<10月10日(火)>
「今日の出来事」
●今日はずっとインターネット&メールと格闘。と言いますのも、今回、L.A.で会いたい人たちとのアポをそろそろまとめなくてはと一気にメールしたり、はたまたたまにはネットで宿泊先を決めておくのも悪くないな、と、いろいろ検索。それと、ダメ元で出したグレッグ・アダムスさんへのメール・インタヴュー・リクエストがすんなり本人からOKだよレスポンスがあったので、改めてアルバムを聴き直して質問を考えたり、ってな1日でした。途中、今月2度目の歯医者さんに行ったり。夜はスムース・ジャズ好きの知人とメシ会。いろいろと持って行っては「これも良いでっせ〜! どうですか、ご一緒に?」とひたすら行商君。結局、その人に前から頼まれていたSteve Briodyの1stからRon Brown、Vince Madison、Greg Vail...いろいろと引き取って頂きました。そして、深くなってから恵比寿のソウル・バーに行きそこでさらに1名合流。結局タクシー帰りとなってしまいました。ま、たまには好いですが。

「Today's Song File」(39) Hurry Hurry / Pete Belasco from『Deeper』(2004:Compendia)
●ピート・ベラスコにはやられました。いや、正確には、この1こだか2こだか前のアルバムを完全に甘く見ていたので、まさかこう来るとは思わなかった、それだけに衝撃デカかったです。以前から持っていたアルバムは1997年産。Verve Forecastから出ていたのでちょっぴり気になり中古で買った、そんな流れだったと記憶しています。しかし、ジャミロクワイじゃあないですけれど、ロンドンの今時のお兄ちゃんみたいな格好で、実は音を聴く前から半信半疑状態。で、実際CD聴いてもピンと来なかったわけですが、今回取り上げた2004年産は全然違って実にクールで雰囲気もバッチリ。音の感じはUKっぽいですかね、かなり。で、やはりインターネット・ラジオで聴いたのが最初で直ぐに購入したわけですがアルバム全体がここまで好いとはまさに嬉しい誤算です。今日セレクトしたこの曲はアルバムの1曲目で、サビの最後のところでメロディー&コードが“下りてくる感じ”が溜まらなくセクシー。で、続く2曲目の<Deeper Deeper>もラジオでかかっていて、これも非常に好いです。言い忘れましたが、ピートさんは歌を歌ってサックスも吹いて大半のキーボードも弾いているマルチ奏者です。全体的にはクールですが、特にヴォーカルに気怠さがあって、それが夜のBGMに最適だったりします。プロデュースは本人とJK。ギターも弾くJKですから、ヘッドハンターズの90年代の再編に参加しVerveにソロ作も残しているあの人でしょう。相性、かなり良さげです。

<10月9日(月)>
「今日の出来事」
●「Adult Oriented Radio」 、10月14日放送分の検聴、Qシート書き、発送。そして、午後はまたまた野球を観るも、西武ライオンズ、逆転大敗です。残念でもございますが、好いんです、この流れで。しっかし、逆境に強いですね〜、王監督率いるチームは。今年の春の感動的だったWBCも全く持ってそうでしたし。なんか今年はやっぱり心情的には王さんですね、癌を克服して。まあ、もちろん、新庄的には日ハムでしょうが..(お約束、お約束)。
●その後はまたまたiTunes取り込み作業。今日はパラシュートを全部、今剛さん、松原正樹さんを2枚、ドラマー:ボビー・コールドウェルを擁する(笑)キャプテン・ビヨンドの1st&3rd、PFMがさらに1枚、レインボーが最初の3枚、ニュー・トロルス『コンチェルト・グロッソ』、スティーリー・ダンの『The Royal Scam』から3枚、ジルベルト・ジルのベスト等、オットマー・リーバートのベスト2種類、オリータ・アダムスのベスト、とまあ、相変わらずバラバラです。って言うか、疲れます。心地好い疲れですが。

