<3月10日(土)> |
「今日の出来事」
●流石に3時間睡眠はキツく、朝食後、再び布団へ。結局、午前中はほとんど機能せず。そして午後からは母親が俳句の会で出掛けるため、夕食当番を私が担当することに。そして、久しぶりにおでんにしようと思ったのですが、夕べ、大根の煮物みたいのが出ていたので少し味を変えようと鶏ガラおでんにしちゃいました。鶏肉専門店に行って手羽とつくねとガラを買って来てガラを煮込むこと1時間半くらい。白濁して鶏の旨味が出て来たら今度は別のおでん鍋でスープの味付け。市販のスープも混ぜつつ、先ほどのガラから摂ったスープをメインに塩、醤油等を混ぜ味を調整。手羽は手羽で塩胡椒をふりかけ30分くらいおいたら今度はそれを鍋で焼いてその後つくねと共におでん鍋へ。煮込んで鶏の色をさらに強めたらあとは普通のおでんの具、ちくわぶだ昆布だこんにゃくだを入れて、1時間くらいしてからもち巾着を入れて、食べる10分くらい前にはんぺんを入れて....それ以外にもオムレツと卵焼きの中間のようなクレープ風卵焼きひき肉入りと、イカともやしの中華炒めと、和風サラダを作りました。どれも味はまあまあ、ですかね。大ヒット、には至っていません、残念ながら私の中では。片付けも終えて8時半くらいになって、さ、一仕事、と行きたかったのですがどうもそのモードにならず、結局11時半くらいに寝てしまう早さ。ま、週にいっぺんくらいはこれでも好いかと思いますが。
「Smooth Jazz Song File」
(69)Larry Coryell <A Sketch Of Spain> from『Sketches Of Coryell』(1997:Shanachie)
●クロスオーヴァー、ジャズ・ロックの旗手として1960年代中盤から数々の斬新なプローチを試みて来たラリー・コリエル。スーパー・ギター・トリオの一角を成すこともあったり、彼の作品はその高度なテクニックを前面に出したアーティスティックなものが大半だ。しかしながら、1990年代中盤の数年間だけは別もので、CTIから発表した2枚のアルバムではスムース・ジャズのテイストを大胆に導入。ローレン・ウッドの<Fallen>やTOTOの<I'll Be Over You>を正統派の歌ものとしてカヴァーしている(後者はピーボ・ブライソンが歌い、スムース・ジャズのステーションでヘヴィ・ローテーションを記録)。昔からのファンは正直戸惑いを隠せなかったであろうが、97年にShanachieから発表したこのアルバムはまさにその完成型で、全編を通して超良質なスムース・ワールドが堪能出来る。そのオープニングを飾ったのがこのナンバー。かつての十八番<アランフェス協奏曲>をモダンにリメイクし、"ラリー・コリエルという印籠"を力強く見せつけてくれた。
|
<3月9日(金)> |
「今日の出来事」
●昼間は月曜日に収録する「Smooth Jazz Seduction」の選曲。スムース・ジャズ名曲90年代編のパート2をお届けするのですが、相変わらず、候補が沢山あり過ぎて困ってしまいます。OA出来るのはせいぜい9曲くらいなのですが....。
●そして夕方から再び丸の内のコットン・クラブへ。ライヴ前の楽屋に行き、ジャニータに番組用の1人喋りコメントをいろいろと頂きました。そしてライヴももう1度拝見させて頂いたのですが、昨日よりバランスが好かった気がします。相変わらず、タイコのトビアスは中田のど真ん中を射抜くグルーヴ&ロールで、ますます惚れてしまいます。演奏曲目は全て昨日と一緒ですが、MCは多少変わっていて嬉しかったです。ちなみにジャニータ、日本語の覚え方もかなりセンスが良いんです。昨日MCで使っていたのは私が覚えた日本語はこれですという英語の前振りの後に「ジャン・ケン・ポイ、アッチ・ムイテ・ホイ」だったのですが、今日は、「ワンチャン、ウサチャン、サンジュウサン」という半分、意味不明なものが出て来たり、インタヴューの時も効果的に発していました。インタヴュー・ルームから去る時にバンド・メンバーが"Take care"で送り出してくれたかと思ったら、ジャニータが最後に「オキヲツケテ」と言ったので、思わず振り返って"Perfect !"と伝えてしまいました。
