<6月20日(水)>

「今日の出来事」

●朝、パソコンのメールを開くと、日本に居ると思われるジョーイ・カルボーンさんからメール。
「トシ、ジョン・オバニオンの1st、CDで持ってる?
 出来たらその中の<xxxxx>をMP3で送ってくれないかな?」
恥ずかしながら、音をメールで送った経験が無かったのですが、こうすれば好いのかな?という想像のままにやったところ、無事に着きました、ジョーイさんに。しっかし、誰かに聴かせる? カヴァーさせる? のでしょうか? ちょっぴり楽しみ。

●昨日収録した「Adult Oriented Radio」 のダビング、検聴、Qシート書き、そして発送。改めて、中田の風邪声、宜しくないですね〜、スミマセン....でも、頑張りました! なのでお許しを....
 そして、改めて選曲の妙を実感。と言いましても自分の、ではなく、リクエストを下さる皆様方の、です。ど真ん中のACバラードも、王道のAORクラシックスも、そして、エグザイルの<Kiss You All Over>(1978年の全米No.1ヒットです!)なども目から光線です!(特に意味無し...) 考えてみたら、先日の生放送でもi-tenの曲にリクエストが来ていてOAしましたし、スゴイ趣味&嗜好&知識です、一般的なFMリスナーさんのレヴェルからしたら。ホント、これで支えられているんです、私は。
 で、話し戻って、エグザイル。1980年の『Don't Leave Me This Way』なんかもグレッグ・ギドリーさんの提供曲<You're Good For Me>(ACチャートで中ヒットしています)があったり悪くないのですが、個人的には79年の『All There Is』が結構好きで、特に、タイトル曲と1曲目の<How Could This Go Wrong>が今でも忘れられない曲になっています。そうだ、久々にCDで聴きたいな〜、と思ってアマゾン他を見ても、残念、コンピにも入っていないですね、その2曲。しゃあないからアナログから焼きますかね、家で....なんてことをいろいろと思った私です。
 あと、これは自分の選曲ですが、やはり、スティーヴ・ニーヴスのどこまでもドナルド・フェイゲンな声は最高ですね。日本盤も出ていますが、ほとんど評判にならなかったのでは....? 私が以前、「Smooth Jazz Song File」で紹介したJangoの中心人物にしてかつてはJakataのヴォーカルだったという人。再評価したいです、思いっきり。とりあえず、Jangoとソロから歌ものを中心としたプレイリストを作ってiPodで聴きまくろうと思ってます。唯一のソロ作『Dream Harvest』(1997年、アメリカ盤と日本盤でジャケット異なります)は、amazon.co.jpでこそ¥2,400〜ですが、amazon.comでは$1.79で複数枚出品されているので(共に6月21日、午前9時20分現在)、好かったら聴いてみて下さい。ホント、フェイゲンしていて思わずニンマリですから、ヴォーカル(半分はスムース・ジャズ系のインスト。何曲かはその後のJangoのアルバムにも収録されています、ミックス違いなどで)。
 最近ではサックス&パーカッション奏者として、例のロギンス&メッシーナのリユニオン・ライヴに参加しています。今でも家はL.A.なんでしょうかね? なんだか無性に会いたくなって来ました....

「Smooth Jazz Song File」
(171)Dwayne "Smitty" Smith <Can't Help It>
 from『This Is Me』(2005:Bottom End)


●L.A.を代表する売れっ子ベーシストの1人、ドゥエイン・"スミッティ"・スミス。1980年代後半からスタジオで、またステージで、多くのアーティストをサポートし、とりわけ、スムース・ジャズ系からのラヴ・コールは後を絶たない。そんな彼が2005年にリリースした今のところ唯一となるソロ作はかなりの完成度を見せている。タイトルからして"This is Me"とネーミングするなど、まさに自己紹介とその音楽性の本領発揮、といった内容で、ベーシストであると同時にソングライターとしても非凡なものを持っているという面がナチュラルに打ち出されている。彼の幅広い交友録を生かし、ジェラルド・アルブライト、ジェフ・ローバー、マイケル・ホワイト他が参加。ティム・ケプラーをゲストに迎えたヴォーカル・チューンも品の好いR&Bフレーヴァーに仕上げている。この<Can't Help It>はマイケル・ジャクソンが『Off The Wall』で歌っていたスティーヴィー・ワンダーの作品。元歌の雰囲気を大事にしつつもさらにクール&ゴージャスなサウンドを展開し、ウィル・ダウニングのコーラスを贅沢に散りばめている。

<6月19日(火)>

「今日の出来事」

●激マズでございまして、今日もまだ声の調子は完調には程遠い感じ。とは言え、これ以上、収録を遅らせるわけにもいかないので、予定通り夜、スタジオへ。なので、昼間はその選曲と「AC #1 Hits : Inside Stories」の翻訳+α。それから、USEN AOR ch.のウエブ用原稿もそろそろ書かないと拙いのでそれもやって...。それから、今日もいろいろと通販の申し込みが在ったので、それを済ませたり、無いものは鐘太郎センセの所に取りに行ったり、で、1日がサクッと終了しました。あ、収録後はスタッフと食事をして、終電1本前くらいで帰宅。暑過ぎないので池袋から30分ちょい、歩いて帰って来ました、タクシーは山ほど居ましたがね。運動不足なので、ここらで少し頑張らないと....

