<2月28日(水)>

「今日の出来事」

●午前中は「Smooth Jazz Song File」の原稿をいくつか仕上げ、午後は最近届いた通販CDの整理。その後、ミーティングで出掛け、戻って来た4時頃から水曜日の行事:夕食作りに取り掛かりました。今日は力んで(?)4品を作りましたが、今までの中では最も良い出来! 酒に酔わずに自分に酔ってしまうのが私の欠点ではございますが(笑)、でも、本当に美味く行きました、今宵は。作ったのは、肉じゃが。浅蜊の酒蒸し。オリジナルの餃子(肉団子と山芋詰め)。イカと青菜のオイスターソース炒め。プラス:三つ葉のお浸し、で、全て残らず売れてしまいました、家族からも好評で。今週も料理本など見ずに、見よう見まね、推測:想像で作ったのですが、かなり的を得ていました。来週も楽しみです!

「Smooth Jazz Song File」
(59)Alex Bugnon <Around 12:15>
 from『Soul Purpose』(2001:Narada Jazz)


●ジャズ・フェスティヴァルで有名な街、スイス:モントルーに生まれ、パリやオーストリアの有名な音楽院を経て19歳でボストンのバークリー音楽院に入学、本格的にジャズ・ミュージシャンとしての活動をスタートさせたキーボード奏者:アレックス・ブーニョン。その後NYに移り、1989年からリーダー作を発表。ジェフ・ローバーやダン・シーゲルに通じるクールで知的なファンキーさを打ち出し、これまでに発表した9枚のリーダー作全てがContemporary Jazz チャートのトップ20入り。うち4枚がトップ5入りする確かなステイタスを築いている。この曲はデビュ−作『Love Season』に収められていた曲のリメイクだが、12年という月日が彼に大きな成長をもたらし、まさにスムース・ジャズのお手本たる仕上がりになっている。ちなみに、アレックスはファンク・ジャズの大家:ドナルド・バードの甥っ子らしい。1stアルバムのライナーであったりプレイでバードの名前を見かけるのは、そんな繋がりによるものだ。

<2月27日(火)>

「今日の出来事」

●そろそろ3月10日リリースの当社アイテムをウエブで紹介せねば、と思い「今月のNEW DISK」を更新しようと思ったのですが、考えてみたら、昨夏にパソコンを新調してからそのページを更新するのは今回が初めて。またまたああでもない、こうでもない、で時間が掛かり結局午前はそれで潰れてしまいました(HPの更新ソフトが変わってしまったので....)。とりあえずちゃんと見れているので大丈夫だとは思いますが、非常に不安です。とにかく、中田はHTMLソースでこつこつワープロ打つやり方しかマスターしていないので。

●午後は昨日収録の「Adult Oriented Radio」 を検聴&Qシート書き+発送。25分コーナー、「AOR All About 12 Artisans」、3月はTOTOをクローズ・アップしていくのですが、これが、まさに私の青春そのものでDJトークもノリまくってます、好くも悪くも(笑)。台本も何も無く、しかも、予めこういったことを喋ろう、も全く用意しない、出たとこ勝負のDJなので、仮に、テイク2、3、と録っていったら毎回全く違うことになると思うのですが、そんな自分を今回はこんな風に思ってしまいました、「ほとんど、ジャズのインプロヴァイザー!」。自分でも何が出てくるか解らない状態ですが、口から出てくる言葉に自分を託す、とでも言いましょうか、ライヴ感びしばしで、随所で笑えました、検聴していて。自分でこんな風に思うのは一歩間違うと単なる過信、自惚れ、勘違い、になってしまうものですが、今回ばっかりはお許しのほどを。こんな気分になれるのは年に何回も無いですから。それだけ、TOTOは私の人生で最も大きな存在だったということです。ただし、初期だけですが....。

