<4月30日(月)> |
「今日の出来事」
●朝イチで夕べの深夜に録画しておいたプロレスリングNoahの中継をチェック。内容は一昨日の日本武道館大会でその結果こそ解っているものの、三沢社長が最強のチャレンジャー、佐野巧真選手を迎えてのヘヴィー級タイトル・マッチ。いや〜、社長にとっては無茶苦茶タフな試合でしたね。44歳でしたっけ? ガッツあるな〜。見習わないといけないな、って真剣に思います。先週の今日、一緒にご飯食べた奥土居美可さんの生き方にもホント、頭が下がる思いですし...。謙遜するわけでも好い子ぶるわけでもないですが、自分の人生の温さ(ぬるさ)を痛感させられます、そういった人たちに出会うと。かと言って、じゃあ、直ぐに何をどう変えられるかと言うと、それも思い浮かばないのですが...
●時間が結構在るので昨日、今日とインターネット・ラジオ:Bay Smooth Jazz.Comを堪能しました。ポカポカ陽気にまた合うんですよね、リラックス・ムードが。で、Paul Taylorの新曲<Ladies Choice>が2日続けてかかってニッコリ。来月中旬のようですね、アルバム『Ladies Choice』の発売は。今回もPeak。またまた楽しみです。 それと、早いもので今日で2007年も3分の1が終わりになりますが、お陰さまで「Smooth Jazz Song File」はしっかり続けてこれました。残り3分の2もなるべく怠けず頑張りたいです。SMOOTH JAZZ IS MY LIFE !ですからね。
●で、今日もアドリブ誌の原稿を少し、書きました、ホンの少しだけ(苦笑)。
「Smooth Jazz Song File」
(120)Bob Baldwin <Stand Tall> from『Standing Tall』(2002:Narada Jazz)
●NY州で生まれ、その後も東海岸のR&B、コンテンポラリー・ジャズ・シーンに大きな貢献を果たして来たキーボーディスト、ボブ・バルドウィン。ロバータ・フラックの推奨も手伝ってか、1990年にAtlanticからソロ・デビューを飾り、その後もコンスタントにリーダー作を発表。チャート的には92年の『Reflections Of Love』がContemporary Jazz Albumsで7位まで上昇したのが最高だが、2002年以降の3作も8位、9位、9位と安定したセールスを見せている。ボブ・バルドウィンの楽曲は、生ピを中心とした構成で、品良くファンキー、程良くリラックス、が特徴だ。初期の作品ではグローヴァー・ワシントンJr.が、そしてその後もマリオン・メドウス、ロイ・エイヤーズからウィル・ダウニングまで、頻繁に豪華なゲストを招き、優雅な香りを十分に漂わせるが、決して鼻にかける感じではないのでとにかく接し易い。この曲は2001年9月11日の事件で傷ついた全ての人々に捧げる、というナンバー。バラードではなく適度なリズム感を持った曲で、ボブのポジティヴなメッセージが聴く度に体内に浸透してくる。
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<4月29日(日)> |
「今日の出来事」
●午前中は、夕べと言うか真夜中にBS−2でやっていたレインボウのライヴ(1977年)とレッド・ツェッペリンの「永遠の詩」(1976年)を録画しておいたのを飛ばし観で楽しみました。やっぱロニー・ジェイムス・ディオは歌が上手過ぎます。あんなに歌えたら気持ちいいだろうな...もちろん、リッチーも全盛期なので非常にカリスマチックで好かったです。ジミー・ペイジはやっぱギターの位置が低すぎます、改めて。あのポジションじゃあ上手く弾けないですよね、普通。
●その後、少し早めながら「Adult Oriented Radio」 の次回分を検聴、Qシート書いて発送。そして、アドリブ誌の原稿を書き出し、またまた夕方に。
●夕食後は部屋のCDを少しずつ片付けながらデータ制作。それと、「Smooth Jazz Song File」の原稿を2本書いて....そんな1日でした。
「Smooth Jazz Song File」
(119)Tuck & Patti <Time After Time> from『Tears Of Joy』(1988:Windham Hill)
●言わずと知れたおしどり夫婦による、説明不要の名カヴァー。マイルスの名演(File No.6参照)とはまたひと味違う、エヴァーグリーンなパフォーマンスだ。シンディ・ローパーもさぞかし満足しているに違いない。何度となく口にしているが、スムース・ジャズのラジオ・ステーションにとって最も重要なのは"クールな質感"である。スムース過ぎてイージー・リスニングで終わってしまうのは歓迎されないし、ジャズし過ぎてインプロヴィゼーションに終始するものも敬遠される。その程良いバランスを形成する重要なキーワードがこの"クールな質感"だというわけだ。そういう意味からするとこのタック&パティのサウンドはまさにスムース・ジャズの中心に位置する。タック・アンドレスのギターは実に高度でジャジーだが、パティ・キャスカートのヒューマンな肉声がその難しさを好い意味で和らげてくれる。2人の調和の妙がこれまでに幾多ものミュージック・マジックを生み出して来た。2人が結婚して早四半世紀が経過。幸せな日常生活が音楽に穏やかさ、余裕、包容力をもたらす。彼らこそその典型と言えそうだ。
