<8月31日(金)> |
「今日の出来事」
●3時間しか寝ていない割には二日酔いはそれほど酷くなく朝も元気に起きました。が、昼前に突然、体調に異変が....。大事ではないのですが、一応、お医者さんに行き、その後もボ〜っとしていました。先生曰く、疲れが溜まっているのでしょう、とのこと。しっかし、問診だけの30秒で終わってしまうとは恐ろしや...。と言うか、患者さん、ほとんどが診察室に入っては直ぐに出て来る状況なので、それが普通のようでした。因みにその先生、地元千川では知る人ぞ知る名医さんらしいです....
「Smooth Jazz Song File」
(243)Neil Larsen <Sudden Samba> from『Jungle Fever』(1978:Horizon)
●1972年、バジー・フェイトンらと組んだFull Moonでコアな音楽ファンを唸らせたニール・ラーセン。1980年代初頭はそのバジーとのラーセン=フェイトン・バンドでポピュラーな人気も獲得し、さらに、ケニー・ロギンス、ジョージ・ベンソン、アル・ジャロウ他、数多くのアルバムで名前を目にする売れっ子だ。そんな彼の1stソロ作にして一大傑作がこの『Jungle Fever』。まさか、当時、一世を風靡していた映画「Saturday Night Fever」に肖ってそのタイトルにしたわけでもないだろうが、ディスコならぬジャズのグルーヴで聴き手の心を見事に躍らせてくれる。特にオープニングに収められたこの曲は、アマチュア・フュージョン・バンドもよくコピーしたニールの代名詞的なナンバー。彼の十八番とされているオルガンが軽やかに唸り、バジーのギターとのアグレッシヴな対話を聴かせてくれる。ラテンのリズムとスッキリしたアレンジは十分にスムース・ジャズとして楽しめるし、そういう音の録り方をしたプロデューサー:トミー・リピューマ&エンジニア:アル・シュミットのコンビに改めて拍手を送りたい。
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<8月30日(木)> |
「今日の出来事」
●遅めの午後から渋谷にあるデザイナーさんのオフィスでU-Canさんから発売される通販ボックス関係の打ち合わせ。そして、その後、懇親会=決起集会、といった感じの食事会に。 そして、中田だけそのデザイナーさんに拉致?されて六本木に連れて行かれ、2軒、3時過ぎまで飲んでしまいました。久しぶりに真夜中の六本木で飲みましたが、非常に楽しかったです。55歳の遊び人(?)、さすがに、良い店をたくさんご存じで。またご馳走して下さい!(笑)
「Smooth Jazz Song File」
(242)Brandon Fields <Old Sun Juan> from『Other Places』(1990:Sohbi)
●一時期はタワー・オブ・パワーにも参加していたサックス奏者ブランダン・フィールズ。他にも初期のリッピントンズからEW&F、そして最近のデイヴ・ウェックル・バンドまで、いろいろな名グループで活躍する職人肌のプレイヤーだ。もちろん、レコーディング・セッションに駆り出されることも多く、それを挙げているだけでもキリが無いが、ソロ作に関して言えば1986年の1st以来、7枚が確認されている。基本的にはL.A.フュージョンの範疇で括りたいが、4ビート系あり、スティーヴィー・ワンダーのカヴァー集あり、クリスマス・アルバムあり、と内容は様々。また、そのソウルフルなプレイから西海岸のサンボーンなる呼ばれ方もしていたが、実際はアルトだけでなくテナーもよく吹いている。セールス的には89年の『Traveller』(Nova)と90年の『Other Places』(Sohbi)がContemporary Jazz AlbumsのTop 20入りするヒットを記録。中でも後者に収められたこの曲は抜群の雰囲気を持っている。フィル・ペリーのヴォーカル、デヴィッド・ガーフィールドのプロデュース。まさに極上の一品になっている。
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<8月29日(水)> |
「今日の出来事」
●今日は結構オフな日でした。午後からは買い物して夕食の支度して....今日は蟹を1パイ使ったスパゲッティを作りました。結構美味しかったですね。その他にも帆立、茄子、餃子、サラダ...といった感じで。ちなみに今日は8月29日なので「焼き肉」の日だそうで、スーパーでもそんな打ち出ししていました。
「Smooth Jazz Song File」
(241)Donny Osmond <Breeze On By> from『What I Meant To Say』(2005:Decca)
