<5月31日(水)>
「今日の出来事」
●アドリブのレヴュー2本、そして、AOR通信を途中まで、さらに、ニュース欄の原稿用にダン・シーゲルの新作を聴いたり…で夕方になり、夜は、久方ぶりの「しゃぶ禅」でしゃぶしゃぶ食べ放題に。値段はそこそこしますが、味、サーヴィス、大人が落ち着ける雰囲気など、総合的に見て一番気に入っているお店です、しゃぶしゃぶ店では。今日も美味しかった〜! でも、食べ過ぎてお腹がはち切れそうだったので、原宿まで20分以上歩いて、さらに池袋から30分歩いて、といったフォローもしました、ちゃんと。

「今日のお休みBGM」Streetwize『Smooth Urban Jazz』(2002:Shanachie)
●サックス奏者キム・ウォーターズがメインで関わる、Shanachie発のプロジェクト:Streetwize。基本的にはR&Bとスムース・ジャズの融合みたいなものがテーマになっていて、もうすでに4枚のアルバムが出ています。最新作ではDr.Dreを取り上げていましたが、この1stはとにかく好く出来ていて、私のように今時のR&Bを敬遠している人間にも非常に親しみやすく接することが出来ちゃいます。ディアンジェロの<Brown Sugar>&コフィー・ブラウンの<After Party>以外はホント、馴染みが無く、ポップなラス曲<Always On Time>もJa Rule feat. Ashantiで全米No.1を獲得していた曲のカヴァーと知り、なるほど、売れる曲にはそれなりのフックなりがちゃんとあるのね〜を再認識。そういった意味で、まさに私のような人間が聴くのが最適なのでは、と思っちゃいました、このアルバム。それなりに酔っていたので曲の断片断片が耳に入ってくる、といった感じでしたが、朝方、改めてプレイしたら、ホント、好かったです。ラジオで使います、何れかの曲を。ちなみにこのアルバム、ビルボード誌のContemporary Jazz Albumsチャートで堂々第2位まで上がっています。スゴイっすね。

<5月30日(火)>
「今日の出来事」
●午前中から「Adult Oriented Radio」の検聴、Qシート書きをやり、午後は1日早く各種支払いを済ませるためにあっち行ってこっち行って。当社は3月末が締め日なので2005年度の決済は明日まで済ませないと行けないという感じで、経理を担当してもらっている人の所に行き、その後、銀行で税金支払って…という、一番、嫌いな時期です(苦笑)。オマケに車の税金も明日までに払わないといけないし…さらに、海外送金も…。で、気が付いたら夕方に。ライナーや雑誌用の原稿書きモードにはとてもなれなくて(またまた苦笑)、夜はやむなく(?)この日記を更新。そして、スムース・ジャズのCD聴きながら、次回の選曲の準備。

「今日のお休みBGM」スティーヴ・リード『ウォーター・サイン』(1996:ユニバーサル)
●リッピントンズにも在籍した売れっ子パーカッショニストの2枚目のリーダー作。コンセプトは“海”だそうで、全体的に明るく、そしてスケールの大きいサウンドが繰り広げられています。面子がまた美味しくて、マーク・アントワン、リック・ブラウン、ブライアン・カルバートソン、ポール・テイラー、ジェフ・カシワetc.。スムース・ジャズ好きならば直ぐにパーチェイスすること、間違いのないところでしょうね。ま、ただ、10年前ですし、現在のスムース・ジャズほど洗練されていないし、かと言って、在り来たりのLAフュージョン、ではないし、その中間、といった感じでしょうかね。2〜3曲で眠くなることなく、結構、終盤まで聴いてしまいました。彼はこの後も、最低3枚はアルバムを出していますが、そのうちの最初の2枚では最近、私の周りで特に株を上げているスティーヴ・オリヴァーがギターに、共作に、大活躍しています。そう、今晩、このCDを選んだ理由はオリヴァー絡みでリードのことを思い出したから、です。でも、まあ、オリヴァーの入っているアルバムよりもこの『ウォーター・サイン』のほうが、個人的には好みですが…。

