<9月30日(土)>
「今日の出来事」
●昨日の讃岐うどん探検隊が若干消化不良に終わったので、気分を晴らすべく、しかも天気も絶好の散歩日和だったので、家から自転車で行ける距離にある目白の讃岐うどん店「かね半」へとチャリを飛ばしました----しかも地元の友人を急に呼び出して----のですが...うわ〜っ、これまたクローズしてました! お店の中はもぬけの殻。3年くらい前に一度行って、その時はそれなりの感触でした、安い割にはしっかりしているし、店の雰囲気もカフェっぽくてありだな、と。その後も一昨年だったかにDANCYUの讃岐うどん特集で結構大きく取り上げられていたので全然余裕でやっているだろうな、と安心したのが大間違い。そっか〜、やっぱり讃岐うどんのブームはもう3年くらい前のことで、もう都内では見向きもされない、というわけですね。いくらこの夏から「UDON」という映画が話題になっているとは言え、それだけでブームを再燃させるなんて完璧に無理ですね、確かに。むしろ、今、本格的な讃岐うどんが食べたい!と思う東京人は地元に行って行列して食べる、を選択しているのかもしれません。やっぱり、長閑な雰囲気まで食してこそ、なのでしょう、四国という土地で。かく言う私も早く2回目の讃岐訪問が実現しないか、心待ちにしているほどですから(やっぱり地方の食べ歩きは2〜3人で行く方が盛り上がります)。で、話し戻って、「かね半」がダメなら、その並びにあるつけ麺の行列店「丸長」で少し並ぶか、と思ったら11時半にもなっていないのに早くも20人くらいの列が。はい、一瞬でめげてしまいました。折角、友達を呼び出したのに....と、そこで思いついたのが、新大久保の取材拒否ラーメン店「めとき」。ここならば自転車で行けない距離ではないし、なにより1人でも多くの知り合いに食べて欲しい名店なので(でも、雑誌には載らないで欲しいです。狭い店なので急に混んじゃったら常連客が悲しみます)、連れて行ってしまいました。で、今日も、嗚呼、美味い! ため息出ちゃいます、この煮干しの利いた醤油スープ、と大満足の中田利樹。で、店を出ての友人の感想。「今まで食べた中で2番、いや、ひょっとしたら1番かも」。ありがとうございます。連れて行った甲斐がありました。ということで、「かね半」はクローズしていましたが結果的にはオールライト! 讃岐はまた来週以降に再チャレンジです。今度は南阿佐ヶ谷辺りを攻めましょうかね。いや、再び、「東京麺通団」に戻るのも好いかも....。
●そして家に帰ったらお腹いっぱい&自転車を頑張ってこぎすぎた(笑)ので眠気が襲って来て軽く昼寝。以後は夜までスムース・ジャズしたり、「Adult Oriented Radio」 の来週収録分の選曲&進行表作り(来週は2本半、計5時間分録らないといけないので今のうちから準備しておかないと...)をやったり、はたまた、TVでK−1をちらっと観たり、な1日でした。さ、明日からは原稿書き他、頑張ってやらないと!

「Today's Song File」(29) City Of The Second Chance / Jango from 『Dreamtown』(1999:Samson)
●9月4日のこのコラムで紹介したスティーリー・ダン・チックなLAのグループ、ジャンゴ。その1stがやっと家に届きました。オーダーしたのが8月26日ですから実に1ヶ月以上。ちなみにSellerはTrexonlineというところ。ここで頼んだ他の商品もほとんどひと月経たないと届かなかったので、かなり要注意、ですね。ま、それはともかく、先日の2ndは素晴らしかったですが、この1stもかなり使えます。このアルバムに収められた曲の中から、ラジオで流れていたのはスムース・ジャズ系のインスト2曲(1曲はクールなライト・グルーヴもの、もう1曲はロマンティックなバラードもの)でしたが、やはりこのコラムではヴォーカル・チューン行ってみたいです。なんたって、ヴォーカルがかなりフェイゲンを思わせるのですから(青いフェイゲン、という感じでしょうか。質感は圧倒的に若いです)。で、トラック2の歌ものが最初から<FM>のイントロと酷似したフレーズが出て来てニンマリ。しかも、歌詞に"Here at the Western World"というフレーズが出て来て、そこまでスティーリー・ダン好きなんか〜!と突っ込みを入れずにはいられませんでした(って、CDに突っ込むって、ただの独り言じゃないですか! 流石にそれはしてません、あくまでも心の中で、の話しです。当たり前ですが)。ただ、聴き込むうちに感じたのは、本家よりは、1980年代中盤から後半にかけて、イギリスやヨーロッパから数多く出現したスティーリー・ダンに憧れてます組の音に近いかな、という部分。流石にフェイゲン=ベッカーの重み、貫禄には近づけないな、と。でも、とにかく好感が持てるんです、彼らのアプローチ。6曲目のタイトル・チューン(歌もの)も間奏のギター・ソロ、リズム・アレンジを含めてやっぱりS・ダンを思い出さずには居られませんでしたし、曲作りが凄くしっかりしているので、聴いてて飽きないんです。ラストの歌もの<Golden Fool>なんかもメロディライン、ヴォーカル、そして摩天楼チックなホーン隊と、スティーリー・ダンを思わせる部分ばかりなのですが、しかしリズム・パターンがこれだけ何故かハウスだったりする。で、なんで最後にこのリズム・アレンジ? と不可解に思う人もいるかもしれませんが、中田的には凄く軽快に響いて、全然有り! 逆に非常に面白いです。完全にファンになっています。彼らの2枚のアルバムからヴォーカル・チューンのみを全曲セレクトし、そこに数曲インストを散りばめた編集盤が可能だったりしたらクール・サウンドで出したい、とまで思っちゃいました。まあ、流石に、大御所のスティーヴ・バリ先生とディールの交渉するほどの勇気はありませんが...(なんか、凄い弁護士さんとか出てきそうでちょっと退いちゃいます)。といった感じで、新企画も無事にひと月をクリア。まだまだ全然行けそうなので今後とも末長いお付き合いのほどを。