●ダニー・オズモンドがスムース・ジャズ?! 一般的には誰もがそう思うことであろう。しかも、ジャズのスタンダードを演っているわけでも、アーバン・チックなAOR系バラードを歌っているわけでもないのだからなおさらだ。実はこれ、ジョージ・ベンソンの<Breezin'>をベースに作り上げた、どこまでも爽やかなポップ・チューンなのである。リスペクトを込めたカヴァーならともかく、サンプリング/フレーズ拝借となると、正直、"姑息な手段"と思わずにはいられないのだが、しかし、この曲に関しては諸手を挙げて認めてしまう。とにかく心地好く、どこまでもラジオ・オリエンテッドなサウンドになっている。それも複数のフォーマットで親しまれる理想的な作り。スムース・ジャズではRadio & Recordsの年間チャートで53位を、また、ビルボードではAdult Contemporaryチャートで最高37位を記録している。録音は英国で行われ、元テイク・ザットのゲイリー・バーロウが共作、演奏で大きく貢献。アイドル界の大先輩を見事なまでもり立てている。
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<8月28日(火)> |
「今日の出来事」
●プリンターのインク、それも肝心の「黒」が無くなってしまったり、その他、雑用もあったので自転車で池袋に行き、そのついでに昼はラーメンでも、と思って少し回ったら、私のお気にの某お店が「当分の間、お休みします」と張り紙。これは痛いです。単なる夏休み系であることを願う限り....
その後、昨夜収録した「Adult Oriented Radio」の検聴、Qシート書き、発送を済ませ、さらに、当社始まって以来という大量まとめ買いのお客様が現れ(もちろん、メール・オーダーです)、慌てて鐘ちゃんに在庫の確認をしてもらい、それを、即座にお客様に返信.... といったグルーヴィーな時間を過ごしているうちに早、夕方の6時過ぎ。夜は、久しぶりに作曲家の林哲司さん、そして、大手新聞社の記者Sさんと3人で食事会。AORのとある企画を久しぶりに煮詰めました。ちょっと中断していたのですが、今回こそGo!だということで、またまた忙しくなりそうです。詳細はもう少しプロジェクトが進んでからお伝え致します。
しっかし、林さんとの食事会は本当にいつも楽しくて最高です。いろいろなミュージシャン・ネタ、レコーディング裏話、無茶苦茶楽しいです。これこそ、本にしたり何にしたり、で、残したいですよね。まあ、でも、暴露本みたいな部分も出て来てしまうから難しいのかもしれませんが....。どこかでイヴェント、みたいな形でも好いので実現させたいですね、いつか。
それから、今日一番嬉しかったこと。 林さんもインターネット・ラジオでスムース・ジャズのステーションをたまに聴かれるそうですが、そんな中でも気になった曲とかを書きとめ、CDを捜しに行ったりするそうです。と申しますのは、林さん、作曲家&アーティストとして忙しくしつつも、静岡県富士市にある、Radio 84.4FM:富士コミュニティエフエム放送株式会社の代表取締役社長を務めていらっしゃるんです。なので、局でかける素晴らしい音源を常に捜している、というわけなんですが、ナント、私も大のお気に入りで、番組でも紹介した女性シンガー:Nyee Mosesの<Between Us>が、その林さんのアンテナに引っ掛かったリストに入っていたんです! 嬉しかったです。そして、やはり林さんもJanitaが大好きだとのこと。これまた嬉しいです! って言うか、良いですからね、単純に、ナイイー・モーゼスもジャニータも。
そんな林さんは今日も最終の新幹線でご自宅のある三島に帰られる(ご自身のオフィスは都内にありますが、そこに泊まられることはそんなにないそうです)ということで、10時くらいの解散となり、私と記者のS氏はもう1軒、呑みに行き、余裕で電車で帰りました。 ちなみに、またまた池袋から30分くらい徒歩で帰りましたが(健康のため)、今夜はちょっぴり雨も落ち、全然暑くなかったです、歩いていても。さ、このまま涼しくなってくれるのでしょうか...? 楽しみです。
●昼間、東京丸の内の「Cotton Club」のサイトを覗いたら、うわ〜っ!!! Peter White & Mindi Abairのジョイント・ライヴが発表されているではないですか〜!!! 仰天です。加えて、Down To The Boneまで!!!!! もう興奮を抑えきれません、私。 スケジュールは、Down To The Boneが10/30(火)〜11/2(金)の4日間で、Peter & Mindiが11/13(火)〜16(金)の4日間。予約受付は9月1日スタート。ちなみに、11月22日(木)はAverage White Bandが出演。こちらはもう既に完売のシートが出ています。詳しくはwww.cottonclubjapan.co.jpをご覧下さい。
「Smooth Jazz Song File」