●そして夜の9時から原宿にある新しめの店、TRIBECAでジャズ・ピアニスト、春日クリスティ宏美さんのライヴを観ました。彼女はボストンのバークリーを出た後、NYで活動を始めた気丈屋さんで、もう11年になるそうです。ミニ・アルバムも作って、現在、山野楽器さん他でプッシュしているようですが、明日?の読売新聞の夕刊にもインタヴューが載る、とか。今回は約3週間の"凱旋ツアー"で、終了後、直ぐにNYに戻るスケジュールだそうです。基本的にはピアノ・トリオによるストレート・アヘッドで、全然スムース・ジャズとは関係ないですが、有名なスタンダードのアレンジの仕方も面白かったですし、かなり楽しめました。ドラムスの藤井学さんが、これまた抜群だったので、終演後、プロデューサーさんにそのことを伝えると、彼は木住野佳子さんだったり誰だったり、有名どころからラヴ・コールの連続だというプレイヤーでした。納得です。ニュー・ジャージーで録音した『I'm A Drummer』というリーダー作もあるそうなので、それも機会があったら聴いてみたいです。
●その後、同じくライヴに来ていた友人と呑みに行ったのですが、TRIBECAと同じビルの6Fにある「Sad Cafe」という音楽がかかる店に入ったのですが、これが、古き良きアメリカンな感じで一発で解け込めました。しかも、メニューの1頁目一番最初が「アメリカン・ステーキ、XXオンス、**オンス、++オンス」となっていて、その下が「ハンバーグ・ステーキ、XXオンス、**オンス、++オンス」で思わずハンバーグの一番でかい12オンスをベーコン、エッグ、チーズ乗せでオーダーしてしまいました。実はそれまでちゃんと夕食を食べていなかったので、無茶苦茶腹に沁みて来ました。モロにアメリカンで本当に美味しかったです。 と、そんな23時過ぎ、友人からメールが入り24時半に新宿に集合! 結局、3時半過ぎまで呑んでしまい、寝たのは4時半近くという、またまた"おバカさん、やって"しまいました。明日もやるべきことは山ほど在るというのに....
「Smooth Jazz Song File」
(68)Alexander Zonjic <It's Too Late> from『Reach For The Sky』(2001:Heads Up)
●ボブ・ジェイムスのバンドに在籍していたフルート奏者、アレクサンダー・ゾンジック。約半分のリーダー作を、ボブや彼のバンド・メンバーだったカーク・ウェイラムがプロデュースし、また、今のところ一番新しい『Seldom Blues』(2004年:Heads Up)ではプロデュースがピーセズ・オブ・ア・ドリームのジェイムス・ロイド、ゲストがアール・クルー、カーク・ウェイラム、ジェフ・ローバーという、非常に美味しいトラックもある。そのアルバムはContemporary Jazzチャートで7位まで上がる好リアクションを得ているし、アンジェラ・ボフィル、KEM、ケヴィン・ウェイラムらも参加した歌ものも実に良質な仕上がりだ。ただし、アレクサンダーのフルートがなにより流麗に歌い、かつ、トラックの出来も非常に都会的、という部分で、このキャロル・キング・クラシックスに一票を投じたい。他にもこのアルバムでは<I Just Wanna Stop>をカヴァーしているが、そちらは"高原の朝"を思わせる爽やか清々しい系。これはこれでゾンジックらしい世界であろう。
|
<3月8日(木)> |
「今日の出来事」
●12時〜14時はいつもの生放送。今日、クローズ・アップしたアルバムは、マクサス『Maxus』、キャロル・ベイヤー・セイガー『Sometimes Late At Night』、そしてクリス・クリスチャン『Chris Christian』の3枚。どの作品も3曲、ないし、4曲OAしながら、ああでもない、こうでもないと自由にトークをしているのですが、『Sometimes Late At Night』はどの曲をどう選べば好いか、結構悩んだりしますよね、曲と曲が繋がっているので。なので今回は、LP時代のB面、CDの後半だけに限定し、<Sometimes Late At Night>をかけて<Wild Again>になったらBGMレヴェルに落としてトーク・スタート。そして<Easy To Love Again>に差し掛かる頃にトークを終了させてその曲とそのまま<Stronger Than Before>を聴く、というパターンが一番美しいかなと、その流れで攻めてみました。その他、今日のポイント曲はPaul Brown & Friends feat. Bobby Caldwellの<Mercy, Mercy, Mercy>、チャカ・カーンの<And The Melody Still Lingers On(Night In Tunisia)>、そして、Tears For Fearsの<Everybody Loves A Happy Ending>でしょうか。来週も頑張って、かつ、楽しんで、選曲してみたいと思います!