「Smooth Jazz Song File」
(170)Pat Metheny <Here To Stay>
 from『We Live Here』(1994:Geffen)


●Smooth Jazz Connectionのメンバーと"Best of Smooth Jazz Guitar"を選定した際、当然の如く、パット・メセニーは入れる? 入れない? の意見交換タイムが訪れた。そしてほぼ全員が「入れなくて好いんじゃない? スムース・ジャズっていう感じじゃないよね」で落ち着いた。個人的にも全く異存はない。ただ、実際は結構、向こうのステーションでオン・エアーされている。日本でも人気の高い<Last Train Home>や<Beat 70>はもちろん、『Still Life(Talking)』からは<(It's Just)Talk>や<So May It Secretly Begin>、『We Live Here』からは<Stranger In Town>や<And Then I Knew>、加えて『The Falcon And The Snowman』からのナンバーやECM時代の曲もポツリポツリと流れてくる。そんな中、一番ポピュラーなのでは?と思わされるのがこの曲だ。メセニーにしては珍しくオードソックスで、メロディーはスティーヴィー・ワンダーの<That Girl>によく似ている。しかしながら、そんなことはお構い無し。最終的にはメセニー以外の何物でもない独自の世界を構築しているのだから。

<6月18日(月)>

「今日の出来事」

●喉の調子は相変わらず宜しくなく、結局、夜に予定していた「Adult Oriented Radio」 の収録を明日に延期してもらうことにしました。とは言え、明日になれば治っている、という確証は全く無いのですが....。ま、そんなわけで、今日は家で3日分溜まったこの日記を仕上げ、それに合わせて「Smooth Jazz Song File」もしっかりと書き、さらに、今後の為にいろいろなアーティストを聴くも、あ、やっぱり、入らないな、この人たち....といった脱落組もいろいろと出て来て、今後のラインナップに若干の変更が出て来そうです。もちろん、それとは逆にいきなり入ってくる若手〜ヴェテランもいろいろと居たりしますが。

●と、そんなわけで、本当は明日やるべき夕食当番を今日に換えてもらいました。今日は煮物、中華の炒めもの、ポテトと鶏肉のサラダ、生春巻き、ワンタン・スープと、計5品も作ってしまいました....ただ、若干、壁にぶつかり出した感も....そろそろ、ワン・ランク上を狙うべく本格的な勉強も必要か、と。もちろん家族は、美味しい、美味しいとたくさん食べてはくれますが....

ReMuTVのコラム、「中田利樹のAORウラ話」、第2回が更新されました、本日。宜しかったら見てやって下さい、中田利樹の顔写真付き、ですので(苦笑)。

●当社のCD在庫が日に日に少なくなっています。このHPでも紹介していますが、廃盤リスト&もう直ぐ廃盤=在庫あと僅かリストをちゃんと見て頂いているようで、ここ数日、もうすぐ廃盤!のCDに、ドバッとオーダーが来ています(ドバッと、は大袈裟ですが、1日3件くらい来ます、そのアイテムだけでも)。なので、タッチの差で買いそびれてしまった方、本当に申し訳ございません。在庫が無くなり次第、廃盤:入手不可リストも更新していますので、気になる方は随時こちらをチェックして下さいませ。

●また今日も某社のライナーノーツをお断りしちゃいました、音を聴いた上で。どうも最近、筆が進みません、好きな分野以外。で、最近改めて感じたこと。ライナーノーツに必要なのは、筆者の知識、文章テクニックではなく、アーティストへの真の理解と愛情だと。生活の為に、好き嫌い得意不得意関係なく、とにかく来た仕事は全部引き受ける、という人はしょうがないのでしょうが、私はやはり自分で自分の首を絞めるようなことはしたくないので、理解と愛情を抱けないアーティストの文章は今後も書かないと思います。だいたい、商品をお求め頂いたお客様に失礼ですよね、最高の理解者が最高の文章を書かないと。格好付けではなく、真剣にそう思います。

「Smooth Jazz Song File」
(169)The Fantasy Band <Double Talk>
 from『The Kiss』(1997:Shanachie)