「Today's Song File」(38) Bittersweet / Leslie Letven from 『Make It Right』(1991:Sin-Drome)
●今日はこの曲です。レスリー・レトヴェン。西海岸をベースに活動していた女性シンガー・ソングライターで、これが唯一のアルバムになるのではないかと思います。アメリカでのレーベルがSin-Dromeということもあって、ポリドールから日本盤も出ていました。で、そのライナーを書かせて頂いたのが私なのですが、いやあ、懐かしくて思わずここで取り上げることにしちゃいました! そうなんです、この曲もインターネット・ラジオから流れて来て吃驚。まあ、確かに、音的には完璧スムース・ジャズです。プロデュースはマイケル・シャピロ(ケヴィン・レトーのダンナで、リー・リトナーやセルジオ・メンデスのドラマーとしても数回来日)が大半を占めていますからね。しかし、でも、自分が10年以上前に書いたCD、それも、全然メジャーでないアーティストとラジオで再会出来る喜び、これは実に感慨深いものがあります。昔、私がラジオでかけていたのは2曲目の<Easy Man>だったと記憶していますが、この1曲目の方が今のスムース・ジャズ・ステーションには向いている感じですね。そして、改めてクレジットを見て、そうだったか〜、すっかり忘れてました、とお詫び状態の私。この曲はシャピロさんと共にランディ・シャープさんもプロデューサーとしてクレジットされています。なんて言われると、どことなく、娘さんのマイア・シャープとこのレスリー・レトヴェンにどこか通じるものが感じられる....なんて書きたくなっちゃうからいやですよね、評論家(笑)。ち、ち、ちなみに、このレスリー・レトヴェンのライナーノーツは中田史上、最もY崎している、ハッキリ言って恥ずかしくもある作品です。まあ、青春だったのね、ということで、笑いのネタには好いかな、と思いますが....。

<10月8日(日)>
「今日の出来事」
●ジェネシスとキャメルが出てきました(笑)。それからジェントル・ジャイアントは探していた曲のスタジオ版ではなくライヴ・テイクは見つかりました。最悪これで代用も...。今日は午前中からFM Co-Co-Lo「Afterglow」の選曲を2本完成させて発送。そしてランチは家から自転車で5分くらいの所にある西武池袋線江古田の讃岐うどん店「てるてる坊主」にて。初めて入る店ですが、雑誌等でぼちぼち紹介されているので期待は膨らみます。で、天気はポカポカだったので(でも、風は結構強かったですが..)冷やのぶっかけを温玉+餅天でオーダー。店主が独りでやっている小さな店で、もちろん、オーダーを受けてから麺を茹でるので混んでる時に入店するとかなり待つことが予想されますが私は丁度ひと組しかいない時だったので10分くらいで食せました。で、うどんを啜るといやあ、この“硬い”に限りなく近いシコシコ感に中田、大満足! これですよ、これ! 角張った麺の形状もこれまた中田好み! お出汁も、まあ、もっと醤油が薄くても好いかな、と思いますが、それでもまさに讃岐そのもの味わいでまたまたニッコリ。値段的には高からず、安からず、の、かけうどん480円、ぶっかけうどん550円。今度は温かいうどんを食べに戻ってきたいです。これだけ近いと非常に来易いですしね。ただ、店主はどちらかと言うと無愛想。「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」はもちろん発しますが、全体的にはあまり接客業向きではない感じがしました。それと、店のBGMはいわゆるJ-Popチャンネルのようで、米米CLUB、小田和正、ZARDらしき女性、エレファント某らしきグループが、次々に出て来てこれも決してプラス要因にはなれず。って、余計なお世話ですね、失礼しました。場所は江古田駅北口の改札を左に降り、そのまま道を線路沿いに歩き、踏切の所を道なり右に歩き、直ぐ次を斜め右に曲がった最初の四つ角右側です。
●そして、2時頃からパ・リーグ、プレーオフ第2戦をテレビを観るも今日は西武が大敗。本当は残念がれば好いのでしょうが、不屈のヴェテラン松中選手の活躍には逆に胸を打たれました。この人に打たれて負けるんだったらかえってスッキリします。
●で、夜はまたまたCDの取り込み。今日入れたものを記しておきますと、
GOTA『Best Of Gota』、Donald Fagen『The Nightfly』、Soul Ballet『Trip The Night Fantastic』、Julia Fordham『The Julia Fordham Collection』、Deep Forest『Deep Forest』、EL&P『Best Of EL&P』、Led Zeppelin『Houses Of The Holy』、Gerald Veasley『On The Fast Track』等です。

「Today's Song File」(37) Back It Up / Konstantin Klashtorni from 『Led By You』(2006:KVK)
●スムース・ジャズのステーションでこの曲が結構かかっていて、どれどれとCD Babyでチェック。ジャケ写を観る限りはちょっとクセのあるようなルックスでしたが、試聴してみるとこれが実にスマートなスムース・ジャズ。ナチュラルでメロディアスなサックスはなるほどラジオ局から人気なのがよく解ります。これは今年出た2作目で、2年前にもう1枚アルバムを発表しています。
HPはhttp://www.konstantinklashtorni.com
偶然かもしれませんが、最近、オランダのスムース・ジャズが面白くなって来ている感じがします。Rendezvousが全米リリースをしているPrafulやAdani & Wolf、そして大好きなCamielがその最もたる例。ヨーロッパまで追っかけていたらホント、まさにキリが無い状態ですが、それでも、アメリカで流れているものはなんとかフォローして行きたいです。体力、いや、財力の続く限り(笑)。