●いったん帰宅し、通販だなんだの雑用を済ませ、夜はジャニータ様のライヴを観に丸の内のコットン・クラブへ。まず、お客さんがいっぱい入っていて非常に嬉しかったです。それも女性客が多くて(笑)。 今日が初日で、しかもその1stショーだったので1曲目だったり前半のナンバーの歌い出しはちょいと力み過ぎ&音程が怪しかったりしましたが、総体的にはジャニータのヴォーカル、とても好かったです。雰囲気抜群+曲によっては力強さも十分に伝わって来て、ホント、この声には惹かれます。あと、照明も好いな〜、と思わされた瞬間が数回。これもジャニータ様の可憐なルックス&アクションあってのことでしょうね、もちろん。 演奏曲目は下記の通りですが、M8、10〜12、Encore 1の計5曲が『I'll Be Fine』(2001年)からで、それ以外は全てビクターさんから国内盤も出ている最新作、『Seasons Of Life』から。この2枚、本当に捨て曲の無い秀作でして、特に店頭ではほとんど見かけないであろう『I'll Be Fine』はダークホース的な名作。ビクターのA&Rさんに、こっちも出して下さいよ〜!と改めて訴えた私です。 終演後は、まずジャニータとナイス・トゥ・ミート・ユー・アゲイン・ハグ(笑)。CDを買ってくれた人に向けてサイン会をしていましたが、これが結構盛況でした。そしてバックステージに行き、音楽監督のトミーとナイス・トゥ・ミート・ユー・アゲイン・ハグ。明日ゆっくり話しが出来るので、今日はまさにセイ・ハローだけでしたが、皆さん、1stショーを無事終えられ、非常に満足そうな笑顔がアーティスト・ルーム中にこだましていました。 ちなみに、ドラマーの人、恐ろしい上手さ! テクのひけらかしは全くないのですが、手首のしなやかさと決めのビート、グルーヴ感は超絶品。久々に歌モノのドラミングでノックアウトさせられちゃいました。きっとNYにはこのレヴェルの人が何百人もいるんでしょうね....恐るべし。逆に、トミーのギターは完全に奥に引っ込んじゃってコード進行重視、和音構成分析派の中田には若干のジレンマも(苦笑)。尤も、ジャニータの声が会場に響き渡ればトミーの和音は完全に裏方で好いのでしょうが...。アンコールで1曲プレイしたローズはモロに70年代クロスオーヴァーした雰囲気で、これは非常に好かったです。まあ、何はともあれ、日本に来てくれて、本当にありがとうございます! また、明日もお世話になります(笑)。
<演奏曲目>
1. That's How Love Goes
2. No Words
3. I Can't Get Enough Of You
4. Enjoy The Silence
5. I Miss You
6. I Only Want You
7. More Than Fantasy
8. I'll Be Fine
9. Bear With Me
10. Heaven
11. Give Me A Sign
12. Firefly
Encore 1. Angel Eyes
Encore 2. Let Me Love You
<バンド・メンバー>
Tomi Sachary(key,g,back vo), Nicholas D'Amato(b,back vo), Tobias Ralph(ds), Gilad Dobrecky(per)
●その後、一緒に行った仕事関係の人と食事。ちゃんと電車で帰りました。
「Smooth Jazz Song File」
(67)Janita <No Words> from『Seasons Of Life』(2006:Lightyear)
●2006年3月、ディペッシュ・モードのカヴァー、<Enjoy The Silence>がRadio & Records誌のスムース・ジャズ・チャートに登場し、一躍注目を集めるようになった、ジャニータ。生まれは北欧フィンランドで、母国では10代半ばにしてスターの座を獲得するが、自分の音楽を追求するため17歳でNYに移住。1998年には待望のワールド・ワイドのデビューを飾り、そのアルバム『Janita』はEpicから日本盤もリリースされていた。尤も、R&Bシンガーとしての面を強く打ち出したその作品はジャニータ本来の目指すものとは方向性が異なり、また一からスタート。2001年にリリースした『I'll Be Fine』でようやく自分のスタイル、音楽が確立された。作曲とプロデュースを手掛けるパートナー:トミー・サッチャリーをして"Sensual Soulful Urban Bossa"と表現されたその世界は曲の良さ、ヴォーカルの雰囲気、アレンジ&プロデュースの洗練度、全てが限りなくパーフェクトに近い出来映え。1曲を選ぶのがこれほど難しい人もそうはいない。
