<4月20日(金)> |
「今日の出来事」
●午前中からまたまた「Smooth Jazz Song File」用の選曲、及び、原稿書き。これでまたようやくストックが出来ました、結構。それにしても1曲に絞るのが簡単な人、極めて難しい人、アーティスト名的には有名ながら、はて、スムース・ジャズ的に見た代表曲って何?が案外解らない人、実に様々なので面白くもあり大変でもあります。今日などは、ディオンヌ・ワーウィックも1曲選んでしまいました。さ、セレクトされた曲はいったいなんだったのか...答えは数日後に。
●お陰さまで好評のパイロット『The Craighall Demos 71:76』。初回分がもう直ぐ完売状態なのですが、デビッド・ペイトンさんからまたまた追加の盤が届いたので、早速、CDプレスの作業管理をしてくれるプロダクションにデリヴァーして来ました。で、天気も好かったので車ではなく自転車を飛ばして片道約30分。非常に快適でした。もちろん、自転車の籠などに入れると危険ですので、ちゃんとバッグに入れて背負っていきました。盤だけですし、ちゃんとパッキングされているので物自体は随分と小さくなっていますから、特に"荷物"、という感じもしませんでした。ただ、都電の早稲田を経由して行ったのですが、あのがんこラーメンの総本家が改築中だったのが気になりました。またまたどこかに移転したのでしょうか? それとも....?
●夕食後は来週分「Premium DJ Zone」の選曲を9割がた済ませ、11時半には就寝。さ、明日も早から頑張りますよ〜!
「Smooth Jazz Song File」
(110)Steely Dan <Deacon Blues> from『Aja』(1977:ABC)
●かつて、AOR=Adult Oriented Rockが華やかだった頃、口うるさい音楽評論家の多くは"スティーリー・ダンをAORに入れるな! 彼らはあんな"軽薄な"括りで捉えられる存在ではない!"といった類いの表現を原稿用紙に書き綴っていた。AORは、聴き手=受け入れる側それぞれによって全く異なったカテゴライズが可能な世界だけに、それはそれで構わないのだろうが、現時点における事実は、(1)スティーリー・ダンの曲の多くは今なおスムース・ジャズのステーションでOAされている、(2)多くのスムース・ジャズ系アーティストが多大なるリスペクトを持って彼らの曲をリメイクしている、という二点だ。AORもスムース・ジャズも一聴すると心地好さが前面に出たスピリットに欠ける音楽と捉えられがちだが、その構造を分析してみると吃驚するほど音楽的なものが多いことに気付かされる。スティーリー・ダンの音楽こそ、実は歌もの系スムース・ジャズの"極め"なのではないだろうか? 特にこの曲は30年が経過した今なおさらなる輝きを見せているのだから。
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<4月19日(木)> |
「今日の出来事」
●午前中は「Smooth Jazz Song File」の原稿書き+α。そして、午後から五反田のスタジオでヴァイオリニスト:牧山純子さんのレコーディングを見学させて頂きました。 牧山さんは5月21日に渋谷のduoで行う「duo style vol.2 SMOOTH JAZZ LADY'S NIGHT」にも出演するのですが、普段はポップス、ジャズ、クラシックと分け隔てなくプレイしていて、過去にはデヴィッド・フォスター、スティーヴン・タイラー、マイケル・ブレッカーから平井堅、小椋桂まで、各界のスーパースターと共演。そして、ヴァイオリニストながら、ピアノの小曽根真さんに師事していた、という、まさにクロスオーヴァーなアーティストです。 ソロ作は今回が初めて、の模様ですが、アレンジャー、コ・ライターに幾見雅博さんを迎え、本日はリズム録りを2曲きっちりと演っていました。 レコーディングを覗くのは久々でしたが、なかなか面白かったというか、勉強になりますね、特に、ヴェテラン幾見さんのディレクション。幾見さんは、かな〜り若かりし頃、シャープ&フラッツのギタリストとして頭角を現し、その後、スタジオ・ミュージシャンとして大ブレイク。