<10月7日(土)>
「今日の出来事」
●今日はほとんど何もせずの1日。午前中からひたすらiTunesにCDを取り込んでそれをiPodに入れる、という作業に没頭。予定通りプログレ・シリーズをやりだしたは良いのですが、PFMの『Chocolate Kings』とルネッサンスの『Prologue』、さらにジェントル・ジャイアント『Octopus』、キャメル『Mirage』、ジェネシス『Wind And Wuthering』等が出て来ずで苦戦。実は20年以上前に作ったプログレ特集のカセット(90分もの)が手元に残っていて、まずはそれをそのまま再現したファイルを作りたかった、というわけなのですが、いったい、どこに行ってしまったのでしょう、それぞれのアルバム。基本的には全部CDで買い直したはずなのに....。
●午後の3時間くらいはTVで西武vsソフトバンクのプロ野球パ・リーグ:プレーオフ第1ステージを観戦。松坂クンにはシーズン終盤で裏切られたので全然期待していなかったのですが、今日は頑張って完封してくれちゃいました。ただ、西武は今年勝てなくても問題ないです。王監督のソフトバンクに勝たせてあげたい。あるいは新庄の日ハムに。なので、明日は負けても全然問題ないです。先発は新人の松永だとか予告していますし..。

「Today's Song File」(36) Love's In Need Of Love Today / Ultrablue feat. Kevin Mahogany from 『Dusk 2 Dawn』(2003:Khaeon)
●今日はスティーヴィー・ワンダーの名曲をカヴァーしたこのヴァージョンです。Ultrablueは、恥ずかしながら今年215から出たセルフ・タイトル作品で初めてその名前と音をインプットしたわけですが(ランディ・ブレッカー、ガブリエラ・アンダース、ネスター・トーレス、アルーア他がゲスト参加。4曲のコ・プロデュースは売れっ子デヴィッド・マン)、そこに収録されラジオで結構かかっている<Shiver>がかなりのお気に入りで、直ぐに前の作品も購入した次第です。が、しかし、その前作にこんな美味しいトラックが入っているとは全然チェック出来ていませんでした。情けなか〜! 元の曲が好いのは改めて言うまでもなく、確か、佐藤竹善氏もカヴァーしていたと思うのですが、それを、この包容力たっぷりのジャズ・シンガーが歌うと、もうまさにそのバリトンにウットリ、以外の形容詞は浮かんできません。で、これが、ウィル・ダウニングだったりするとAORファンも納得のブラコン的スムース・ジャズになるのですが、ケヴィン・マホガニーの歌唱はさらにジャズ寄りでマイルド。一歩間違うと単なるジャズ・シンガーによるカヴァーになってしまうところを、あれ? これって、ホール&オーツの<I Can't Go For That(No Can Do)>のグルーヴに似てない??? という軽やかなリズム・アレンジで実にコンテンポラリーに仕上げています。

<10月6日(金)>
「今日の出来事」
●朝からアドリブ誌の「AOR 通信」原稿書き。3分の2ページを使う「特集」は折角なのでデオダート特集。ただし、ライヴ評ではなく、その功績とその中におけるAOR的なつながり、まあ、いわゆるトミー・リピューマだ、マイケル・フランクスだ、という部分ですね。ただ、偉大なるプロフィールを最低限追い掛けるだけで結構な字数を使ってしまい、結局、あまり深くは入り込めず。それどころか、マイケル・フランクスの部分ではアドリブ山崎エディターに2行分だけコメントを加えてもらったり、という始末。ま、でも、私は我が国にかなり存在するであろうデオダート研究家の人たちに立ち向かって行く勇気はありませんので、かえってこれくらいで好いかな、と(笑)。残り3分の1ではジェイさんニュース(と言っても大したことは無いですが...)、前にこの日記で触れたトム・ケリー全面参加のセレスティアムのこと、そして、今月末に丸の内:コットン・クラブで行われるレイ・パーカーJr.の公演、さらに、ブルーノート大阪で今月末に行われるセシリオ&カポノのライヴのことを簡単に触れています。セシ・カポ(いや、“解っている”人はC&Kと呼んでいますね)は来日記念盤としてソニー/Columbiaの3作が10月18日に紙ジャケでリイシューされます。これも楽しみですね。そして、レイ・パーカーJr.ですが、バック・メンバーが美味しいですね、かなり。ドラムスはレイディオ時代の欠かせぬパートナー、オリー・E・ブラウン、ギターがこれまたレイの一派、ランディ・ホール。そしてキーボードは元ブラックバーズのケヴィン・トーニー。スムース・ジャズ界で活躍するソロ・アーティストでもありますね。さらに、ベースもフレディ・ワシントン、のような名前に人でした。本人でしょうかね? 日程は10月23日(月)〜28日(土)。詳細は、http://www.cottonclubjapan.co.jp/をご覧下さい。そしてもう一方のセシリオ&カポノは10月30日(月)&31日(火)の2日間。こちらは、http://osaka-bluenote.co.jpをご覧下さい。
●その後、iTunes君にせっせこ取り込み。今日はGAROを全部入れました。GAROは日本で一番好き、そして、世界でも多分、一番か二番か三番に好きです。おそらく全部歌えますし(笑)。で、GAROをiTunesに入れてCDの情報を見ると「アーティスト名:ガロ。ジャンル:World」と出てくるので、まず、アーティスト名をGAROと全て英語表記に直し、ついでにジャンルもGAROにしちゃいました(笑)。FolkでもRockでもなく(もちろん、J-Popなんて打ち込む気は皆無です)、やっぱりジャンルそのものがGAROかな、と。好きな曲だけ厳選しても約2時間分ありました、アルバム7枚+αで。今まではCD−Rの80分分焼いて、海外に行く時は必ずそれを持参していたのですが、iPodになってもう恐いもの無し! 買って良かったです。そしてその作業をやりつつ、久しぶりにこの日記書き。書いている文字量も少なくないのでしょうがないのですが、1日分仕上げるのにやはり1時間くらい掛かっちゃいますね。CD聴き直したりなんだりもしているので。でも楽しいので全く苦にはなりません。出張中も頑張って書きますよ〜!(更新は帰国後だと思いますが)