●ファンタジー・バンドは東海岸のスムース・ジャズ/フュージョン系ミュージシャンが集ったユニットで1990年代に3枚のアルバムを発表。メンバーは多少流動的だが、ギターのチャック・ローブ、サックスのマリオン・メドウス、ヴァイブのデイヴ・サミュエルズ、ベースのジョン・リーは3作全てに参加している。最初の2枚はDMPから発売され、演奏はバンド形態、録音は20ビットによる高音質、を売りにしていたが、3作目に当るこの『The Kiss』はShanachieからリリースされ、バンドではなく打ち込みトラック+主役の演奏者、を中心としたフットワークの軽い作りになっている。C.ローブ(4曲)、J.リー(4曲)、D.サミュエルズ(2曲)がプロデュースを分け合い、マリオン・メドウス、ネルソン・ランジェル、アンディ・スニッツァーといった人気サックス奏者を各曲でフィーチャー。この<Double Talk>はC.ローブが作曲&プロデュースを手掛け、N.ランジェルがブロウしまくる典型的なスムース・ジャズ・チューンで、限りなくサンボーンに近いアルト・サックスが堪能出来る。

<6月17日(日)>

「今日の出来事」

●朝起きると、二日酔い...ではなく、声が出なくなってて吃驚。あちゃ〜、昨日の生放送後半からちょいと声が疲れ気味で、かつ、夜の食事会の途中からかなり枯れて来ちゃいましたが、そうですか〜、声が出ない、ですか。ハスキーっつうか、なんちゅうか、ですね。明日の夜、収録があるので、なんとか、早く治したいですが....と、それはともかく、もう今日の昼には大阪を出てしまうので最後の1杯、行きましょう! 

 今日は、大阪環状線:野田駅/地下鉄千日前線:玉川駅から直ぐの「らーめん専門店 旭屋」を初訪問。11時開店で、開店後直ぐに言ったのですが、既に1組、その後、さらに3組が来て、なるほどこの店の人気の高さが伺えます。スープは程好いコクのある醤油味で非常に美味。しかも、麺が余裕で合格でした、嬉しい! 東京の支那そばとも博多ラーメンとも違う加水率低めの麺ですが、スープをよく吸って、嗚呼、ラーメン!という感じがしました。これって、自家製麺なんですか?! そして、チャーシューも複数枚乗ってこれまたニッコリ。しかも、間違っていたらゴメンナサイですが、バラとロースと混ぜてませんか??? 最初は気にしないで食べていたのですが、あれ、最後の1枚バラ肉だったよね〜??? と自問自答。こういう拘り、非常に好きです。

 で、今日はこれにて終了、野田から大阪経由で新大阪に行き、そこから新幹線でサクッと帰京。4時前には家に着き、家族で父の日食事会。「茶月」でお寿司を買って来ました(笑)。

●夜は、TV朝日でソフトバンク vs 巨人戦を観たのですが、これが、近年観た中で最高の内容。星野仙一さんとSMAPの中居正広さんがゲスト解説で出ていましたが、それも凄く好かったです。8回の表裏が終わり1対1の同点のまま中継終了という、昔からのファンとしてはブーイング的な部分もありましたが、ま、それだけプロ野球人気が落ちていることは否定出来ませんから、しょうがないことでしょう。でも、「間もなく放送終了の時間です...」という実況の方のコメント後に中居君が「あり得ないですね....」みたいな落胆的発言をしたのが凄く印象的でした。なんか、救われた気分です、視聴者の1人として。その後、ラジオを聴いて、巨人の勝ちを確認。いや、どっちが勝ってもおかしくない試合、個人的には、8回裏一死満塁のピンチでリリーフに上がり、代打:松中、続く柴原を連続三振に仕留めた豊田投手のピッチングには超痺れました。西武OBですからね、豊田投手、これからも期待しています!

「Smooth Jazz Song File」
(168)Tavares <Bad Times>
 from『Supercharged』(1980:Capitol)


●タヴァレスは改めて言うまでもなく、ディスコ系のサウンドでいろいろなヒットを残している黒人グループ。1970年代を通して活躍し、あの『Saturday Night Fever』(1977年)のサントラでもビージーズ作による<More Than A Woman>を歌い、スマッシュ・ヒットさせている。そんな彼らが80年に発表した『Supercharged』はデヴィッド・フォスターが2曲のプロデュースを手掛けるなど、AORファンにとって欠かせぬ1枚になっているが、そのオープニングを飾り、R&Bチャートで最高10位まで上昇した名曲がこれだ。ペイジズとの仕事で知られるボビー・コロンビーがプロデュースを担当、その流れからスティーヴ・ジョージもシンセサイザーで参加しているが、都会的なブラコン、それも無駄な甘味を排除したクール寄りのサウンドに仕上げられ、知らず知らずのうちにスムース・ジャズな肌触りを纏っていた。実際、この曲がスムース系ステーションでどれくらいかかったかは解らないが、ドク・パウェル(g)がカヴァーしたりそっち系に完璧フィットする曲であることは間違いない。今聴いても非常に新鮮な1曲。