浦安に住んでいたからでしょう、『ULAYASU』というソロ・アルバムを出されているのを記憶している方、少なくないでしょう。 (余談ですが、とんねるずの1stアルバム『成増』は石橋貴明氏が成増の生まれ育ちだったことから、付けられたものと思います。私と石橋氏は同じ歳で、私の高校時代の同級生が中学の時、石橋氏と同級生だったと言っています。そんな中田は高校3年の時、後に大川興業総裁となる大川豊と同級生でした。中学2年の時は後にオルケスタ・デ・ラ・ルスに入るトランぺッター、佐々木史郎と同級生。史郎君とは小学校も一緒でしたが、その小学校における先輩があのドラムスの名手、神保彰さんです! 来月、キングさんから新譜出ます、神保さん!)。 で、話し戻って幾見さん、最近ではRAG FAIRのプロデュースをしているV.I.P.級ですが、非常に人当たりの好い方でした。ジェイ・グレイドン&デヴィッド・フォスターと同じ歳で、やはり、かつてはその辺りの音に無茶苦茶惹かれた模様。2曲のうちの1曲では「久々に80年代しちゃうよ〜!」と特に楽しそうに(?)ギターを弾いていました。 今回の牧山さんのアルバムは、まあ、スムース・ジャズと言えば確かにそういう曲もありそうですが、全体的には幅広いジャンルのインスト・ミュージック、という感じで、とにかくヴァーサタイル。演奏技術は半端ではなく、仮テイクにも拘らず「うわ〜、このヴァイオリン生き物だ〜!」と体感させられるほど物凄い存在感を発していました。あ、でも、全然若いエレガントな女性ですよ、熟練者ではなく。 そう言えば、5月21日のライヴでも今日のメンバーがステージに上がる、ということなので、こちらも無茶苦茶楽しみです!
●日本公演を全て終え、家に戻られたシャカタクのドラマー、ロジャー・オデルさんよりメール。 「ギグを楽しんでもらえて嬉しいよ。 (中田が曲名を質問したジャズ/フュージョンなインストのタイトルは)<Sanur>という曲だよ。 (シャカタクの名前の由来は)ロンドンにあるRecord Shackが、僕らの最初の白レーベル(テスト盤のようにレーベル部分にアーティスト名も曲名も何も書いていない状態)のレコードを通販で売ってくれたんだけれど、その時、グループ名を考えなければならなかったので、そのShack(掘っ建て小屋、丸太小屋という意味)を使うことにしたんだ。そして、そこにAttackを付け加えたんだ、響きが好かったから。手短かに言うと、そういうことだね」 どうもありがとうございました。お釈迦様の鐸、とかは全然関係なかったわけですね....(笑)。
「Smooth Jazz Song File」
(109)Rob Mullins <Making Love> from『Soulscape』(1985:RMC)
●ロブ・マリンズはオクラホマ州に生まれ、その後コロラド州デンヴァーでプロ活動をスタートさせたキーボード奏者。1980年代後半から本格的なL.A.進出を果たし、フュージョンから4ビートまでアルバム毎に違ったカラーを打ち出している。80年代後半〜90年代前半の作品は日本でも紹介されており、日本のCM用に曲を書き下ろすほどの親日家。曲のタイトルを見ても、<Japanese Girl><Tokyo Nights><Roppongi Crossing>など、微笑ましいものが見つけられる。そんな彼の最大のヒット・チューンがこの曲だ。デヴィッド・ベノワにも通じる洗練されたピアノ・ラインが堪能出来る楽曲だが、ラジオでのエアプレイが半端ではなく、RMCという自己のレーベルにも拘らず、ビルボード誌のJazz Albumsチャートで最高12位という堂々たる成績を残している。自身の音楽を"コロラド・サウンド"と称し、L.A.フュージョンほどサックスやギターをフィーチャーせず、キーボードでどれだけヴァラエティが出せるかに、自己のクリエイティヴィティを集中させている。
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<4月18日(水)> |
「今日の出来事」