「Today's Song File」(35) Summertime / Miles Davis & Gil Evans from『The Best Of Miles Davis & Gil Evans』(1997:Columbia)
●今日はこの曲です! 昼間、スムース・ジャズのステーションから流れて来たのですが、いやあ、沁みました。大好きです。元々はマイルスが1958年に発表した『Porgy And Bess』のアルバムに収められ、そこでギルがアレンジをしていたわけですが、2人の偉大なる故人を讃えた編集盤が出ていたのですね。『Porgy And Bess』自体はディジパックで所有していますが、なんか、ラジオで聴いた印象がすこぶる良かったので、この『The Best Of Miles Davis & Gil Evans』も中古CDを早速クリックしちゃいました。嗚呼、ほとんど病気状態。で、この<Summertime>。考えてみたらこの演奏はスムース・ジャズの原点ですね。メロディを大切にして、クールなミュート・トランペットで演じる。そう、このミュートの音無くして今日のスムース・ジャズ・シーンはあり得ませんからね。ちなみに、この曲がどういう並びでオン・エアーされたか、気になったりしませんか? メモっておきました。Eric Darius<If I Ain't Got You>〜〜Norman Brown<Third World>〜〜Billy Shields<Sheera's Funk>〜〜Miles Davis & Gil Evans<Summertime>〜〜Nando Lauria<If I Fell>とまあ、こんな感じだったのですが、マイルス&ギルの後に、このコーナーのVol.13で取り上げたナンド・ローリアのこの曲が来るとは恐れ入りました。ホント、向こうのラジオは良い曲が絶妙のブレンドでかかりますね。まあ、プロモーションの意味もあって、最近のシングルが耳タコ状態になるほどリピートされる、というのもありますが。

<10月5日(木)>
「今日の出来事」
●COOL USENの選曲。10月の後半分で締め切りは今日の4時。その時間までにちゃんと梱包してゆうパック便に素材を乗せないことには明日の収録に間に合いませんのでね。で、昨日から何にしようか頭を悩ませるも全く浮かばず。今日も午前中はCDライブラリーを覗きながら、何か特集のキッカケになるものは無いだろうかと思案。そして何故か目に付いたボビー・コールドウェルの編集盤CD『Songmaster』。う〜〜〜ん...よし、ボビ・コー作品集にしよう、彼が作曲・作詞に関わったものなら何でも善し。但し、彼自身が歌っているものは入れず、他人様名義のもの限定(除く、バック・ヴォーカル担当)しました。で、これがたくさんあると思っていても2時間分、約30曲となると結構大変で、予想以上に時間が掛かってしまいました。オマケに、コモドアーズが歌った<Janet>が入っているCDがどこを探しても見つからず(バック・カヴァーはあるのに盤とブックレットが散歩に行ってしまい帰って来ていないベスト盤、そして、何故か出て来ない『Nightshift』...)。とまあ、そんなこんなで結構苦戦。結局、ボビ・コー=<風シル>。なので、それを3ヴァージョンも入れてしまいました、オープニングとラストと、そして丁度中間に。ちなみにオープニングはピーボ&ナタリー、ラストはマイケル・ボルトン、中間はプライドン・ポリティックス、でした。
●というわけで予想より時間を食い、本来は(月)か(火)に上げていないといけないアドリブ誌「AOR 通信」に取り掛かれず外出することに...明日こそビシッと頑張ります!