|
<3月7日(水)> |
「今日の出来事」
●午前中から4月以降の「Adult Oriented Radio」 リニューアル・プランの企画書書き。企画書、と言っても、各コーナーをこんな風に変えたいと思います、等を具体的に原稿にした感じで、ほとんど台本作りの如く、でした。結構、大変になりそうですが、手抜きするよりは大変な方がやりがい在りますからね、もちろん。ということで、4月以降も中田の番組は2本とも続けさせて頂くことになりました。嬉しいっす。各番組のプロデューサー様、本当に感謝しております。
●ジャニータご一行とメール。無事に東京入りし、明日からのギグにバッチリ備えている、とのこと。楽しみです。お客さんの入りもかなり好さそうですし。
●スムース・ジャズ系のプロデューサー、アレンジャー、ジェフ・カラザースさんからメール。「Paul Brown & Friendsの<Mercy, Mercy, Mercy>におけるボビー・コールドウェルのエピソード? 残念ながら僕は歌録りには立ち会っていないんだ。なんでもボビーの都合でレコーディングは午後9時からスタートして2テイクだけ。ものの30分くらいで終えて、ハイ、さようなら、だったらしいよ。あの曲のトラックは、ディアンジェロのフィーリングで作ってもらえないかな、ってポールから言われて作ったものなんだ。家のスタジオで、キャノンボール・アダレイ/ジョー・ザヴィヌルによるオリジナルのヴァージョンを聴いてピアノとベースのフィールを掴みながらね」。ジェフさん、貴重な情報、感謝です!(もっとオフレコの話しも在りましたが、恐ろしくてここでは書けません....)
●午後3時頃からいつもの買い物&料理開始。今日も4品作って、さらに焼き魚とイカの刺身、というご馳走?ながら、またまた家族からの受けはすこぶる好く、一品を除いて全て売れてしまいました。で、残ったのは自家製の麻婆豆腐。豆板醤だなんだで見よう見まねで作ってみたのですが、これが味に深みが無くちょいとガッカリ。しかし、そのまま負けっ放しの中田ではございません。片付けまで済んだ後にもう1回調理し直したところ、今度は上手く行ったので、明日の朝はこれをおかずにしたいと思います。何故、最初からこうしなかったのか...自分の未熟さを痛感致します。でも、失敗しないと上達しませんから、何事も。 ちなみに、今日のヒット作品は、ホタテの磯辺焼き。既にボイルしてあるホタテを買ってきて、お醤油にお酒、昆布だし、味醂をそれぞれ少量入れ、そこにホタテを10分くらい漬けて網で焼いて海苔で包んで食べる、という極めてシンプルなものですが、香ばしくて美味しかったです。直ぐに冷めてしまうのが難と言えば難ですが。中心の本身の部分と縁側?を分けて焼き、海苔を巻くのは本身の部分だけ。周りはそのまま食べると、全体的にヴォリュームが増した錯覚に陥れます。 あとは、父親の自家製によるほうれん草をベーコン&ポテトと共にバター、塩、胡椒で炒めたのも美味しかったです、ほうれん草無茶苦茶新鮮で。ポテトは普通のジャガイモを¥100ショップで買って来たギザギザ・ナイフ?で縦に切ったものなのですが、これがまたなんか雰囲気変わって好かったです。¥100ショップ、今や欠かせぬ存在ですね、料理を作る上で。
●夜、沼澤さんからメール。今朝方、昨日のご出演お礼メールを打っておいたので、それに対するご丁寧な返信だったのですが、ボズの『Silk Degrees』のスペシャル・ヴァージョンに収められた3曲のライヴ・テイクを聴いての感想も書かれていてニッコリ。 『3曲だけじゃなくて全貌が聴きたい!!!
こんな22歳の若者が・・・ありえないです・・・はっきり言って。 完璧すぎて・・・。』 ということでした。沼澤さんが言うと、ホント、説得力在りますね〜。今後とも、また、何かありました際は何とぞ宜しくお願い致します!