<9月29日(金)>
「今日の出来事」
●今日はまたバタバタな1日でした、いつものリラックス・モードながら。午前中はそんなこんなのデータ整理だったり日記書きだったりしますが、午後から、あ、そうだ、もう9月も末になるからいい加減オーダーをまとめておかないと到着しなくなるぞ、と、Amazon.comで中古CDをひたすら検索。結局、3時間くらい覗いて48枚の購入が完了しました。で、何故に今日急いだのかと言いますと、そろそろアメリカが恋しくてしょうがないので、来月の中旬〜下旬に訪れようかな、と。で、今回はナッシュヴィルに行って、ブルース(・ガイチ)とスティーキ屋で美味しいワインを飲もう!と相成った次第です。新しい極上店を見つけたそうなので。それから、スケジュールが合えば、ランディ・グッドラムさんとも会うようにメールのやり取りしています。それと、オマーティアン先生にも。楽しみです。で、それだったら、送料が倍以上、到着までの日数が異常に掛かるものも少なくないInternational Orderよりも、Amazon.comの買い物の送付先をブルースの家にして、それをそのままそっくり引き上げてくるのが一番リーズナブルだろうと思った私です。その旨、ブルースに相談するともちろん何の問題も無く、既に40枚以上のCD+本2冊が届いているとのこと(9月16日のオーダーから全ての発送先をブルースの家にしています。Amazon.co.jpは我が家に発送してもらってますが)。まあ、とにかく、最終的には100枚以上のCDがブルースの家に届くわけで、流石に呆れているかな、とも思いますが、問題は無いでしょう、アメリカ人の家は大きいですから。で、とにかく、中田がナッシュヴィルに居る間に全部届かないと拙いので、そろそろ最終オーダーにした方が好いかな、と。それで午後の大半をその中古買いに費やした、というわけです。
●夜は讃岐うどん探索隊(?)を結構。今日は、都営地下鉄新宿線の曙橋エリアに足を運びました。最初に行った「さぬきのうどんや」は、まるで香川の店のような、なんの洒落たムードも無い、そして、ビールはあれど特につまみは無く、どうしてもつまみたかったらカウンターの上の各種天ぷらをオーダーしなさい、的なお店でした。なので、長居することは不可能。カウンター10席くらいの小さな店ですし。で、味的にはまあまあでした。ただ、善くも悪くもうどんをオーダーしてから1分もせずに出て来たり、作り的にセルフのチェーン店に近い感じ、というのが一番印象的でした。太いうどんをお客さんのオーダーの都度茹でていたら時間がもったいない、なので、予め茹でてあるものを温めて提供、というスタイル、解らないでも無いですがね。実際、その分、値段はリーズナブルですし。ただ、それゆえ、茹で立てならではのコシの強さや新鮮さはありません、残念ながら(と言うか、中田が求める。角張ったしこしこ麺とは全然違いました)。かけのお出汁は本当に香川していて美味しかったし、冷やしぶっかけもなかなかでした。でも、リピーターにはならないでしょうね、この麺だったら..残念。そして、曙橋にはもう2軒、本で紹介されたお店があるのでそちらを探しに行くと、ナント、1軒がもう潰れているではないですか。移転ではなく閉店、ですね、お店の後ががらんとしていました。なので最後の砦とも言うべき「秋山」に行ったのですが、う〜ん、これは全然今イチでした。焼酎を飲んで少しつまんで締めのうどんに釜玉をオーダーしたのですが、醤油が辛過ぎてうどんの味も玉子の味も全くかき消されてしまってます。これは勿体ないです。それと知人はざるうどんをオーダーしたので、これも一口頂戴しましたが特に秀でたものは無く、中の上くらいの感じでした。そばつゆは至って普通でしたし。ということで、残念ながら曙橋地区はハズレでした。まあ、でも、讃岐うどん探検隊、こんなことではめげません。まだまだ行くべき店、開拓すべきエリアはたくさんありますから。
●久々にジェイ・グレイドンさからメールが来ました。用件はAlex Gregoryという7弦ギターの知り合いがディールを探しているのだけれどトシは興味あるか?というものでした。その人のことは全然知らないのでとりあえず音を送って下さい、と返信しましたが、特に期待はしていません。それより当のジェイさんですが、ランディ・グッドラムさんと進めているアルバム(ソロ名義かコラボ名義か今のところ不明です)がかなり盛り上がっている、とのこと。とりあえず、デモ集80年代編よりは先にこちらが完成しそうです、私の推測からするに。結構期待してたりする私ですが、来月下旬、その実態が掴めたら嬉しいです。