「Today's Song File」(34) Georgy Porgy / Streetlife from 『Silent Conversations』(1996:T&W)
●今日は数日前に仕入れたネタからご紹介。スミマセン、またまたこの曲です(笑)。で、このヴァージョン、このCDとの出会いなのですが、これが思い出せなくて....(苦笑)。購入したのは9月11日で届いたのがそれから約10日後。その頃のラジオ・オンエアー帳(?)を見ても中田メモに記録は残っていないし....で、ようやく発覚。その9月11日にLouie Sheltonの『Guitar』を買ったわけですが、その際、<Georgy Porgy>のカヴァーがそのCDにちゃんと入っているかインターネットで確かめているうちにこのStreetlifeという人たちも演っていることが解り、しかも、Amazon.comを覗いたら$6くらい(+送料)だったので即座に買った次第です。しかし、購入のクリックまでは胸を躍らせつつ、それから10日も経つと、はて、このCD何だっけ? で、横っちょに置かれたまま、だったのです。が、しかし、ある時、お休みのBGMに流していると眠りに就くか就かないかの4曲目にこの<Georgy Porgy>が登場。気持ち囁き系ヴォイスによる黒人女性のアカペラで始まると言うアレンジにまずは「オッ!」と思い、リズム・インしてからもあくまでジャジーにミディアム・スロウをキープ。実に好い雰囲気です。ただし! そう、ただし、があります。この曲のポイントは例のタタタタッタッタッタッタッタ、タータ、にあるわけですが、テンポを落として演っているので、そこが結構もたると言うか重め。これが無ければかなりポイント高いです。ま、でも、それ以外の曲もアーバン・スタイリッシュなスムース・ジャズでかなり買い。ちなみにこのストリートライフはサックス&キーボードのWarren Wiegratzを中心とする6人組でアルバム中4曲が歌もの。活動のベースはミルウォーキーで、1990年代に2枚のCDを発表し、以後、消滅した感じがします。

<10月4日(水)>
「今日の出来事」
●午前中から「Adult Oriented Radio」(www.cocolo.co.jp/aor) の選曲&進行表作り。そして2時から収録。今日は、10月14日(土)放送の分の後半1時間と、そして、21日(土)放送の前半1時間。今月は久しぶりにアメリ以下に行くので前倒しして収録しないといけない、そんなスケジュールになっています。で、まずは21日前半分。デヴィッド・パック特集の3回目は1982年以降、すなわち、アンブロージアをいったん解散させてからのソロ活動、および、プロデュース&コンポーズ活動編其の壱で1980年代後半までフォロー。次回が90年代以降の彼の足跡、となる感じです。そして、14日の後半分は10月からスタートする新企画、「Smooth Jazz 普及委員会」。そうなんです、「AOR 普及委員会」は半年終えたので先月でいったん終了。今月からSJへと替わるわけですが、女子大生やOLさんを招いて伝授する、といった方式はとりあえず卒業し(笑)、今回からは私の周りに居るスムース・ジャズ大好き業界人さんと共に「スムース・ジャズって良いよね〜!」といった選曲&トークをお届けする50分になります。で、晴れある(?)1回目はライター/DJの島田奈央子嬢に来てもらいました。やっぱ、女性に普及させたいし(笑)。彼女の選ぶ新旧5曲に加えて、中田も思い出の1曲+最近の1曲をセレクトしています。自分で言うのもなんですが、好い感じです、アッという間に1時間が過ぎてしまって。11月のゲストは早くも交渉中。こちらがまたビッグな方で楽しみです(笑)。あ、話し戻って、島田さんのHPに早速、載ってました、この日の収録のこと。中田の顔写真付きですので、暇でしょうがない方は(笑)覗いてやって下さい。http://naoko-shimada.net/column.htmlの中のブログの所です。
●そして夜は文京シビックホールで行われたデオダートのジャパン・ツアー初日を鑑賞。中々に色々と考えさせられたライヴでしたが、ま、でも、総体的には非常に好かったな、と。と言うか、彼の公演を実現させた山三プランニング、筒井望さんに心から拍手を送りたいです。一部の熱狂的なファンがデオダートのカリスマ性を増幅させていた気がしますし、スタンディング・オヴェーションとなった光景を目にして何とも言えない感慨に浸っているデオダートさんの表情が忘れられません。隣に座っていた、某音楽誌のエディターもボソッと言っていましたが「本当に日本のファンは素晴らしい、暖かい」それに尽きるかな、というのが結論です。来年か再来年、今度は、クラブ・ギグでお酒を呑みながら楽しみたいです。全然、ノリが違うでしょうからね、観る側の。楽しみにしています!