●昨日のCD Babyメールオーダー事件?は結局、なんとなく解決。税関では開けていないそうですし、では、何故にこんな梱包状態だったのか謎ですが、拉致があかないのでもう終了! バックカヴァーが不足していた2枚も、「最初から付いていなかった」という先方さんの言葉を信じるしか無いですしね。O型ですから、大雑把な。

●夜はまたまたマイ・ペースのデータ打ち込みでもしようと思っていたら業界の大先輩が、とあるスタンダードの曲について電話を掛けて来たので、その曲(<Speak Low>です、クルト・ワイルの)を演ってるCDを探しまくりました。普段はあまり見ない4ビート・ジャズ棚から引っ張り出してはチェック、引っ張り出してはチェックの繰り返しで、あっという間に2〜3時間が経過。もちろん、All Music Guideとかも覗いてはみましたが、うちの4ビート・ジャズCDは全然品揃え良くないので殆ど参考になりませんでした。因みに、その曲で一番好きなヴァージョンは、デヴィッド・フォスターがプロデュースを手掛けたバーブラ・ストライサンドのテイク。軽いボッサ調と言うか、とにかくお洒落な仕上がりです。結局、バーブラ、ダイアン・シューア、スモーキー・ロビンソン、ダイアン・リーヴス他、7ヴァージョンが出て来ましたが、シナトラもベネットも家には無かったので、ちょいと残念でした。大先輩には明日の昼間、会う予定です。お役に立てますでしょうか?

「Smooth Jazz Song File」
(58)Tom Braxton <Let's Stay Together>
 from『Bounce』(2005:Rendezvous)


●トム・ブラクストンは元NBAのベーシスト、ウェイマン・ティズデイルのバックを10年以上務めているサックス・プレイヤー。ソロ作は既に5枚発表し、今のところ一番新しい『Bounce』はそのウェイマン自らが全編をプロデュースし、彼も在籍するRendezvousからリリースされている。特に強い主張があるプレイヤーではないが、温かく品の良いトーンで各種サックスを奏で、女性のリスナーからの受けが良いのでは?といったサウンドを届けてくれる。1998年の『Katallasso』はカーク・ウェイラム、ジョー・ニノウスキー他がプロデュースを手掛け、しかも、ケン・ナヴァロのPositive Musicからリリースされたラジオ・オリエンテッドな作品だったが、1曲を選ぶとなるとやはり『Bounce』に収められたこのカヴァーに落ち着いてしまう。マイケル・ホワイトのドラムス、ウェイマン・ティズデイルのベース&コーラスをバックにR&Bの歌心でブロウするサックスはまさに人間味そのもの。アル・グリーン本人もきっと納得するであろう仕上がりだ。

<2月26日(月)>

「今日の出来事」

●朝から「Adult Oriented Radio」 の選曲。いったん2時間分の曲を決め、さ、進行表作り、となった時、ありゃ、今日は3月3日(土)放送分じゃないか! 後半に「AOR 雛祭り」やるんだった!と、思い出し、慌てて選曲し直し。まあ、ただ、選ぶものはある程度限られているので時間のロスは30分も無かったですが。で、"雛祭り"というからには、お雛様と三人官女を決めるのが宜しいかと思い、そんな構成にしました。やっぱり、中田的にはこの人がお雛様なのでしょうね..、AOR界の。皆さん、もう姫君というよりは大奥、みたいな年齢ですが、歳のことは抜きにして音だけで選んでみました。