「Today's Song File」(28) Reptile / Eric Clapton from 『Reptile』(2001:Reprise)
●久々の大懺悔dayです。クラプトン先生を甘く見ていました。心からお詫び申し上げます----この日もいつものようにインターネット・ラジオを流しながらデータ整理や日記書きに没頭していると、定番のスムース・ジャズ・ソングスに混ざってこの曲が流れてきたのです。あ、アコースティックで軽めな良い感じじゃない、誰だろ? これも買いだな..。と思ってHPのプレイリストと照らし合わせてみると、ナント、エリック・クラプトンではないですか。吃驚です! 曲自体はボッサ・チックのインストで、確かに本物のジャズ・プレイヤーとは違うテイストでした。が、しかし、ECさんとは....。家にあります、このCD。ワーナーさんから頂戴したサンプル盤が。まあもちろん、サンプルを頂戴していてもアルバムの中の隠れた1曲だとなかなか気が付かないものですが、しかし、この曲はアルバムのタイトル・チューンでしかも1曲目。過去に絶対に耳にしているし、触りだけでも試聴しているはずなのに、全然覚えていないとはただただお恥ずかしい限り。このアルバムですと、スティーヴィーの<I Ain't Gonna Stand For It>とJTの<Don't Let Me Be Lonely Tonight>、この2つのカヴァーにしか気が行っていなかったので全くノーマークだったんですね、きっと。しっかし、こういったものもちゃんとオン・エアーしている本場のミュージック・ステーションって本当に凄いなって思います。そのうちこのコラムで紹介出来ればと思いますが、他にもアイザック・ヘイズのアルバムに100%スムース・ジャズ!っていうインストがあって、そういうのがまたしっかりオン・エアーされるんですから感心しちゃいます。またまた今日も日々是学習! 毎日が薔薇色です(って、ちょっと大袈裟か..)。ちなみに、このクラプトンさんのトラックは、ギターが全て本人で、ドラムスはスティーヴ・ガッド、ベースはピノ・パラディーノ、キーボードはポール・キャラック、そしてパーカッションがポリーニョ・ダ・コスタ、他の面子になっています。ガッドさんの軽やかなグルーヴ、絶品です。これも放送で使うことになるでしょう、って、中田はこのラジオで仕入れたネタをそのまま横流し(?)していることになりますね(笑)。ま、でも、大事なのはどうやってかけるか、その前後をどういう並びで選曲するか、だと思いますので(特に「Afterglow」では。「Adult Oriented Radio」 は、トークと言う別の武器があるので、“曲の並び”というものの意味合いがまたちょっと変わってきます)。エニウェイ、今後もどんどん収集元のネタばらししていきますので、皆さんも参考に出来るネタがございましたら、どんどん取り入れて下さいませ。

<9月28日(木)>
「今日の出来事」
●1日早く月末の各種振込他、事務的なことを済ませその後、いつものスムース・ライフに没頭。併せて、毎日最低1日分は日記を更新。頑張っています。そして夜はコットン・クラブでピーセズ・オブ・ア・ドリームのライヴを観ました。ジェイムス・ロイド抜きのピーセズはピーセズでは無い!と思う気持ちも多々在りましたが、日本では二度とお目に掛かれないのでは?と思い、今日の1stに足を運んだ次第。勇気を出して(笑)。で、今回は「Tribute to Grover Washington,Jr.」というサブ・タイも付いていて、彼らの育ての親であるグローヴァーの曲も数曲演ってくれました。<Just The Two Of Us>ではなく<Winelight>をプレイしたのは嬉しかったです。で、ラストが<Mister Magic>というのも、お約束的で好かったかな、と。オリジナル曲も満遍なくこなしていてバンドとしてのクォリティは存分に発揮していました。途中、最新作からクリストファー・クロスの<Sailing>のカヴァーも披露したり、あと、女性のヴォーカリストが少ない曲でしたが、素晴らしい歌声を披露してくれて、全然マニアではない一般のお客さんもそこそこ満足出来たのではないでしょうか? スムース・ジャズのメロディ感とジャズ/フュージョンの緊迫したライヴ管、その2つが程よくブレンドした感じで、ある意味、スムース・ジャズのカテゴリーに入っているアーティストの典型的なパフォーマンス、という印象を受けました。派手さは無いけれど観て損は無い、そんなひとときだった気がします。

「Today's Song File」(27) One Moment With You / Blake Aaron from 『With Every Touch』(2002:Innervision)
●今日はインターネット・ラジオで仕入れたネタからご紹介。そして、Amazon.comで購入したCDが届いて、どれどれと聴いてみたら〜!という流れです、毎度の如く。で、今回吃驚したのはジャケット写真(&アーティスト写真)と実際の音のギャップ、というヤツです。実を言うとこれは実際にラジオで音を聴いて気に入った、のではなく、時間があればチェックしているそのステーションのプレイリストで、2〜3度、この人のこのアルバムから選曲されていたので、どれどれどんな人なのだろうと気になりAmazonを覗いてみた、というわけです。で、そのジャケ写。完璧にロック兄ちゃんです。それも、ハード・ロック系の長髪。バックの絵柄も完璧メロディック・ロック系。なので、スムース・ジャズのステーションでもかかるけれどアルバム全体のサウンドは、結構ポップ・ロックなんだろうな、と勝手に想像したのですが〜。1曲目(この日のこの曲です)から実に繊細なスムース・ジャズで、まさに不意を突かれた感じ。この哀愁チックなペットは...? ああ、トニー・ガレロか、なるほど。で、このリリカルなピアノは? ああ、まさにデヴィッド・ベノワさん、その人ですね。納得! 他のトラックでもエリック・マリエンサルが(都合4曲)フィーチャーされていたり、1曲あるヴォーカルものがまたAORファン、喜びそうな内容で、またまたニッコリ。結局、中田の選曲候補リストにはアルバム中、実に6曲が載ってしまいました。これって異例かも、新顔さんとしましては(<Overjoyed>のカヴァーも演っています)。あ、言い遅れましたが、ブレイク・アーロンさんはギタリストです。なんとなくニルスを思い浮かべたりもしましたが、ギターの音はストラト系ではなくちゃんとフルアコ系です。でも、その割に“どジャズ”ではなくポップな息吹も感じさせるのは、やはりそのルックスのままロックがルーツだから、かもしれません。活動のベースはカリフォルニアの模様。All Musicで検索しても特に誰々のレコーディングに参加して、というのは解りませんでした。そして、CD BabyでBlake Aaronと打つと同姓同名の別人が出てしまうのでご注意下さい。HPはwww.blakeaaron.com。この後にもう1枚アルバム出ています。こちらも入手しないと...。ホント、毎日が楽しいです、いろいろな出会いがあって。こんなフレッシュな気分、いったい、いつ以来でしょう? 当分、この生活、やめられません(ということは、クール・サウンドから次なるリリースが在るのはいったいいつのことやら...平謝)