<5月29日(月)>
「今日の出来事」
●午前中から、今日収録の「Adult Oriented Radio」の最終進行表を作り、2時から収録。6月3日(土)OA分ですが、久々にゲストの登場しない、2時間丸々私のショーになりました。その後、アドリブ山崎さんとアドリブ誌「AOR通信」用に、マイケル・フランクスの新譜を聴きながら、ざっくばらんの放談会。ドナルド・フェイゲンの時ほど盛り上がらず、というか、淡々と進みました。そして、その後、某ラジオCMのナレーション録り。はい、生まれて初めて、CMスポットのナレーションを行いました。中味は内緒です。ちなみにクール・サウンドとは無関係ですが…。あと、FM Co-Co-Loで流れることはないと思います。ま、そのうちどこかで流れると思います。ボツにならなければ(笑)。その後、山崎さん他と、渋谷で一杯(正確にはジョッキ二杯)。またまた立ち飲み屋です。最近、馴染めるようになりました。でも、いわゆる、ネクタイ族の集う、庶民派の店よりは、ちょい若者向きな感じの店で、BGMはレゲエ。ユーミンの曲をレゲエ風に歌っている女性の曲も流れてきて、ふ〜ん、この女性は歌、下手じゃ無いな〜と、何気に思っていたら、山崎さんが一言。「これ、古内東子だよね…」。なるほど、だから安心して聞けた訳か〜。納得。等とホントに小一時間。これはこれでまた楽しかったです。そして帰宅&食事。夜はCD聴きながらボ〜ッとしてました。本日、届いたばかりの(amazon.co.jpで買いました<笑>)某女性キーボーディストのアルバムをまず最初に聴いたのですが、これがまた全然、好くなかったです(苦笑)。ま、敢えて名前は書きませんが、白人とも黒人とも言えない南米系のお顔で、キャリアを拝見する限りは決して若くはない模様。ジャーメイン・ジャクソンだ、モーリス・デイ(タイム)だ、ボビー・ウォーマックだ、ミリ・ヴァニリだ(!)、と、仕事をしてきた人だそうなので。で、このCDは、基本的にはスムース・ジャズで、バックにはノーマン・ブラウンやパメラ・ウィリアムスも参加しているのですが、全体的なサウンドがとにかくチープ! 15年位前の打ち込みの音で、何度も再発か〜?とクレジット確認をしたほどです。購入のキッカケは、Radio & Records誌のスムース・ジャズ・チャートを見ていたら、「これからチャート・インして来そうな曲」、みたいな所にこの人の名前と曲名が載っていたので、それだけを頼りにアマゾンで検索し、あったあったとオーダーしてみたのですが、見事にハズしました。あ、でも、別にアルバム全体が詰まらなくてもラジオ向きの曲が2〜3曲あればそれで好い、っていう考え方もありですが…。口直し、ならぬ、耳直しに、ランデヴー・レーベルからアメリカ盤が出ているヨーロッパ(多分、オランダ)のギタリスト、Camielの『Sunset』を聴いたのですが、好いですねえ。と言うか、チープなアメリカ産ビートを聴いてしまったので、この後にはクールなヨーロッパ産グルーヴがより新鮮に響くだろう、という埋め合わせ的な発想からです。だから、Camielのようなチル・アウト系(?)ばっかり聴いているとまた退屈になってしまうでしょうし、何事もバランスかな、と。ちなみに、寝る時はアメリカに戻って、でも、クールなサウンドはキープしたかったので、ジェフ・ローバーにしちゃいました。とまあ、ラジオの選曲も基本的にはこんな感じで、バランスを考えつつやっています。失礼しました!