(240)Joe Sample <Melodies Of Love> from『Rainbow Seeker』(1978:MCA)
●グローヴァー・ワシントンJr.の『Winelight』がサックスにおける、そしてジョージ・ベンソンの『Breezin'』がギターにおけるスムース・ジャズの記念碑的作品だとするならば、キーボード/ピアノにおけるマイルストーンはジョー・サンプルのこのアルバムなのではないだろうか? テキサス・ファンクをベースにクロスオーヴァー界を切り開いて行ったクルセイダーズでのプレイ、コンポーズも十分なる財産的価値を見せているが、ことスムース・ジャズという観点からすれば、このアルバムで聴ける優美なピアノはまさに"理想の芸術"であり、この質感、空気感こそが、後々のスムース・ジャズ・シーンの礎になっている気がしてならない。現在、大きな人気を得ているピアニスト、グレッグ・カルーカスやブライアン・シンプソンのタッチ、音の組み立て方はモロにジョー・サンプルの影響を感じさせるものだし、またサンプル自身も2002年の<X Marks The Spot>がNo.1に輝いたのを始め、ここ10年も別格の存在として愛聴されている。クールで都会的、そして、シックで知性的。まさに永遠不滅のサウンドだ。
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<8月27日(月)> |
「今日の出来事」
●今日も午前中はこの日記のアメリカ訪米記に取り掛かり、なんとか完成。そして、山野楽器:Jam Spot10月号の原稿書き。今回は9月末にようやくEMIから国内リリースされるデイヴ・コズさんの『At The Movies』と、10月頭にナント、avexからリリースされるシンプリー・レッドの最新作『Stay』を紹介しています。 そしてその後、「Adult Oriented Radio」 の選曲、進行表作り、コーナーの翻訳をグァ〜ッと済ませ夜の7時から収録。久しぶりのDJでしたが、特に問題なく済ませました。 そして、池袋のラーメン屋で一杯、ジュルっと食し、時間も早かったですが歩いて帰宅。以前ですと帰りにコンビニでアイス・キャンディを買ってそれを食べながら、なんて感じだったのですが、不思議と今日はそういう気になりませんでした、何故でしょう....。涼しくなる前兆...? だと好いのですが.... 因みに、帰宅までのiPodはPeace Of Mindの『Journey To The Fore』(1998:Nu Groove)。ホント、何回聴いても飽きない、ファンク・ジャズ系のマスター・ピースです。これと、Monet『Essence』(2004:Purpose)、それから、Camiel『Sunset』(2005:Rendezvous)、この辺りは生涯の友、といった感じです。これからも聴きまくります!
「Smooth Jazz Song File」
(239)Dave Valentin <Marcosinho> from『The Hawk』(1979:GRP)
●デイヴ・グルーシンとラリー・ローゼンが立ち上げたGRPレーベルの第1号として迎えられたフルート奏者、デイヴ・ヴァレンティン。1970年代後半から地元NYの音楽シーンで頭角を現しその才能を買われてのデビューだったが、ある意味、グルーシン&ローゼンに一番早く見出されながら、一番早く彼ら2人のプロデュースを卒業した存在であることが面白い。つまり、当時のGRPの中でも最も独自性を持ったラテン系サウンドが彼の本質であり、そこではグルーシンの音楽的な手助けは特に必要なかった、というわけだ。それでも出すアルバム全てがジャズ・チャートの好位置に付け、さらにセッションにも頻繁に駆り出されひとつのステイタスを築き上げたヴァレンティン。どちらかと言うとコマーシャリズムには傾倒しない人なのでスムース・ジャズ・ステーションにおけるど真ん中チューンはなかなか見つからないが、初期の名演とも言うべきこの曲は十分にスムースだ。その他では、スティーヴィー・ワンダーの<Love Light In Flight>のカヴァーがポップでラジオ向き。こちらは85年の『Jungle Garden』に収録。
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<8月26日(日)> |
「今日の出来事」
●今日も午前中は日記書き。「Smooth Jazz Song File」のほうも正直、ストックは無くなってしまったので、こっちも頑張ってやってます。