<9月27日(水)>
「今日の出来事」
●午前中のうちに山野楽器さんのフリーペーパー「Jam Spot」の原稿書き。10月中旬に配布のものなのでリリースは10月20日以降が好いかな、という感じです。で、いくつか候補も在ったりしましたが、AOR/スムース・ジャズ的には1本しか強力ものがなかったので他に何か無いだろかと探したところ、ありました、ありました、再発もので。それを週末のうちに見つけ月曜日のうちにレコード会社の担当さんにTEL。そして1日で音が届き、朝からCD-Rの状態で満喫。嗚呼、やっぱり好きです、トム・ケリーさん! ということで、彼が全編のリード・ヴォーカルを務めるセレスティアムのアルバムが世界初CD化でソニーさんから出る(10月18日だったと思います)のを加えて、はい完璧です、という感じですね。もう1本は、ちょっとリリースが先になりますがジョージ・ベンソン&アル・ジャロウの共演盤『ギヴィン・イット・アップ』(11/8ユニバーサル)。<モーニン>は若干、軽め明るめ楽しめでしたが、アルバム全編としては結構アートしていてやっぱり大事かな、と。その後は普段の生活に戻った私です。ちなみに、今日はアヴェレージ・ホワイト・バンドの唯一の東京公演日(渋谷 Duo)で、本来は行くべきなのでしょうが、西武ライオンズの優勝がかかった試合がテレビ埼玉で中継、そして、一方の日ハム vs ソフトバンクもBSで中継、ということで、家でのTV鑑賞を優先してしまいました。頑張れライオンズ! と。が、しかし、日ハムが勝ってジ・エンド! やっぱり、昨日の松坂で取れなかったのが痛かったですね。なので、ハッキリ言って今日は最初から全然諦めていました。でも、やっぱり、残念です。ま、プレーオフも王監督のために頑張れソフト、あるいは、最後に錦を飾れ新庄!の日ハム、どちっらかに勝って頂いた方が良い気もしてきました。松坂の日本最後の登板、など考慮せずに。でも、パ・リーグが最後まで盛り上がったのが最高に嬉しかったです。普段だとこの時期は完璧なる消化試合でスタンドはまさに閑古鳥の嵐、また嵐ですからね。

「Today's Song File」(26) Sanctuary / Celestium from 『Sanctuary』(1984:Epic)
●というわけで、セレスティアム、です。1984年、LPの時代は日本盤も出ず、本当にマニアのための1枚でした。主人公であるゲイリー・アッシャーはビーチ・ボーイズ周辺の方で、ソフト・ロック・ファンからは注目を集めているようですが(実際、今回もソフト・ロック紙ジャケ・リイシューの1枚として登場します)、でも、それも再評価組、リアルタイム知らない世代の方が多いのではないでしょうか? なので、本当に一部のビーチ・ボーイズ・ファンと、そして、トム・ケリーの名前に釣られて買ったマニアックなAORファン、この両者が当時の数少ない購買層だったと、勝手に推測しています。で、今でも忘れませんが、1980年代終盤、エピックの洋楽担当さんに「i-tenとかcelestiumとか(国内盤)CD出して下さいよ」と軽い気持ちで言ったら「そんなの、誰が買うんだよ!?」とあっさりブロックされちゃいました。ま、つまり、当時、実績も見込みもゼロだった、というわけです。でも、今日選ばせて頂いたこの曲--アルバムのトップを飾るタイトル・チューンにして最もキーとなる曲--は、麗美だ、ローラ・ブラニガンだ、がカヴァーするほどクォリティの高い曲だったわけで、やっぱり邪険に扱わないで欲しかったな、という気は今でもします、いくらAORが下降線に入ってしまった時代だったとは言え。で、この曲。ホント、名曲です。哀愁チック、あるいは、日本人好みの旋律で、メロディック・ロック系のヴォーカリストが歌ってもハマる感じがします。でも、それをいわゆるヘヴィ・メタ系ではなくトム・ケリーさんの透き通った高音で演出しているところが好いのです。特に大サビ、感動的です。そうだ、早速、トムさんにメールしてみましょう。それとも、もう既に知っていたりして。

<9月26日(火)>
「今日の出来事」
●今日は例によって「Adult Oriented Radio」 の検聴、Qシート書き、発送etc.。そして、午後は先週に続いて小錦さんの事務所でハワイ関係のミーティング。結局、毎週、顔を出さないと不味そうです...。全くノー・プロブレムですが。ま、プロジェクトの詳細はそのうち、ということで。その後は雲隠れの私です(笑)。