●お昼から「Premium DJ Zone」の生放送。「AORいろはにほへと」では、1976〜78年の「AORサウンドの確立」をテーマに、ボズ・スキャッグス、ザ・ドゥービー・ブラザーズ、TOTO他をオン・エアー。また、「My Smooth Jazz Awards」は(Male Vocal編)で、ノミネート5曲はヴァン・モリソン、ヴィクター・フィールズ、アル・ジャロウ、ジョージ・ベンソン、そしてウィル・ダウニング。ウィナーはもちろん、ウィル・ダウニング! この人しかいないかな、という感じです、中田的には。そして、「We Love Steely Dan」では、フィリップ・セス・トリオ、ネイザン・ヘインズ feat. デーモン・アルバーンによるSDチューンのカヴァーを交え、ザ・ブリス・バンドで終わる、という構成だったのですが、このデーモン・アルバーンという人がブラーのヴォーカルだなんてことは全然存じ上げませんでした。英文ライナーにそう書いてあったので、ふ〜ん、そうなんだ..と、ディレクターさん(30代前半)にトーク・バックで告げたら「ええ、彼、メチャメチャ有名ですよ。どんな風に(<FM>を)歌ってるのか、非常に楽しみです」と言われ、ちょっぴりブルーな中田です。相変わらず、今時の若者音楽には非常に無知...。オアシスのノエル・ギャラガーや、スマ・パンのビリー・コーガンぐらいだったら解りますが...。
●帰宅後、通販他の業務を済ませ、夜はまたまたネオンの街へ。今週はこれにて打ち止め、ですね。少し、身体を休めないと...。
「Smooth Jazz Song File」
(108)Candy Dulfer & Dave Stewart <Lilly Was Here> from『Saxuality』(1991:Ariola)
●1990年、アルバム『Saxuality』でセンセーショナルな登場を果たしたサックス奏者、キャンディー・ダルファー。21才という若さ、プリンスからのラヴ・コール(彼のバンドへの参加要請)を断り自身の活動に拘ったこと、なにより、ユーリズミックスのデイヴ・スチュワートと共演したこの曲が既にイギリスやヨーロッパで大ヒットしている事実など好材料が幾つも重なり、一躍時の人に。当時は、父親:ハンス・ダルファー譲りのファンキーなR&Bスピリッツが彼女の最大の売りだったと思うが、ことアメリカにおいてはその後のアルバムがN2Kから発売されたり、スムース・ジャズ系のアーティストにカテゴライズされることが少なくなかった。<For The Love Of You>のカヴァーはよくラジオから流れてきたし、ズバリ、<Smooth>というオリジナル曲も発表されている。中でもこの<Lilly Was Here>の人気は不動のものがある。クールな質感とシャープな切れ味は、まさに選曲の流れを変える絶好の素材と言えよう。91年に登場した、デビュー作の改訂版に収録。
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<4月17日(火)> |
「今日の出来事」
●「Adult Oriented Radio」 のダビング、検聴、Qシート書き、発送、というお決まりのパターンであっという間に2時、3時。その後、買い物に行き、今夜の食事当番を担当。先週、先々週と用事が入り、他の曜日にスライドしてましたが、基本的には毎週火曜日が夕食作りの日になります。で、何故に火曜日かと言いますと、理由は極めて単純で毎週水曜日が生放送なため、前日は飲み会をしたくない、家で食事をしたい、というわけです。 で、今日の献立は、結構シンプルに、ピザ、小鯛の塩焼き、酢の物、川海老と山芋の炒め、の4品。ピザはプレインに近い市販のものを買ってきて、そこにベーコンだ、トマトだ、自家製のほうれん草だ、白ワインで煮たジャガイモだ、を乗せてレンジにかけ、最後に生卵を1個落とす、という極めてシンプルな作り。小鯛は15cmくらいのものが2匹で¥400ちょいだったのでそれを買い、鱗を包丁で落とし、日本酒と塩で味付けし1時間後くらいおいてから焼きました。酢の物はわかめとキュウリに酢じめのコハダを入れて気持ちゴージャスに。川海老と山芋は塩&唐辛子系でささっと。どれも好評でしたが、我が家でピザを食べるのは極めてマレで、その勢いに乗り、赤ワイン1本、1人で空けてしまいました。同じスーパーでオーストラリア・ワインのバーゲンをやっていて、¥399と¥599の2種類が出ていたので両方購入。¥599のほうを開けたのですが、クイクイ行ってしまいました。
