<7月20日(金)> |
「今日の出来事」
●午前中は特に何もせず....すると、まだオーダーして3日くらいなのにCD BabyからドカッとCDが届いてニッコリの私。もちろん、パソコンで聴けば好いのですが、折角なので、ポータブルCDプレイヤーを買ってこようと池袋へ。へ〜、安いのは¥2,000位からあるんですね。あと、お店の売れ筋トップ3も¥8,000台、¥7,000台、¥4,000台とどれも安価。結局、¥7,000台のPanasonicにしました。で、そうこうしているうちに夕方に。夜は、プロ野球のオールスター・ゲームを満喫。そんな1日でした。
「Smooth Jazz Song File」
(201)David Lasley <Expectations Of Love> from『Expectations Of Love』(2000:Expansion)
●非常に意外なことだが、デヴィッド・ラズリーのこの曲はスムース・ジャズのステーションで何度も耳にしている。2000年にUKのExpansionからリリースされ、その翌年にジャケットを若干替えてThursday Market Musicから再登場。彼の中では最もAOR寄りのアルバムとして数多くの支持者を集めている作品だが、これがラジオ局にしっかりと行き渡っているところにまずは嬉しい驚きを感じた。そして、佳曲揃いのその中においても抜群の完成度を誇るこの曲がしっかりとピック・アップされていることに選曲家の耳の確かさを実感させられる。面白いことに、All Music Guideに載っているこのアルバムのレヴューを読むと「もし、スムース・ジャズ系のステーションが興味を持ったら、多くの曲が完璧にフィットする」と評されているし、やはりアメリカでは日本で考えるAORの多くがスムース・ジャズのフォーマットに属する、フィットする、それを再認識させられる好い例だということだ。作者はフィリップ・ベイリー、ロクサーヌ・シーマン他。他の誰も録音していないのが不思議に感じるほど優れた楽曲だ。
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<7月19日(木)> |
「今日の出来事」
●午前中は「Smooth Jazz Song File」の原稿書き溜め。楽勝で200回を越えられたので、次は1年の3分の2となる8月いっぱいまでは溜めずに書きたい、と思います。それをクリアしたら、今度は250回、300回....なんて言っていると、アッという間に秋、冬、年末、ですね。恐ろしや、時の流れの急速度、半パンはけるは、今だけと見た....ウソです、冬でも半パンです....少なくとも家では....
●少し前に漸く入手出来たMezzoforteの2枚組最新ベスト、『Anniversary Edition』。全30曲、149分を超す力作で、お値段はたったの¥1,883(某外資系CDショップの通販で購入)! これはお得です。 彼らのCDは10枚以上所有していますが、やはりベスト盤は嬉しいですね、ラジオで選曲する時、そんなに悩まなくて済みますから。とか言っても結局はかける曲、決まっちゃうんですけどね、初期のあの辺りに....。いや、これから捜しましょう、頑張って。ちなみに、「Smooth Jazz Song File」に入れるかどうかは正直、微妙なところ。シャカタクは絶対に入れますが....どうなりますことやら....。
●本日も夕食担当で、午後から、またまたかなりの時間を掛けてしまいました。今日のポイントは、自分でも見たことも食べたこともないスペシャル・オムレツ。25cmくらいのフライパンで作るのだから、なにも具を1種類にする必要はないだろう、面積的に3等分にして、右3分の1が通常の挽き肉&タマネギ、真ん中3分の1がポテトとニンジンをオリーヴ・オイルで炒めてとろけるチーズとバターで味付けしたイタリア?風、そして左の3分の1がエビとホタテの貝柱を軽く茹でて和風の出汁に2〜3時間漬け込んだもの(茹で過ぎるとエビが堅くなってプリプリ感が薄れると思ったので、漬け込むことにしました)、という非常に手のこんだもので、おそらく、制作時間、全部で2時間くらい。でも、そのわりに食感の違いが口内には広がらず、今ひとつ....味的にはOKでしたが、劇的な変化には程遠かったです....。ま、まだ修行の身ですから(笑)。 さらに、マカロニ系と、冷しゃぶ(つけダレは自作。これは好評でした)、椎茸の塩辛乗せ焼き...等も作ったので、2時前から準備して、途中、1時間くらい通常業務に戻ったものの、あっという間に夕食の時間になってしまいました。今日も、まあまあ、でした。次回も頑張ります!
