する美味しいラーメン店です)にお連れすること、この2点でした。で、もちろん、「山頭火」が朝からやっているとは思えないので、その前はCD漁りだったわけですが、なんか、思いがけない収穫がありました。というのも、まず最初にWestwoodにあるRhinoのお店に行ったのですが、ここでは日曜ならではのガレージ・セールをやっていて、値段はCD1枚が$.49〜$3.99という"気前の好さ"。在庫が山ほど在るわりには欲しいものが出てこない、は、しょうがない所ですが、しかし、鐘ちゃんに「はい、これ。あ、これも買っておけば、$.99だし。これは持ってる? じゃあ、買い!」といろいろ薦め、それなりに充実した買い物が出来ました。ちなみに、中田が買ったのはこんな感じです。

Rhino Garage Sale

Manzanera & Mackey『Crack The Whip』(1988 Invofun)

Roxy Musicファミリーのフィル・マンザネラ(g)とアンディ・マッケイ(sax)の2人によるユニット。特にチェック、期待、というわけではなく、安かったから試しに買ったわけですが、さすが、幅広いコネクションをお持ちの方々。バックは10CCのエリック・スチュワート、ムーディー・ブルースのジャスティン・ヘイワードからエディ・グラント(UKのレゲエ系シンガー)、ポール・キャラック、そして、リズム隊のスティーヴ・ガッド、ジェリー・マロッタ、トニー・レヴィンまで強者がずらり。曲は基本的に歌モノで、いわゆるポップ・ロックもの。スクリッティ系、デュラン・デュラン系、などとカテゴライズしたくなるものばかりで、特に凄くは無いですが、ま、面子が好かったのと安かったので由としましょう。
OST『Mona Lisa Smile』(2003 Columbia)
ナット・キンゴ・コールの名唱で知られるスタンダード<Mona Lisa>をシールが見事に唄い、トーリ・エイモスがこれまた名スタンダードの<You Belong To Me>を決め、3曲目以降もセリーヌ・ディオン、エルトン・ジョン、メイシー・グレイ、クリス・アイザック、マンディ・ムーア、アリソン・クラウス、ケリー・ローランド、リサ・スタンスフィールド、バーブラ・ストライサンドがスタンダードを唄う、大人のリスナーにとっては美味極まりないサントラです。こんなのが出ていたなんて、ホント、勉強不足でスミマセン。ちなみに9割方のプロデュースはトレヴァー・ホーンその人で、2曲ほど、トレヴァー・ホーン・オーケストラ名義の歌もの、も収録されています。相変わらず、視点が鋭いです、この方は。
Susanna Hoffs『When You're A Boy』(1991 Columbia)
元バングルスのスザンナ嬢の1stソロが、ディジ・パックで出てきました。しかも$.99という値段で。プロモ仕様かもしれませんね。ジャケットも別ですが、全曲普通に入っています。当時、飛ぶ鳥を飛ばす勢いだったトム・ケリー=ビリー・スタインバーグの2人が3曲で絡み、<My Side Of The Bed>という印象的なタイトルの曲を生み出しています。
Chuck Negron『Joy To The World』(1996 Golden)
元スリー・ドッグ・ナイトのヴォーカリストが1996年に発表したクリスマス・アルバム。持っていますが$1.99と安かったので。基本的には有名なクリスマス曲ばかりの作品ですが、デヴィ・フォスの<Grown Up Christmas List>も演っています。バックはジョージ・デューク、ジェラルド・アルブライト、カール・ヴァーハイアン、タタ・ヴェガ他の有名どころがバックに参加。
Jimmy Sommers『360 Urban Groove』(2001 Higher Octave)
スムース・ジャズ界きってのイケメン・サックス奏者。ボズ・スキャッグスの<Lowdown>をカヴァーしていることもあり、当時、私の周り約3名で非常に盛り上がった作品です。安かったので、何方かへのプレゼント用に(笑)。
Vanessa Williams『Comfort Zone』(1991 Mercury)
説明不要、ヴァネッサ嬢の名作です。大ヒット曲<Save The Best For Last>、アイズリーの<Work To Do>他14曲を収録。これも番組プレゼント用にいつか....。
Oleta Adams『Circle Of One』(1990 Fontana)
さらに番組プレゼント用CDが続きます。ティアーズ・フォー・フィアーズの2人に見出された激ウマ・シンガーの記念すべき1stソロ作。大ヒットしたブレンダ・ラッセルのカヴァー、<Get Here>での名唱はいつ聴いても泣けます、ジーンと来ちゃいます。

