<1月10日(水)> |
「今日の出来事」
●今日は軽い二日酔いで済み(苦笑)、午前中からマイ・ペースで仕事。下記の『Smooth Jazz Song File』の原稿を書き貯めたり(そうしないと逆に大変ですね、毎日毎日1枚書き続けるのは....あと、年間のローテーションも330アーティストくらいがすでにフィックス出来ました。今年出会うであろうマイナー系アーティストの知る人ぞ知る名曲はそんなに入り込む余地無し、でした。う〜ん、熾烈な争いです)、それから、来週頭に収録のSTARdigio「Smooth Jazz Seduction」の選曲をしたり、で1日を費やしました。 そして毎週水曜日は基本的に私が夕食を作る日なのでそれにもいろいろと没頭。近くのスーパーの1軒は毎週水曜日が鮮魚大安売りだったりするので、そこで蚫を購入。小粒ながら刺身で食べられる鮮度のものが3ヶ入ってナント¥1,000前後という激安値! 早速買ってしまいました、それとマグロの刺身も。いやあ、吃驚するほど美味しかったです、この値段にしたら。柔らかかったし。また買って、今度は焼きで食したいです、醤油かバターかをたらして。あとは、ペンネでミートソース系、というのを作りました。インスタントのルーを使うも、ベーコン、ソーセージ、トマト、ニンジン他を炒めて赤ワインで調整して...結構上手く行きました。それから、¥100ショップで買って来たデコレーション・ケーキなどの上にクリームで字を書く用のアダプター(?)を使ってポテト・サラダをちょっとオシャレに演出し、そこに味つけのいくらとウズラの卵添え、さらに、厚揚げを大根おろしで、の以上4点。どれもそれなりに美味しく食べられホッ、でした。来週は収録が入って水曜日は家に居られないので次回は24日になります。次回の献立も既に頭の中に入っていたりして(笑)、ま、結局、飲み食いこそが人生最大の生き甲斐!な中田です。
●大好きなジャニータ(実際は彼女のパートナー:トミー)からメール。3月の上旬に3日間、東京でのライヴが決定したとのこと。これは無茶苦茶楽しみです。編成は如何に???
「Smooth Jazz Song File」
(10)The Jazzmasters <Sound Of Summer> from『The Jazzmasters』(1992:Fast Forward)
●ジャズマスターズは、英国のキーボーディスト:ポール・ハードキャッスルがレヴェル42他のサポートをしていたサックス&フルート奏者ゲイリー・バーナクルとコラボレートしたユニットで、女性シンガー:ヘレン・ロジャースもアルバムの半分以上でフィーチャーされている。この頃のハードキャッスルはいち早くハード・ディスク・レコーディングに取り組み、80年代とは全く違う質感の打ち込み多重録音サウンドを披露。そのクールな質感が多くのリスナーに気に入られ、直ぐにアメリカで大ブレイクしている。スムース・ジャズ・ステーションに於ける需要はそれこそケニーGやリッピントンズ、フォープレイらと同等、と言っても問題はないだろう。この曲は彼らの1stアルバムのオープニングを飾るヴォーカル・チューン。ヘレンの歌声はまさに"ヴォイス・オブ・ジャズマスターズ"であり、結果的には、"ヴォイス・オブ・スムース・ジャズ"的な可憐な響きを届けてくれる。
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<1月9日(火)> |
「今日の出来事」
●やはり当然二日酔いクン。昨日収録した「Adult Oriented Radio」のダビング、検聴&Qシート書きをスローペースでなんとか遂行できました。そして夜は明日帰ってしまうランス&エリックとの飲み会。3日前とは違うメンバーで、これまた盛り上がりました。 で、1軒で帰れば好いものの2次会で新宿の行きつけのバーに寄り、カクテルを2杯ほど頂戴しちゃいました。ここは非常に落ち着きます。さり気ないBGMも結構好きですし(iTunesでオート・シャッフルしている模様)。さらに今日はマスターが大のプロレス好き、しかも、プロレスリングNoahのファンだと知りさらに盛り上がってしまいました。まだ全然若いイケメン系なので、まさか、そっちが好きとは想像もしなかったのですがね。なので、私はちょいと自慢げに1枚の名刺を見せつけてしまいました。 「株式会社プロレスリング・ノア 取締役:小橋建太」 という名刺を! 私の宝物の1枚です。じゃあ、次回は、今年Noahさんから戴いた年賀状でも持参しちゃおうかしら...。
「Smooth Jazz Song File」
(9)Gota <European Comfort> from『It's So Different Here』(1997:Instinct)