「Today's Song File」(25) I Am Ready / Greger Hillman from 『I Am Ready』(2006:Hillman)
●数日前にメールのやり取りをしたスウェーデンのサックス奏者、グレガー・ヒルマンさんからCDが届き、早速プレイ。ラジオでかかりまくっているタイトル曲(今日の1曲、です)はイントロがマイケル・リントンかスティーヴ・コールで、メロディが始まるとサックスのトーンはウォーレン・ヒル、という感じでしたが、アルバムを通してポップとジャズの程よいブレンドが楽しめます。2曲目等は哀愁チックに始まりますが、サビがデヴィッド・フォスターの輪唱系バラード(ヴォイス・ザット・ケアだったりラヴ・ライツ・ザ・ワールドだったり、ということです)を思わせる感じでついついニンマリ。ジャケット写真のルックスから察するにこの人かなり若そうですが、十分にうま味を感じさせる旋律を連発してくれます。やはり北欧のアーティストはアメリカの若者よりもメロディに対する感性が秀でているのでしょう。ジェイソン・シェフだ、ピーター・ウォルフだ、誰だと仕事をしたことがある、という話しは前にしましたが、残念ながらレコーディングにはそういったLA系のミュージシャンは参加していません。しかし、全曲自作曲で頑張っているので、これで将来、LAのスムース・ジャズ系と交わることにでもなったらかなり面白い作品を提供してくれそう。今から楽しみです。CDはcdbaby.comで発売中。サイトはwww.hillmanrecords.comです。

<9月25日(月)>
「今日の出来事」
●午前中からせっせこ「Adult Oriented Radio」 の選曲をして2時から5時まで収録。今週の土曜日、30日放送分の前半1時間と、そして、10月7日放送の前半1時間分です。30日放送分ではひと月に渡ってお送りして来たジェイ・グレイドン特集の最終回。今日のテーマはズバリ、中田利樹が独断と偏見で選ぶ「ジェイ・グレイドン・ワークス:ベスト5」。既に今回の特集でオン・エアーしている曲、すなわち、マーク・ジョーダンだ、スティーヴ・キプナーだ、アラン・ソレンティだ、は当然出て来なくて---と言うか、ギター・ソロが素晴らしくても楽曲&トラックそのものは必ずしもジェイさんのベスト・ワークスとは思えないものもいろいろとありますからね、特にキプナーのように---今回は気が付いたら1〜4位はいわゆるジェイさんのギター・ソロ無し、でも、作曲とプロデュースに関わっている、という曲に落ち着きました。多分、これが中田の正直なベスト4です。で、第5位はご愛嬌ということで。替わって10月はデヴィッド・パックさんを特集します。まずはアンブロージアやソロ作からの代表曲をご紹介。こちらも2週目、3週目と回が進むにつれ、深くマニアックに入り込んで行きます。お楽しみに。

「Today's Song File」(24) Sweet Tomorrow / Leon from 『My Soul Speaks』(2006:Nealsight)
●ニュー・ジャージをベースにしていると思われる黒人ギタリストです。9月15日に出たばかりの1stアルバム『My Soul Speaks』から行ってみたいと思います。バック・カヴァーにいきなり「道」と漢字で記されていて、最初はオッと思わされましたが、アルバムを聴いて行くと確かにどことなく日本的、いや、日本人的な哀愁味が伝わって来てなんとなくセンチになってしまう私です。アドリブの山崎氏は「ヨーロッパの暗く淀んだ感じの曲が好きなんだよね」と自身の嗜好を語っていますが、それで言えば、中田は圧倒的に西海岸の爽やかな感じが好きで、あとは、夜の都会派系サウンド、この2つに集約されますね。なので、泣きのメロディ、哀愁系は決して得意ではないです、50曲に1曲好きなものがあるかないか、という程度で。が、しかし、このレオンのメロディには何故か妙に共感を覚えてしまいます。フルアコからつま弾かれる大人のトーン。非常に落ち着きます。和めます。バックのトラックも決して主張は強くないですが、ワン・パターンにならないようにしっかりと無駄無く計算されている感じでこちらも好感が持てますし、本人が歌う2曲のヴォーカルものも歌唱力を2割減にしたカール・アンダーソンといった印象でこれまた妙に伝わります。ご本人曰く、彼のメロディには常にストーリーがあり、ハートで聴いてもらえればそれが確実に伝わるだろう、とのこと。選出した曲はインターネット・ラジオで何回もかかっているアルバムのオープニング・チューンで、彼の世界を端的に表現してるであろう1曲です。http://cdbaby.com/cd/leontunesにて試聴が出来ます。そして、レオンのHPはwww.nealsight.com。併せてご訪問下さいませ。

<9月24日(日)>
「今日の出来事」
●今日は1日マイ・ペースに過ごしまして、この日記を書ける限り書いたり頑張ってます。ちなみに、下の「Today's Song File」を始めてから1日分仕上げるのにかなりの時間が掛かるようになってしまいました。下手したら1時間とか。なんか、レヴュー書いているのと同じような感じになってますからね。でも、出来る限り続けますので宜しくお願い致します。