そして、Rhinoの本店に入るのですが、ガレージ・セールで無茶苦茶安いものばかりゲットしているので、通常の店でしたら特に問題の無い$8.99が異常に高く思えたり....(笑)。だからというわけではないのですが、CDよりもアナログに注目したら、「新入荷コーナー」で遂に見つけました、1年くらいずっと探していたアイテムを!

Rhino

Bobby Hutcherson『Un Poco Loco』(1980 Columbia)
= analog
これです、これ! 探していたのは! アーバン・ジャズ系のヴァイブ奏者で1960年代から名演、名盤を残している人ですが、中田にとって重要なのはこのアルバムのA面1曲目、<The Sailor's Song>。そうです、ペイジズの2nd『Future Street』に入っていたメロウなナンバーをカヴァーしているのでした。で、その出来映えはと言いますと、これが結構悪くない! 特にBメロの印象的なコード&リズム感をしいかりと受け継いでいていつしかハマってしまいました。しかもお値段は$1.99。恐縮気味でございます、はい。
Bobby Bland『Dreamer』(1974 ABC) = analog
黒人シンガーです。この後、ジェイ・グレイドンが参加したアルバムもあるので、マニアックなAORファンにはお馴染み?の存在でしょう。この74年盤もスティーヴ・バリがプロデュース、マイケル・オマーティアンがアレンジ、ラリー・カールトン、ディーン・パークス、エド・グリーン、ウィルトン・フェルダー、アーニー・ワッツ他のゴールデン面子が参加した、当時としては非常に洗練&高度な音楽性で勝負した、今となっては重要な1枚になっています。
David Diggs『Elusion』(1978 Blue Jay) = analog
クール・サウンドでもアルバムを発表したキーボード奏者&プロデューサーの1978年作品。以前から所有していましたが、非常に状態が好く、かつ、$1.99と安かったので買うことに。基本的にはフュージョン系のインストで、バックもハーヴィー・メイスン、ケン・ワイルド(シー・ウィンド)、アート・ロドリゲス(ラーセン=フェイトン・バンド)他、渋めの所が中心ですが、最大のポイントは全てのギター・ソロをデヴィッド・ディッグス本人が弾いている、という部分。ディッグスさん、ギターも無茶苦茶上手いんです!
Alton McClain & Destiny『More Of You』(1980 Polydor) = analog
黒人3人による女性コーラス・グループです。他にも2枚くらい持っていますが、ひょっとしたらこれはお初かも....ということで躊躇わずにレジへ。プロデュースはフランク・E・ウィルソンとジョン・フットマンで、バックはポール・ジャクソンJr.、グレッグ・フィリンゲインズ、フレディ・ワシントン、パトリース・ラッシェン、ジェイムス・ギャドソン、リッキー・ローソン、エイブ・ラボリエル、ワー・ワー・ワトソン、ロバート・ブルッキンス、マーロ・ヘンダーソン、ネイザン・ワッツ、ローランド・バティスタ、ジェリー・ヘイ、マイケル・ボディッカーなどなど。