「Today's Song File」(33) Also Sprach Zarathustra / Deodato from 『Prelude』(1972:CTI)
●ということで、今日はやっぱりデオダートのこの曲にしちゃいました。もう何十年も前に出会った曲ですが、ま、善しとさせて下さい。で、(この日の)何が好かったかは、やっぱり、デオダートの刻むグルーヴィーなコード、これでしょう。そしてサックス兼フルート&トランペットという2人だけのホーン・セクションもファットに鳴り響いていましたし、やはりこの6人のバック・バンドを“オーケストラ”にしてしまう術を知り尽くしている、それが、アレンジャーでありプロデューサーの最高峰、デオダートの真価なのかな、と。「この曲が聴けただけもで行った甲斐がある」とは、私の友人Y氏の発言。そう、<Super Strut>も<Love Island>も<Do It Again>も、そしてあと<Carly & Carole>も好いですが、やはり私にとってのデオダートはこの曲。翌朝、再びCDを取り出して聴いてしまったので、ここで取り上げさせて頂きました。ま、たまにはこういう解り易いものがあった方が好いでしょうしね。

<10月3日(火)>
「今日の出来事」
●今日はまた結構忙しない1日でした。朝から昨日録った「Adult Oriented Radio」 のダビング、検聴、Qシート書きのまずは1時間分を済ませ、その後、池袋の東武デパートへ。先々週からやっている北海道展が今日でフィナーレでして、折角の機会なので本場から出店した「旭川ラーメン よし乃本店」の味を確かめておこうと出向いた次第ですが、いや〜、残念、ほとんど魅了されませんでした。唐辛子の入った味噌スープこそまあまあですが、麺はもうそこらのスーパーで買ってくるものと全く変わらない個性無し、コシ無し、旨味無しものでガッカリ。オマケにチラシの写真では、厚さ5mmは在りそう、なので、周りの焼いた焦げ目の部分もしっかりと噛み締められるはずがいざ出されたラーメンは厚さ1mm? ほとんどハム状態の肉で味も特に...。さらにメンマは柔らかくて食べ易かったですがしかし味は全くなし。もちろん、辛めのスープを引き立てるためにわざと薄い味付けにしたんだ、と言われるでしょうが、それにしてももう少しなんとかならないものでしょうか? これに皆さん大行列...考えさせられました。でも、あくまでもこの出店した店が今2、今3だっただけで、旭川の本店で食べないことには正当な評価は下せません。「よし乃本店」の本店にいつかチャレンジしたいです。それでも全く変わらなかったら泣きますが....。
P.S. 東武デパートには日本有数の味噌ラーメンの店、札幌の「すみれ」の支店も入っています。なので、階段を2階分上がって、こちらで口直し。いやあ、月とスッポンとはまさにこのこと! 美味いのなんの、何回行っても感動ものです。連食だというのにしっかりスープも飲み干してしまいました。って、だから痩せないんですねえ...(苦笑)
で、1時には帰宅し、またまた「Adult Oriented Radio」 の検聴、Qシート書きの残り半分を始めたわけですが、その途中、ビック・カメラに寄って、iPodの80GB、20,000曲取り込める、という最新モデルを購入しました。相変わらずの大雑把な性格なので、特に商品のことを予習せず、しかも、店員さんにも質問は一つだけ「これって、海外でも使えるんですよね?」。で、即購入。しっかし、実に変な質問でしたね、後で考え直すと。私的には、海外でももちろん充電出来て〜〜というつもりだったのですが、そっか〜、基本的に、充電器は不要なんですね、パソコンが在れば。画期的です。説明書もこれだけ〜?ってくらい簡素で、これまた画期的。しかも、30日だか過ぎると商品に関する問い合わせの答えは一件だか一回につき¥5,000取る〜?!?! これまた恐ろしく画期的です。もちろん、アップル・ケアだかに入りました、恐いので。で、とにかく、先に検聴済ませて、しかも、5年ぶりくらいに歯医者を予約してしまったので3時に行って帰宅がだいたい3時半。それからいろいろとやってみたのですが非常に簡単でした。なので、CD取り込み作業に没頭! 元からiTunesにはスムース・ジャズの曲が2,500曲くらい入っていましたが、今日新たに500曲くらい取り込んじゃいました。で、笑ってしまうのですが、AORのアルバムはホンの3枚しか入れませんでしたね。マントラ、アル・ジャロウ、そしてボズ、この3枚。それ以外は、まず、SAGAのアルバムを全部。ベスト&ライヴも入れてしまったのでほとんど20枚状態でした。そしてギャングウェイもこれまた全部。9枚ありました。さらにStarcastleの1st〜3rd。プリズムの1枚目、Supertrampの『Breakfast In America』、Kennedy kirkpatrick Madeira & Spragueの『Coming From Somewhere Else』、さらに、鐘ちゃんのレーベルAir Mail Recordingsから紙ジャケでどば〜っと再発されたNazarethのアルバムからかつてのお気に入りソング約20曲をセレクト。こういうのが好いですね。おそらく今後もFrank Marino & Mahogany Rushの中田選曲によるベスト、クリムゾン、イエス、PFM、ジェネシス、キャメル、ルネッサンス、フォーカス...を選曲したプログレ・ベストetc.にチャレンジすることでしょう。楽しみです(って、私は本当にAORの人間???)。