そしてお昼頃から、ミュージカル俳優&SSW、石井一孝さんのソロ・ライヴを観に行きました。場所がまた辺鄙な、基、中心部からは若干離れております北千住だったのですが、もちろん、元気に足を運びました。なんたって、エアプレイの<Nothin' You Can Do About It>を演るから是非観にきて!と直訴されたら断れるわけがございません。で、バックの面々も元スターダスト・レヴューの人とか素晴らしい人たちばかり、しかも、サックスがSF在住の日本人女性、ということで、ならば同じ女性サックス奏者のご意見も聞きたいわい、と、お友達のmichiyoさんと一緒に足を運びました。その女性、音恵(おとえ)さん、アルト一本でシュアーなプレイを披露してくれました。P.A.のバランスもありますし、もうちょっとガツンと来て欲しいな!というようなところでも今ひとつ遠慮気味のような瞬間もありましたが、終演後も独りステージに戻ってサックスを吹きまくっていたのには吃驚。流石に独りで吹いていると音の粒が完全にハッキリしていて、ウォッ、本物!と痛感させられます。michiyoさんも「彼女、上手いですよ」と褒めていらっしゃいました。
あ、スミマセン、主人公の話しをしないといけませんでしたね。いやあ、石井さん、相変わらずパワフルで明るくて、ホント、元気の素を与えてくれます。会場も、北千住の商店街を抜けて、あら、なんでこんなところにひとつだけ洒落たのっぽな建物があるの?といった感じの東京芸術センター、その21階にあるその名も天空劇場というホールだったのですが、この明るく品の好い、ゆったりしてデカくもなく小さくもないスペースが石井さんの音楽性にバッチリハマっていた気がしました。 相変わらず声量豊かでノリも好く、その上手さ&ルックスの好さは同じ男からしても惚れ惚れしちゃいますです(あ、でも、モーホではございませんから<笑>)。<Nothin' You Can Do About It>もkb1本にしては凄く再現していたと思います。
4枚目のアルバムのプランも着々と進めているようなので、そちらも楽しみですが、そろそろ海外のアーティストとデュエット、というのも好いかもしれませんね。敬愛するブライアン・ダンカンとか....。そういった際は、ぜひ、有限会社クール・サウンドまでご一報下さいませ。格安にてコーディネートさせて頂きますので! って、冗談はともかく、私に出来ることは何でもしますので、ぜひぜひ、さらに羽ばたけ、石井一孝! 皆さんも応援宜しくお願い致します。サイトはhttp://www.kazutakaishii.comです。
「Smooth Jazz Song File」
(238)Minnie Riperton <Lovin' You> from『Perfect Angel』(1974:Epic)
●言わずと知れた不滅の名曲。1975年に全米No.1に輝き、数え切れないカヴァーを生み出した、ということは改めて言うまで無い誰もが知る事実だ。アルバムはスティーヴィー・ワンダーが変名でプロデュースを手掛けているが、これはその数年前からミニーが彼のバック・バンド:Wonderloveに参加していることから生まれた、ごくごく自然な、そして非常に理想的なコラボレーションだ。そのスティーヴィーはタイトル曲他2曲を提供し、特にタイトル曲の出来はまた格別の味わいだったが、しかしながら、それを遥かに凌ぐパーフェクトなナンバーがこの<Lovin' You>だ。ミニーが旦那様のリチャード・ルドルフと共作した作品で、ある意味、作曲した、作詞した、と言うよりは、彼らの元に天から降って来た、そんなエンジェリックな雰囲気を漂わせる奇跡の作品。鳥のさえずりを思わせるファルセット・ヴォイスはその後の女性ヴォーカル界に多大なる影響を残し、またミニー自身の存在も神格化されていった。1979年7月、癌のために他界。31年と8ヶ月という、あまりにも短い生涯だった。
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<8月25日(土)> |
「今日の出来事」
●時差ボケ、というほどのものでもありませんが、5時過ぎに目が覚めてしまい、朝も早からパソコンに向かい、途中までしか進んでいない今回のアメリカ旅行記、通称「ナカ&トシの訪米かよ!」を仕上げるべく頑張りますが、ま、一気に!というのはとても無理なので、買ってきたCDをいろいろと聴きながらマイ・ペースで仕上げました。それから、アメリカでお世話になった方々にお礼のメールを打ったり。今日のところは特にこれと言ってないですね、ニュース。
「Smooth Jazz Song File」
(237)Brian Tarquin <Darlin' Darlin' Baby> from『Soft Touch』(1999:Instinct)