「Smooth Jazz Song File」
(200)George Benson <Breezin'> from『Breezin'』(1976:Warner)
●記念すべき200回目はスーパースター、ジョージ・ベンソン。60年代前半から本格的なジャズ・ギタリストとして活動、その実力に大きな注目が集まるが、1976年、Warner Bros.移籍と共に新たなる歴史がスタートする。プロデューサー:トミー・リピューマ、エンジニア:アル・シュミット、このコンビがMr. GBをメロウなクロスオーヴァー・サウンドへと導き、さらに、ギターだけではなくシンガーとしての可能性を引き出した。結果、アルバム『Breezin'』でグラミー賞の"Best Pop Instrumental"を、そして歌もの<This Masquerade>で"Record Of The Year"を獲得する、"離れ業"を成し遂げた。以後、ベンソンのスタイルはミュージック・シーンに多大なる影響を及ぼし、ジャズとポップ、R&Bのボーダーレスな融合がごくごく当たり前のものとなって行く。元々はウエス・モンゴメリーに影響されたGBの奏法は、逆に若い世代に受け継がれ、数え切れぬクローンを生み出した。そんな彼の魅力が凝縮されたこのアルバムこそ、多くの業界人がスムース・ジャズの原点だと主張する1枚。まさに歴史に残る名作だ。
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<7月18日(水)> |
「今日の出来事」
●朝からバタバタ、でした。午後から収録の「Adult Oriented Radio」 、7月28日(土)放送、前半分の選曲と進行表作り、そして、「AC #1 Hits : Inside Stories」の訳。で、お昼過ぎに出て2時から収録、3時半には終了して4時半に帰宅。急いで銀行に記帳に行き、入金を確認した後、速攻で荷造り&郵便局へ。4時55分を過ぎていたので、ホント、ギリギリ・セーフでした。 そして、発送完了しましたメール他を打っているともう6時に。そして、今日は特に仕事もないわい、といつも以上に楽しく夕食(と言うか、酒量が増している、とうことです、要は)。 イイ気分になった後は、日曜深夜に放送した「プロレスリング Noah 中継」の録画をまたまた観てしまいました。恥ずかしながら3回目です、もう。いや、それほど素晴らしかった、KENTA・石森組 対 丸藤・飯伏組の試合。涙が止まらないんです、感激し過ぎて。水曜日は毎週欠かさず購入している「週刊プロレス」の発売日で、今日ももちろん、収録に行く際にそれを買っては、地下鉄の中で読みふけっていたのですが、そこでも「世界中のどこを探してもあそこまでの試合には出会えない」と評していて、その文章に目頭を熱くしてしまう私です。いや〜、こういう時ってサングラスは便利ですね、平気で泣けるので。 ま、そんなわけで、週プロ見ちゃったので、また試合も観ちゃおう、と。今度はノーカットで観たいので、DVD出たら絶対買います。嗚呼、生で観れなかったこと、改めて後悔。
●スムース・ジャズ、最近の掘り出し物となっているAndrew Neuさん(sax)からメールの返信が来ました。質問はいたって簡単な、苗字の読み方、そして、生まれた場所と年月日、この2点で、ドイツ語だとNeu=Noyと読みたくなってしまいますが(そういう実験的なプログレ・バンドいましたからね、70年代に)、Neu=Newで好いとのこと。そしてお生まれは1974年9月23日、フィラデルフィアの郊外、だそうです。音はhttp://cdbaby.com/cd/andrewneu2で聴けます。1曲目のクール&ザ・ギャング<Celebration>のカヴァーは実にゴキゲン! そして、ラジオでは2曲目の<Wine>がよくかかっています。また、ライオネル・リッチー<You Are>のカヴァーもバッチリで、さらに、スティクスの<Babe>という意外な選曲も全然自然。今後も追い掛けて行きたい1人です。
「Smooth Jazz Song File」
(199)Westbound <Smooth> from『Miles Away』(2006:Westbound)