「Today's Song File」(23) Brother / Annekei from 『Annekei』(2006:Zain)
●まずは、Zainからのリリース、というのがポイントです。ビーイング系ですよね。サンプル盤が届いたので何気に帯を見てみるとディメンションのお三方が参加しているではないですか!(あと、私と小中学校が一緒だった元デ・ラルスの佐々木史郎(tp)の名前も載っていました。ちなみに、小学校は神保彰さんも一緒です。神保さんの方が少し先輩ですが。あと、高校の同級生は大川興業の総裁:大川豊。私服自由の都立高でしたが、軟式野球部に所属していた彼は1年中、学ラン系でした)
と、話しが逸れましたが、Annekei(アンナケイ)。デンマーク生まれの今年25歳。このところはずっとNYに住んでいてあの有名なアポロ・シアターのアマチュア・ナイトでもファイナリストに残ったという実力派です。なんて書くと、R&B系?と思われがちですが、いえいえ、ジャジーで都会的なシンガー&ソングライターでした。今時のメッセージする女性SSW系とは若干違って、ストーリーテラー系と言うよりはもっとジャジーでサウンド指向系。なので中田はすんなり入って行けました。なにしろ、CDの帯の一番上に書かれたジャンルを表す表示が<JAZZ/FUSION>となっているくらいですから。フェンダーのローズが気持ち好く響いてきますし。ディメンションの3人が勢揃いした曲は1曲だけながら、ギターの増崎氏は全13曲中8曲に参加。またキーボードの小野塚氏も2曲でプレイ。サックスの勝田氏もアルトとソプラノをそれぞれ1曲ずつ吹いています。これが全て日本でレコーディングされているとはちょいと驚き。やっぱりヴォーカリストの声、発音、存在感が本物の洋楽だとこう仕上がるんだな〜を痛感しました。しかも、アンナケイさん、とてもキュートです。いかにも北欧的な顔立ちで。表1よりもブックレットの中写真のほうが“マブイ”ですねぇ。中田は断然こっち派です(笑)。10月7日(土)放送の「Adult Oriented Radio」では「最近気になった1枚」のコーナーでこの曲とアルバムのオープニング・チューン<Taxi Driver>を紹介します。聴ける環境にある方、ぜひともチェックして下さいませ。あ、STARdigioでも1時間番組として聴けますので(同じく土曜日の夕方放送です)、そちらも宜しくお願い致します。

<9月23日(土)>
「今日の出来事」
●お彼岸のお中日ですので家族4人でお墓参り。午前中から“代車”に乗って東京の正反対、江戸川区まで行きました。97歳のおばあちゃんも元気に同乗! 39年前に亡くなった旦那様(つまり私の祖父ですね)に今年も手を合わせていました。ちなみに、その今は亡き祖父ですが、江東区深川で漆塗り職人をしていました。そして他界した当日も朝、普通に家を出て、職場で突然倒れてそのまま天に召されたという、まさに職人そのものの一生を送りました。残されたおばあちゃんにとってはこんな辛いことはなかったでしょうが..。そして夜は福冨英明さんのワン・マン・ライヴを観に渋谷の「Wasted Time」へ。立ち見が20人くらい出る大盛況で、中田的にも非常に嬉しかったです。実は以前は毎月のように足を運んでいたのですが(普段は2組ほど対バンあり)、久しぶりに行ったら若いファンが一気に増え、実に嬉しい感じ。しかも今時の若い女の子が「生、チョ〜ヤバくない!?」と言っていたのが耳に入り、さらに頬を緩ます私。このまま、ガツンと行っちゃって下さいませ、福冨さん!
P.S. ライヴの後に数人で行った“讃岐うどんで呑める店”が、チョ〜ヤバかったです!(笑)。本場香川の大行列店「宮武」の名前が看板横に出ているではないですか! 「宮武讃岐製麺所 じゃぶかま」と。讃岐うどん他、いろいろな食にうるさい勝谷誠彦氏がプロデュース、なんていうのは食べ終えてから解ったことなので、そういった情報に左右されたりでは無く、先入観ゼロでトライして心から納得した次第です。本当に何を食べても美味しいし安い! うどん棒¥150は絶対に頼みましょう(笑)。あと、アクロバットなだし巻き玉子も讃岐うどんの淡いお出汁が好きな方は必食です。今後は結構入り浸る可能性大です(とは言え、最近は呑むとしたら恵比寿のほうが全然多いですが)。「宮武讃岐製麺所 じゃぶかま」の場所は、宇田川町の交番から東急ハンズに向かい、ハンズを過ぎた直ぐの道を左。いわゆる、以前、タワー・レコードが入っていた建物の手前の道を左折。20〜30m歩いた左側です。ちなみにお店の名前は、麺を大きな釜でじゃぶじゃぶ茹でる、から来ているそうです。

「Today's Song File」(22) Where Is The Love / Peter Horvath feat. Tony Lindsay & Sandy Griffith from 『Foreign Matter』(1995:Lake Street)
●今日はこの曲です。と言っても、ロバータ&ダニーで有名なあれとは同名異曲です。このタイトルで男女ヴォーカリストをゲストに迎えていたら誰もがそれを思い浮かべるでしょうが。主人公のピーター・ホーヴァスさんはサン・フランシスコのキーボーディストで、少し前にこのコーナーでご紹介したヴィクター・フィールズのアルバムに参加していたり、また、レイ・オビエドやマリオン・メドウズ、ブラクストン・ブラザーズのアルバムでもクレジットを見つけることが出来ます。ソロ作はこれ1枚のような気がしますが、この中の<Taken Hearts>という曲がインターネット・ラジオで流れていて「お、まるで、ジェイニー・クルーワーの曲をインストにしたような感じだな」と、そのまろやかさに惹かれ即買いした私です。で、CDが届いてクレジットを見てみるとデヴィッド・ガリバルディやスティーヴ・スミス、ジョン・ペーニャ、レイ・オビエド、ヴァーノン・ブラックといった硬派系ミュージシャンもいろいろと参加していて、男っぽいフュージョンの曲も結構あることが発覚しました。で、この<Where Is The Love>。聴く前は当然例の曲のカヴァーだと思ったのですが、ブックレットを見てオリジナルと解り、しかも、ナラダ一派のトニー・リンゼイが歌っているのなら期待出来そうとポイント・アップ。そして、登場した曲は明るいミディアム・スロウで直ぐに気に入っちゃいました。出だしからメロディが好く、盛り上げ方も変に仰々しくなくて好感の持てるもの。これはまさにオン・エアー向きですね。ラジオでかけます! 
P.S. ピーターさんのルックスは、デヴィッド・カッパーフィールドとジョン・オバニオンとルー大柴を足して3で割ったような感じです。濃い、ってことかな、と。