●帰宅するとCD Babyで大量に購入したCDが早くも到着しました。中2日、とか、そんなスピードです。さすが、FEDEX。が、しかし、開けてみると2つに留められた輪ゴムの塊のうちの1つがどうも変な感じ。なんか税関だかで開けられいろいろと検査された様子です。送料を安くする為にケースは捨ててもらい、盤、ブックレット、バックカヴァー、の3点だけ送ってもらってるんですが、そのバックカヴァーがかなり折れていたり背表紙の所が破れていたり....。こんなことは初めてなので若干口がへの字状態です。とは言え、実際は超大雑把な私、それほど気にはしないのですが、しかし、2枚分のバックカヴァーが無くなっていたのでこれは流石にクレーム。さ、どんな回答が来ますでしょうか....。明日に期待、です。BGMはそのCDの中からキーボーディスト:Jay Roweの『Jay Walking』(1997:Positive Music)。スペシャルEXFなんかでキーボードを弾いている職人ですが、これで4枚全部揃いました。<Diary Of A Fool>のカヴァーをやってる1stからしたら格段の進歩ですね、この2nd。これはiTunesに取り込むしか無いです! 独特のエレピの音はもうこの時点で確立されているし、Positiveならではのスムースな質感、非常に好いです。こういうのを聴いているとブックレットが折れているだなんだをすっかり忘れさせてくれますしね。今日はなんと11時頃就寝。BGMはやはり今日届いたギタリストのBoday『Butterfly Legs』で、こちらはまあまあ、でしょうか。カヴァー曲よりオリジナルの方が新鮮な気持ちで接しられるので、そういう意味ではまんざら捨てたものではございませんが。ただ、最近、素面で寝る時は料理のことばかり考えてしまうんです、マジで。今度の水曜日は何を作ろうかな、というより、"あの"素材を活かして何か美味しいものが出来ないだろうか、と。そうこうしているうちに気が付いたら眠っている、そんな私です。

「Smooth Jazz Song File」
(57)Stevie Wonder <Overjoyed>
 from『In Square Circle』(1985:Motown)


●スティーヴィー・ワンダーの音楽には多分にジャズのハーモニーが使われており、それをコピーしようとすればするほどその音楽の複雑さと完成度の高さに打ちのめされてしまう。ある日、ジェイ・グレイドンの車の助手席に乗せてもらった時、彼が「今から音楽的に世界で最も完成度の高いポップ・ソングをかけてやるよ」と言ってプレイしたCDがスティーヴィーの<Send One Your love>だった。ジェイは2拍ずつ展開して行くコードの名前をその都度口にしては如何に複雑かつ完璧な作りかを訴えた。確かに凄い構築だ。そしてその曲と並ぶ"スムース but 高度な"スティーヴィー・クラシックスの傑作がこれ。イントロから流れるような和音が展開され、数秒後には彼の世界に限りなく深く引き込まれてしまう。しかし、考えに考え抜いた音ではなく恐らく感性の赴くままにキーボードを弾いたら出来上がったもの、でしかないだろう。まさに天賦の才能。ロジャー・スミス、ブレイク・アーロン他、スムース・ジャズ系アーティストによるカヴァーも多数存在する。

<2月25日(日)>

「今日の出来事」

●午前中は今週の金曜日に収録する「Adult Oriented Radio」 の[スムース・ジャズ普及委員会]の進行表作り。ゲスト出演して下さるサックス奏者Michiyoさんに直ぐにメール。午後からは今週木曜日の「Premium DJ Zone」の選曲&進行表作り。そしてその後もいろいろな曲を聴いてはパソコンにデータ入力。流石に、最近は、誰がプロデュース、作曲、といったデータ入力は一切しません、インターネットで調べれば何でも解ってしまう時代なので。あと、ビルボードのチャート結果等は本を見れば出ているので、それももちろん不要。そういったデータではなく、中田がラジオで選曲する際に参考にしているマル秘データです。スムース・ジャズ編とAOR編、併せて10,000曲以上入っているかと思いますが、多分、一般の方には殆ど意味のないデータなので将来"売り"に出しても全く見向きもされないことでしょう、残念ながら(笑)。ちなみに、私の知り合いの某アレンジャーさんも買って来たCDのデータをいろいろと入力しているそうですが、誰がプレイ、コンポーズ、プロデュース、アレンジ、といった基本的なクレジットはもちろん、1曲1曲聴きながら各曲のBPMまで計り、それも入力しているとのこと。中田には気の遠くなりそうな作業です、絶対に出来ません。因みに、これに何のメリットがあるかは、皆さんそれぞれご想像して頂きたいと思います。ある意味、企業秘密ですから...