●ソウル II ソウル、シンプリー・レッドを始め、グルーヴメイカー:屋敷豪太がロンドンの音楽シーンに残した足跡は非常に大きなものがある。そしてソロ・アーティスト:Gotaとしての活躍はアメリカというマーケットでも十分な結果を残しており、Instinctから出た初期の2枚『It's So Different Here』(1997)と『Let's Get Started』(1999)は何れもビルボード誌のContemporary Jazz Albumチャートでトップ20入りを果たしている。また、このインスト曲<European Comfort>はスムース・ジャズのラジオ・チャートでNo.1を記録し、Gotaの名前を全米中に広めている。洗練されたメロディラインとそれを際立てるサウンド・プロダクション。元Mute Beatの彼がど真ん中のスムース・ジャズを奏でるのは"嬉しい誤算"だったが、とにかくこの『It's So Different Here』は名曲揃い。インストも歌物もまさに一級品の仕上がり。
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<1月8日(月)> |
「今日の出来事」
●朝から「Adult Oriented Radio」 の最終選曲&進行表作り。そして午後一で出掛け夕方まで収録。今回は1月13日放送分で、「AOR All About 12 Artisans」はジノ・ヴァネリ特集の2回目。今回はヴァネリ・ミュージックの真髄を突く25分で、仰々しさこの上ない曲を中心に紹介して行きます。長い曲が2曲登場するので全体で4曲しかかかりませんが、ほとんど公私混同状態(笑)。年に1〜2回の趣味の時間とも言えそうです。そして番組の後半では月に1回のお楽しみ企画「Smooth Jazz 普及委員会」が登場しますが、お越し頂いたのは音楽誌「アドリブ」の諏訪泰介さん。ラジオ初出演と言うことでちょいと緊張気味でしたが、楽しく出来ました。夜はスタッフと新年会。予想外?の展開でまたまた長期戦に。明日が辛そうです(笑)。
「Smooth Jazz Song File」
(8)Philippe Saisse <Masques> from『Masques』(1995:Verve)
●フランス:パリの出身でクラシックのピアニストとしても素晴らしい実力を持っているフィリップ・セス。1980年代中盤からNYで頭角を現し、作曲、アレンジ、プロデュースに大活躍。チャカ・カーン、アル・ジャロウ、デヴィッド・サンボーンを始め、数々のビッグ・ネームに斬新なサウンドを提供している。1988年の1stソロ作『Valerian』では環境音楽的なアコースティック・サウンドを前面に出していたが、彼の特徴はエレクトロニクスを駆使した上でのピアノ・プレイにあり、その最もたる1曲がこれであろう。主旋律の音数は極めて少ないが、その説得力たるや半端ではなく、まさに周りの空気をがらりと変えるオーラすら感じ取れる。アメリカのスムース・ジャズ・ステーションでは今なおよく流れてくる1曲だが、10年以上が経過した今でもその魅力は全く薄れず、むしろ、フィリップ・セスという才人の凄みが聴く度に伝わってくる。アルバム全体が素晴らしい出来映え。
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<1月7日(日)> |
「今日の出来事」
●1日家でCDと格闘(?)。ディジタル・ラジオ「Premium DJ Zone」、木曜分の選曲をまとめつつ、マル秘の選曲リストにいろいろと楽曲、データを追加。そして、夜には、木曜の進行表も完成させディレクター氏にメール。"らしい"1日でした。
●結局、ランス・チームは日帰りで越後湯沢:雪を見るツアーを遂行しました。男女4人で雪見露天にも入った、ということで、なんだ、だったら私も行くんだった〜!!と、内心思ったりもしましたが、でも、混浴と言うのは冗談だよ〜ん、と教えられ、ならば、やっぱり行かなくて良かった、とホッとひと息(?)。ま、でも、ハワイの2人(ランス&友人)にとっては貴重な体験だったのでは無いでしょうか? 東京も午後から夜はかなり風が強かったので、無事に帰って来れたのが一番の収穫ではございますが。ランスは10日に帰るそうです。
「Smooth Jazz Song File」
(7)Nils <Pacific Coast Highway> from『Pacific Coast Highway』(2005:Baja)
●ドイツはミュンヘンに生まれ、ディープ・パープルやレッド・ツェッペリンに影響されギターを始めたニールス。その後、ナイル・ロジャースやポール・ジャクソンJr.のプレイに感化されファンクに傾倒、そして辿り着いた先はジャズだった。恐らく、自分と同じ世代と思われる彼は日本では全く無名の存在ながら、アメリカではかなりのムーヴメントを興し、なんとこの曲で、Radio & Records誌の2005年:年間チャートのNo.1を獲得している。ジャケット写真の雰囲気からも解るように主人公ニルスは今なおロックの匂いをぷんぷん漂わし、実際、この曲でもウエス・モンゴメリーが一般化させたオクターヴ奏法を巧みに使いながらも、そのサウンドはマイルドなフルアコではなくストラト系のシャープなトーンを前面に出している。逆にそのアプローチが新鮮に響いたのであろう。アルバムからの第2弾シングル<Summer Nights>も2006年の年間チャートで第4位にランク・インする大ヒットを記録している。