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<4月28日(土)> |
「今日の出来事」
●来週の「Premium DJ Zone」の進行表を完成させようと思ったのですが、う〜ん、5月2日=連休中....にしては、リゾート感が若干足らないのでは...と最終段階でまたまた選曲をやり直し。結局、クール・ハワイものを4曲集中させた部分を作った他、いろいろとマイナー・チェンジ。中田の選曲は3曲、4曲でひと組、になっているので、1曲だけ差し替えたり、ということはほとんど無く、その代わり、今回却下になった3〜4曲のブロックはそのまま来週以降にスライド、という具合になります。結局、家の用事で少し出掛けた以外はずっとCDを聴いていたかな、という1日でした。Norman BrownやJeff Lorberの最新作も今日はゆっくり聴く時間が取れましたし。
「Smooth Jazz Song File」
(118)Larry White <Foolish Me> from『Unsolicited Material』(2004:Newport Pacific Music)
●限りなくセンスの無いジャケット・カヴァー。良質なスムース・ジャズがここから流れてくるとは誰も想像しないであろう。しかしながら、中身の方はかなりのクォリティで、ラジオで紹介したい曲が少なくとも4曲は存在する。ラリー・ホワイトはキーボード・プレイヤー&シンガー・ソングライターで、かつては、<Guantanamera>でお馴染みのソフト・ロック・グループ、サンドパイパーズのバックを務めていたというヴェテラン・ミュージシャン。他にもダスティ・スプリングフィールドのミューカル・ディレクターを務めたり、メジャーな交響楽団の指揮を手掛けたりと、活動の幅はかなり奥深いものがある。自身ではヴォーカル・アルバムも1枚出しているが、スムース・ジャズ的にはやはりこのインスト盤であろう。繰り返しになるがとにかく楽曲が好い。リリカルな旋律とタッチはまさにスムース・ピアノのお手本とも言うべきもの。ウエブに書かれた"If you like David Benoit and Brian Culbertson, you'll love this one !"という紹介文も実に的を得ている感じがした。
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<4月27日(金)> |
「今日の出来事」
●結局、今日も、なんとなく過ごしてしまいました、原稿書きをせずに。どうも、木曜、金曜はテンション下がってしまいます....修正しないといけないのですが...。またまたスムース・ジャズのCDばかり聴いて、そっちのほうの原稿を少し書いたりしていました。
「Smooth Jazz Song File」
(117)Dirk K <Under The Sun> from『About You』(1997:Countdown/ULG)
●ジャケットの写真からするとメロディック・ロック系辺りの音を出しそうな気もするが、この人:ダークKはドイツ生まれのジャズ・ギタリスト。80年代中盤からプロ活動を行っているようだが、90年代中盤にL.A.に移住し、次なる1頁を歩み始めた。これまでに10枚近いリーダー作が確認され、ピーター・アースキン、アラン・パスクァ、マーク・ジョンソン、ポリーニョ・ダ・コスタとのクインテットで発表した作品を始め、4ビート系、スタンダード系の作品が多くを占めている。流石に全作を揃えようという気にはなれないが、このアルバムにおけるギターの歌心は半端ではなく、装飾も何も無い純朴な音色ながら、無性に心を惹かれてしまう。シャニースの<I Love Your Smile>やベイビーフェイスの<Everytime I Close My Eyes>を和みのトーンでカヴァーし、AORチックな歌ものも1曲収録。さらに、リック・ブラウンやポール・テイラーをゲストに迎えた曲もあり、全編で良質なスムース・ジャズを展開している。中でもベスト・トラックはこれであろう。柔らかな陽光が聴き手に笑みかける、そんな1曲だ。
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<4月26日(木)> |