「今日のお休みBGM」ジェフ・ローバー『ヴェリー・ベスト・オブ・ジェフ・ローバー』(2002:ユニバーサル)
●新曲&未発表曲各1曲を含むベスト盤が今宵のお供。ヴァーヴ・フォーキャスト時代の音源からセレクトしたもので、クールに心地好く流れていきます。「しっかしまあローバーさん、サウンド作りのセンスは最高だけど、いわゆる心に残る楽曲作り、メロディメイカーとしての才能は、まだまだ発展途上だよな…聴いてて最高に気持ちは好いんだけれど、まあむしろ、1980年代のアリスタ時代の方が曲的には好かったのかな…いや、でも、スムース・ジャズのジェフ・ローバーもやっぱ捨て難いよな…あ、エリック・ベネイが出てきた。彼って、最初はエリック・ジョーダンだったよな〜、ローバーさんのアルバムにおけるクレジット…等々、まさに寝ながら独り言の連続で、ほとんど最後まで聴いてしまいました(笑)。ジェフ・ローバー先生、失礼極まりない数々の感想、お許し下さいませ。ちなみに、私がサンタ・モニカから程近いローバー先生の家&スタジオに行ってからもう10年近く経ちますね。来月のブルーノートで再会できるのを楽しみにしています。って、もう忘れてるって、私のことなんか…(その後、1回、日本で取材をしていますが…)。

<5月28日(日)>
「今日の出来事」
●昨日に引き続いて『Listen to The Music』のライナー書き。ユニバーサル編はもちろん終え、その勢いで他社さんのにも取り掛かりたかったのですが、結局、明日収録の「Adult Oriented Radio」の選曲の方にスイッチ(笑)。4月からスタートした新コーナー「AOR All About 12 Artisans」、4月のフェイゲン、5月のフォスター、に続く6月は、マイケル・マクドナルドさんになりました。ちなみに、7月はトミー・リピューマさん辺りでしょうか、そして、8月はアルバムが日本でも出そうなのでジェイさん。いや、命日もあるのでジェフ・ポーカロさんにしましょうか…。9月以降はリチャード・ペイジさん必須、あと、チャンプリンさんも。考えるだけでも楽しいです。

「今日のお休みBGM」Pieces Of A Dream『Pillow Talk』(2006:Heads Up)
●ピーセズ・オブ・ア・ドリームの最新作。日本盤もユニバーサルから出ていますが、もうアルバム・タイトルからしてこのためにある、ってな感じです。完璧ハマります。正式メンバーが2人だけになってしまったようですが、まあ、プロデューサーとしても最近特に売れっ子のジェイムス・ロイド(kb)が残っていれば問題ないでしょう。5曲目にクリストファー・クロス<Sailing>のカヴァーがあって、これをインストで演っているのが興味深かったです。もちろん、出来は悪くないので、今度、「Adult Oriented Radio」でかけてみましょう。

<5月27日(土)>
「今日の出来事」
●ワーナーさんから出る5枚組ボックス『Listen to The Music』の曲目解説をスタート。BMG、ユニバーサル、EMI他の協力による全100曲入りのボックスで楽曲はとにかく有名曲なかり。70年代、80年代を中心に、今後も残っていくこと間違いないヒット・チューンをノン・ジャンルで凝縮しています。ホントは月内に全曲の解説が書ければ好いのですが、まだ許諾の関係で最終の曲目、曲順が固まっていないレーベルもありますし、とりあえず様子を見ながらなるべく早めに、というのが実際のところでしょう。とりあえず今日は唯一選曲が固まっているユニバーサル・エディションから取り掛かり大半を終えました。1曲1曲の字数は大した数ではないですが、でも、結局、手間はそんなに変わらないんですよね、150字でも400字でも。完璧に記憶しているものはともかく、大半は家のライブラリーからオリジナルのCDを探す作業からスタートしますからね。月末はアドリブの締めとかいろいろありますが、頑張らないと! と言いつつ、今宵も街に繰り出す私でした(笑)。