●ブルース・ガイチさんから美味しいメール。 「here is a ruff of some of the stuff we are doing together with Sembello.」 MP3で届いたその曲は<All In The Game>というタイトルが付いた、ラテン・タッチの極上アダルト・コンテンポラリー! リード・ヴォーカルはマイケル・センベロさんですが、コーラスは間違いなくジェイニー・クルーワーさんでしょう。無茶苦茶ストライク・ゾーンです。速攻で返事をすると共に、1曲だけなのか、あるいは...他を質問。すると「うん、(マイケル・センベロとジェイニー・クルーワーと僕の)3人によるプロジェクトで、アルバムにまで発展させられたら、って思ってるんだ。いろいろなゲストも予定しているよ。(マイケルとのパイプで)セルジオ・メンデスがピアノを弾いてくれる、って言っているし、ダニエル・ジョビンも参加してくれることになっているんだ」と、非常にそそる答えが返って来ました。期待しております!
「Smooth Jazz Song File」
(107)Tom Coster <Europa(Earth's Cry...Heaven's Smile)> from『From Me To You』(1990:Headfirst)
●1970年代にサンタナで活躍、リーダー作も多数発表している重鎮キーボーディスト、トム・コスター。サン・フランシスコ:ベイ・エリアの音楽シーンではそれこそ誰もが認める第一人者であり、付け加えるならば、息子のトム・コスターJr.も才能豊かなキーボーディスト&プロデューサー。ここ数年はエミネムやビラルのアルバムでその名前を見つけることが出来る。父親のトム・コスターはスティーヴ・スミスのヴァイタル・インフォメーションに参加していることからも解るように基本的にはフュージョン、それも、ジャズ・ロック寄りのテクニカルなプレイをこなすアーティストだ。ソロ作でも、マイケル・ブレッカー、フランク・ギャンバレ、デニス・チェンバース他と共演している。ただし、この、サンタナの代表曲として知られるナンバーも実はサンタナとトムの共作で、その自演版にはやはりスムースな甘味を感じずにはいられない。1990年という時代もあり、楽器の音色は今ひとつだが、それでもハート&アトモスフィアは十二分に伝わってくる。
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<4月16日(月)> |
「今日の出来事」
●「Adult Oriented Radio」 の進行表を制作して午後から収録。今日は4月21日OA分の後半1時間と、28日OA分の前半1時間、という若干変則な録りでした。 そしていったん家に戻って夕食後に代官山のジャズ・クラブ:Candyでサックス奏者michiyoさんのライヴを堪能。 michiyoさんのステージが2setあるものと思い、スタート直後の7時半過ぎに到着したのですが、彼女、1stは1曲くらいしかプレイせず、ギターの小南数麿さんのソロ・パフォーマンスがほとんど。CDも2枚出している、通称:マロさん、アコースティックでニュー・エイジともヒーリングとも、はたまたワールドともカテゴライズ出来ないソロ・ギターを披露してくれたのですが、演奏はともかく、MCが滑りまくってて面白かったです(笑)。