<6月16日(土)>

「今日の出来事」

●午前10時半にホテルを出て、大阪市内ラーメンはしごツアーをスタート。まずは、地下鉄中央線:深江橋駅そばにある醤油ラーメンの専門店「金九右衛門」へ。醤油だけでも黒、紅、金と3種類あり、さらに麺も太麺と細麺の2種類用意。この中から中田は「紅で太麺」をオーダーしたのですが、う〜ん、今ひとつでした。スープは比較的単調、そして、平うちの太麺はラーメンというより完全に細うどん、きしめん系でピンと来ず。最後まで「黒で細めん、おかわり!」しようかどうしようか迷ったほどです。汚名挽回?のために。でも、他にも行きたい店が沢山あるので、ここでエネルギーを使い果たしてはいけない!と我慢。次回以降の再来店があれば、そこで、黒・細、オーダーしたいと思います。

 その後、市バスにちょこっと乗り千日前線:新深江にある「かじわ屋」に入りました。土曜日のお昼時、ということもあり、家族連れでかなりの賑わい。席に着いてラーメンをオーダーするといきなりサービス品のおにぎり2個が登場、もちろん、遠慮させて頂きましたが、かなり嬉しいランチ・サービスですね、これ。
 ラーメンは豚骨系ですが、でも、さらりとした気持ち黄色目のスープ。マイルドな感じもあって、かなり美味しいのですが、やはり、麺が違いますね....こちらも太麺なのですが、食感がラーメン100%ではなくうどん寄り。さすがうどん文化の街:大阪、と言ってしまえば、それまでなのですが.... でも、こちらも、チャーシューいっぱい乗っていたり、とにかくコスト・パフォーマンスは抜群! 流石、安くて美味しい大阪! をまたまた実感しちゃいました。

 その後、千日前線で谷町9丁目まで行き、そこから歩いて3分くらいの所にある「麺乃家」に。素材に拘った上品なラーメンを出す職人系で、こちらも昼時だけに5分以上外で待ちました。で、醤油系の基本ラーメンをオーダー。スープは何処の店にも似ていないオリジナルな感じがしましたが、お店の売りになっている自家製麺が、やはり、好みではなかったです、これまた、細うどん的と言うか、白くて"安全な"麺、で。きっとラーメンの麺というのはカンスイ多めで"危険に"しちゃったほうが美味しいような気がします。全部が全部ではないですが。歯ごたえ、後味....やはり物足りないです....。この店はつけ麺も看板メニューになっていて、限定の黒豆つけ麺、なるものもありました。それは縮れ系の黒っぽい麺でしたが、レギュラーのつけ麺は、いったい、どういう麺、食感なのでしょうか? ラーメンと同じ麺だったらちょっとキツイ気もしちゃいますが.... あ、そうでした、ここの好い所は,BGMでフュージョン系の音楽が流れていたという部分です。しかもチャーさんの名曲<Smoky>のスムース・ジャズ・カヴァー?が流れて来て、あらあらあらと吃驚。お店の人に尋ねると、キャン・システムの有線だとのこと。今度、誰のヴァージョンなのか、確認してみたいと思います。サックスがメロディをとるまあまあの内容でした(その後、小林香織さんだと解り、思わず微笑む私です)。

●そして、ホテルに戻ってシャワーを浴びると,程良い時間になり,南港のスタジオへ。ディレクター氏といろいろと打ち合わせ、余裕で本番へ。流石に、もう何年も演っているので、生だから緊張、とか、全く無いです。オーディエンスが居るわけでもないので、普段と全く一緒。まあ、テンションはグッと上がってしまいますが....
 2時間の生放送、前半の1時間は通常通りで,後半1時間は局を上げてのキャンペーン「Co-Co-Lo Cinema Trip」に併せて私も映画音楽関係で攻めてみました。ま、普通にかけるのも悪くないですし,リクエスト特集もありだったのですが、今回は3人のクリエイターをクローズ・アップ!という企画にして、ジョルジオ・モロダー、デイヴ・グルーシン、デヴィッド・フォスターの映画音楽に於ける名曲、ヒット曲をいろいろとご紹介しました。

●生放送後は、場所を移して,心斎橋で食事会。安くて美味しいお寿司屋さん「じねん」でお腹いっぱい飲み食いし、さ、締めに、前回早仕舞いで入れなかった道頓堀のラーメン店「月光仮面」に行こう!と足を伸ばすも、なんと、タッチの差で今日も閉店! ガイドブックには2時まで、と書いてあるのですが、実際は24時で終了でした、無念! 次回こそ入店したいです。で、今日はこのまま解散。プロデューサーのウメさんが帰る方向一緒なので、タクシーで落として頂きました、感謝。今日も1日、お疲れ様でした。

「Smooth Jazz Song File」
(167)Gil Parris <Jazz Night Out>
 from『Strength』(2006:215)