「今日のお休みBGM」Brian Tarquin『Last Kiss Goodbye』(1992:Instinct)
●ロックな風貌を持つギタリストによるスムース・ジャズ・アルバム。彼の作品は今のところ4枚確認されていますがこれは1stではないかと思われます。で、1曲目がジェフ・ベックでお馴染みの<Freeway Jam>のカヴァー。しかも、全然緊張感なし、無茶苦茶レイド・バック。しかし、これが結構悪くなかったりするんです。他の曲もかなり親しみやすくてアルバム全編楽しめます。ギンギンのソロイストではなく、あくまでもメロウなトーンによるアンサンブル&メロディ中心のスタイル。しかし、フルアコ系ではなくテレキャスだかのソリッド系ギターなので、必要以上にジャズ・ジャズせずに、ライトな気分で付き合える感じです。今夜は1曲目からではなく敢えて途中から聴き出したのですが、気が付いたら1曲もまともに聴かずに眠りに就いてしまいました。なので、翌早朝に、改めて頭から聴き直した次第です。

<5月26日(金)>
「今日の出来事」
●アドリブ誌レヴュー用の音を聴いたり、山野楽器Jam Spotの原稿を書いたり、etc.で1日が終わりました。

「今日のお休みBGM」Hil St.Soul『SOULidified』(2006:Shanachie)
●黒人女性シンガーのおそらく3作目。レーベルがShanachieだということもありますが、R&Bながらスムース・ジャズ系にも入れられる1人です。2000年のアルバムでもスティービー・ワンダー作の<Until You Come Back To Me>のカヴァーをしていて、それがスムース・ジャズ系のコンピには入っていましたし(1枚のアルバムにレギュラーとアンプラグドの2ヴァージョン収録。それだけだったらそれほど珍しくないですが、その2ヴァージョン、全くの別録でキーも半音違っているというのが面白かったです。とりあえず2パターンのアレンジで演ってみて、好い方をアルバムに入れよう!が、結局、両方収録することになった、とか、そんな流れではないでしょうか? あくまでも推測ですが)。あ、で、この新作。まあまあです。前作が<For The Love Of You>のカヴァーくらいしかラジオで使いたいと思った曲がなかったのですが、今回は全然イケます。シングルは3曲目の<It's OK>という曲でした。プロデュースは今までのVRS(Victor Redwood-Sawyerr)に数人若手が加わっていて、レコーディングもロンドンだけでなく、ヒューストンやテキサスでも行われています。

<5月25日(木)>
「今日の出来事」
●午前中はこの日記の更新をやり、鐘ちゃんの所にちょこっと行った帰りに一昨日出来たばかりのつけ麺屋の前を通ると今日は行列していなかったのでさくっと入店。フムフム、これはマイウ〜! と笑顔で帰宅(ラーメンの日記は上の「ものろ〜ぐ」をクリックして下さい)。続いて、アドリブ誌用、デヴィッド・ベノワ:インタヴュー原稿書き。そして、夜はCDを受け取りがてらの食事会。今日は恵比寿の香港火鍋酒家「笑龍」に初めて行ったところ、これが絶品! 何をオーダーしても非常に美味しかったのですが、中でも鴛鴦(おしどり)火鍋と言うのか、ステンレス系のお鍋が中で2つに仕切られていて、一方が辛目の赤いスープ、もう一方は鶏の白湯系スープと2つの味が楽しめる仕組みになっている鍋物があるんです。雑誌等では前から目にしていましたが、実際に食べるのはこれが初めてで、その旨さに大満足! まさに病みつきになること間違いなし! な感じです。その後、もう1軒行きワインのボトルを空け、電車で池袋まで。そしてタクシー拾わず徒歩で帰宅。今日入手したCDをどれどれ、と聴きながら床に就く私でした。