「Smooth Jazz Song File」
(66)Down To The Bone <The Zodiac> from『The Urban Grooves』(2000:Internal Bass)
●ダウン・トゥ・ザ・ボーンはUKのファンク・ジャズ・ユニットで、デビューは1997年。地元ロンドンでも熱い支持を集めているが、アメリカに於いても発表したアルバム全てがContemporary Jazzチャートでベスト10入りを果たし(うち4枚がベスト5入り)、リーダー格:スチュアート・ウェイドの元にはリチャード・エリオットやデヴィッド・ベノワからプロデュースの依頼も届いている。ダウン・トゥ・ザ・ボーンの魅力は一にも二にもその強力なグルーヴ感にある。シンプルながら屈強なリフを延々繰り返し、アッという間に6分、7分が経過。そんな一種のゴリ押しさが特徴になっているが、トランス系とはひと味違う"循環グルーヴ"なので、オーガニックなジャズ・ソウル香も十分に伝わってくる。この曲はアドリブ誌の松下編集長もお気に入りと言う彼らの代表的ナンバー。グルーヴィーなエレピとファンキーなアコピ、この2つのうねりが疾走感溢れるリズム・トラック上を駆け抜け、まさに爽快気分100%! 夜中の湾岸ドライヴには持ってこいの躍動感だ。
|
<3月6日(火)> |
「今日の出来事」
●今日の夜、収録する「Adult Oriented Radio」 にゲスト登場して頂ける沼澤尚さんから選曲のメールが届いたので、それを元に午前中は台本、進行表の再調整。そしてお昼前にクール・サウンド:3月10日リリースの2タイトル、パイロット『The Craighall Demos 71:76』、ケニー・ハーバート&ラブ・ホワット『Songs Of Our Lives』の商品が届いたので、通販のお客様用の梱包&発送を一気にやってしまいました。今回はエクストラ・チャージ無しで速達サーヴィスさせて頂きましたので、本州の方は明日、7日(水)にお届け出来るはずです。発送作業の際もBGMはBaysmoothjazz.com! イイですね〜、なんか作業の能率がアップするというか、ホント、快適気分で終えられました。
●そして夜8時から沼澤さんのゲスト収録。基本的には、ジェフさんのことを世界一愛しているであろう沼澤さんによる選曲、解説で、当時の想い出、裏話をメインにした超美味な内容になっています。話しが興味津々。また、沼澤さんがよく喋るんです、これが(笑)。オフ・マイクの時もこれまた美味しい話しの連続で、これは1回では勿体なさ過ぎますね。ぜひ、4月以降は季刊でのご登場に持っていきたいです。あ、今夜収録した沼澤さんのゲスト分は3月24日(土)OAです。沼澤さんの出演は18時3分から55分まで。関西地区のAORフリーク、ジェフ・ポーカロさんマニアの方、これは必聴です!!!!!!!!!!! 「Adult Oriented Radio」 、76.5MHz。
「Smooth Jazz Song File」
(65)Tom Browne <Funkin' For Jamaica 1991 Remix> from『Funkin' For Jamaica : The Best Of Tom Browne』(1992:Arista)
●1979年にArista/GRPからデビューを飾り、クール&ファンキーなサウンドで大きな注目を集めたトランぺッター、トム・ブラウン。その才能に目を付け、グルーシン&ローゼンに彼を紹介したのがアール・クルーだったという話しは、まさにクロスオーヴァー全盛時ならではの微笑ましいエピソードだ。ブラウンは1980年に発表した第2作『Love Approach』がビルボード誌のジャズ、ブラックのチャートで共にNo.1を獲得し、ポップ・チャートでも最高18位まで上がる大ヒットを記録しているが、その火付け役となったのがこの曲<Funkin' For Jamaica>だったことは改めて言うまでもないだろう。当時としてはかなりヒップな作りだったその曲はR&BチャートでNo.1シングルに輝き、数年後にはクラブ・クラシックスとして次の世代のハートもガッチリ掴んでいる。ここではその名曲の1991年リミックス版をセレクトしてみた。グルーヴィーな打ち込みビートを施しているが、原曲の魅力を損ねること無く、さらなるヴァイブを唸らせている。
|
<3月5日(月)> |
「今日の出来事」