●ギル・パリスは東海岸ベースのギタリスト。これまでに4枚のアルバムを発表しているが、1998年のデビュー作『Gil Parris』(RCA)はマイケル・コリーナがプロデュースを手掛け、ボブ・ジェイムス、デヴィッド・サンボーンを始めとしたビッグ・ネームが多数参加。レイドバック気味ながらもなかなかのフュージョン作品に仕上がっていた。その後はブルージーな4ビート路線を歩んでいくが、4作目の『Strength』でまたまた方向転換。デヴィッド・マンをメイン・プロデューサーに迎え、ド真ん中のスムース・ジャズを演じてくれた。ボブ・バルドウィンやランディ・ブレッカーなど、有名ゲストもさり気なくフィーチャーしているがあくまでもメインはギル&マンのコンビネーション。特に、オープニングを飾るこの曲の出来は特筆もので、打ち込みの"マンハッタン・グルーヴ"をバックに、流麗に舞うキャッチーなギター、そしてそれを煽るように絡むマンのサックスがとにかく気持ち好い。計算された転調もある意味お決まりの一品ながら、その上手さに思わずニッコリ。215の質の高さを改めて訴える作品でもある。

<6月15日(金)>

「今日の出来事」

●午前中から、明日生放送の「Adult Oriented Radio」 用、最後の選曲&進行表作り。そして、お昼過ぎに家を出て新幹線で大阪へ。半年ぶりの大阪はもう第4の故郷状態なので(東京、LA、ホノルル、大阪、です! って、ちょっと気取り過ぎですね、スミマセン....)、まあ、とにかく、愛着たっぷり。今回は、サイトで見つけたリーズナブルなホテルに初挑戦したのですが、FM Co-Co-Loのスタッフ曰く「中田さん、そこって、ディープな風俗街ですよ!」と言われ、目点。そうなんだ〜、ただ単に、新大阪の隣りの駅(西中島南方)だったのでいろいろと便利かな、と思っただけなのですが....

●そして、夜は早速、行動に! と言っても、そのディープな街に駆り出したのではなく、夜の京都へ小旅行しました。目的地は出町柳から叡山鉄道に乗って3つめ一乗寺。ここは京都でも3本の指に入るラーメン激戦区で訪問は2回目なんですが、前回はお目当ての2軒に入れず(営業時間の問題その他)、それでもガイドブックに載っているお店に入ったら、これまた大当たり! 流石激戦区!を痛感したわけですが、今回は前回入れなかったお目当て店「天天有」が最初の目的地。以前の記憶が甦り、馴染みのある景色、交差点が。そしてその交差点を左折すると直ぐ左側に在るのが「天天有」なのですが....左折して直ぐ目に飛び込んだのが、若者の連なり、そう、いわゆる行列です。10人以上、いや、20人近く居るでしょうか....でも、これ「天天有」に並んでいるのではなく、その直ぐ隣りに出来た新し系のラーメン店の待ち人なんです。実は、この店の行列はTVでもリポートしていました。なるほど、と、それを目の当たりにした次第ですが、そのTVで観た感じですと東京で若者が行列を成す「二郎ラーメン」系だったので、お兄さん的にはパス! これを食べたら、もう1杯も入りません! それもあり、全くもって後ろ髪引かれることなくさっと「天天有」に入店。こちらはちょうど満席だったのですが、回転が早いので直ぐに席に着け、比較的早く出て来て、サクッと食して「美味しかった〜! ご馳走さまでした!」という感じ。ラーメン店の理想です。行列は萎えます、正直。で、「天天有」、本当に美味しかったです! 今回訪問した計6店の中では断トツですね。もちろん、麺はもうちょっと固い方が良かった、甘味のメンマは危険と隣り合わせ、など、細かなチェック・ポイントもありましたが、鶏を主体にしたと思われるスープは絶品! また、普通のラーメンでもチャーシューが4枚くらい入って実に太っ腹! 感動的です。

 でもって、2軒目は「天天有」から歩いて1〜2分の所にある、これまた昔からの人気店「高安」。以前は裏通りに在ったと記憶しているのですが、今は表通りに進出し、しかも、全面ガラス張りのお洒落な作りに変身! 若い人たちで賑わい、こちらは10分くらい外で待ってしまいました。ま、問題ないですが。この店が人気なのはラーメン一本で勝負! ではなく、から揚げだったりなんだったり、サイド・メニューの旨味、という気がします。隣りの男性は、ラーメン、から揚げ、大盛りの白飯、を頼んでいて、もう、唖然。一軒目に入ったとしてもあれは平らげること不可能です。ですから、育ち盛りの若者にとっては、絶好のリーズナブル美味屋! ラーメン自体も美味しかったし、1ピースだけつまんだ鶏のから揚げ(ほんのりカレー味で、かなり大きかったです)も人気なのがよく解る一品です。ま、でも、麺の感じだったりスープの最後の決め手だったりは「天天有」に軍配ですね、基本的な路線は結構近いですが。