「今日のお休みBGM」David Hughes『Swoosh』(2003:ABZ Music)
●本日手に入れたCDです。知人が私の分も買っておいて下さったのでした。で、この人は先日のデヴィッド・ベノワさんのトリオでベースを弾いていた人。ベノワさんにインタヴューした時、ベースの彼とは彼がソロ・アルバムを作る時、<David Benoit>という曲を書いたから是非そこでピアノを弾いて欲しい、と依頼されたことから友人になった、そして、遂にはトリオのメンバーになった、という話しを聞いていたので、このCD、中でも特に、その<David Benoit>という曲を聴くのが楽しみだったわけです。で、実際の曲名はただ単に<Benoit>だったのですが、他にも<Carlton>という曲があったり<Kenny>という曲も入っていて…。う〜〜ん、ここまであるとなんだか好いんだか悪いんだか(苦笑)。ちなみに後者(<Kenny>)はやっぱりGさんのことでしょうか? よく解りません。で、<Benoit>という曲は、軽やかなテンポでした、リリカル系バラードではなく。ベノワさん、確かにプレイしていますが、特にどうということはなかったです。と言うか、全体的には今一つと今二つの中間くらいでしょうか....。ベースのソロ曲もあったりするので、プレイヤー指向のリスナーには面白い点もあるかもしれませんが、全体的に、曲と音質はチープです。とは言え、グレッグ・マティソンだったり、アラン・ハインズだったり、LAの名手も数名参加していますのでご興味のある方は聴いてみて下さい。日本では、Sleek Eliteさんが輸入代理をしているようで、東京ですと、渋谷の池部楽器さんのベース・コーナーにおいてあります。

<5月24日(水)>
「今日の出来事」
●朝からパソコンの状況点検。消えていたゴミ箱発見! こんなところに移っていたとは....とまあじっくり探せば解るところにあるものを、どうせだったら一回ハード・ディスク上を整頓してみるか、が、大きな間違い。かえって、何倍も解り辛くなってしまいました、どのアイコンがどこに行ったのか。で、結局、また最初から解りやすく並べ替える作業を。バカです、この時間の無駄さ加減。そして、ようやくひと段落したのでこの日記の更新をしてetc.。夜は家で大人しくデータ整理。相変わらず、自分の考えているところにはなかなか到達できません。
●昼間、キング・レコードのA&R氏と電話で話し、ジェイ・グレイドンとの交渉が全て整い、既にマスターも到着。現在、8月23日(予定)のリリースに向けて、進行しだした、というお話しを頂戴しました。そうなんです、日本のレーベルと交渉中、というお話しは、結局、キングさんでまとまったのでした。オメデトウございます。キング・レコードというと、今年始めのTOTO、昨年のトミー・ファンダーバーク、ジョセフ・ウィリアムスのヴァーティゴ他、ロック系AORに無茶苦茶力を入れているところですので、セールスも期待できそうです。ちなみに、ヴァーティゴの2ndも7月末にキングから出ますし、あとは、最近、輸入盤店で話題になっている(?)スティーリー・ダンのトリビュート作品(ジェイ・グレイドン、スティーヴ・ルカサーからエリオット・ランドールまで超豪華な顔ぶれが参加。レーベルはハード・コア・フュージョンでお馴染みのTone Center)も8月くらいには登場するそうです(担当は別のA&R氏)。エニウェイ、ジェイさんのアルバムは、例のウエブに掲載されていた超ロング・ライナーノーツもしっかり和訳して掲載するとのこと。これは、必携です。