<9月22日(金)>
「今日の出来事」
●今日は久々のマイ・ペースな1日。なので、と言うか、丁度母親がまたまた俳句の会合で出掛けたので夕食を担当させてもらいました(まだまだ家族に“食べて戴く”という立場です)。午前中から買い出しに行き(私の地元にはチェーン店のスーパーが3軒ありますが、中田は「つるかめランド」派です。母親は「ライフ」に行くことが多いようですが)、午後一で大根の煮物を開始。3時くらいに糸こんにゃくを加えて再び煮込み、夕飯前にお麩を加えて最後の煮込み。で、出来上がり。大根が今ひとつ軟らかくならなかったのが気になりますが、まあ、善しとしましょう。そして今夜のメインは初めて挑戦する揚げ物=天ぷら。今までは恐かったので(苦笑)チャレンジしませんでしたが、今日は果敢に挑みました。で、仕上がりはともかく思ったよりもだいぶ簡単でした、過程そのものは。ガス・コンロにも天ぷら専用の火加減調整ボタン(?)が付いていますしね。ただ、簡単なだけに非常に難しいのが小麦粉と水の配分。そして揚げ方、揚げ時間。これは一生掛かっても完成の域に達しないことを直ぐに体感しちゃいました。具は海老やニンジン、サツマイモといった定番は敢えて外し、半熟ゆで卵、餅、ホタテ、ジャガイモ(短冊切り)、ちくわ、豆腐の6種類。いんげんも買ったのに忘れてしまったり、父親からのリクエストでリンゴ(!)も用意されたのですが、結局、それはパスしちゃいました(ゴメンナサイ)。で、味は結構、好評でしたが、衣の付け具合はまさに素人丸出し。多過ぎたり少なかったり、今後の課題です。でも、楽しかったのでまたやりたいです。それと、天ぷらや通常の揚げ物に限らず、肉や野菜をいったん軽く揚げた後、別の鍋で調理をするといった料理もたくさんあるので、これを機会に揚げ系をどんどん取り入れて行きたいです。って、これは本当にAORのHPなのだろうか...
●と、それを若干反省しつつ、ここで最近のメールでのアクセス&コミュニケーションをいくつかご紹介。まずは、ランディ・グッドラムさん。覚えていますでしょうか...?とメールを打ったところ、1日置いて返事が。「おいおい冗談だろ。トシのことを忘れるわけないじゃいか。あの4ページに及ぶ、僕のソングライティング・ディスコグラフィー、あれは今でも強烈に覚えているよ」と。逆に思わず赤面です。そんな時期もあったな、私も若かったな、と(苦笑)。ランディさんは家のあるナッシュヴィルとLAを行ったり来たりで精力的に新曲作りに取り掛かっているそうです。お会いしたいですね〜、久しぶりに。続いてブルース・ガイチさん。世界一レスの早い人です、おそらく。『10月4日にLAでセッションがあるんだ。Todd Hughesというクリスチャン・アーティストだよ。それから息子の引っ越しの手伝いをして、13日と14日はデンヴァーでピーター・セテラのショーのバック。多分、オーケストラと一緒だと思うよ。そしてピーターのショーは20日と21日がアトランティック・シティで、それから11月の3日と4日がLAなんだ...」でした。続いて、北欧スウェーデンのサックス奏者、Greger Hillmanさんと初のメールやりとり。「僕の音楽に興味を持ってくれてありがとう。早速、CDを送るよ。聴いて感想を教えて欲しいな」等々。CD Babyで彼のCDを見ていたらジェイソン・シェフやピーター・ウォルフ、ジミー・ハスリップなんかと仕事をしたことがある、と書いてあったので興味を持ちメールしてみたら直ぐにレスがあった、というわけです。インターネット・ラジオでは2〜3ヶ月前に出た彼のデビュー作『I Am Ready』からタイトル・トラックがヘヴィー・ローテーション中。その曲の印象はマイケル・リントンというか、ウォーレン・ヒルのようなポップ・ジャズでしたが、さて、アルバム全編となるとどんなサウンドなのか、楽しみです(CD Babyでも試聴は出来ますがCDが届くまで待ってます)。