●で、2軒で流石にお腹いっぱい! 大阪に戻り、さ、どうしようかな、ホテルのそばで締めの一杯...? ということも可能でしたが、それよりなにより、喉が渇いてしょうがなかったので、コンビニで缶ビールを買って部屋でグイッと! 今日はこれにて終了です。

「Smooth Jazz Song File」
(166)Colour Club <Freedom Words>
 from『Colour Club』(1994:JVC)


●カラー・クラブはレス・ピアースとバーナード・"スキッパー"・ワイズという、二人の強者によるユニット。ピアースはEW&F他、いろいろなアーティストをサポートした黒人キーボーディストで、一方のワイズは、ニュー・エイジ系のフュージョン・グループ:Windowsの中心人物で1枚ソロも出しているベーシスト、ギタリスト&ヴォーカリスト。そんな2人がクリエイトしたのは、当時のL.A.ではまだアンダーグラウンドだったクラブ・ジャズ系のサウンドで、デビュー作からの1stシングルとなったこの曲では、J.F.ケネディとマーティン・ルーサー・キングの演説をサンプリングして差し込んだ、なかなかにヒップな世界を打ち出した。日本でもビクターさんの強力なプッシュにより全国的なヘヴィー・ローテーションを記録しているが、アメリカのスムース・ジャズ・ステーションでも今なおOAされる、クラシックス的な1曲になっている。カラー・クラブは計3枚のアルバムを発表。2&3枚目では黒人女性リサ・テイラーのヴォーカルをフィーチャーし、程良いR&B路線へと若干の修正を見せている。

<6月14日(木)>

「今日の出来事」

●久々に風邪気味状態。起きた時は、若干喉が痛く、また、1日中ボ〜ッとしてました。明日から大阪出張だというのに....
 とは言え、やることは山ほどあるのでとにかく精力的に活動。まずは、USENのAORチャンネル、7月分の選曲を2時間 X 2本。1本はアーティスト特集でアンドリュー・ゴールドをクローズ・アップ。<Genevieve><Never Let Her Slip Away><That's Why I Love You>他の名曲はもちろん、10CCのグレアム・グールドマンと結成したユニット、WAXのナンバーも4曲加えました。<Wherever You Are>とか、昔から好きでしたからね。
 そしてもう1本は、AOR Standardsのグループ編、Part-1。エア・サプライ、スティーリー・ダン、アンブロージア、アヴェレージ・ホワイト・バンド、TOTO、ペイジズ、マクサス、キーン、デバージ、シカゴ、ザ・ドゥービー・ブラザーズ、ジョー・シャーメイ・バンド、ブリス・バンド、チューブス、タヴァレス...お馴染みのグループの定番チューンを約30曲並べてみました。

●そして、明日、情報解禁となるパイロットの初来日公演の告知をHP内でいろいろと準備。細かくは、こちらをご覧頂ければと思いますが、当HPをご訪問頂いたお客様に限定で30枚、好い席をご用意しておりますので、宜しかったら、公演チケットの通販もご活用下さいませ。

 遂にデヴィッド・ペイトンさんの生声でパイロットの曲を楽しめるんですね〜!非常にワクワクものです!

「Smooth Jazz Song File」
(165)Chuck Mangione <Feels So Good>
 from『Feels So Good』(1977:A&M)


●ハーブ・アルパートの<Rise>が今でも頻繁にプレイされているのは容易に理解が出来る。メロディ自体はイージー・リニング寄りだが、グルーヴであったりプロダクション自体に安易な部分は全く見当たらないし、今聴いても古さを感じさせないクールなムードが何とも素晴らしい。伊達に全米No.1(ACでもNo.1)に輝いてはいない、といったところか。そして、チャック・マンジョーニのこのナンバー。こちらも比較的同じ時代に、同じようなブレイクを果たしたナンバーだ(78年:全米4位、AC1位)。この曲もまた、今なお非常によくOAされている。メジャー・コードの親しみ易いメロディ、"夕暮れ時の哀愁"という形容詞がぴったりとハマるフリューゲルホーンの音色。まさに、スムース・ジャズ・クラシックスと呼ぶに相応しい名曲だ。ただ、グラント・ガイスマンのギターに関しては、30年と言う時の隔たりを痛感せずにはいられない。ワウワウを多用したカッティングはともかく、フェイズ・シフターの音が深すぎるソロはまさにこの当時ならではの産物。フレーズ自体は非常にスリリングで素晴らしいのだが....。

<6月13日(水)>

「今日の出来事」

●お昼から2時間、「Premium DJ Zone」の生放送。月中ながら今日が最終回、ということで、普段はかからない曲を存分にオン・エアーさせて頂きました。中田は、こんな曲、こんな音楽に出会い、衝撃を受けてきた、そして、それがAORに於ける好みに結びついている、と。ではその選曲、具体的に振り返ってしまいましょう!