「今日の出来事」
●今日は何ともマイ・ペースな1日。また少し来週分の選曲をしたりしたのですが、「Premium DJ Zone」の中の「My Smooth Jazz Awards」では果敢にも"ベース編"を試みるため、とにかくベーシストのCDを引っ張り出して来てはあれでもないこれでもない。SJC=Smooth Jazz Connectionのメンバーの方のご意見なども頂戴し、とりあえず最終決定したのですが、改めて何枚もCD聴いたにも拘らずやはりスタンリー・クラークはノミネーション5曲に入らなかったですし、リチャード・ボナも向こうでかかっているのはポップな歌もの(確か、日本盤未収録のような..)なので却下。他にも、クリス・ミン・ドーキー、悪くはないのですが....エイブ・ラボリエル、とっても好きなんですが....ウィル・リー、完全に範疇ではあるのでしょうが....と何れも足踏み。はたまた、レジー・マクブライドは「Smooth Jazz Song File」でも紹介していますし無性に入れたかったのですが、でも、ラジオではかかっていないだろうし..。逆にラジオでかかっていた、と言ってもバイロン・ミラーやマックス・ベネットまで戻ってもなんだし....ヴィクター・ウッテンの<Overjoyed>だったらありなのでしょうが....さてさてどうしましょう。それより何より線上に居る感じのマーカスは??? と嬉しい悩みと共に時間は経過していきました。と、そしてその間、「Adult Oriented Radio」 のプロデューサー:U氏が出張で大阪から出て来ていたので池袋でラーメン&お茶したり....と、そんな半休息日的な日でした。さ、明日は、アドリブ誌の原稿書き、頑張りましょう!
「Smooth Jazz Song File」
(116)Nelson Rangell <Look Again> from『Look Again』(2003:A440 Music)
●デヴィッド・サンボーンを崇拝し、彼のようにアルトを鳴らしたい、と思っている人間はこの世の中に星の数ほど存在することだろう。彼のコピーだったら誰にも負けない!と自慢するサックスマンは至る所に居るはずだ。それこそ、サックスの構え方からプレイする時の表情までそっくり真似をして....。ネルソン・ランジェルも1980年代後半の登場時はそんな風に見られていた1人。艶やかなアルトでソウルフルにブロウする様は、好くも悪くもサンボーンそのものであった。しかしながら、そんなプレイに目を付けたGRPが確実に彼を成長させ、3年後にはContemporary Jazz Albums のチャートでTop 10入りする人気を確保。人肌のアルトに加えて、朝の気分にピッタリのフルートでも多くのリスナーを魅了するようになった。1999年以降はShanachie、A440 Music、Kochといった専門レーベルに所属し、以前と変わらぬ、いや、それ以上のポテンシャルを届けてくれるが、スムース・ジャズの王道、という意味ではこの曲が一番相応しいであろう。とにかくキャッチーだ。
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<4月25日(水)> |
「今日の出来事」
●お昼から「Premium DJ Zone」の生放送。今日の「My Smooth Jazz Awards」は女性シンガー編で、Vanessa Rubin<That Was Then, This Is Now>、Brenda Russell<Piano In The Dark>、Anita Baker<Sweet Love>、Janita<I Miss You>と来て、締めはやっぱりSade<Kiss Of Life>しかないかな、という感じでした。その後、いったっん帰宅し、夜は5月21日のイヴェントの打ち合わせ。
●5月2日から5日まで、コットン・クラブでライヴを行うスムース・ジャズ系サックス奏者、エリック・ダリウスさんに「ジェフ・カラザースさんの知り合いなのですが....」とメールを打ったら即日レスポンスが返って来ました。ライヴが非常に待ち遠しいです。
●BMGさんからエリック・カルメンの紙ジャケ再発のサンプルが到着(本日が発売日です)。何が嬉しいって、1980年作品『Tonight You Are Mine』には実に8曲のボーナス・トラックが入っているのには非常に感激。<Hungry Eyes><Make Me Loose Control><Reason To Try><Almost Paradise(live)>など、全て既発曲ですが、オリジナル・アルバム未収録曲を可能な限り集めて、みたいなディレクターさんの愛情が本当に嬉しいです。なんたって、ルイーズ・マンドレルとの<As Long As We Got Each Other>まで入っているんですから!