●午前中は木曜日の「Premium DJ Zone」の進行表作り、そして、午後からは明日収録する「Adult Oriented Radio」 の進行台本を制作し、ゲストで来て頂けるあの方にメール。お会いするのはホント、何年ぶりでしょう、非常に楽しみです。話しも盛り上がるでしょうし。その後、またまた、「Smooth Jazz Song File」用に楽曲を選定する作業を行い、2〜3曲の原稿書き。何のジャンルでもそうかも知れませんが、スムース・ジャズのカテゴリーでも、この人ならばこの曲! と断定し易い人とそうでない人、この2つが結構別れます。今回は直接関係ないですが、例えば、エリック・マリエンサル。何が一番相応しいのか、非常に悩みます。あと、それこそジャニータも。自分の好き嫌いだけでなく、あくまでも世間一般の評価も加味したいのと、アルバム単位ではなく楽曲単位でセレクトしていきたいので、正直、いろいろな壁にぶち当たります。まあ、破るのが快感な壁、越えるのが楽しいハードルではありますが。
「Smooth Jazz Song File」
(64)Vince Madison <After Sunset> from『Spice Of Life』(2006:Firefly)
●ヴィンス・マディソンはコロラド州生まれのピアニスト。バイオを読むと元々はギターを弾いていたそうだが、作曲のためにはピアノのほうが良いと判断し大学の時から本格的に始めた旨が記されている。また、今の音楽性からは考えられないが、グランド・マスター・フラッシュに代表される初期のラップ/ヒップ・ホップのレコードでシンセサイザーを弾いていたとのこと。人に歴史あり、だ。ヴィンス・マディソンの音楽は必ずしもスムース・ジャズではない。以前のアルバムはオーケストラと共演していたり、クラシカルな旋律が大半で、むしろ、映画音楽やイージー・リスニングの人という印象。そのサウンドからはコロラドの大自然がイメージ出来るし、SJCのメンバーからも「これは違うんじゃない?」という意見が出ている。しかしながら、ことこの曲に関しては向こうのステーションでのリアクションは良かったし、また、他のアーティストでは浮かばないであろうメロディーに心を打たれる。タイトル通りの情景も目に浮かんでくるし、やはり必須の1曲だ。
|
<3月4日(日)> |
「今日の出来事」
●今日はまた穏やかな1日でした。朝、窓を開けても全然寒さは感じられず、いよいよ本格的な春モードに突入かという気分でしたが、またまた今日も"ハナノコナ"が多くて辛かったです。ちなみに、私の対策としましては、MORINAGAの「鼻トールメントール」という¥105のキャンディーを舐める、が一番多いですかね。毎年お世話になっているのですが、今年も2〜3日前から舐め出しています。とにかく鼻にツ〜〜ンと響いてきて、これがクセになってます。元来、花粉用に作られたものではないと思いますが、でも、私はかなりこれに助けられています。番組でも宣伝してしまったりして....。個人差はございます、あくまでも私の場合は、です、効果的なのは。
●今日は朝から晩まで一生懸命に仕事。まず、COOL USENの3月後半分を2時間選曲。今回はRalph MacDonald Worksでまとめてみました。<Just The Two Of Us>で始まって、<Where Is The Love>あり、<Mister Magic>あり、なにあり、な感じで、実にホンワカな流れです。
●そして今週土曜日OAの「Adult Oriented Radio」 を早くも検聴、Qシート書き、発送。
●さらに夕方から今週の「Premium DJ Zone」の選曲を始め、11時過ぎにようやく完成。Paul Brown & Friendsの『White Sand』からボビー・コールドウェルがゲスト・ヴォーカルを務める<Mercy, Mercy, Mercy>をセレクトした以外は特に新譜ネタはないですかね....それよりむしろ、今聴いても違和感の無い1990年代の曲を探すほうが最近は面白かったりします。今まであまり活用していなかったCD棚を探してみると結構埋もれているCDがあって吃驚しちゃいます。例えば、スムース・ジャズのステーションでかかっていて、買おうかどうしようか迷っていたブルックリン・ファンク・エッセンシャルズ『Cool And Steady And Easy』は1995年にBMGから『メイド・イン・ブルックリン!』のタイトルで出ていたんですね、全く覚えていません。プロデュースはアーサー・ベイカー他が担当。多分、リリース当時は聴く気がおきなかったのでしょうが、今ならば全然ストライク・ゾーン。間違いなく選曲に入れさせて頂きます、FM Co-Co-Lo「Afterglow」の選曲に。他にもブルー・ピープルだ、KAYOだ、リサ・スノードンだ、ブライアン・パウェルだ、のサンプル盤を久々に手にし、約10年ぶりに聴き直してみると、これが結構、面白かったりするんです。使える!と。そういったものと最近のスムース・ジャズものを絡め、懐かしいヒット曲やAORを要所要所に入れ込む...結局、中田の選曲スタイルはJ-WAVEで培ったものなのだな〜を久々に実感した1日でした(と言っても、開局から数年間のJ-WAVEですけどね、昨今のではなく)。