「今日のお休みBGM」マイケル・フランクス『ランデヴー・イン・リオ』(2006:コロンビア)
●6月下旬にリリースされる、マイケル・フランクスの新作が今夜のBGM。こんなことを言うとA誌のY崎さんに怒られちゃいますが、白盤CD−Rを頂いてから1週間以上放っておいたというか、全く聴くのを忘れていた1枚です。そろそろ雑誌系で来月売りの作品の紹介をしないといけないなあ〜、6月末はリリース何があったっけ....デヴィッド・ベノワさん以外で....と振り返って、あ、そうだ、マイケル・フランクスだ〜! と思い出した次第です。誠にお恥ずかしい限り。で、タイトルからして、今回はブラジリアンなアルバムなのだろう、と容易に推測は出来ましたが、1曲目からここまで陽光を浴びたマイケルさんが登場するとは、ちと意外でした。結局、途中で眠らず最後まで通して聴けて、ラストのボートラ、<Antonio's Song>ニュー・ヴァージョンも、へ〜、こういうアレンジですか、悪くないですね、という印象。やはり終わってみると、好い意味でいつものマイケル・フランクス、と言うか、やっぱり何を演ってもマイケル・フランクスだな、というのが感想です。メロディラインに関しては正直焼き直しが少なくないですが、そんなこと言っていたら、ドナルド・フェイゲンも誰も、一生ニュー・アルバムなんか作れませんから、特に気にはなりませんし、自身のメロディに似てしまうんだったら、これはただ単に個性ですからね。プロデュースは、ジェフ・ローバー、チャック・ローブ、ジミー・ハスリップ、チャールズ・ブレンジグ他。意外にも、ロビー・デュプリーとのデュエットが1曲あり、さらに、友人であった故ランディ・ヴァンウォーマーさんに捧げたバラードも含まれています。やっぱり、絶対、話題必至の1枚!

<5月23日(火)>
「今日の出来事」
●今日もベノワさんのインタヴュー・テープ興しを中心に細々した作業を。そして、近所の後輩がモニターを貸してくれたので早速接続。当たり前ですが、繋がって、観れて…。が、しかし、モニターのサイズが一回り半くらい小さくなったので、ディスク・トップ上のアイコンの位置が若干ずれている....。右下にあったゴミ箱がどこかに消えてしまった....等々、マイナー・プロブレムは少なくありません。ま、明日中になんとか解決するとして、夜は今週も「讃岐うどん in 首都圏」を開拓、おさらいすべく出掛けて、今日は、神保町界隈に出没しました。高松の本場で修行をした「丸香」という店の評判が好いので(dancyu他で推薦)、まずはそこに行ったら、ありゃ、雑誌の写真だと、アダルトでお酒が揃っていて…という感じでしたが、実際は全然違って、客層は学生さんだか若者が大半、しかも、お店の雰囲気、照明は明るすぎて全然お酒、っていう感じではなし。しかも、テーブルも2人掛け、4人掛けではなく、長いテーベルの“ド相席”状態。これではお酒とつまみを楽しみ最後に讃岐うどんをがば〜っ、の中田流では全然無いので入らずにUターン。結局、神田、大手町地区に5軒以上の店を持ち、これまた各誌で取り上げられている「野らぼ〜」の神保町店に行きました。で、酒のつまみが安い! 先日の銀座「さか田」もそうですが、この価格でこの旨さは、ホント、涙が出るほど嬉しいです。知人と2人で飲み物10杯くらい、つまみも7〜8品弱(よく食べます!)、そして、締めのうどんが、かけと冷や冷や各1杯で計¥8000行かず。つまみが平均¥400はホント、庶民の味方です。中でも、凍らせたイカが絶品で、あとはこの季節なのに茶豆もあって、しかも両方とも¥450くらい。焼酎も旨かったし、流行るはずです。うどんは、結構美味しかったです、というところでしょうか。今なお、冷や冷やでは「イーハトーボ」(埼玉の外れ)、かけでは「根の津」(文京区根津)を越える店には出会えていません。あ、で、話し戻って、「野らぼ〜」はグルナヴィにも登録されていて、クーポンを持っていくと焼酎を1人1杯サーヴィスしてもらえます。活用あるのみ!