●ブライアン・ターキンはNYをベースにするギタリスト。Gotaやカウント・ベーシック、シャカタクなど多くのUKスムース・ジャズをアメリカに紹介しているレーベル、Instinctのコンピで初めてその存在を知ったのだが、そこで演じていたのがジェフ・ベックでお馴染みの<Freeway Jam>だった。それも、途中までそれと解らないレイド・バック気味のアレンジで、戸惑いとユニークな創造性への興味、この相反する2つの思いが生じたのだが、他のコンピに入っていたこの曲を聴き、一気にファンになってしまった。曲自体はR&Bグループ:オージェイズの70年代のスマッシュ・ヒット(77年、R&BでNo.1)のカヴァーだが、基本的に原曲をリスペクトながら今日的なヴァイブを加味。UKのファンク・ジャズ的なトラックと、ベースにあるであろうロック・ギターのスピリットがエネルギッシュに融合されている。プロデュースは(UKの)ナイト・フライトのリーダーにして、Gota、ダンカン・ミラー、シャカタク他、多くのアルバムに関わっている職人、トニー・キャンベル。アルバム全編、実に好い出来だ。
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<8月24日(金)> |
「今日の出来事」
●そうして午後4時半頃、無事、成田に到着。ウワ〜、蒸し風呂ですね〜! と一気にトーン・ダウンの私。ま、でも、ホッとします、日本は。早速、売店で週間プロレスを買い、スカイライナーの中でそれを読んでは独りニンマリする私。そしてJR、東京メトロと乗り継ぎ7時頃家に到着。海外から帰ってくる度に、世界一美味しいと実感してしまう母の料理をおかずにビールをクイッ! 堪りません!
しっかし、それにしても体力の低下を実感する今回の旅。CDの数も大したこと無いですし、特に凄い重たいものがあるわけでもないのに結構疲れました。10年前なんか、それこそ、LPの段ボール(100枚箱)いっぱいに中古盤買って、いや、最高時は150枚くらいのさらに大きな箱の時もありました。今そんなの持とうとしたら、それこそ、腰おかしくしてしまうのでは? う〜ん、生物の宿命=退化には逆らえませんね。ま、その分、年輪、というお宝を手に入れるわけですが....
って、話しが逸れましたが、今回も無事帰ってこれて好かったです。また明日からファイト!あるのみです。
「Smooth Jazz Song File」
(236)Porcupine <Moonwatchers> from『Look, But Don't Touch』(1992:Alfa)
●1990年代初頭、AlfaレコードがNACの専門レーベルWARPを立ち上げ、L.A.フュージョン/AOR系の素晴らしいアルバム、アーティストを日本で紹介していた。このポーキュパインもそんな中の1つだが、2枚発表されたアルバムは何れも松居和氏がプロデュースを手掛け、1stが直ぐにNACのチャートにイン。続く2ndもクォリティは非常に高く、中でもアルバムのオープニングを飾るこの曲はまさに快心の仕上がりになっている。L.A.の風を満喫させてくれる旋律、アレンジは、15年が経過した今聴いても実に新鮮。優雅な西海岸サウンドが途中、ブラジル系リズムに替わりまた穏やかなテンポへと戻って行く流れが、耳とハートをスムースに刺激してくれる。グループと呼ぶよりはプロジェクト的な匂いが強く、核となるビル・カンリフ(kb)&バーニー・ドレゼル(ds,perc)以外はジェラルド・アルブライト、トム・ロテラ、ジミー・ジョンソン他の名手が要所要所でプレイ。また、AORリスナーからコアな人気を持つCCMシンガー:リック・リソーも1曲リード・ヴォーカルで参加している。願う再評価、的な1枚。
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<8月23日(木)> |
「今日の出来事」
●そうして今回もシアトル&L.A.滞在を満喫し、本日、帰りの飛行機に。帰りは比較的スムースにチェック・イン、荷物検査が済み、かなり退屈状態。しかし、ここでうたた寝をすると、絶対に飛行機の中で目が冴えまくってしまうのでひたすら我慢。そうして乗ったノース・ウエストのNW001便。今度は何の問題も無くさっと離陸したのですが、3人掛けの席の隣り2人が日本人のオバサマ系で、まあ、よく喋る喋る。延々10時間とは言いませんが、乗ってから最初の機内食後の消灯タイムまでとにかく喋りまくり。もちろん、聴き耳など全然立てませんし、iPodなどで、そのトークを遮断したつもりですが、それでもなかなか眠れず。ま、それでも、10時間半は比較的スムースに過ぎていった気がしますが。
●で、発表です、「中田利樹のL.A.ラーメン・ランキング!」。 今回食べられなかったお店も入っていますが、過去に2回以上食していますので、問題は無いと思います。
(1)博多ラーメン新撰組(Gardena)スープは文句無し! (2)CHABUYA JAPAN(Sawtelle, West L.A.)生粋の醤油が食べたかったです... (3)山頭火(Torrance)日本の味、そのままで超吃驚! (4)中華そば GOMEN(Stanton)和歌山テイストに拍手! (5)ラーメン日本(Reseda)なんとか5位を死守、ですね...