 まずは自分の中における究極のAORを3曲。ジノ様の<Santa Rosa>、アル・ジャロウの<Easy>、そして、スティーリー・ダンの<Glamour Profession>。既に、いろいろな所でこの話しはしているので、改めての説明は不要でしょう。

 4曲目からは中田のルーツを時代順に。小学校高学年で出会ったGAROを好いなと思い、中学に入って初めて買ったLP『GARO』によって人生を変えられた、そして、ギターも始めるようになった、と。そこから<暗い部屋>、そしてもう1曲、『GARO 3』からミュージシャンの知り合いも大好きだと言ってくれる<心の鍵>、共に今聴いてもジ〜ンと来ちゃいます。そして、そのGAROのルーツでもあるCS&Nの<Suite:Judy Blue Eyes>をかけ、以後は、完全に趣味の世界。ギターを始めるとどうしてもハード・ロックに行きたくなる、という流れを自分も辿り、という話しを延々し(BGMはツェッペリンの<Achilles Last Stand>)、OAしたのはカクタスの<One Way ... Or Another>とキャプテン・ビヨンドの<Dancing Madly Backwards(On A Sea Of Air)>、共にこれまた今、聴いても格好良さの極地的な名曲!を再認識。

 こうなると止まりません、中田の暴走(笑)。続いてはプログレの話し。ジェネシスだ、PFMだ、ルネッサンスだ、キャメルだ...かけたいものは沢山ありますが、フォーカスの<Sylvia>をBGMに話しは短め(3分20秒ちょいで曲が終わってしまうので)、ただし、長い曲を遠慮せずにOA! キング・クリムゾンの<Red>とイエスの<Going For The One>をドカッと行き、続いてはアメリカのプログレ編!と好い気になって(笑)、カンサス<Song For America>(ほとんど10分です、尺)、スターキャッスル<Diamond Song(Deep Is The Light)>までかけちゃいました。これって、もう生涯かけることの無い2曲なんじゃあないでしょうかね、貴重です!

 その後は、ジェフ・ベックの<Led Boots>をBGMにクロスオーヴァーにのめり込むお話し。で、プリズムの<Tornado>で熱く燃え、それをBGM=パラシュートの<そよ風を乗せて>でトーン・ダウンさせ、今剛<Monster Mash>(1980年ですね)で現在の中田スタイルに辿り着き、という流れ。以後はサーガをBGMにし、その後、1980年代中盤以降に出会った非AOR系アーティストの中で最も好きなギャングウェイをかけ(曲は<Out In The Rebound From Love>)、19歳まではブラック・ミュージックに全く興味を持たなかった、シングルとしてヒットしたEW&Fやスティーヴィー・ワンダーの曲が好きだったくらいで、でも、マイケル・ジャクソン<Off The Wall>を聴いてそっちの路線にも目覚めたという話しを正直に告白し(その曲がBGM)、ラストはサウンズ・オブ・ブラックネスの<Optimistic>、これで2時間完了です! 楽しかったです、いつもより(どひゃ〜っ!)。 心地好い疲れと言うか、同録のMDはある意味、一生の宝物。老後に聴けたら最高です。でも、聴くのにもかなりの体力、要しそうなので、結構大変かもしれませんが...(笑)

 終了後にプロデューサーさんから花束を頂戴し、スタッフからはワインのボトルをプレゼントされ、恐縮極まりない私です。私もいろいろと勉強になりましたし、感謝の気持ちでいっぱいです。賢いスタッフ、可愛いスタッフ、(他の番組の)楽しいDJさん...酒の席以外での新しい出会いは非常に新鮮です(笑)、本当にどうもありがとうございました〜! 金曜から中田は旅に出ます。そしてリフレッシュして帰って来ます!(って、ただの大阪生放送+α、ですが....)

●夜はテレタマ=テレビ埼玉で、西武 vs 阪神を観戦。ルーキーの岸投手がシャットアウト完投で、ようやく連敗脱出! ホッとしました、10連敗で止まって。伊東監督曰く『優勝した時と同じくらい嬉しい』は実感こもってますね〜! ちょっとホロリ君です、中田。

「Smooth Jazz Song File」
(164)Ambrosia <You're The Only Woman>
 from『One Eighty』(1980:Warner)


●スティングやフィル・コリンズ他のポップ系が頻繁にプレイされている、という話しは既に伝えているが、よくよく考えてみると王道のAORクラシックスもスムース・ジャズ・ステーションにとってはかなり美味しい素材だ。ボズ・スキャッグスにマイケル・フランクス、マイケル・マクドナルドにボビー・コールドウェル…アダルトで品のあるメロディ重視の歌物をフュージョン系のインストに散りばめると文字通りの相乗効果を生み出し、それはアンブロージアの3大ヒット<Biggest Part Of Me><How Much I Feel><You're The Only Woman>もまた例に漏れず。温かみ溢れるファルセットで演出するデヴィッド・パックの高音は絶品そのもので、楽曲&サウンドの組み立て方ともどもエヴァーグリーンな輝きを放っている。その3曲、どれも甲乙点け難い完成度だが、日が沈む頃、パームトゥリーの街並みをドライヴしていると、突然FMからこの曲が....というシチュエーションを前提に<You're The Only Woman>を選出させて頂いた。デヴィッド・パックのソロによるリメイクもS.J.チャートの7位まで上昇。