 そしてそこそこ好い時間になってきたので車を南の方に走らせいざ「山頭火」へ。MITSUWA MARKET PLACEという建物の中にあるわけですが、ここだけは作りも居る人もまさに日本そのもの! 完璧に異次元空間なわけですが、さ、ラーメン、ラーメン。今日は塩ラーメンにトロ肉チャーシューをトッピングして、さらに朝昼兼用なので麺を大盛りに! 味もヴォリュームも完璧に満足できましたが、お値段が日本円にして¥1,200くらい、というのは若干辛いです。ま、でも、ここはチップを置かなくていいからその分、お徳と言えばお得、ですが。
 さ、お腹も満たされたので、それでは引き続きCD漁り、午後の部、です。午後は、Santa Monicaエリア、3連発。まずは、Pico Blvd.沿いのHouse Of RecordsでCDを8点ほど。

House Of Records

Christine McVie『In The Meantime』(2004 Koch)

フリートウッド・マックのクリスティーンさん、昨年、こんなソロ作を出していたのですね、知りませんでした。まあ、特にAORでもなんでもない彼女らしいポップ・ロックですが、バックはほぼ固定メンバーでドラムス:スティーヴ・フェローニ、ベース:ジョージ・ホーキンス、パーカッション:ルイス・コンテかレニー・キャストロ、そしてギターがダン・パーフェクトという存じ上げない人で、彼は共同プロデューサーとしてもクレジットされています。レーベルが最近、勢力を急増させているKoch Recordsだという点が何より興味深かったです。気になった方はkochrecords.comをご訪問くださいませ。
Artie Traum『The Last Romantic』(2001 Narada)
Rounderレーベルにも作品を残していたり、どちらかと言うとルーツ系の人だと思うのですが、ロビー・デュプリーと共演したり、また、スムース・ジャズ的なサウンドも奏でたり。というわけで、中田のコレクションに"入って来る"んです(笑)。今回のアルバムも品好くブライト&ヒューマンにアコースティック・ギターを歌わせています。バックはウォーレン・バーハート、トニー・レヴィン他。
Jesse Cook『Vertigo』(1998 Narada)
フラメンコ・ギタリストです。Naradaのコンピで既にプレイは耳にしていたのですがソロ作を買うのはこれが初めて(のはず)。洗練されたワールド系で、オットマー・リーバート路線の期待の若手、という感じでしょうか(Naradaでの3作目の模様)。話題はホリー・コールがゲスト参加し、スティングの<Fragile>を歌っている、というところ。意外にも本家より軽めの仕上がりです。
Shapes『The Last Farewell』(2002 Burnin' Down The House)
ホンのひと月前にアドリブ誌の輸入盤レヴューで出会ったグループ:Shapes。今回はその1stが出てきました。2枚目同様、イエロージャケッツのジミー・ハスリップがプロデュースを手掛け、ゲストもラッセル・フェランテ、フローラ・プリム、アイアート・モレイラなどが花を添えている、という点は一緒です。が、サウンドのほうはよりイエロージャケッツに近いと言うか、緊張感の中に気品を漂わせたコンテンポラリー・ジャズ、すなわち、スムース・ジャズでも4ビートでもない、独特の空間が醸し出されています。グループのメンバーはロジャー・バーンを中心にトラック・オルステッド(harmonica, b-vo)、アンディ・スズキ(sax)、ディーン・タバ(b)他となっています。
Kenny Rogers『I Prefer The Moonlight』(1987 RCA)
なんか持っていた気が強いのですが、80年代(RCA時代)のオリジナル・アルバムはあまり出てこなくなったので買っておけば間違いなし、と。ブラウン・バニスター、リチャード・ランディス、ブレント・マー他がプロデュースを手掛け、キース・トーマス&ウェイン・カークパトリック、リード・ニールセン(もちろん、元Nielsen-Pearson)、ジョン・ジャーヴィス他の作品を取り上げています。バックは曲によって、ディーン・パークス、ダン・ハフ、ジョン・ロビンソン、ニール・スチューベンハウス、デヴィッド・ハンゲイト等などで、コーラス陣にはトミー・ファンダーバーク、クリフ・マグネス、ジョージ・メリル(Boy Meets Girl)の名前も見つけられます。そして、キム・カーンズもゲスト参加しています。
Jill Sobule『Pink Pearl』(2005 Eagle)
懐かしいです。今から15年くらい前にトッド・ラングレンのプロデュースでデビューを飾ったキュートな声&音楽性(ルックスも、ですね)で静かな注目を集めたジル嬢と、ここで再会するとは非常に嬉しかったです。しかも、1曲目をプレイするといきなりかつてのジル節が健在で思わずニッコリ。昨今のメッセージする女性SSWよりも全然楽しめます、メロディも歌声も。今回も基本的に彼女のペンによるもので、2曲ほど、フィル・ゴールドストンとの共作が収められています。と、ここで、妙なクレジットが発覚。アルバムは2005 Eagle Rock Entertainment Ltd.となっていますが、収録曲は全てコピーライトが2000年になっています。謎を解く鍵はeaglerockent.comにある?
The California Raisins『Christmas With The California Raisins』(1988 Priority)
ロス・ヴァネリがプロデュースを手掛ける企画もののクリスマス・アルバムです。収録曲はお馴染みのものばかり。リード・ヴォーカルはバディ・マイルス、エリス・ホール、ニキ・ハリスといった通受けの布陣です。
Dream Theater『Six Degrees Of Inner Turbulence』(2002 Elektra)
またまた出てしまいました、ドリーム・シアター。ホテルの部屋でかけていたら、1曲目を聴いた鐘ちゃんが「X-Japanみたい!」って。苦笑いの中田ですが、とにかくエネルギッシュですよ、彼ら。これは2枚組なのですが(で、$9.99!)、Disc-1は5曲で54分以上収録、Disc-2は組曲1曲で42分強収録。音楽性こそ違いますが、なんか最近のパット・メセニーと相通じるものを感じずに入られない中田でした。