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<1月6日(土)> |
「今日の出来事」
●予定通り?の二日酔い。久しぶりに7時半の朝食後もまたまた寝てしまいました(涙)。情けないもので体調がそんなですと頭も全く冴えません。ので、選曲ですとか原稿書きには全く持って不向き状態。しかし、これ以上遊んでいる(倒れている?)のも勿体ないので午後はいろいろとデータの整理。特に、2007年の新企画「Smooth Jazz Song File」の振り分け、を楽しみながらやりました。いわゆるジャズ、フュージョン系の人たちを約300人(組)ピック・アップし、残り約65人(組)がポップ畑の人のスムース・ジャジーな歌もので埋める、という構成を想定しています。最初に有名な人を出し過ぎると後で、どマイナーな人たちオン・パレードのマニアック企画になってしまうので、その辺りのバランスも考慮しながらやっていくつもりです。今のところ、毎日1曲ちゃんと紹介していますが、このペース、当分続きそうです、今回は(笑)。本当に好きなジャンルなのでとにかくやってて楽しいですからね。と書いているバックでかけているHorace Alexander Youngの『Acoustic Contemporary Jazz』、無茶苦茶良いじゃないですか、今日、初めてかけるCDなのですが。朝から気分が最高です!
●夕方からランス・ジョーさんとウエルカム食事会。レコード店の方から会計士の方まで7人で2軒。今日も結局5時間くらい盛り上がってしまいました。ちなみにランスは極端なチキン・ジャンキーで焼き肉に行ってもほとんど鶏系。魚類は一切ダメなのでお寿司屋さんに行く必要も無し。なのでご馳走する側としては安く上がって助かります(笑)。で、一軒目は大森のatre2に入っている「鳥良」で手羽先他を堪能してもらい、2軒目は蒲田と蓮沼の間にあるアメリカンなバーでワイワイと。明日、日曜日は雪を見に上越新幹線で遠征とか? なんと今日出席した女性陣2名が同行することになりましたが私は家で仕事しています。さ、どんな珍道中になりますやら? 結果報告が楽しみです。 そのランスがジョージ・ストリートのヴォーカリスト:ゲイル・マックさんの最新CDを届けてくれました。『Christmas Once More In Hawai'i Nei』。ヌエヴァ・ヴィダのロバート・シノダ:プロデュースによるコンテンポラリーな作品で、レコーディングは2006年の11月初旬という出来立てのホヤホヤのCDで、ランスの<Christmas In Our Hearts>を取り上げていま。。ハワイでは発売と同時に大ヒットしたそうですが、彼女のハワイにおける人気、評価の高さからしたら当然かもしれませんね。詳細をお知りになりたい方はwww.gailmack.comを訪問してみて下さい。
「Smooth Jazz Song File」
(6)Miles Davis <Time After Time> from『You're Under Arrest』(1985:Columbia)
●ジャズ界の帝王、マイルスが放つ100%スムースな1曲。今でも時折、ラジオから流れてくる、誰もが認める名演だ。84年のアルバム『Decoy』でゴリゴリのエレクトリック・ジャズを展開しつつも、85年の『You're Under Arrest』でポップ・フィールドとのクロスオーヴァーを選択した帝王。シンディ・ローパーの名バラードであるこの曲(1983年)と、マイケル・ジャクソンの<Human Nature>(1982年)、この2曲をカヴァーするセンスにマイルスの感性の奥の深さが感じ取れる。殊にこの曲は、原曲が醸し出すなんとも言えない哀愁味をマイルスお得意のミュートしたトランペットで再現。必要以上のアレンジ、インプロヴィゼーションを加えずとも、どこまでもマイルス色を漂わせるサウンドに染め上げるなど、まさに孤高の天才ならではの仕上がり。マイルスのポップ・カヴァー路線は1986年の『Tutu』に収められたスクリッティ・ポリッティの<Perfect Way>である種の到達点に達している。
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<1月5日(金)> |
「今日の出来事」
●来週の月曜に収録する「Adult Oriented Radio」 の選曲準備。その他、通販で購入したCDをいろいろとチェックしたり(本日、CD Babyで買ったCD10枚弱が届きました)、今日も緩い感じで時間が流れて行きました。
とは言え、夕方からは本日も新年会系で6時スタート、最後の店を出たのが1時半頃というヘヴィーな展開。テンションは維持出来ましたが、久々の大二日酔いになったことは言うまでもありません。でも、明日もランスとの飲み会が....頑張らないと!