「Smooth Jazz Song File」
(56)Pete Belasco <Hurry Hurry>
 from『Deeper』(2004:Compendia)


●ピート・ベラスコはサックスとキーボードもプレイするマルチなシンガー、ソングライター。クリスチャン・マクブライドやブルーイが参加した『Get It Together』(1997年)でVerve Forecastからデビューを飾り、グルーヴィーなR&B系ジャズをクリエイト。モーズ・アリスンとジョージー・フェイムとプリンスを足して3で割り、灰汁やクセを薄めたその作品は個人的な"ど真ん中"ではなかったが、才能の片鱗は十分に伺えた。それから7年後に発表した2ndではガラリと路線を変え、1stの中で最もセンシュアルな色香を漂わせていた<Love Train><All In My Mind>タイプのスロー&ファルセット系のナンバーを前面でアピール。時間の流れを止めるかのようなまさに"まったり"する楽曲が次々に登場する。2曲目のタイトル・チューン<Deeper>も良い出来だが、やはりこの<Hurry Hurry>こそが彼の魅力を最大限に打ち出したナンバーであろう。英米のラジオでブレイクし、アルバムもビルボード誌のContemporary Jazzチャートで堂々17位まで上昇している。

<2月24日(土)>

「今日の出来事」

●案の定、今日はダウン状態。2時くらいまで全く機能しませんでした。毎週1〜2度はこんな生活で正直、お恥ずかしい限り。満員列車に揺られて通勤する身だったら絶対に出来ない暮らしですね....。午後からはFM Co-Co-Lo「Afterglow」の選曲2本〜発送、そして、「Smooth Jazz Song File」の原稿を3本。その他にもまだ聴いていないスムース・ジャズのCDをいろいろと聴き、夜も程良い時間に。明日は朝からバッチリ仕事致します!

「Smooth Jazz Song File」
(55)Bill Cunliffe <Do It Again>
 from『Imaginacion』(2005:Torii)


●30代前半だった1989年、Thelonius Monk International Jazz Piano Awardで優勝し賞金$10,000を獲得したビル・カンリフ。その後、1993年にソロ・デビューを飾り、既に10枚以上のリーダー作を発表しているが、L.A.フュージョン路線からニュー・エイジ系、さらにストレート・アヘッドなものまで作品毎に違ったカラーになっているのが面白い。この曲は2005年に発表したラテン・ジャズのアルバムに収められていたもので、もちろんスティーリー・ダンの1stアルバムに入っていたあの曲のカヴァー。原曲自体がラテンのエッセンスを取り入れたものだったのでそれほど手を加えなくてもラテンの色は十分に出せるが、上手い具合に絡むホーンのアンサンブルがかなり新鮮に響いてくる。そこには1990年代中盤のスティーリー・ダン・リユニオン・ツアーに参加していたサックス奏者ボブ・シェパードも参加しているが、この曲を取り上げるキッカケがボブのサジェスチョンだったかどうかは定かではない。知的水準の高い陽気さが魅力。

<2月23日(金)>

「今日の出来事」

●午前中は「Smooth Jazz Song File」の原稿を書き溜め、午後から、約10ヶ月ぶりとなるクール・サウンド・インフォメーションを制作。あまりに久しぶりだったので書き方を忘れてしまいましたが、かなりの時間が掛かってようやく完成。そして、送信。あまりに久しぶりなのでもう使えないアドレスも多々あり、30件くらい戻って来ちゃいましたが、ま、しょうがないところです。速攻でリストから外したいと思います。

●夜は鐘ちゃんと久々の飲み会。すると別の友人からメールが入り11時過ぎにそちらと合流。それから3軒ハシゴし、結局今日も3時半くらいまで呑んでしまいました。お馬鹿な私...。

「Smooth Jazz Song File」
(54)Steve Briody <On A Sunday Afternoon>
 from『Keep On Talkin'』(2006:215)