<6月12日(火)>

「今日の出来事」

●夕べも遅くまで頑張っちゃいましたが、さほど二日酔いではなく、午前中は雑務をいろいろとこなし、「Smooth Jazz Song File」も2つ、3つ、書き溜めました。そして、午後はいつもの夕食担当。昨日、居酒屋で食べたカレー風の料理(肉、ポテト、ニンジン他+溶かしたチーズ)が美味しかったので、早速真似してみました、もちろん、自己流の作り方で。まー、市販のカレー・ルウを使うので、不味くなることはありえなくて、そこそこ美味しく出来たかな、と。ただ、もうちょっと汁と言うかを多めにして、片栗粉のトロみを立たせた方が好かったのかも...という気はしました。なんにしても、溶けたチーズが好い隠し味になっているのは実感出来ました。さ、来週も頑張んべえ、です。

「Smooth Jazz Song File」
(163)Lin Rountree <For Your Love>
 from『Groovetree』(2005:BDK)


●リン・ラウントゥリーはデトロイトをベースに活動するトランぺット&フリューゲルホーン奏者。アルバムは2005年にインディから発表した本作1枚だが、そこからのシングルとなったこの曲がスムース・ジャズのステーションでチャートに入り、マニアックなリスナーから注目を集め出した。リック・ブラウンに通じるクールでメロディアスな楽曲はまさにスムース・ジャズの王道とも言うべきもので、フックのあるサビがしっかりとしたアクセント=アーティストの存在感=を聴き手に与えている。しかも、<Summer Groove>の大ブレイク(2005年)で時の人となったギタリスト、ティム・ボウマンをゲストに迎えたトラックなのでまさに恐いもの無し! この曲を含む全曲がリン・ラウントゥリー自身の作・共作だが、コンポーザーとしてのセンスは本当に素晴らしいものがあり、1曲、レスリー・ネルソンという女性が歌うヴォーカル・チューンもクワイエット・ストーム一直線!の、実にイイ雰囲気になっている。次作で有名プロデューサーと組むようなことがあったら本格的なブレイクは必至、であろう。期待大。

<6月11日(月)>

「今日の出来事」

●午前中はまたまたReMuTV用のコラムを書きました、「中田利樹のAORウラ話」。"ジェイ・グレイドンさんとの出会い"、ですが、漸く彼の家まで辿り着いた、という感じでしょうか....いや、漸く、ではなく、運良く、ですかね....更新はまだちょいと先かもしれませんが、お時間ある時に覗いてやって下さいませ、AORコレクターでもあるシンガー:石井一孝氏も精力的にサポートしていますので。

●そして、今日の午後収録の「Adult Oriented Radio」 の進行表作りと翻訳をし、2時半に出発。今週の土曜日は大阪から生放送でお送りするのですが、同じ番組の改良版(1時間に短縮してます)をSTARdigioさんでもOAしているので、今日はそっち分のみ収録しました、グア〜っと一気に。

●で、サクッと帰って夜は珍しく地元で飲み会。結構長居しましたが、タクシー代も掛からないので気軽に楽しめました。たまにはイイですね。

「Smooth Jazz Song File」
(162)Bob Mamet <Greenstreet>
 from『Day Into Night』(1995:Atlantic Jazz)


●日本では殆ど無名かもしれないが、ボブ・マメットはメジャーのAtlanticから3枚のアルバムを出しているピアニストで、しかも、2ndの『Day Into Night』(1995年)ではブライアン・カルバートソン、3rdの『Adventures In Jazz』(1997年)ではデヴィッド・ベノワをプロデューサーに迎える万全の体制が敷かれていた。残念ながらセールス的な成功には至っていないが、スムース・ジャズのステーションでは2ndに収められたこの曲や<Calabay>、そして3rdに収められた<At Midnight>などが繰り返しプレイされ、じわりじわりとその名を広めていった。ボブのピアノはとにかくメロディアス。ベノワのリリカルさとカルバートソンのインテレジェンスを足して2で割ったような曲作り&タッチで、聴き手に安らぎを与えてくれる。一押しのこの曲は、しなやかなグルーヴにちょっぴり哀愁チックなピアノが映える、"カリフォルニア・メロウ"のお手本的なナンバー。ジェラルド・アルブライトによるサックスのお膳立ても絶好の風を運んでくれる。他人の作品では殆どクレジットを目にしないが、今は何処で何を....??