「Smooth Jazz Song File」
(115)Dionne Warwick <Moments Aren't Moments> from『Friends』(1985:Arista)
●スムース・ジャズのステーションではいわゆるポップ・ヴォーカルものが程良い割り合いでプレイされている。ジェネシスの<Hold On My Heart>やティナ・ターナーの<What's Love Got To Do With It>辺りはL.A.に1週間滞在したら複数回耳にすることが珍しくないし、ディオンヌ・ワーウィックで言えばディオンヌ&フレンズ名義の<That's What Friends Are For>が一番かかっていると思う。他にも、79年の<Deja Vu>、87年のジェフリー・オズボーンとのデュエット<Love Power>などは完璧にストライク・ゾーンだ。AOR的に見ればもちろん『Friends In Love』から<For You>辺りを押したいところだが、CDが無いせいか、残念ながら現地で聴いたことは一度も無い。結果的には、スティーヴィー・ワンダーが音楽を手掛けた映画『The Woman In Red』(1984年)のサントラに収められ、後にディオンヌのアルバムにも収められたこの曲で落ち着いた。ヴォーカルはやや不安定だが、曲&プロダクションは十二分にスムースだ。
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<4月24日(火)> |
「今日の出来事」
●朝一で山野楽器「Jam Spot」の原稿書き。本当は締め切り、昨日だったのをうっかりしてしまったので、必至にやりました、午前10時までには仕上げようと。 今月取り上げたのは神保彰さんの10年振りとなるソロ・アルバム『Four Colors』(King:5月23日発売)、そして、岩崎宏美さんの『I Won't Break Your Heart』(Victor:5月23日発売)の2枚。 宏美さんは、L.A.で録音した84年作品の紙ジャケ限定リシューですが、フォスター、ルーク、ランドウ他が大挙参加。ビル・チャンプリンとのデュエットもあり、コーラスにはフィニス・ヘンダーソンも参加、という、実に美味しい1枚。CDはかなり入手困難だったと思うので、この機会を逃す手はありません。当時はこのアルバムと言い、河合奈保子さんの2作と言い、いわゆる歌謡曲畑の人でも無茶苦茶美味しいL.A.産サウンド、遠慮なく取り入れてましたからね、日本の音楽界。
宏美さん、それこそ、10年くらい前にはちょびっと面識が在ったりしたものですが、もう、忘れちゃったでしょうかね....私のこと(笑)。このアルバムのことをメインにした話し、という前提で「Adult Oriented Radio」 に出演してくれたら本当に感激ですが....(嘘です、恐れ多くてお願い出来ません)。
それと、神保彰さんですがー、神保さんが私の小学校の先輩だという話しは先日書いたかと思いますが、それが発覚したのは90年代に入ってからで、取材だったかでお会いした時に渡した私の名刺を見て神保さんが私の住所にビビビと来られた、という流れでした。神保さんが「僕は以前、あの小学校の裏門を出て真っすぐ行った最初の角の右側の家に住んでいて...」という話しをされた時、「ゲゲゲゲ〜! あのお屋敷みたいな家〜!?」と心の中で超吃驚した次第です。敷地も結構広いのですが、当時としては異常に塀が高く、大きな木も数本生えていたので、ちょっと異質なオーラを放っていたんです。敢えて例えるならば、それこそ、蝙蝠が似合うような洋館で....みたいな。神保さんが小学校の途中で引っ越されたということもあり、当時、神保さんにお会いした記憶は全くないのですが、その家だけはしっかりと覚えています。もう、とっくに建て変わっていますが....