「今日のお休みBGM」マリオン・メドウズ『ドレスト・トゥ・チル』(2006:ユニバーサル)
●5月24日に日本盤もリリースされる、スムース・ジャズ界の人気サックス奏者の最新作。ナジーやウォルター・ビーズリー系のアーバン&メロウなお方で、おそらくこれが丁度10枚目のリーダー作。日本で初めて紹介された1991年だったかにインタヴューをしたことがありますが、とっても好い方で、昨今の成功は、ホント、嬉しい限りです。で、この最新作、またまた非常に素晴らしい。相変わらず、メロディラインが秀逸です。ソプラノ・サックスでの旋律はまさに酔いしれてしまうほど。1stシングルは1曲目のタイトル曲だったと思いますが、とにかく解りやすい! スリルや個性を求める人には大して響かないかもしれませんが、安心感や洗練を求める人ならば買って損はありません。ライナーを書いているわけでもないので、中田のレコメンはまさに本音。心からお薦めいたします。

<5月22日(月)>
「今日の出来事」
●今日もノートで細々と、な1日。午前中はまたまたあマーク・アントワンのライナーを少し書いて、それからこの日記書きに移行。さらに、今週中にアドリブ誌のインタヴュー原稿を入れたいので、先日のデヴィッド・ベノワさんのテープ興しを始めました。たっぷり1時間、通訳さんの返し無しでやったので内容豊富。なかなか終わりません。でも、一度始めると楽しい作業だから好いのですが。

「今日のお休みBGM」Nick Colionne『Keepin' It Cool』(2006:Narada Jazz)
●黒人ギタリストの最新作にしてNarada Jazz移籍第一弾。現在、ここから<Always Thinking Of You>がラジオで大ヒット中です。基本的なサウンドは、ベンソン系のオクターヴ奏法びしばし、ながら、アドリブは最小限に押さえて、とにかくアンサンブルに徹する、という感じなので、曲&トラックが好ければ光るし、逆にアルバム全編佳曲揃い、など到底望めないので、チープに感じる曲ももちろんあります。ただ、3割は使えるかな、という打率ですのでまずは合格点。昨日選曲に入れた<High Flyin'>のライヴ・テイクが最後に入っているのも好材料。

<5月21日(日)>
「今日の出来事」
●デスク・トップ型パソコンが使えなくなって早4日目。今日も制約されてしまう中、午前中からFM Co-Co-Lo「Afterglow」の選曲を2本。久々に初期のメゾフォルテを選曲に加えたり、ちょっぴり恥ずかしい気もしますが例の<Stayin' Alive>のボサノヴァ・カヴァーを入れたり(笑)、そういや全然かけてないや、のエンヤさんにもご登場いただいたり、はたまた、最近、私の周りで注目を集めているギタリスト:ニック・コリオンの今ヒット中、ではなく、1つ前のアルバムからこれまたかなりラジオでやたらかかった曲を改めて入れたり、楽しみながらやりました。
●そして午後から、マーク・アントワンの『モダン・タイムス』のライナー書きを少々。英文バイオに目を通して、1000字くらい書いてみました。もちろん、ビデオアーツさんから出ます。ライナーで言えば、他社さんからももう1件お願いされたのがあって、それは自分の知らないアーティストだったので、とりあえず音を聞かせて下さい、とお願い。そのCD−Rと文字資料が今日届いたので早速全編聴いてみました。音的にはアダルト目なブリティッシュ・ポップで好かったのですが、ま、私である必要も無いだろうと早速、お断りのメールを入れてしまいました。昔からの知人ですのでご理解いただけるだろうと。ホント、最近は、書き物も結構お断りしちゃいます。あまり書きたいと思わなくて...。

「今日のお休みBGM」Soul Ballet『All The Pretty Lights』(2004:215)
●スムース・ジャズ局で<CREAM><She Rides>と立て続けに人気を博した英国のグループ。と言いましょうか、正確にはマルチ・アーティスト:リック・ケリーのソロ・プロジェクトで、これがおそらく6枚目にして今のところの最新作。以前は全くノーマークだったのですが、あまりに掛かりまくっているので昨年から集め出し、ようやく5枚まで揃いました。とは言え、まだまだ音の中身まで完全に把握してはいないのでちょいと聴いておこう、と。が、しかし、アンビエントな拡がりを持っているので結構直ぐに眠くなってしまったりして....でも、これの1つ前のほうが好かった気もします。ジャケット的には最悪でしたが(笑)。