●ミラノ生まれのギタリスト:Cristian Rocco、そして、ブレーシア生まれのドラマー:Enrico Catena、この2人のイタリア人からなるユニット、ウエストバウンド。共に本国でのセッションには忙しい存在のようだが、リー・リトナー、ラリー・カールトン、デヴィッド・ベノワを始めとしたGRPの音に魅了され、いつかそういったアルバムを出したいと切に願っていた。そして、2003年から制作に取り掛かり2006年に完成。自らのレーベルから発表したのがこの『Miles Away』だ。インターネット・ラジオ:Smoothjazz.comでかなりプッシュしていたので、ついつい購入してしまったのだが、これが大当たり! 1曲目(とラスト)に収められたこの曲<Smooth>では哀愁漂うメロディーが心に沁み、イヴァン・リンスに捧げた2曲目のその名も<Ivan>では軽いサンバのリズムをバックに大らかなトーンを奏でるアコースティック・ギターが実に心地好い。その後も、とにかく佳曲揃いで飽きること無く最後まで聴ける名作。15年前に登場していたら本家GRPからのお誘いも在ったのでは...? そんな素晴らしいユニットだ。
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<7月17日(火)> |
「今日の出来事」
●昨日の続きでUSENの選曲を完全に仕上げてーーと言うか、選曲表をちゃんと制作して....曲名、アーティスト名、時間、アルバム名、年、アルバム番号....をちゃんと書くので、というか、ワープロするので、2本分、60曲以上あるとこれもひと手間です。特に、既にiTunesに入っている曲で、タイミングはそこで取れて、かつCD−Rに焼くのも改めて取り込まなくて良いから楽は楽、なのですが、逆に、CDが手元に無かったりすると、そのCD番号を捜すためにひと苦労。よくHMVさんのサイトからその番号を調べたりもしますが、古めのAORだともう廃盤でサイトから削除されているパターンが少なくないですからね。
続いて午後は「Adult Oriented Radio」 、今週土曜日OA分の検聴、Qシート書き、発送。その他にも今日は、通販も含め、いろいろと発送業務があって、かなりバタバタしていました、鐘ちゃんのところにCD取りに行ったりetc.。基本的に、ゆうパック便は4時までにコンビ二 or 郵便局に持って行き、メール便は7時まで、その辺りも上手く使い分けて発送やってます。
●またまたクール・サウンドの廃盤リストを更新しました。残、あと僅か! から廃盤に移行?したのがケニー・マークス『Follow Him』(COOL-067)、そして、ウッカリしていたのですが、既に在庫が無かったロージー『Last Dance』(COOL-038)他が新たに掲載されています。ちなみに、ヒートの『Heat』(COOL-009)も現在在庫切れ。これもそのまま廃盤になる可能性、少なくありません....ベスト・セラーではありますが....う〜ん、可能性、五分五分でしょうか....吉田営業隊長と、近々、相談してみます。
●夜は、満を持して(?)、CD Babyにスムース・ジャズ系のCDをオーダー。やはり枚数は30枚を超え、金額も$400を超えてしまいました....ま、趣味で集める、ではなく、仕事道具、ですからね。って、そうだ、仕事道具のポータブルCDプレイヤー、新しいのを買いに行かないと....。
「Smooth Jazz Song File」
(198)Simply Red <Holding Back The Years> from『Simplified』(2005:simplyred.com/Verve Forecast)