そして9時から始まる2ndがmichiyoさんのメイン・ステージ。打ち込みを交えてスムース・ジャズで十分に楽しめましたが、緊張気味なのか、MCと表情はかなり堅め。アルコールでも程良く流し込めばまた違ったものになっていたはず...とは、彼女のことをよく知る数人皆さんの感想(笑)。 ま、それはともかく、1曲目でいきなりデイヴ・コズの<Together Again>を演ってくれたのは非常にエキサイティング! あとは、アリシア・キーズの名バラード<If I Ain't Got You>のカヴァーも非常に好かったです。オリジナル曲も十分なるポテンシャル持っていますし、同性から見ても憧れてしまうはず、な、長身&可憐なルックスも大きな武器。今回は日本人ミュージシャン2人とのトリオ編成でしたが、5月21日に渋谷duoで行われる「duo style vol.2 SMOOTH JAZZ LADY'S NIGHT」では元Mazeのキーボーディスト:フィリップ・ウーさんや、元アトランティック・スターのメンバーがバックに参加する、ということで、さらなる輝き、期待しちゃいます。
●その後、4人で渋谷のバー、Rain Frogに今週も登場。久々に聴いた、システム<Don't Disturb This Groove>が無茶苦茶新鮮に響いたので、今度、選曲に使わせて頂きます、など、収穫結構ありました。して、1時頃に、michiyo嬢も合流。結局今日も3時前まで呑んで、基、"仕事上の重要な懇親"させて頂きました。でも、量は非常に少ない(3杯だけです)ので、明日は体調、楽勝でしょう、恐らく。睡眠時間的に眠いことは間違いないですが..。
「Smooth Jazz Song File」
(106)Workshy <Trouble Mind> from『Ocean』(1992:Pony Canyon)
●残念なことに、アメリカはもちろん、本国、イギリスのシーンからも正当な評価を受けていないワークシャイ。恐らくアルバムは日本のみのリリースであろうし、それにしてももう5年も新作が出ていないという状況には、寂しささえ感じてしまう....。彼らの好い所はとにかく上品だ、という部分。メロディ、ヴォーカル・ライン、コード進行、全てが洗練されていて、出来上がった作品は常に"心地好さ"を纏っている。逆に綺麗過ぎるが故に飽きられてしまうのかもしれないが、このいかにもロンドン的な感性は何かのキッカケさえ掴めれば、きっとアメリカのスムース・ジャズ・ステーションからも引っ張りだこの存在になる、そう信じて疑わない。デビュー作はもちろん、2000年代にPortazulから発表した2枚のアルバムも極めてエレガントだが、Pony Canyon時代のこの曲が一番、らしい気がする。元マット・ビアンコのマーク・フィッシャー制作による、典型的なワークシャイ・ワールド。幸せの到来....そんな嬉しい予感を運んでくれる、春から夏の定番チューンだ。
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<4月15日(日)> |
「今日の出来事」
●「Premium DJ Zone」の進行表を作り、続いて、明日収録する「Adult Oriented Radio」 の選曲を8割がた済ませました。今回は半分くらいがリクエストなので、どれにお応えしようか、いろいろと検討しつつ、そのCDが我が家にあるか探索。すると、これがまた見つからなくて小一時間を費やしたり...そんな午後でした。 夜は友人と食事。明日も午前中から、しっかりと仕事しないといけませんし、夜もサックス奏者michiyoさんのライヴが代官山のCandyであるので、1日多忙クン。今日は少し押さえないと、と、午前1時前には解散。2軒で9杯(かな)、は、まさに適量、という感じでしょうか。ちなみに今宵頂戴致しましたのはーービール〜ウーロンハイ〜ウーロンハイ〜ウーロンハイ〜レモンハイ、で、お店を変えて、白ワイン〜山崎ロック〜山崎ロック〜山崎ロック。久々に呑んだ山崎が非常に美味しかったです。新宿のよく行くバーは日曜日でもやっているので非常に助かります。BGMはakiko、Norah Jones、Ann Sallyをシャッフルで流していて(iTunesで)、非常にまったり。あと、Tok Tok Tokの『From Soul To Soul』も非常に好い感じで店に響いていました。日本盤もビクターさんから出ている、ドイツのジャジーなソウル・ユニットです(雰囲気たっぷりの黒人系女性シンガー+白人のサックス抱えたおニイさんの2人組)。これもそのうち「Smooth Jazz Song File」に登場することでしょう。