と、それはともかく、神保さんの新作は久々となるソロ名義作品で、久々となるスムース・ジャズ寄りの内容です、"寄り"、の。1曲目こそ、凄腕4人が火花を散らすテクニカル・フュージョンですが、2曲目以降はメロディメイカー:神保彰、の面目躍如たる楽曲が次々に登場。なんたって、神保さんはかつて、NAC(New Adult Contemporary = 今で言うSmooth Jazz)のラジオ・チャートでは常連さんでしたからね。ただし、主旋律は非常に親しみ易く、コード的にも難しいことを演っているわけではないのですが、神保さんの"刻み"は常にアクティヴで、その辺り、やっぱりこれは神保さんの作品だな〜!を痛感した私です。参加メンバーはフランク・ギャンバレ、エイブ・ラボリエル、オトマロ・ルイーズ、の3人で、全てが一発録り、だったとのこと。非常に素晴らしいアルバムです。ぜひともチェックしてみて下さいませ。
●その後、「Adult Oriented Radio」 の検聴、Qシート書き、といういつもの火曜日ワークスを済ませ、通販などの業務も終え、3時頃から買い物&料理。今日は焼き肉系とパスタ系の2本立てでシンプルに行きましたが、それでも、細かな仕込み(パスタ・ソースに入れる鶏肉の味付けだったり)には拘りを持って頑張りました。まあまあ、でしたね、全体的に。
●夕食の片付け(洗い物)を全て済ませても時刻はまだ8時半。今日は特に直ぐにやらなくてはならない仕事もないし、かと言って就寝には早過ぎます、もちろん。で、早くも来週分の番組の選曲をスタートさせたのですが、流石に、ちょっとリアリティーに欠けたので3割くらいでやめにして、DVDを観ました、久々に。 ものは、少し前に購入したオリヴィア・ニュートン・ジョンの『Olivia Newton John Live In Concert』。韓国盤で、途中のMCもハングル語の字幕が出てきたりするのですが、パフォーマンス自体は1981〜2年頃のようで、<Physical><Heart Attack>辺りまで演っています(収録場所は不明ですが、韓国ではないと思います)。 で、特筆すべきはバックの面々! 昔、LPで出ていたライヴ・イン・ジャパンもグレッグ・マティソン、エイブ・ラボリエル辺りだったと記憶していますが、このDVDはその比ではございません! ギターがマイケル・ランドウとバジー・フェイトンの2人、ドラムスはカルロス・ヴェガ、ベースはロバート・ポップス・ポップウェル(グレッグ・マティソンの『The Baked Potato Super Live!』に参加していた人)、そして、スペシャル・ゲスト扱いでトム・スコット!ですから、これは美味しすぎます。ランドウさん、無茶苦茶若いですね〜、当たり前ですが。 因みに中田はHMVの通販で購入しました。¥2,000ちょっととか、非常にリーズナブルです。
●ブルース・ガイチさんから5曲入りのCD−Rが到着。先日、メールしてくれたMP3音源によるセンベロ=クルーワー=ガイチ・プロジェクトの拡大版です。で、吃驚〜! ミニー・リパートン<Lovin' You>と共に、ボビ・コーさんの<風シル>までリメイクしているではないですか、それも、軽いボッサ調で。リード・ヴォーカルはセンベロさんで、これは、ヤバいです。 先日、いち早く聴けたオリジナル曲?も素晴らしかったですが(雰囲気はセルメンです)、この5曲をトータルで聴くと、もう、満面の笑みしか出て来ません! 思わず「Yah-Buy(ヤバい!