●シンプリー・レッドは英国を代表するブルー・アイド・ソウル・シンガー、ミック・ハックネルのプロジェクト。そして、シンプリー・レッドと言えばこの曲、<Holding Back The Years>。ハックネルによる魂のヴォーカルは聴き手のハートにダイレクトに訴えかけ、ライヴ会場では多くのオーディエンスに"涙"をもたらす。元々は1985年の1st『Picture Book』に収められていたものだが、その丁度20年後に発表した『Simplified』ではアンプラグドでリメイク。アルバムからの第2弾シングルとして、Radio & Recordsのスムース・ジャズ・チャートで10位まで上昇した。2003年の『Home』から「もう、レコード会社の言いなりにはならない!」を理由に自主レーベル:simplyred.comを発足。このアルバムがその第2弾となるが、最新作『Stay』はビルボード誌のContemporary Jazz AlbumsのチャートでNo.1に輝くなど、全米での販売網もしっかりと確立出来たようだ。日本ではピークを過ぎたアーティストと思われがちだが、今なおその輝きは全く失われていない。AC好きならばここ3作、全てが必聴だ。
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<7月16日(月)> |
「今日の出来事」
●本日、午前10時過ぎ、新潟長野地区で震度6強の大地震が発生しました。家が倒壊してしまった方、余震が続く中、避難所で不安な時間を送る方、TVで観ていて、本当に胸を痛めました。好い子ぶるわけではなく、今週は飲み会を封印して家で質素に過ごしたいです....義援金も必ず送ります。
●その地震の情報が入るか入らないかの頃、書き上げたのがReMuTVのコラム、「中田利樹のAORウラ話し」、そのVol.4。毎月、第1&3月曜日アップのコラムですが、アップ日の午前中に書いている怠け者の私です...。スタッフがサクッと上げてくれたみたいなので、本日から早速見れますです。ジェイさんとの初対面の夜のお話しが今日で完結します。
●そして、台風も去りーーというか南へ逸れ、今日はまた天晴な快晴だったので、外に出たくなり、自転車で高田馬場へ。約20分という程好い距離で、そこで、昼食のラーメンを1杯。流石、ラーメンの激戦区。11時半前に到着したというのに既に行列している店が、1店、2店、3店...。祝日なのに学生さんっぽい人が多かったですね。 中田は、全然、並んでいない、某大分ラーメンのお店に初見参。私のグルメ・フレンド曰く、「大分の本店は凄く美味しいけれど、馬場の店は全然劣るみたいですよ」だったので、期待は半分ほどだったのですが、何を仰るウサギさん(懐かし過ぎますね、このフレーズ)、馬場も全然、美味しかったです。スープばっちり、しかも、麺も美味い! この麺も美味い、はポイント高いです。替え玉しちゃいましたから。間違いなく、高田馬場のベスト8に入ります。って、ベスト5でもベスト10でもないところがポイントでしょうか....。
●その後、サクッと帰宅し、USEN:AOR ch.の8月分選曲に取り掛かりました。アーティスト特集はピーター・アレン。そして、もう1本は「AOR Standards :Group、Unit 編 PART-2」。エアプレイ、ウィルソン・ブラザーズ、アレッシー、ルブランク&カー(アメリカでは、ルブランク、と"ク"を付けて呼ばれていました)、カラパナ、セシリオ&カポノ、イングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリー...が計30組くらい登場します。例によってCD−Rに焼かなくてはいけないので、物凄く手間、掛かります。結局、夜まで掛かってしまい本日の便には乗せられず....明日、発送ということで....。
●夜は総合格闘技のHERO'sをTVで観ましたが...残念、日本人、ほぼ全敗ですね....プロレス派の私は、柴田選手にはぜひとも勝って欲しかったのですが.... 昨晩遅くにTVでやったプロレスリングNoah中継を録画して今日、観たのですが、ジュニアのタッグ・リーグの最終日の2戦(KENTA&石森組 vs. 丸藤&飯伏組、鼓太郎&マルビン組 vs. ブリスコ兄弟)、ホント、凄かったです。スピーディー&エネルギッシュ、かつ、時に「ここで、こう来るか〜!!!!! スッゲエ〜!」と大興奮。マジで涙出て来ます。やっぱ、イイですね、プロレス。次回こそ、生で観ましょうよ、Sさん! で、生で観た後の反省会が、楽しいんですよ、全員、プロレス評論家。でも、不思議と、ライヴを観た後って、そんなに音楽評論家にならないんですよね、ほとんどの人が。この違いは何なのでしょう....