「Smooth Jazz Song File」
(105)Lee Ritenour <Night Rhythms> from『Festival』(1988:GRP)
●リー・リトナーとラリー・カールトンを比較した場合、よりスムース・ジャズ然としているのはやはりリトナーのほうであろう。もちろんカールトンにも<Smiles And Smiles To Go>他、スムース系ステーションでヘヴィー・ローテーション化した曲が幾つもあるが、スムース・ジャズ特有の構築美、綺麗さへの拘りはリトナーのほうがずっと大きい。デイヴ・グルーシンとの共演盤『Harlequin』(1985年)に収められた<Early A.M. Attitude>、マキシ・プリーストをゲストに迎えた<Waiting In Vain>(1993年の『Wesbound』収録)、A.C.ジョビンへのトリビュート作品『A Twist Of Jobim』(1997年)に収められた< Water To Drink(Agua de Beber)>、最新作『Smoke 'N' Mirrors』のタイトル曲や<Forget Me Nots>…ラジオで頻繁にかかる曲は非常に多く、そのどれもに完璧なプロダクションが施されているのが彼の面目躍如たるところ。1曲に絞るのは非常に難しいが、スムース・ジャズの王道、はやはりこの曲であろう。解り易いメロが秀逸だ。
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<4月14日(土)> |
「今日の出来事」
●ここのところ、この日記の更新が遅れたり(でも、たったの1日です。以前と較べたら、かなりまともです..)、若干、怠け気味な私です。なので、「Smooth Jazz Song File」も在庫が無くなりその日に書き始める始末。なので、今日は力入れて5本、書きました。で、そうこうしているうちに午前が終了し、午後は次回の「Premium DJ Zone」の選曲。これをほとんど済ませた後、3時に家を出て4時から「Adult Oriented Radio」 、山崎稔久さんゲスト出演分の収録。2週間後の4月28日(土)、放送分です。今回は山崎さんの選ぶボズ・スキャッグス特集、題して「スローなボズにして」。特に、バラードしかかけません、ではなく、また、<We're All Alone>は断じて(?)かからない選曲ですが、なんか、そんなサブ・タイトルをご本人が付けていました。
●そしてスタッフ4人で食事へ。3軒行きつつも11時前には解散する健全な晩餐。このクァルテットは非常に波長が合いますです、はい。
●ヤンキース:井川投手、勝利投手の権利を得て降板もリリーフ・ピッチャーが打ち込まれ初勝利ならず。マリナーズ:イチロー選手、またまた3三振! 打率は.182! これは大ニュースです。なんか、構えが変わったんですよね、昨年までと較べると....。日本では早大:斉藤佑投手が六大学野球開幕戦で先発登場! 東大相手に6回を1安打! 勝ち投手になりました。本格的な野球のシーズン到来!という感じで中田は非常に嬉しいです。
「Smooth Jazz Song File」
(104)Althea Rene <In The Moment> from『In The Moment』(2006:Chocolate Caramel Music)
●アルシア・リネはデトロイト生まれのフルート奏者。父親がモータウンのアーティストと共演していたホーン奏者だったことから彼女も小さい時から音楽に魅了され、まずはクラシックのフルートをマスター。その後、ドナルド・バードやユセフ・ラティーフの影響でジャズ・フルートの道を本格的に進むことになる。1997年、女性ばかりのジャズ・グループ:Straight Aheadのツアーに参加。以後、シーラE、トニー・ベネット、アール・クルー、ジョージ・デューク、アル・ジャロウ他、錚々たる面々をサポートし、ソロ作もこれまでに3枚発表。何れもR&B寄りのフュージョン/スムース・ジャズ路線になっているが、2003年の2nd『Chocolate Rush』はデイヴ・マクマレイ(sax)やジェラルド・デミオン(violin)がプロデュースを手掛けティム・ボウマン(g)もゲストで参加したなかなかの1枚。ただし、1曲だけを選ぶとなるとやはり2006年作品のタイトル曲か。柔らかな色香と甘みの陰りが絶妙にブレンド。どこか後ろ髪を引かれるような感覚になる、魅惑の1曲だ。