という意味です、もちろん)」という件名でガイチさんにメールしてしまったほどですから。 あまりに盛り上がった私は調子に乗って「自分の番組でOAして良い〜!?」と宣ってしまったのですが「まだラフ・ミックスだから、それは待って欲しい」と即レス渡されてしまいました、残念! 番組のリスナーにいち早くお聴かせしたかったのに...。と言うことで完成まで暫しお待ちを! あ、別にクール・サウンドから出したい、とかは全然ありません。こういう美味しい作品は、もっと売ってくれるところから出した方がマッチ・ベターですので。
「Smooth Jazz Song File」
(114)Duncan Millar <Super Real Feel> from『Good To Go』(2001:Instinct)
●Shakatak、GOTA、Soundscape UK、Count Basic…これらUKのスムース・グルーヴ系アーティストを精力的に全米リリースしているのが、NYに拠点を置くInstinct Recordsだ。1990年にダンス・ミュージックのインディとしてスタートし、90年代中盤からスムース・ジャズ系にも着手。美味しいコンピ盤も多数リリースしているが、このダンカン・ミラーはそこで紹介されたキーボード奏者。ソロ作は2000年前後に2枚(+コンピ盤1枚)発表しているが、2作目の『Good To Go』はスムース・ジャズ・フリーク必携の作品と言って好いだろう。秀逸なオリジナル曲に加えてロドニー・フランクリン<The Groove>やドゥーブル<Captain Of Her Heart>のカヴァーがあり、全体のポテンシャルはかなり高い。そこから厳選したこの曲は御大マイルスの<Milestones>に通じる疾走感が味わえるスリリングなオリジナル曲。半音の転調、トランペットによる装飾、クリス・スタンドリングが奏でるギターのメロ、全てが最高の"粋"を形作っている。元Blue Mercedesのメンバーと知り、結構吃驚。
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<4月23日(月)> |
「今日の出来事」
●早朝からとにかくバタバタで、作業、作業、また作業。この日記を更新する時間もないまま、夜もそれなりの時間になってしまいました。 まずは、本日午後収録の「Adult Oriented Radio」 の進行表作り、なのですが、今回は早くも5月5日放送分で、番組の後半1時間は、先日録ったビル・カントスさんへのインタヴューをOAすることにしました。なので、それの訳をやっておいた方が好いだろうとグワ〜ッとワープロ打ち。そして2時スタート、4時半過ぎに収録を終え速攻で帰宅。メール等のチェックをささっと済ませ、6時からヴォーカル・レッスンを受けました。と言っても、個人レッスンではなく、知人の奥土居美可さんがヴォイス・トレーナーを務める4月限定のスクールが家からほど近い所で行われているので、それに顔を出させて頂いた次第です。生徒さんは若い子がほとんどで皆さん、元気でした。私はちょっと恥ずかしかったですね〜、課題曲も知らないし...ま、でも、楽しめました。発声法は無茶苦茶奥が深そうですし、とても1回ではマスター出来ませんが、2時間弱があっという間に経ってしまったのはちょっと吃驚。 終わってから奥土居さんと焼き肉食べながら、ああでもない、こうでもない、と。それにしても、彼女は偉いです。パワフルで、心から尊敬出来ます。これからも頑張って下さいね〜!