「Smooth Jazz Song File」
(197)Fingerprints <Summertime Music> from『Summertime Music』(1995:Sable)
●フィンガープリンツはテキサスの大学に通う2人が1986年に結成したバンドで、アルバム・デビューは1991年。それに続く2ndがこの『Summertime Music』で、タイトル・トラックはスムース・ジャズのチャートでトップ20入りした実績を持っている。正直、デビュー作は楽曲、構成、演奏力、どれをとっても平均点止まりと言うか、ローカル・バンドの域を抜けていなかった気がするが、2枚目は最低3曲はOAに使えるなど、4年という年月を経て確実に成長した姿が確認出来る。中でも快心の1曲となったこの曲は、キャッチーなコーラスがまずは耳に残り、その後にちょっぴりいなたい音色のサックスがメロディ的に曲を任され、合間合間にファンキーなクラヴィやギターが顔を出す、という展開。さらにエンディングのコーラスではどこかスライ&ザ・ファミリー・ストーンを思わせたり、何気に綿密、そんな作りになっている。バンドは基本的に4リズム+サックスの5人で、白人が2人、黒人が3人、という編成。2000年代にもアルバムを発表しているがそこでは4人に減り、顔ぶれもかなり変わっている。
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<7月15日(日)> |
「今日の出来事」
●世間は昨日から明日まで3連休。なので、私も今日も休日です。ずっと、スムース・ジャズのCD聴いて、「Smooth Jazz Song File」の原稿を書いて....。オマケにポータブルのCDプレイヤーが壊れてしまったので、お休みのBGMはやはりiPodに¥100スピーカー刺して。なので、次から次にパソコンに取り込んでそれをiPodに移して....をやってました。今日だけで200曲以上は取り込んだはずです。で、就寝時はOtis Hayes III(vib)を聴き、1回目が覚めてからPeace Of Mindに替えて、朝まで心地好く眠れました。
「Smooth Jazz Song File」
(196)Matt Marshak <Montauk Moon> from『Groovosphere』(2006:Nuance)
●2001年にデビューを飾ったNY:ロング・アイランド出身のギタリスト、マット・マーシャック。2003年にはNYのスムース・ジャズ・ステーション:WQCD(101.9 FM)で"Best New Artist"に選ばれるなどなかなかのスタートを切っているが、その才能は2006年の3作目『Groovosphere』で完全に開花した。全曲自身のコンポーズで、14曲中12曲がセルフ・プロデュース。そしてそれらがヴァラエティ豊富で、かつ、1曲1曲の作りも軽く水準を超えているのだから、これは注目せずにはいられない。ギターは基本的にフルアコ系で、ブルース/R&Bとフュージョンがそのベースになっているが、昨今の流行ともいうべきChill系もナチュラルに取り入れ、まさにニューヨーカーそのもの、といった印象だ。時にチャック・ローブ、時にジェフ・ゴラブを思わせるサウンドだが、デヴィッド・マンのサックスを効果的に配し、アコースティック・ギターでメロウな旋律を奏でるこの曲には十分なオリジナリティが感じられる。ハウス系の打ち込みながら仕上がりは実にお洒落。抜群のセンスが凝縮された名曲だ。
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<7月14日(土)> |
「今日の出来事」