「Smooth Jazz Song File」
(5)Fourplay <Bali Run> from『Fourplay』(1991:Warner)
●ラリー・カールトンとリー・リトナー、どちらがより優れたギタリストかを判断するのは難しいところだが、ことフォープレイにおける1ポジションという意味ではやはりオリジナル・メンバーであるリーのほうに軍配が上がる気がする。特に、1stアルバムの1曲目に配置されたこの曲を聴くと、なるほどこれこそがフォープレイの原点でありスムース・ジャズの王道、そんな印象を抱かずにはいられない。リー・リトナー=ボブ・ジェイムス=ハーヴィー・メイスン=ネイザン・イースト。スーパー・ミュージシャン4人が集いつつも、テクニックの追求、ひけらかしとは対極を成すメロディ&アンサンブル重視のアレンジ、プロダクション。リーがデイヴ・グルーシンと築き上げた80年代きっての名作『Harlequin』で描き出された構築美ワールドが、さらにここで進化を遂げている感じだ。この曲を含む1stはスムース・ジャズのカテゴリーでもBest 20 Albumに入るであろう、屈指の名作と断言出来る。
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<1月4日(木)> |
「今日の出来事」
●年始につき、今日はお昼の生放送がお休みでした。1週無いだけでもかなり助かります(笑)。ということで今日はあまり仕事もせず、午後から買い物&初呑み会。初ラーメンも記録(!)してしまいました。早く出た分、帰りも健全な時間で。と言っても11時くらいでしたが....
「Smooth Jazz Song File」
(4)Sade <Kiss Of Life> from『Love Deluxe』(1992:Epic)
●"Smooth Jazz"という名称は、シカゴのFM局から発生したと言われている。同局のDJがリスナーと電話で話し、「君はどんな音楽が好きなんだい?」と訊ねた時、「ジャズと言えばジャズなんだけれど、でも昔ながらのストレート・アヘッドなものではなく...かと言って、ロックでもラップでもなく.....強いて言えば、スムースなジャズ....」という答えが返され、それが後々大きなムーヴメントを巻き起こすのであった。それ故に、シャーデーの初期の名曲<Smooth Operator>がそのカテゴリーに大きな影響を与えたということはないと思うが、しかし、彼女こそ、そのシーンの中心となるキャラクターと言って間違えないだろう。ジャジーでクールでメロディアスでエレガント。彼女の多くの楽曲がスムース・ジャズ・ステーションの定番になっているが、1曲だけ絞るとなるとやはりこれであろう。シエスタ〜サンセットを完璧に演出するパーフェクトな質感。大事なあの人と共有したい1曲だ。
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<1月3日(水)> |
「今日の出来事」
●今日もお仕事デイ。COOL USEN、1月後半分の選曲をやりました。今回は大胆にもグレッグ・マティソンを特集する2時間。Headfirstから出ていたソロ作からは選曲していますが、他のリーダー作からは選ばず(もちろん『The Baked Potato Super Live』からも選ばず。ちょっと五月蝿いので....<苦笑>)、全体的にはプロデュース作品だったりアレンジ作品だったりが中心になっています。ドナ・サマーの<マッカーサー組曲>(ギターはジェイさんですね)も丸々選んだので1曲で17分45秒も稼げちゃいました。決して手抜きではないのですが....(笑)。
「Smooth Jazz Song File」
(3)Dave Koz <Together Again> from『The Dance』(1999:Capitol)
●スムース・ジャズのフィールドで人気を獲得しているアーティストの多くは「自分は決してスムース・ジャズのアーティストではない、ラジオで自分の曲が掛かるのは嬉しいけれど」と微妙な発言をしているが、そのカテゴリーに真っ向から浸かっているアーティストがこのデイヴ・コズだ。カーク・ウェイラムをして「彼のサウンドには"Joy"が溢れている」というサックスは人々に底知れぬ喜びをもたらし、まさにラジオ・オリエンテッドなスムース・ジャズ・ワールドのど真ん中を歩んでいる。これはそんなデイヴ・コズの一大傑作とも言うべき1999年作品『The Dance』のオープニング・チューン(*日本盤は曲順変更あり)。兄のジェフ・コズが奏でるイントロのアコースティック・ギターから、舌を巻くほど流麗なサビの旋律までまさに完璧な構成。名曲の多いアーティストだが、1曲となるとやはりこの曲に落ち着くであろう。ちなみに、かつてはボビー・コールドウェルやリチャード・マークスのバックを務めていた。