Record Surplus

Rick Braun『Intimate Secrets』(1992 Mesa)

ご存じ、スムース・ジャズ界きってのクールなトランペッタ−、リック・ブロウンの1stアルバム(過去の歌ものは除く)。ミュートを多用したクールなスタイルはすでに完成されていますが、メロディのセンスだったり、ラジオ・オリエンテッドといった"旨味"は間違いなく近作のほうに軍配、という感じです。セルフ・プロデュースで、バックの面子もジェフ・ゴラブくらいしか有名な人が居ないのですから、それもしょうがない所。そのジェフ・ゴラブですら当時は無名に近いですからね。
Jay Hoggard『Love Is The Answer』(1994 Muse)
黒人のヴァイブ奏者です。アメリカに来ると結構彼の作品を見つけては購入してしまうのですが、それはもちろん、昔、Arista/GRPに居た関係からですね。ですのでなんとなくコレクトはしているものの、特に、大きなファン、というわけではないです。今回も、オリジナルとスタンダード半々で基本的には4ビートなので..。
Barry Mann『Barry Mann』(1980 Casablanca) = analog
$.92と安かったので。<Don't Know Much>の本人ヴァージョンが聴けます。CD化はいつに?
T Lavitz『From The West』(1987 Passport) = analog
LAフュージョン系のキーボーディスト。アレックス・リジャートウッドやマリア・マルダーがヴォーカルをとっていたり、ブルース・ホーンズビーがアコーディオンを弾いていたり、コアな話題が少なくないアルバムです
Jimmy Messina『Oasis』(1979 Columbia) = analog
アメリカ盤のLPが欲しかったので....
Mitchel Forman『Childhood Dreams』(1982 Soul Note) = analog
ケヴィン・レトーのバックで来日した際に彼のキーボード・プレイを目にしてぶっ飛びました。「バラードなのに、グルーヴがある!」。以前からアルバムをコレクションしていましたが、あの瞬間から、ミッチェル・フォアマンは中田の最も尊敬するキーボーディストの1人になった次第です。で、このアルバムのことは知りませんでした。1曲を除いてオリジナルですが、ピアノ・ソロのアルバムで、レコーディングはイタリア:ミラノで行われている模様。あ、そう言えば、確かにイタリア盤です、これ。結構レアかも....クマさん(ライターの熊谷美広さん)に訊いてみよう、っと。
Eric Nelson『Flow River Flow』(1976 Maranatha!) = analog
CCM界の重要人物です、このエリック・ネルソン。伝説のグループ:Good Newsにも在籍していましたし。で、このアルバム。基本的にはフォーキーでヒューマンなSSWです。ただ、Arranged by David Foster(全曲です)、そして、キーボードもフォスター、マイケル・オマーティアン、ギターがトム・ロテラ、ベン・ベネイ、ベースがスコット・エドワーズ、コーラスもウォーターズ、ストーミー・オマーティアン、マーティー・マッコール(First Call)といった感じで面子的にはかなり美味しい作品です。中田は既に所有していましたが....