●完全に休職日、ですね。午前中は最近買ったスムース・ジャズ系のCDをいろいろとチェックしました。まあ、いくらスムース好きの中田と言えども、スムースだったら何でも好いわけではないので、インディ系のアーティストの場合は10枚に1枚、お気にが見つかれば好いかな、くらいに構えていますが、ちょっぴりジョセフ似のサックス奏者、Andrew Neuは完璧当たりでした。いつものインターネット・ラジオで知った人ですが、最新作の『In Clear View』はJustin Youngに次ぐ今年2番目の掘り出し物、という感じです。で、それもそのはず、クレジットを見るとプロデュースはブライアン・ブロンバーグで、ジェフ・ローバー、ケヴィン・トーニー、クレイグ・T・クーパー他の職人が多数参加しているではないですか。納得です。とは言え、そういった面子に助けられた、だけでなく、2000年の1stも全然悪くないのでそれだけの自力がある人だと思ってます。 あとは....次回到着分に期待してます、CD Babyの。カートに入れておいたものがアッという間に30枚くらいになってしまったので、これは、15日を過ぎてから買った方がクレジット・カードの引き落としがひと月後ろになる、なんて、現実的なことを考える私です。ただの一庶民ですから。
●今日は母親が昼間、俳句の会に出掛けたので私が夕食当番。久しぶりに3〜4時間掛けていろいろ作りました。力作は、「夏だというのにチゲ鍋風」で、たまたま買ったチゲうどんを何かに発展出来ないだろうかと考え、これになりました。ハッキリ言って、チゲうどん単体で食べるよりも全然美味しかったです。まず和風の出汁(昆布、サバ節、鰹粉)をとって、そこにお味噌を入れて、それからチゲうどんのスープの素を入れて、後は、肉だ野菜だ貝柱だを入れて、いったん味見。その後、豆板醤とお醤油などで調整し、最後にうどんも1人前だけ入れて煮込んで完成です。他にも、生春巻き(具はサニーレタス、鶏肉、ビーフン)、和風の煮物(昆布、ニンジン、コンニャク)、茄子の香り炒め(?)特製ソース和え、などなど。調子が乗って来たので1人で赤ワインのボトルを開けてしまいました。家で1本ペロっ、は久しぶりですね。で、10時前にうたた寝をしてしまったらナント4時まで目が覚めなかったという、これも吃驚です。普通は1時、2時には絶対に起きるのですが....でも、4時過ぎからまた7時過ぎまでちゃんと眠れるから恐ろしいです。
「Smooth Jazz Song File」
(195)Jeff Lorber <Everybody Knows That> from『Flipside』(2005:Narada Jazz)
●説明不要のキーボーディスト、ジェフ・ローバー。今年でデビュ−30周年というヴェテランだが、現状に甘んじること無く常に"何かクールなコードはないだろうか....?"と創作に没頭する姿は流石の一語。その実直さが彼の音楽の礎と言っても好いだろう。才能もキャリアも十分過ぎる人だけに、チェックすべき曲は少なくない。チャカ&ルーファス<Ain't Nobody>のカヴァー(2001年)では見事なグルーヴが味わえるし、王道のスムース・チューン<Philly Style>(2003年)も完璧にラジオ向けの構成。また、最新ヒット<Anthem For A New America>も聴くに連れその好さが実感出来る名曲だと思う。しかしながら、一聴してジェフ・ローバーと解る、という意味ではこの曲や最新作『He Had A Hat』のタイトル・チューンに軍配が上がる。彼ならではのスリリングなコード展開。病み付きになってしまう。ちなみに、ジェフ・ローバーのiPodには自身の曲が38曲収められ、その頭3曲は<Rain Dance><PCH(Pacific Coast Highway)><Gigabyte>だった。なんでもこれが彼自身のお気に入りトップ3とか....。
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<7月13日(金)> |
「今日の出来事」
●今日こそ完成させるぞ!と、ワーナーのコンピ盤:曲解説をひたすら頑張りました。で、予備の2曲も含めた計38曲が、4時前にはに出来上がり、担当氏に即メール。 「ありがとう、ございました〜! こういうのが欲しかったんです〜!」 と携帯に電話を頂き、ひと安心の私です。全然知らなかったグループがひと組、何者か知ってはいるもののレコード、CDは1枚も持っていないのが3組、十分理解していて家に数枚LPやCDがあるものの肝心のコンピに入る曲は家に無かった(あるいは、見つからなかった)が3組、でしたが、無事に完了。発売が楽しみです。8月末でしたっけ....?