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<4月13日(金)> |
「今日の出来事」
●やはり、今朝も辛かったです、ちゃんと7時20分には起きましたが。そんなわけで午前中はほぼ壊滅状態。そして午後から若干怠けモードになってしまいそうなこの日記をちゃんと書き、続いて、「Smooth Jazz Song File」の原稿も少し書き....。
●その後は、久しぶりに夕食作りを担当。今日は、コロッケ系でまとめてみました。コロッケと言っても挽き肉ではなくアサリを入れたものを作ってみたのですが、まんまアサリを入れるのではなく細かく砕いて入れたらかえってアサリの旨味が飛んじゃいました、残念。アサリはやはり咬み応えが重要なんですね、出汁的な役割の次は。勉強になりました。あとは、豆腐もカツ風に揚げ、さらにウズラの卵とベーコンも串揚げにし、そして、一番美味しかったのがカジキマグロの切り身(10cm X 8cmくらい)をベーコンで巻いたものをカツ風に揚げたもの、でした。これはイケます! 魚と肉のブレンド具合が絶妙で、思わずスマイル状態の私です。非常に簡単に出来ますので、揚げ物をする機会があったらついでにやってみて下さい。マグロは軽く塩を振った程度で全然大丈夫ですから、味付け。
「Smooth Jazz Song File」
(103)Randy Crawford <Give Me The Night(Chill Out Remix)> from『Best Of Randy Crawford』(1996:Warner)
●ジャズ/フュージョン、R&B、ポップ…デビュー当時からひとつのジャンルでは括れないサウンドを演じて来たランディ・クロフォード。その彼女の世界を形容する一番的確な表現が実は"Smooth Jazz"だったのでは? と、ここ10年、強く感じるようになった。クルセイダーズとの共演曲<Streetlife>にしても、トミー・リピューマ制作による名唱<Rio De Janeiro Blue>にしても今、振り返ればそれはまさにスムースそのものだし、デヴィッド・サンボーンの艶やかなアルトが響く<Knockin' On Heaven's Door>にしても作者ボブ・ディランとは全く違う表現で自分の歌にしている。90年代中盤から活動の場をヨーロッパに移しているようだが、そこでの活動がまた新しい光を灯し、逆輸入の形でアメリカのリスナーを虜にしているのが面白い。そして、そんなランディの"現在"を象徴するのがこのヴァージョン。改めて言うまでもなくジョージ・ベンソンの大ヒットのカヴァーだが、まさにクール&エレガントなランディ節が堪能出来る、極上の仕上がりだ。
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<4月12日(木)> |
「今日の出来事」
●朝から松坂・イチロー対決に釘付け。BSでずっと観ていたのですが、なんか、あまり、松坂投手に凄みを感じませんでした。イチロー選手も不調のようですし、正直言ってしまうと、若干、肩透かしな気分かな....と。まあその代わりと言いましょうか、城島選手は絶好調でしたが...
●その後、USENのAORチャンネルの選曲2本に取り掛かりました。アーティスト特集はドゥービー・ブラザーズで、1976〜80年の曲で約8割を固め、そこにマクドナルド加入以前のヒット曲と再結成後のナンバーも数曲散りばめて、という内容。そしてもう1本は、AOR Male Singers:Part-2で、1980〜82年の名曲、代表曲を約30曲セレクトしました。
●その後、某アーティストの通販CD Boxの打ち合わせを目白で行い、8時半頃から新宿で友人と食事会。久々にベロベロ酔っぱらい、12時過ぎに1人退散しちゃいました。周りに迷惑を掛けていないことを願う限りです....