「Today's Song File」(21) Pot Luck / Louie Shelton from 『Guitar』(1995:Slam)
●玄人好みのギタリスト、ルイ・シェルトンの95年作品から。このCD、存在自体はずっと前から知っていましたが、中古店で出会うことが無く、今までは我が家に寝泊まりすることがありませんでした。ただ、少し前にAmazon.comで、「あ、そうだ、そう言えば、ルイ・シェルトンのアルバム無いかな?」と、ふと思い覗いてみると全然安価であったので即クリック。それが昨日だかに我が家に到着し、時差ボケも解消されたであろう本日(なんのこっちゃ〜?)、我が家のCDトレイに乗った次第です。好く鳴っています。で、ここに収められた<Georgy Porgy>のカヴァーが一時期、「Adult Oriented Radio」 の中のワン・コーナーのジングルに使われていた(作ったのはFM Co-Co-Loのプロデューサー)のでまずはそこから聴くと〜、おお、そうそう、これこれ! と2年くらい前の日々が甦って来ました。で、そのヴァージョンはフルで聴いても実に骨太くて格好良くて、それをここで挙げても好かったのですが〜。アルバムには他にもスティーヴ・ミラーの<Fly Like An Eagle>のインスト・カヴァーも入っていて、これも好かったです。しかし、他の曲も聴いてみると、これが結構佳曲揃い。なんか今まで、シールズ&クロフツのプロデューサーで、『シルク・ディグリーズ』のギタリストという、比較的薄めの印象しかなかったのですが、このアルバムで株がぐっと上がりました。他にもCD2枚、アナログ1枚持っているので、大半のリーダー作はカヴァーしている気がしますが、これが最高傑作ではないでしょうかね、中田の嗜好的には。フュージョンの緊張感も多分にありますし。で、そんな中、ギターを持って軽く合わせながら他の曲も聴いていた時、出会うべくして出会ってしまったのがこの曲です。多分、ギターを手にしていなかったらこの曲の魅力は死ぬまで解らなかったと思います。と言うか、この曲の“魅力”と言っても、中田が勝手に好い!と思っているだけで、他のリスナーさんが聴いても多分、何とも思わないでしょうし、当のルイ・シェルトン本人ですら別にそこを聴いて欲しい、とは思わない気がします。で、どこが響いたかと言いますと --- 以下、マニアックでスミマセン&ギター弾かない人 or 音楽理論に精通していない人にはチンプンカンプンかと思いますがお許しを --- 曲調は、そうですね、シャッフル系ファンクで、イントロのきざみ系はDm7とE♭9(-5)という2つのコードの繰り返し。で、フルアコ系のトーンによるルイのメロディが出てくるのですが、これがDmのスケールではなくFmのスケールで展開するんです、バックのコードは相変わらずDm7とE♭9(-5)との繰り返しのままなのに。この何とも言えないスリル。一歩間違うとミス・トーンになってしまいそうなのに決してならない、しっかり調和している、ここに中田は感激してしまった次第です。もちろん、理論的には、Dm=Fと考えらますし、ロックでもブルースでもルートと5度の音だけを重視し、3度の音は臨機応変で変化する、すなわちFもFmも場合によっては一緒、なんて考え方も出来ますが、う〜〜ん、痺れました。 --- 以上、スティーリー・ダンの曲の中では絶対的に<Glamour Profession>が一番好きなリスナーの“独り言演説”でした。

<9月21日(木)>
「今日の出来事」
●今日はCOOL USENの選曲を2本。1本はアーティスト特集でロビー・デュプリーの2時間をセレクト。そしてもう1本は、「AOR系アーティストはR&Bがお好き」というテーマでR&Bの名曲、ヒットをカヴァーしたAOR系アーティストの曲を2時間分、集めてみました。あくまでも“AOR系”ですので、ホール&オーツの<After The Dance>あり、モーリス・ホワイトの<Stand By Me>あり、シンプリー・レッドの<If You Don't Know Me By Now>あり、そんな内容です。そしてそれを午後4時の宅急便リミットに間に合わせて今日はお役御免。その後はラジオを聴いたり、データを整理したり、“いつもの生活”に戻る私でした。
●で、話し替わってーーこれは本当に自慢話しではなく、ある意味、呆れてしまう話しなのですがーー6月25日から始めたAmazon.comでのCD購入枚数が、本日、遂に400枚を超えてしまいました! もちろん、95%以上がスムース・ジャズです。そして、Amazon.co.jpも3月末から始めて現在140枚ちょっと。さらにCD Babyも4回の購入で120枚超えていました。バカですね、私。でも逆に言うと、今まではアメリカに行っていろいろな中古CDショップを漁っていたのが今年は全てネットで済ませている。なので、アメリカに全然行っていないわけです。ただ、まあ、流石に、そろそろカリフォルニアの空気吸わないとダメかもしれません。来月辺り、行ってしまいましょうかね、ろそろそ。


「Today's Song File」(20) Let's Do It Again / Wayman Tisdale from 『Way Up!』(2006:Rendezvous)
●今日は、本日9月21日にビデオアーツから日本盤が発売されたウェイマン・ティズデイルの最新作からこの曲を選んでみました。ウェイマンは元NBAのスター・プレイヤー。私はNBA、全然詳しくはないのですが、私でも聞いたことのあるフェニックス・サンズでのプレイが有名だということです。そして、その現役中からアーティストとしてMo-Jazzでデビューを飾り、NBA引退後は当然のごとくベーシストに専念。昔はプレジション・ベースのようだった体型も今ではウッド・ベースのように横も厚みもでっかくなって...って、そういうことが言いたいのではないですね、失礼しました。で、今回のアルバムはビルボード誌のContemporary Jazz Albumチャートで初登場No.1!を記録。前々作もNo.1を記録していますが、改めてその人気の高さをアピールした、という感じです。ラジオでの1stシングルとして大ヒットしたのはクール&ザ・ギャングのヒット・チューン、<Get Down On It>のカヴァーですが、そういったイケイケ系のリード・ベースだけではなく、メロウな曲も多数演じているのが彼の魅力。アルバムにはジョージ・デュークだ、ジェフ・ローバーだ、ボブ・ジェイムスだ、カーク・ウェイラムだ、デイヴ・コズだ、ジョナサン・バトラーだ、と、例によって凄いメンバーがバックに参加。エリック・ベネイがリード・ヴォーカルを取っている曲も在ります。で、本日のファイル・チューンですが、<Get Down On It>まで行っちゃうとちょっと下世話な感じがしないでもないかな、と思う私ですが、同じアップでもこの曲なんかはウェイマンのキャラクターを前面に出しつつ、しかし、アダルティな魅力も感じさせる実に“らしい”1曲だと思うので、これで行かせて戴きます! コ・プロデュース&コ・コンポーズは少し前にこのコーナーで取り上げたダーレン・ラーン。やっぱ、彼、これから絶対伸びます! ぜひともご注目を〜!