「Smooth Jazz Song File」
(113)Pete Escovedo <La Samba> from『E Music』(2000:Concord Picante)
●シーラEの父親にして、西海岸のラテン・ジャズ・シーンのまとめ役的なパーカッショニスト、ピート・エスコヴェド。御歳70を超え、プロ・キャリアも約50年という重鎮だが、いつまでもフレッシュ&躍動的なサウンドを提供し続ける姿は流石の一語。ここ2〜3年も、ケニー・Gやジョイス・クーリングを始めいろいろなアルバムにセッションで参加している。ピート・エスコヴェドの基本はラテン・ジャズ、それもサルサになるのであろうが、リズムでの押し一辺倒ではなく緩急を自在に操る奥の深さに好感を抱く。特に、この曲におけるソフィスティケイトされたプロダクションには一種のため息すら出たほどだ。ピートのブレインでもあるギタリスト:レイ・オビエドの作曲で、彼のアルバムにも収められている作品だが、そのヴァージョンとはひと味違うライトなブラジリアン・サウンドに仕上げ、これがスムース・ジャズの局から確実な支持を集めた。テーマを奏でるフスト・アルマリオのソプラノ・サックス、サウダージ気分なコーラスがなんとも胸に響いてくる。
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<4月22日(日)> |
「今日の出来事」
●「Premium DJ Zone」の進行表作り。結局、最後の段階で選曲が気に入らず差し替え、差し替えの連続で、異常に時間が掛かってしまいました。こういう日もたまにあります、逆に超すんなり行く日もありますし。結局はヴァイオリズムの問題?でしょうかね....。
●夕方、新宿の行きつけのバーのスタッフが中心となったバンドが西荻窪のライヴ・ハウスに出演する、というので、それを観に行きました。楽しかったです。色物的な匂いを漂わせながらも、ロック系のクラシックスを中心に真剣に演奏していて。かつての学祭のノリ、ですね、言うなれば。こういうのを目にすると、たまには遊びでバンド演りたいな〜、なんて真剣に思ってしまいます。
●この日の早朝と言うか真夜中、知り合いから一斉送信メールで、ギタリスト:浅野祥之さんの訃報(4月20日に肺炎のため死去)、および、お通夜、告別式の知らせが届き、非常に吃驚してしまいました。日刊スポーツにもちゃんと出ていましたが、未だ48歳とのこと。早過ぎます....謹んでご冥福をお祈り致します。
「Smooth Jazz Song File」
(112)Bryan Savage <Soul Temptation> from『Soul Temptation』(1998:Higher Octave)
●アル・スチュワートという名前を聞くと、多くのリスナーは<Year Of The Cat>や<Time Passages>といったポップ・ヒッツを思い出すことだろう。これが、スムース・ジャズ・フリークになると、かつてピーター・ホワイトがバックを務めていたアーティスト、という認識へと変わり、さらにコアなフリークになると、サックス奏者ブライアン・サヴェージもかつてはアルのバックを務めていて、そのバック・バンド・メンバーで結成したShot In The Darkも全米ヒットを1曲持っている、となるのではないだろうか? ブライアン・サヴェージのソロ・デビューは1992年。96年の4作目『Cat Food』をリック・ブラウンが全面プロデュースし、続く98年の5作目『Soul Temptation』もリックが10曲中7曲を手掛けている。この2枚の完成度は非常に高く、中でもこのタイトル曲は"哀愁"の2文字を思い出さずにはいられない感傷的なメロディーが堪能出来る。作者はブライアンとリックの2人。ちょっぴり歌謡曲チックだが、これはこれで絶対にあり、だろう。
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<4月21日(土)> |
「今日の出来事」
●今日も1日家で作業。選曲だ、原稿書きだ、で夕方に。 夜は、甥っ子が来週、二十歳の誕生日を迎えるので姉家族4人が我が家に来て食事会。ワイワイガヤガヤ、よく食べて、そんな1日でした。
「Smooth Jazz Song File」
(111)The Apostles <Mercy Mercy Me> from『The Apostles』(1992:Acid Jazz)
●アポストゥルズはJTQ(James Taylor Quartet)のサックス奏者ジョン・ウィルモットとキーボード奏者ジョン・ダットンによるユニット。1992年にロンドンのAcid Jazzレーベルからセルフ・タイトル・アルバムを発表し、これが96年にはHollywoodレコードを通じて全米でも発売。スムース・ジャズのステーションでもいろいろな曲がプレイされるようになった。アルバムは、2曲目がデオダートの<Super Strut>、5曲目がマーヴィン・ゲイの<Mercy Mercy Me>、そして9曲目がエディ・ヘンダーソンの<Kudu>(作者はパトリース・ラッシェン)、といったカヴァーによって親しみ易さを増し、アシッド・ジャズはどうも...というリスナーも抵抗無く入って行けるはずだ。と言っても、売れ線狙いのポップ化ではなく、原曲へのリスペクトとフレッシュなチャレンジの程良い融合が非常に気持ち好い。マーヴィンのこの曲も"モータウンした"イントロのベース・パートから思わずニンマリ。アメリカのラジオ局でもかなりの人気を呼んでいる。
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