●2006年、SJC=Smooth Jazz Connectionの間で大きな話題を呼んだのがこの人だった。NYをベースに活動するギタリストでデビューは2003年。続く2作目がこの『Keep On Talkin'』だったのだが、いろいろな面で大きな成長を遂げている。まずはレーベル。デビュー作は超マイナー・レーベルだったが、2作目はグレッグ・アダムス、ソウル・バレー他のいる215に格上げ。プロデュースは前作同様、ラス・フリーマン率いるザ・リッピントンズのキーボーディスト:ビル・ヘラーが担当しているが、グレッグ・アダムス、ジェフ・ローバー、そして前作に続いてエリック・マリエンサルがゲストに参加し、確実に音が進化している。チャート・アクションこそ興せなかったもののアルバムはグラミーの"Best Pop Instrumental Album"の第一次選考にノミネートされ、日本でも輸入盤が一部で話題を集めている。この曲はそのアルバムの8曲目で、レイドバックした雰囲気が何とも言えない安らぎを届けてくれる。ストラトには思えないマイルドさがポイントか。

<2月22日(木)>

「今日の出来事」

●お昼から2時間の生放送。「中田利樹の選ぶ究極のAOR36選」、今回はボズ・スキャッグス『Middle Man』、ブルース・ヒバード『Never Turnin' Back』、ロバート・クラフト『Retro Active』の3枚をクローズ・アップ。これでトータル21枚を紹介したので残りは5週間15枚とうことになります。もちろん、既にローテーションは決めていますが。その他では久々にかけたD'Soundに思わず笑みをこぼしてしまいました。大好きです、ノルウェーの3人組。まだまだ頑張っているようですから、またここ数年のCDでも買い漁ってみましょうかね、彼らの。

●放送終了後はスタッフと麹町のうどん屋さんでランチ。某漫画誌に連載されている「世界一の皿」というコラムで"世界一の焼うどん"として紹介されていた店があるのでそれに初挑戦しましたが、確かに、普通の焼うどんとは違いコシがあって、洗練されてて、非常に気に入りました。元来は讃岐うどん屋なので次回は暖かいの or 冷たいのに挑戦し、改めてこの店の実力を体感したいです。こういうのがあると毎週の生放送がさらに楽しくなるんですよね〜。

●そして帰宅後、急いで山野楽器Jam Spotのコラム原稿書き。今回は3月2日にP−ヴァインから出るヴィクター・フィールズの2006年作品と、ビクターから出るベベウ・ジルベルトの新作を紹介しています。

●夜はまたまた悪い病気が...もう、そんなに買うもの無いだろう、と"安心"していたCD Babyで50枚以上スムース・ジャズのCDをオーダーしてしまいました。検索の仕方でいろいろなものに出会えるんだ、を改めて痛感。しっかし、幾ら何でもこれでもう大量買いすることはないでしょう、このサイトからは。この1年弱でいったい何百枚購入したことやら....

「Smooth Jazz Song File」
(53)Black Gold Massive <Let It Flow(Sausalito Calling)>
 from『Stories』(2005:Major Menace)


●NYを代表するセッション・シンガーとして、ルーサー・ヴァンドロス、スティーリー・ダン他200枚以上のアルバムに参加しているシンディ・ミゼール。その彼女をヴォーカリストに迎えた3人組プロジェクトがこのブラック・ゴールド・マッシヴだ。残りの2人はダウン・トゥ・ザ・ボーンやMr.ゴーンに携わっていた英国人サイモン・T・ブラムリー、そしてピース・オブ・マインドのクリス・モーガンズで、何れもスムース・ジャズとアシッド・ジャズの中間辺りを活動の拠点にしているクリエイター。アルバムは大半が既製曲のカヴァーで占められているが、プリンスの<Sometimes It Snows In April>、タワー・オブ・パワーの<Just Make A Move(And Be Yourself)>、オアシスの<Cast No Shadow>他、ヒット曲ではない通好みのナンバーばかりを選び、それをファンク・ジャズ風にアレンジしている。この曲はUKのシンガー:カメール・ハインズの1996年の名曲のカヴァー。原曲を大切にしつつも完全に自分たちの音に仕上げている。