「Smooth Jazz Song File」
(63)Jamiroquai <Space Cowboy> from『Return Of The Space Cowboy』(1994:Epic)
●スムース・ジャズのステーションではフィル・コリンズのバラードやティナ・ターナーのヒット曲が頻繁にオン・エアーされている。ラジオでは聴き手と送り手の間に於ける接点、共有感が特に重要になってくるわけだが、L.A.の有名なステーション:WAVE(94.7FM)の看板DJにインタヴューした際、彼女は「WAVEの成功はリスナーが本当に聴きたいものは何かを徹底的にリサーチした結果だ」と語ってくれた。何年経っても飽きられない、進化する媒体である事を強く打ち出す姿勢が大事だということか。ジャミロクワイはまさにそういったポップスとジャズのブレンドを楽しむアダルト・リスナーにとって必要不可欠な素材であろう。スムース・ジャズのステーションでは、軽やか&メロディアスな曲に混ざってOAされるアシッド・ジャズやグルーヴィーな楽曲が程良いスパイスの役目を果たしているが、ジャミロクワイの楽曲の多くは、親しみ易さとそういったスパイスの両面を備えた非常に美味しい存在だ。そして特にこの曲こそ、最高のサンプルではないだろうか。
|
<3月3日(土)> |
「今日の出来事」
●昨日も結構呑みましたが、今日は10時くらいからしっかりと仕事モードに。とは言え、アドリブ誌のレヴューを1本書いた他は、Smooth Jazz Song Fileの原稿書き+原稿書き用に特定アーティストのアルバムを聴きまくっては最終的な1曲を選定すべく葛藤?を続けました。基本的なセレクションは中田個人の好みが2、そして、チャートであったり世間一般的な評価が1、この割り合いで決めていますので、中田はあんまりピンと来ない、という場合でも、例えば、Radio & Recordsのスムース・ジャズ・チャートでNo.1を獲得している、という場合はそれがチョイスされることもあり得ます、と。
●夜は、ちょっと溜まった録画ものを整理。DVD−HDDに録ったもののCMを削除する編集、実は嫌いじゃないんです、面倒臭いと言えば面倒臭いのですが。それで大体番組の放送時間の15〜20%分、30分番組だったら4〜6分削れますからHD本体に結構、余裕が出ます。
「Smooth Jazz Song File」
(62)Blake Aaron <One Moment With You> from『With Every Touch』(2002:Innervision)
●ジャケットのイメージからするとメロディアス・ハード系? とも思えてしまうが、ブレイク・アーロンはスムース・ジャズとアダルト・コンテンポラリーの程良いブレンドを聴かせるアーティストで、バイオを見るといろいろなTV番組でギターを弾いている売れっ子の模様。また、他にも、ドリフターズ、コースターズ、リトル・アンソニー、ボビー・ウーマック、ギャップ・バンドらと共演してきたそうなので、ルックスとは裏腹にR&B畑での仕事が少なくなかったようだ。この曲は彼の1stアルバムの1曲目、すなわち、ソロ・アーティスト:ブレイク・アーロンを世に問う最初のナンバーだったわけだが、イントロからデヴィッド・ベノワのピアノがリリカルに響き、トニー・ガレロのフリューゲルホーンが哀愁を伝えるという最高のお膳立てがなされている。その後、主役のフルアコがオクターヴ奏法でメロディを"歌い上げ"、切ない気分は最高潮へ。アルバムにはエリック・マリエンサルも数曲参加。AORチックな歌ものも中々の仕上がりだ。
|
<3月2日(金)> |
「今日の出来事」
●午前中にアドリブ誌の「AOR 通信」を書き上げ、午後から今日録る「Adult Oriented Radio」 の進行表作り。そして4時から収録。後半はサックス奏者のMichiyoさんが登場し、「スムース・ジャズ普及委員会」を楽しくやらせて頂きました。彼女はカーク・ウェイラムが大大大好きなのでどの曲を持ってくるか、非常に興味深かったのですが、なるほど、渋い所から選ばれたな〜、流石、本物のファンは在り来たりの曲を選ばない、を実感。その他にも、グローヴァー・ワシントンJr.あり、何あり、そして公共の電波初登場の彼女の最新チューンも聴けます。ソプラノを使った美しいバラードです。是非とも聴いて下さいませ。そのまま食事会に流れ、またまた暴飲。池袋までは終電1本前で帰ったのですが、流石週末! タクシーの列が珍しく凄く、なんとなく歩いて帰っちゃいました。重い荷物があるのに....