「Today's Song File」(32) I Can't Remember / Kyle Eastwood from 『Now』(2006:VideoArts/Candid)
●甘く見ていたつもりはありません。いくら父親が有名で、本人もイケメン・ベーシストだからってジェラシーなど抱くはずがありませんし、前にソニーから出た1stはジョ二・ミッチェルやジュリア・フォーダムのゲスト参加もあって放送で使っていますからね。ただ、前作が結構渋いジャズに行ったので、今回もなかなか積極的には聴けませんでした。しかしながら、今日、初めて真剣に聴いて一気にのめり込んじゃいました! もちろん、iTunesにアルバム全編即取り込み状態! インコグニートを思わせるファンク・ジャズ系がいくつかあってかなり中田のストライク・ゾーン。他にも“フーチャー・ジャズ”的なナンバーあり(資料だったかにそう記されていました。その呼び方、久しぶりに聞いた感じがします)、4ビート寄りのムーディーな曲もアルバムの終盤に出て来たり、これ、かなり楽しめますね、ヴァラエティの豊かさでも。カヴァーはポリスの大ヒット<Every Little Thing She Does Is Magic>で、これがまた今風に仕上げていてグッド! 結局この曲と本日の1曲<I Can't Remember>を明日収録の「Adult Oriented Radio」 に入れることにしました(放送は10月21日。発売からひと月も経過してしまいますがご了承をば。11月上旬に東名阪で来日公演もありますし)。あ、で、この<I Can't Remember>、ちょっぴりグルーヴィーでクールなラジオ向きのヴォーカル・チューンです。共作&リード・ヴォーカルはジェイミー・カラムのお兄さん、ベン・カラム。これがまた雰囲気在って好いんです。かなりお薦め!

<10月2日(月)>
「今日の出来事」
●午前中に「Adult Oriented Radio」(www.cocolo.co.jp/aor)の選曲を仕上げ進行表も作り正午から収録。今日は10月7日放送分の後半1時間と14日放送の前半1時間。そして中抜けして5時から再び収録。早くもアドリブ山崎さんと繰り広げる28日の後半分を収録。今回、山崎さんが持って来られたのはシルヴェッティだ、プリファブ・スプラウトだ、ジェネシスだ、といったUKものがほとんど。そして、最後に日本のユニットがマイケル・フランクスの曲をサンプリングしている約10年前の曲をセレクトしてくれたのですが、その使い方のえげつなさに当時の日本のDJ系アーティストの、いわゆるクリエイティヴィティの貧弱さを象徴していると痛感しちゃいました。ま、その人も今はそんな使い方しないでしょうからね。しっかし、あれだけ使っておきながら作者にマイケル・フランクスの名前は全く無し。自分のオリジナルにしちゃっているのには腹が立ちました。でも山崎さんが好い事言うんです。「作者の名前を載せないのは好くないけど、仮にマイケル・フランクスがこの曲を聴いてしかも自分の名前が載っていないと解っても、絶対文句言ったりしないんだよね〜、きっと。僕、マイケルが怒ってるの見た事無いもん」。好い話しです。で、中田も「そうだねー、マイケルとボズは人生に余裕がある、って言うか、温厚だよねー、とにかく」。すると山崎さん「いや、ボズはたまに機嫌が悪かったりするんだけれど(笑)」。中田「あっ、そう? まあ、どっちにしてもXXXよりは全然好いでしょ?」。山崎「そりゃあね」。(以下、若干、話しがエスカレートするので省略させて頂きます)
●そして夜はスタッフで食事。これも盛り上がりましたが、ちゃんと電車のあるうちに帰宅しました。
●アメリカの知人からメール・マガジンで美味しい情報が。
「アレン・ハインズ待望の新CD、 "BEYOND IT ALL" 発売決定しました!」
 http://www.prosoundcommunications.com/mainpages/allen_cdd/index.html
「アレン・ハインズのDVD発売が決定しました」
 http://www.prosoundcommunications.com/mainpages/allen_dvd/index.html