「Smooth Jazz Song File」
(102)Freddie Ravel <Sunny Side Up> from『Freddie Ravel』(2001:GRP)
●EW&Fのプロデュースやライヴでのサポートを経て、総帥モーリス・ホワイトのKalimba Recordsからソロ作も発表しているフレディ・ラヴェル。その他にもアル・ジャロウ、マドンナを始め、数々の大物をバック・アップしている売れっ子キーボーディストで、多くの場合は音楽監督も任されるほど全面的な信頼を得ている。生まれはL.A.だが、父親が東欧、母親がコロンビアの出身ということもあり、クラシックからラテンまで幅広いエッセンスを吸収。ライヴではかなり熱いサウンドを届けてくれるが、CDではむしろ知的で優しい面が強く出ている。Kalimbaからリリースした98年作『Sol To Soul』も非常に好い出来だったが、2001年にGRPから発表したセルフ・タイトル作品ではよりヴァーサタイルな世界が展開され、まさにフレディ・ラヴェルの面目躍如たる仕上がりになっている。そこに収められ大ヒットしたのがこのナンバー。イヴァン・リンスの<Velas>を軽やか&キュートにアレンジしたようなメロディーが心地好く耳に飛び込んでくる。
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<4月11日(水)> |
「今日の出来事」
●お昼から2時間、「Premium DJ Zone」の生放送。「AORいろはにほへと」では、1974年頃のAOR黎明期を振り返ってニック・デカロ、ケニー・ランキン、ジノ・ヴァネリ他をオン・エアー。また、「My Smooth Jazz Awards」は(キーボード編)で、ノミネート5曲はグレッグ・カルーカス、ジョー・サンプル、ポール・ハードキャッスル、デヴィッド・ベノワ、そしてブライアン・カルバートソン。ウィナーは....やはり、カルバートソン氏しかいないかな、と。そして、「We Love Steely Dan」では、ローレン・ウッドやグローヴァー・ワシントンJr.によるSDチューンのカヴァーを交え、ファー・クライで終わる、という解り易い構成にしてみました。
●そして、いったん家に帰り近くに住む友人をピック・アップし、池袋のBic Cameraでノート・パソコンを購入。結局、Windowsを買うよりMacのほうが何かと都合が良いだろうとなりそれで即決。パソコン関係は全て友人に任せっきりなのでほとんど3秒で決めました、「中田さん、これ、どうですか?」「ン? これ? 好いんじゃない、はい、決定!」と、こんな感じで。そして、Mac同士なのでいちいち初期設定というか、パスワードだなんだを打つ必要は無く、データの移し替えも含めてケーブル1本で簡単に出来ました。ただし、データの量が半端ではないので移し替え終了までに2時間ほど掛かると解り、2人で食事に。2時間半ほどで戻ると全て完璧に出来ていてニッコリ。さらに新しいソフトを取り込んでくれて、またまた用途が増えました。
「Smooth Jazz Song File」
(101)Mark Winkler <Sunny> from『City Lights』(1998:Chartmaker)
●ここ数年は4ビート、スタンダード系の作品に移行しているが、マーク・ウィンクラーは基本的にジャジーなAORシンガーだと捉えている。実際、AORのカテゴリーをこよなく愛するアーティストだ。1982年のデビュー作『Jazz Life』は自然体のマーク・ウィンクラーが堪能出来るAORの名作であり、そのタイトル・トラックをセレクトしても好かったのだが、ラジオから流れてくる時の質感を重視するならば、やはりこの曲<Sunny>のほうが"適任"であろう。アルバムは、ダン・シーゲルが3曲、ボビー・コールドウェル・バンドのキーボーディスト:マーク・マクミレンが8曲、それぞれプロデュースをしているが、どちらも、しなやかにクールな世界を創り出し、ウィンクラーのヴォーカルを実に上手く引き立てている。<Sunny>はマクミレン制作のトラックだが、イントロのピアノからまさにスムースそのもの。適度なグルーヴ感が今日性を醸し出し、いろいろなカヴァーが生まれたこの曲に、またまた新しい生命を注入している。
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