「Smooth Jazz Song File」
(61)Talking Book <Your Soul Baby> from『Chasing The Green』(2006:Third Angels)
●スティーヴィー・ワンダーの名作のタイトルをユニット名に用いるトーキング・ブック。ジャケットに写る女性のイメージからするとあまりそういった雰囲気は伝わって来ないが、どうもこの女性、特にメンバーというわけではなく、実際はJ.Kariという黒人男性によるプロジェクトで、全ての作曲&プロデュースはその彼が手掛けている。リード・ヴォーカルは曲毎に替わっているが、メインとなるのがサム・ソルターだと解り思わずニンマリ。ベイビーフェイスのLaFaceからデビューを飾り、日本盤も出た彼の歌声は実に洗練されたR&Bスタイルで、しかも曲によって全く違う表情を伝えられるのが大きな魅力だ。実際、初めてこの曲をインターネット・ラジオで聴いた時、歌っているのは女性だと信じて疑わなかったくらいだから。曲調はサンタナの<Hold On>を思わせるアップ・テンポだが、聴き込むに連れ何とも言えない愛情を感じてしまう不思議な楽曲。アルバムの中では異色かもしれないが、とにかく"感じられる"ナンバーだ。
|
<3月1日(木)> |
「今日の出来事」
●12時〜2時はいつものT-FMのスタジオから生放送。今日の「Premium DJ Zone」ではマイケル・フランクス『Sleeping Gypsy』、ディオンヌ・ワーウィック『Friends In Love』、ピーター・アレン『Bi-Coastal』をクローズ・アップ。実は、今回初めて『Sleeping Gypsy』のライナーノーツを見たのですが、今売っているワーナー盤国内CDは今なお初版LP時の解説が流用されていて、そこには、かまやつひろしさんの文章が載っているのでした。恥ずかしながらそれを知ったのは今回の生放送中が初めて。如何にマイケル・フランクスさんの解説を見ていなかったがバレてしまう一面ですね....LP時は国内盤を持っていたのに...。早速、アドリブ:山崎さんに訊いてみましょう、かまやつさんの愛情溢れる文章に対する感想を。
●家に戻ってから通販他を済ませ明日収録の「Adult Oriented Radio」 前半1時間の選曲。後半はサックス奏者Michiyoさんを迎えての「Smooth Jazz 普及委員会」なので既に台本は完成.今日の仕事は楽でした。
●夜は某音楽プロデューサーさんと渋谷で食事。世代が一緒なのでいろいろと話しが合います、何事も。かなり盛り上がりましたが終電1本前で余裕で帰りました。このところ毎週2回くらいタクシー帰りになっているのでそういったバブリーな生活はなるべく削って行きたいです。ま、明日の夜はそうも行かないかもしれませんが...(笑)。
●因みに、今日から突然花粉症が大爆発! 昨日までは若干目が痒い、鼻が緩い、程度でしたが今日はもうクシャミ連発、鼻は最悪。生放送中もかなり大変でした。ドラッグストアに行くか、それとも昨年まで愛用していたキャンディーに頼るか、早急に対策たてねば...こういう時にこそ、街頭のティッシュ配りさんが頼りなのですが...居ないんですよね、お店の情報がいっぱい載ってる(であろう)赤い"冊子"配る人たちばかりで....
「Smooth Jazz Song File」
(60)Norman Brown <Just Between Us> from『Just Between Us』(1992:MoJazz)
●モータウンが発足したジャズ部門MoJazzの第1号アーティストとなったギタリスト、ノーマン・ブラウン。その期待と評判はかなり高いものがあり、レーベルの先輩陣スティーヴィー・ワンダーやボーイズ II メンも全面的な協力をしている。この曲は記念すべきデビュー作のタイトル・チューンにして今なお、スムース・ジャズのステーションでよく耳にする大定番。ジョージ・ベンソンが一般化させたメロウなソウル・ジャズ路線をしっかりと踏襲し、マスに大きくアピールしている点が素晴らしい。もちろん、こういった甘みの路線だけが彼の売りではなく、ヴァイブの効いたコンテンポラリー・ジャズ路線も若手クリエイターとコラボレートしたヒップな路線も全てが彼の持ち味だが、今改めて思うのはメロディメイカーとしての非凡な才能。ジャズ・ギタリストとしてのテクニックも素晴らしいが、今でも一線で活躍出来る最大の理由はやはり曲の良さ、に尽きよう。どのアルバムにも押さえておきたい曲が3〜5曲ある、というのはそうそうあることではないのだから。
|
|
|