<2月21日(水)>

「今日の出来事」

●今日もCOOL USENの選曲を1本。今回はオーソドックスな企画、AOR名曲カヴァー集にしました。<Baby Come Back>をリサ・スタンスフィールドで、<Takin' It To The Streets>をクインシー・ジョーンズで、<I Keep Forgettin'(Every Time You're Near)>をパティ・ラベルで、<Africa>をジェナイで、<I Just Wanna Stop>をアンジェラ・ボフィルで、<I Go Crazy>をウィル・ダウニングで、<If You Leave Me Now>をアイズレー・ブラザーズで、といった極めてオーソドックスなセレクションです。いっぱいあり過ぎてどれを削るかかなり悩みましたが、非常に楽しい作業でした。

●午後、少し出掛け、3時くらいからまたまたいつもの買い物&お料理タイム。今日は、知り合いに教えて頂いた料理に挑んだのですが、これが簡単かつ非常に美味しかったです、感激。物は何かと言いますと、手作り餃子です。と言っても中身は普通の餃子ではなく生ハムとチーズ。そこに何となく彩り、食感、そして、野菜も採らなあかんぜよ感覚でほうれん草を入れ餃子の皮にくるみました。¥100ショップで買って来た餃子の型取り器(?)を使って。で、味はバッチリだったのですが、皮が薄かったので直ぐに焦げてしまう、という落とし穴が待っていました。これは次回以降の課題ですね。焼き方、しっかりと研究してみたいと思います。その他、キャベツと豚バラの酒蒸し、もやりましたが、これもなかなかでした。小1時間も火にかけたので、逆にキャベツが柔らかくなり過ぎでしたが。これは最新号の「DANCYU」に載っていたのをそのまま真似したものだったので、次回は、これに手を加え、中田風にアレンジしてみたいと思います。その他、刺身だ、ハンペン焼きだ、ほうれん草のお浸しだ、なんだで、計7品。それでも、合計¥1,500くらいで済んだので、かなりリーズナブルかな、と。来週も頑張ってみたいと思います!

●後片付けの後は録画しておいたプロレスリング:Noah中継2週分をじっくり観ました。いやあ、初参戦したドラゴンゲートの人たち、好いですね、スピーディーかつ華があって。かなり見直しちゃいました。特にB.B.ハルク選手。ただのイケメンではなく、予想もつかない動きと技にクリビツテンギョ状態でした。若い女性だけでなく、おじ様のプロレス・ファンも、必見!です。

「Smooth Jazz Song File」
(52)Oleta Adams <Get Here>
 from『Circle Of Life』(1990:Fontana)


●アニタ・ベイカーと並ぶ"Voice of Quiet Storm"、オリータ・アダムス。深みのある声は、なるほど、たまたまホテルのバーでの弾き語り目にしたティアーズ・フォー・フィアーズの2人がレコーディングに呼び寄せたというエピソードも、十分に頷けるものだ。そのTFFのローランド・オーザバルが全面プロデュースを手掛け世界中にお披露目されたオリータ・アダムスのデビュー作『Circle Of Life』。ゴスペルをルーツとするオリータの歌声が知的かつ時に重厚なブリティッシュ・サウンドと見事に融合し、類い稀な傑作に仕上がった。そしてそこからの2ndシングルとして全米5位、全英4位まで上がったのがこのバラード。ブレンダ・ラッセルの作品で元々は彼女の1988年のアルバム『Get Here』に収められていたものだが、そのヴァージョンよりもさらに深みと説得力を増し、まさにシンガーとしての技量を十二分にアピールしている。<Rhythm Of Life><Get Here><Circle Of One>と続くアルバムの頭3曲は今聴いてもまさに鉄壁の内容。完成度が違う。