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<1月2日(火)> |
「今日の出来事」
●昨日は呑んで喰って寝てTV観て、でしたが、今日は仕事始め。昨年末に収録しておいた「Adult Oriented Radio」 、1月6日(土)放送分の検聴、Qシート書き、そして発送。さらに、同じFM Co-Co-Lo「Afterglow」の選曲も2本。そして夜は、姉の家族が来たので楽しく宴会。盛り上がりました。
●夕方、ランスから電話。 『トシ、東京に着いたぞ! 明日から関西で、また5日か6日に東京に戻ってくるから、その時、飲み会をしよう! トシに聴かせたい音源もいろいろとあるから』 楽しみにしています。
●夜、寺尾聰さんがNHKの番組に出ることを知り、それをチェック。もちろん、スタジオ・ライヴが有れば今(剛)さん、(井上)鑑さん、大仏(高水健司)さん辺りが登場するであろう、と読んだから、です。で、ホントに、そのお三方が出られたので恵比須顔の私でしたが、それに加え、ヴィニー・カリウタがドラムスを叩いて大吃驚。おそらくこの番組のためだけに呼んだのでしょう。たまげます、寺尾さんの拘り。しかし、その肝心のヴォーカルが私の耳には口パクに聴こえてしまうのです、残念ながら。ご本人のヴォーカルがダブる所が同期しているのはしょうがないとしても、全体的にちょっとまとまり過ぎと言うかなんと言うか。で、どうしても気になってしょうがないので、今さん、鑑さん大好きの某友人に速攻でメール。すると彼も「そうですね、口パクみたいですね。でも、手パクではないと思いますよ、ヴィニーのヘッドフォンからして同期しているみたいですし」との即レスが。と、そんなこんなで若干消化不良だった時、何を思ったか普段全く点けたことのないBS11をオンすると、なんと、そこではマイケル・ブーブレのライヴを演っているではないですか! オーケストラを従えてのご機嫌なショー。そしてその歌の見事なことといったらなかったです。やっぱり、本物の生歌は良い!を痛感。AORはスタジオの音楽であって、それをこよなく愛して来た私はライヴよりもレコードが好ければそれで納得、派だったのですが、なんか、それも少しずつ崩れて来ている気がします、自分の中で。まあ、マイケル・ブーブレが素晴らし過ぎるアーティスト(この場合は歌唱力+ステージ上での表現力、構成力、を全て含んだ意味です)だから尚更なのですが。
「Smooth Jazz Song File」
(2)Brian Culbertson <Let's Get Started> from『It's On Tonight』(2005:GRP)
●こちらはRadio & Records誌のSmooth Jazz 2006年:年間チャートで堂々第2位にランクインしたナンバー。ウィークリー・チャートでは6月2日付け&9日付けの2週しかNo.1に輝いていないが、息の長いヒットとなり結果的に年間2位の好ポジションを獲得している。ブライアン・カルバートソンはスムース・ジャズ界を代表するキーボード奏者でソロ・デビューはまだ大学に在籍中だったと言う1994年。と言うことはまだ30代前半の若手ながら、ポール・ブラウンやジェフ・ローバーと肩を並べる売れっ子プロデューサーで、リチャード・エリオット、リック・ブロウン、デイヴ・コズ、ノーマン・ブラウン他、多くの有名どころをこれまでに手掛けている。彼のサウンドの特徴はシンプルながら耳に残るピアノの旋律にあり、コード進行もジャズというよりはポップス系の非複雑系が大半だ。それらをクールなタッチで奏でるセンスはまさに"スムースそのもの"。シーンきってのイケメン・アーティストでもある。
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<1月1日(月)> |
「今日の出来事」
●皆さん、明けましておめでとうございます。本年も、宜しくお願い致します! 恥ずかしながら、昨年(2006年)から年賀状を一切やめてしまった私。今朝もお仕事関係、友人を中心にたくさん頂戴しましたが、スミマセン....。その分、個人的にメールでお返しさせて頂いたりしますので、何とぞ、ご理解のほどを...