●夕方から「Adult Oriented Radio」 の収録。本日は、アドリブ山崎さんとお届けする、7月28日(土)OA分の後半1時間です。今回は、山ちゃん、フュージョンで攻めてくれました。
●そしてスタッフといつもの食事会。解散は比較的早く、12時前に池袋駅に着きましたが、またまたそこから約30分、歩いて帰宅。本日のiPodは「プレイリスト:Gangway Selection」。80年代以降に出会った非AOR、非スムース・ジャズ・アーティストの中で、間違いなく私のお気に入りベスト3に入るギャングウェイの中田選曲集。もう、歩きながら1曲1曲にうぉ〜っ!と反応し、ほとんどアブナい人状態。でも、いくらお酒でゴキゲンでも夜も遅いので一緒に歌ったりは致しません。と書いていて思い出しました。このプレイリスト、随分前にアドリブ山崎さんにCD−Rを作って渡すために作成したものでした。我ながらほぼ完璧な選曲、並びだとご満悦状態。寝る時もiPodを枕元に置いて、100円ショップで買ったスピーカーを刺して、プレイリストの続きを聴きながら就寝しました。また明日も聴いちゃおうかな.... P.S. 今朝の読売新聞に、「ソニー:ウォークマン、育ての親」の方が74歳で死去されたニュースが掲載されていました。結局、全てはウォークマンから始まった、わけですよね、昨今のiPod他、一連のヘッドフォン・ステレオ系は。いったい、どれだけお世話になったことでしょう....。本当に素晴らしいものを開発して下さいました、と改めその偉大なる功績にリスペクトの念を捧げる私です。お疲れ様でした。
「Smooth Jazz Song File」
(194)Kevyn Lettau <Whenever Your Heart Wants To Sing> from『Kevyn Lettau』(1991:Nova)
●日本での人気、そして何よりその実力からしたら、アメリカにおけるケヴィン・レトーの評価は決して正当なものとは言えないだろう。ビルボード誌のContemporary Jazz Albumsのチャートを見る限り、1991年の1stが16位、そして、92年のJVC移籍第1弾『Simple Heart』が6位、とここまでは好かったのだが、以後、全くチャートに入っていない。日本で人気の『Another Season』なども蚊帳の外、というわけだ。だからであろうか、向こうのスムース・ステーションでも彼女の曲を聴く機会は極めて少ない、非常に残念な限りだが。とは言え、彼女の美しい声はまさにスムース・ジャズ向き、しかも、とりわけ90年代の作品はどれも楽曲のクォリティが高いのだから、ここで取り上げるのは至極当然であろう。1曲だけを選出するのはかなり厳しい作業ではあるが、スムース・ジャズがまだNACと呼ばれていた頃のこの名曲が一番の適任ではないだろうか? 作曲はYutaka、アレンジはドリ・カイミ、バックはラッセル・フェランテ他の名手たち、という完璧な布陣。洗練を極めた音の美学に、ただただウットリするのみ。
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<7月12日(木)> |
「今日の出来事」
●今日も1日、コンピ盤の曲解説に没頭。でも、結局終わりませんでした...ただし、やってて本当、楽しい作業なので、全然苦にはなりませんし、煮詰まったりは致しません。ただいかんせん36曲も入っているので時間が掛かるかな、と。サウンド傾向は、ズバリ、"ディスコ"です! 時代的には1970年代後半から80年代初頭までで、ブラコン的なものもいろいろ入っているし、全然、ちゃんと書けてると思います。他のライターさん、評論家さんが絶対に書かないであろう書き方もどんどん登場しますし(と言うか、ラジオのDJ的口調がそのまま文になった、という感じですかね...)。もちろん、たっぷり愛情、入ってますよ〜!(笑)
「Smooth Jazz Song File」
(193)Jack Prybylski <Bright Shot> from『Window Shopping』(2006:SuShan Music)