アレンさん、素晴らしいギタリストです。宜しくお願い致します。

「Today's Song File」(31) The 405 / Isaac Hayes Movement from 『Raw & Refined』(1995:Virgin/Pointblank)
●インターネット・ラジオのスムース・ジャズ・チャンネルで仕入れたネタです。「アイザック・ヘイズ performs 完璧なスムース・ジャズ・インスト!」 これはかなりの衝撃でした。時代は遡って1995年。1995年と言いますと実はアイザックさん、もう1枚『Branded』というアルバムを出していて、それはかつての“濃さ”をしっかりと残した作品でした。6年ぶりとかそれくらいだったので根っからのR&Bファン驚喜、そして、レコード会社(ヴァージン・ジャパンです)のコピーも「ブラック・モーゼ、復活。 スタックスの黄金期を支え、70年代ソウル・シーンに不滅の金字塔を打ち立てたアイザック・ヘイズ6年ぶりのニュー・アルバム」という感じで盛り上がっていました。チャート・アクションを振り返ると、R&Bアルバム・チャートで75位、ポップ・アルバム200位には入れず、で、まあ、若干、消化不良だったかな、という気がしないでも無いですが、それはともかく、その直後にもう1枚、インスト盤が出ていたんです。おそらく日本盤は見送られていたと思いますが..。最初から2枚同時進行だったことを証明するかの如くジャケットはその『Branded』と表裏一体、いや左右一体。2枚並べるとアイザックの顔の目から上が“完成”します。で、いくらインスト作とは言えアイザックはアイザック。1曲目の<Birth Of Shaft>からばっちりR&Bしています、基本はファンキー、時にメロウ、ってな具合で。6曲目なんか<Memphis Trax>というタイトルそのまま、ポップながらも軽快に飛ばしてくれますし。が、しかし、終わりから3曲目で若干スムース・ジャジーな感じを漂わせ、ラストの13曲目<The 405>=この曲です!で、完璧なスムース・ジャズの世界に突入! しかも、クールなファンクものではなく、メジャー・コードのかなりイージー・リスニング的なナンバーでかなりやられました。なんでも、世界一渋滞のひどいフリーウエイ、LAの405(通称サン・ディエゴ・フリーウエイ)を走っている時に、そのちんたらさ&スモッグに呆れて、その苦痛を和らげてくれるヒーロー的な存在を思い浮かべながらこの曲が浮かんで来た、とか。なるほど、なので、とにかく爽やかフンワリ、なのですね。私がこれを最初に聴いたのは9月の5日。アイザック・ヘイズだと解った時は結構、腰を抜かしましたが、逆にニンマリして速攻で中古CDを探してクリック。盤が届いたのが9月13日で、それ以来、いつか機会を見てこのコーナーで紹介したい、と思っていた次第です。今日は特に新しい曲との出会いがなかったので、よっしゃ〜!といった感じでの登場ですが、こういったものもしっかりとオン・エアーされる向こうのステーション、ホント、恐るべしです。中田もいつかスムース・ジャズのメジャー・リーグでその力を試せたら素敵でしょうね。人生最後のチャレンジ。余生はそれに賭けるしかないかも(笑)。そんな日本人、ほとんど聞いたこと無いですからね。

<10月1日(日)>
「今日の出来事」
●今日は一生懸命この日記書き。1週間近く溜まっていた日もありましたが、ようやく追いつきました。ホッ。そして、アドリブ誌のレヴューが2本&スペシャル・コラボ(?)のアルバム紹介が5枚、さらに、明日収録の「Adult Oriented Radio」 の選曲準備、と、結構仕事しちゃいました。疲れますね〜、流石に(笑)。
●トム・ケリーさんからメール。「セレスティアムのCDが出るのは知らなかったよ。ぜひ1枚、送って欲しいな。僕の手元には全然音が残っていないから。トシと一緒で、僕も(アルバム・タイトル曲の)<Sanctuary>はフェイヴァリットだよ」。短いながら、直ぐに返事を送ってくれて非常に嬉しかったです。

「Today's Song File」(30) Mercy, Mercy Me / The Apostles from 『The Apostles』(1996:Hollywood)
●UKのファンク・ジャズのユニットです。1990年代中盤、ホント、大ブームでしたからね。で、これはジェイムス・テイラー(ロンドンの人です、もちろん。アメリカのあの人ではなく)がハモンドを弾いているから買ったのか、この曲がラジオで流れていたのを気に入って買ったのか、ちょっと記憶に無いのですが、8月にAmazon.comで購入したことだけは間違いないです。マーヴィンの名曲を自然体で演じていて、ファンク過ぎず軽過ぎずちょうど良いバランスで演っていて とても気に入りました。彼らはジョン・ウィルモット(sax, flute)とジョン・ダットン(kb)からなるユニットで、ジェイムス・テイラーはアルバム9曲中4曲でプレイ。でも、それほど大々的なフィーチャーではなくあくまでも客演、という感じ。あと、デオダートの<Super Strut>も演っていて、ここではフルートが中々良い味、出していました。