さて、昨年は12月からラジオのDJ番組が1本増え、それに伴う新たな出会い&新たな刺激(私のディレクターのNさんは、非常に有能です。ひと回り若い方ですが。アンド、アシスタントのOさんも好い感じです)もあったりして、終わり良ければ全て良し、ってな感じでした。そんなわけで、クール・サウンドとしてのCDがほとんど出ていなくても自分的には非常に輝いていたと思っています、はい。 そしてそれはやっぱり、スムース・ジャズの世界にさらにはまり込む貴重〜な時間を過ごせたのが最大の収穫ですね。デイヴ・コズさん、リック・ブロウンさん他のスター・プレイヤーと親交を深められ、ジャニータさんとも知り合えて、他にもそちら系のアーティストにたくさんインタヴューが出来て。今年はなんとかそれを形にする、が目標です。やっぱり、いつまでも昔の音楽に頼っているのって、時折、淋しくなるんです、メディアの人間として。頭の中、25年くらい進歩してないじゃん、って。それに、最近は他社さんが再発系をいろいろと出されているようなので、私は他の人がやっていないことを目指さないと。こちらの面でも、1998年(当社のリリース開始年)のままじゃあ、情けないですもんね。で、今年こそ、Smooth Jazz Connection(SJC)のHPをしっかりと立ち上げます。もう1人、核になってくれる人物がいて、その人とああでもないこうでもない、コンテンツは何が足りない、をちゃんとミーティングしてますので(でも、忙しい方なので、月に1回程度しかミーティング出来ないのですが....<苦>)。 で、恐らくそこでも活用されると思いますので、新年からは「Smooth Jazz Song File」をスタートさせ、1日に1曲、スムース・ジャズの名曲を紹介していきます。今度はちゃんとジャケ写を付けて(笑)。基本的には、SJCのメンバーで選び出した曲を中心に紹介。そして、たまには中田個人の趣味とも言うべきマイナーな人も登場させます。マイナーですが、音はマニアックではない、そこがポイントです。知られざる名曲、名アーティスト、星の数ほど存在しますからね。今度は途中で挫折せずに続けるつもりですので、温かく見守って下さいませ。
●と、いったお話しを最初に挙げつつ、クール・サウンドのリリースも2月からスタートさせるつもりですので、機会がございましたら、聴いてみて下さいませ。
「Smooth Jazz Song File」
(1)Paul Brown <Winelight> from『The City』(2005:GRP)
●2006年度のRadio & Records:Smooth Jazzのカテゴリーで見事、年間チャートのNo.1に輝いたナンバー。3月の末から5月末まで9週間首位の座に就き、プロデューサー:ポール・ブラウンから、アーティスト:ポール・ブラウンへの進化を完璧に成し遂げている。2004年のデビュー作『Up Front』もラジオでの受けは非常に好かったが、それをさらに上回る仕上がりは流石の一語。この曲自体はグローヴァー・ワシントンJr.が1980年に発表した名作のタイトル曲をカヴァーしたものだが、オリジナルを尊重しつつもイントロからグルーヴィーな打ち込みを光らせ、まさに21世紀のスムース・ジャズ・サウンドに甦らせている。その面では、ポールの良きパートナー、ジェフ・カラザースの手腕も見逃せない。ポール自身、『自分はジャズ・アーティストと言うよりはR&Bのクリエイターだと思っている』と語っており、そんなハートの籠ったギターが人々の心に届いたのかもしれない。ヒット仕掛人、面目躍如の1曲だ。
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