●AORの黄金期、多くのリスナーは、誰がプロデュース、アレンジ、プレイしているかをチェックしながら、アルバムの購入を決めていた。いわゆるクレジット買い、というやつだ。そしてこれは、ここ10年来のスムース・ジャズ・シーンにおいても同じことがあてはまる。プロデュースがポール・ブラウンかブライアン・カルバートソンなら、ゲストがリック・ブラウンやピーター・ホワイトならまず間違いない、等々。一般的な影響力こそ彼らより劣るものの、作品の完成度、スムース具合という点において全く同じレヴェルにいるのがギタリスト:ケン・ナヴァロ。スムース・ジャズをメインとしたレーベル:Positive Musicを立ち上げ、この20年弱、本当に素晴らしい作品を多く世に送り出している。そんな彼がプロデュースした最近の傑作がこのアルバムだ。主人公ジャック・プリバイルスキーは東海岸をベースにするサックス奏者で、これが2枚目。ホンワカ出来るタイトル曲も好いが、イントロからナヴァロ色100%のこの曲はまさにリゾート系スムース・ジャズの大定番。目を閉じればそこには真っ白なヨットの帆が....。
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<7月11日(水)> |
「今日の出来事」
●スミマセン、W社Sさん、仕事もしないで、朝9時からお昼過ぎまでず〜〜っとTVに観入っていました! スゴイ! イチロー選手! メジャー・リーグのオールスターで見事、M・V・P! オールスター史上初のランニング・ホームラン! ツキも味方する、それが、スーパースターの持って生まれた定めなんですよね。美味しい場面で回ってくる、とか。 斉藤投手もバッチリでしたし、岡島投手、ブルペンで準備していたにも拘らず、出番が無かったのは非常に残念ですが、ま、でも、本当に観ていて楽しかったです。なんたって、ア・リーグの打順、一番からイチロー、ジーター、オルティース、A・ロッド、ゲレーロ、ですからね。大リーグ通じゃなくても、ワクワク気分が沸騰点に達してしまいます。
と、ここで、思ったこと。今まで、全く、気にしませんでしたが、鈴木一朗選手の登録名は日本にいる時から「イチロー」でしたよね、改めて言うまでもなく。「イチロウ」にせず「イチロー」だった、という部分、何気にヒットですよね。確か、今は亡き仰木元オリックス監督が命名した、と記憶していますが、この微妙な差って大きいですよね。 同じJAMESでも、ジェイムス・テイラー、ジェームス三木、ジェイムズ・ボンド、とカタカナ表記が違うように。
ちなみに、私は「ナカダ」と濁ります。よく「ナカタ」さんかと思ってました、と言われますが。そう言う場合は、こういう風に切り返しています。
『サッカーやってた人が"ナカタ"で、私は"ナカダ"。 向こうは「世界のナカタ」ですけど、私は「宇宙のナカダ」ですから』
ごくたまに(と言うか、酒の席限定?)マジでそんなことをホザイている、目出度い私です。
●午後から夜はW社のコンピレーションのライナー書き。AOR系ではないので、レコードやCDを引っ張り出して来ては懐かしみながら聴き入り、面白楽しく書いているので、1曲につき300文字という楽曲紹介を書くのに30分は掛かっちゃってます。なかなか見つからない音源もあったり....明日も頑張って進めます。
「Smooth Jazz Song File」
(192)Brian Hughes <Shakin' Not Stirred> from『Shakin' Not Stirred』(1999:Higher Octave)
●1995年の3作目『Straight To You』は、日本でもバンダイ・ミュージックから発売されていたので、多少は知れ渡っているであろうギタリスト、ブライアン・ヒューズ。生まれはカナダのトロントで、インディから2枚の作品を出した後、L.A.に進出。Higher Octave Musicと契約し、大いなる飛躍を遂げた。基本的にギターはフルアコで、過去の著名なジャズ・ギタリストから受け継いだ伝統が底辺にしっかりと刻まれている。しかしながら、カナダの大自然がもたらしたであろうネイチャー・ミュージック(ニュー・エイジ・ミュージックと呼ばずに敢えてこう表したい)と、パット・メセニー系のサウンドを上手く消化し、滑らかでありつつも柔ではない独自のサウンドを形成。大ヒットこそ無いものの、これまでに発表した6枚のアルバムからほぼ均等にOAされるなど、ラジオ局からのサポートは確実なものがある。中でもイチ押しはこの曲。スパイシーなラテン・フレイヴァーは、タイトル通り例の007の映画にインスパイされたもので、ヴァイブとのユニゾン他、細部への配慮もしっかりと計算されている。実にダンディ。
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