Secondspin.com(Santa Monica)

Bee Gees『Spirits Having Flown』(1979 Polygram)

やっぱり好いですね、ビージーズ。心が洗われます。
David Lee Roth『Eat'em And Smile』(1986 Warner)
Gerry Rafferty『Right Down The Line : The Best Of Gerry Rafferty』(1989 EMI)
Dire Straits『Sultabs Of Swing : The Very Best Of Dire Straits』(1998 Mercury)
<Money For Nothing>がショート・ヴァージョンで入っているのが嬉しいです。
The Frankfurt Rock Orchestra with Bobby Kimball『Music Of TOTO』(1994 BCI)
ジャケ(&タイトル)違いだったので。
Don Henley『I Can't Stand Still』(1982 Asylum)
Thom Rotella『Home Again』(1989 DMP)
Crosby, Stills & Nash『Crosby, Stills & Nash』(1969 Atlantic)
Tears For Fears『Everybody Loves A Happy Ending』(2004 TFF)
ス、ス、スゴイです! 今回のTFF。いやあ、知りませんでした、2人で再復活を遂げていたとは。しっかも、かなりビートルズしたメロディの連続で、適度なポップ感と緊張感の程良いバランスも大健在。これは、今回の漁業の中でも五指に入る傑作と言えるのでは無いでしょうか? ホント、日本では全然CDショップに行っていないですし、全然インターネットでも買わないので、かなり漏れていますね、反省しちゃいます。それにしても、このタイトル、彼らっぽいんだか彼らっぽくないんだか、その微妙なところが最高です。
Psychedelic Furs『Mirror Moves』(1984 Columbia)
捜していたんです、これ。英国のニュー・ウェイヴ・バンドですが、結構好きなんです、作品によっては。
Dotsero『Jumpin' Thru Hoops』(1998 Ichiban)
かつて、Nova在籍時に日本でもアルバムが紹介されたフュージョン・グループ、ドッセロ。スムース・ジャズしていて全体的に非常に気持ち好いです。
The Doobie Brothers『What Were Once Vices Are Now Habits』(1974 Warner)
Grover Washington, Jr.『Then And Now』(1988 Columbia)
買い漏らしていました、このアルバム。
Dan Siegel『Short Stories』(1986 USA)
Incognito『The Best Of Incognito』(2000 Verve)
Genesis『Nursery Cryme』(1971 Atlantic)
Curtis Stigers『I Think It's Going To Rain Today』(2005 Concord)
Walter Beasley『Greatest Hits』(2005 Shanachie)
Jazz Crusaders feat. Wayne Henderson『Soul Axess』(2004 True Life Jazz)
Bryan Savage『Soul Temptation』(1998 Higher Octave Jazz)
これ、非常に良かったです。スムース・ジャズのサックス奏者。番組で使います、そのうち。

「今日のラーメン」file no.045[山頭火LA]
●美味しかったです、LAで食べられるラーメンとしては間違いなくベスト3に入ります。でも、そう言えば、日本では久しく行っていないですね、「山頭火」。今度、機会を見て行ってみましょう、恵比寿か渋谷かどこかの店に。