P.S. 実はL.A.のラーメンって$6ちょいくらいなんです。で、これに8%ちょいの州税が付いて、15%くらいのチップを置いて、それを仮に$1=¥120で計算すると....大半のラーメンが¥900〜1,000。チャーシューメンにしたり、餃子だチャーハンだサイド・オーダーを加えるともう軽く¥1,200〜1,500。実は結構な贅沢品だったりするんですよね。なので、本当の麺食いさん以外にはあまりお薦め致しません....と言うか、やっぱりラーメンは日本で食べるのが一番! さ、帰国後の一杯目はどこになるのでしょうか...う〜〜ん楽しみです! まあ、いくらなんでもまた帰りに成田駅で下車、はないですが....
「Smooth Jazz Song File」
(235)Al Jarreau <After All> from『High Crime』(1984:WEA)
●改めて説明するまでもなく、アル・ジャロウはスムース・ジャズの定番アーティスト。1975年に35歳という年齢でWarnerからメジャー・デビューを飾り、以後、ジャズ、R&B、ポップスをクロスオーヴァーした音楽性で幅広いリスナーを魅了。また、ミュージシャン仲間からはそのパーカッシヴな唱法とヒューマンな表現力で多くのリスペクトを集めている。そんなアルの名刺代わりの1曲と言うと、コアなAORファンならずともまずは<Mornin'>を挙げたくなるし、また、ここ2000年代初頭のポール・ブラウンと組んだGRP作品もラジオ・オリエンテッドなクールネス&ポピュラリティーを醸し出し、<Just To Be Loved><Random Act Of Love>他のヒット曲を生み出している。しかしながら、1990年代以降もラジオからよく流れ、実際にその質感をL.A.で体験してみると、このフォスター&グレイドン作のバラードが最も相応しい1曲なのでは、という気にさせられる。ビルボード誌のチャート上はポップ69位、R&B26位と今ひとつだったが、それを遥かに凌ぐ芸術性を秘めている。
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<8月22日(水)> |
「今日の出来事」
●明日にはL.A.を発ってしまうので今日が実質最後の動けるデイ。まずは午前10時過ぎ、漸く食せたYOSHINOYAのBeef Bowlからスタート! ビーフ・ボウル...はい、牛丼です! 今回は今日が初めての来店だったのでその旨味を特に実感。ホント、久しぶりに食べると余計に美味しく感じますよね。レギュラー・サイズにクラム・チャウダーを付けて税込み$5.15。思いっきり満喫させて頂きました。日本では考えられないかもしれませんが、アメリカのYOSHINOYA各店にはクラム・チャウダーがあって、これがまた合うんです、ビーフ・ボウルに。もし機会が在りましたらぜひともトライを!
●そしてまたまた今日も中古漁りデイ。ハリウッドにあるL.A.1大きい「Amoeba」が今日の1軒目なのでそれなりに期待、というか、最後の砦的な存在だったのですが、しかしながら、結果はまたまた興奮とはほど遠い収穫。惨敗です。もうL.A.も終わりました、CD屋さん...そう思わざるを得ない現状に、とにかく落胆の私です。まあ、インターネットで買えば済むだけのことなので最終的には聴きたい音楽、入手したいCDには出会えると思いますが...。
Michael Bolton 『Till The End Of Forever』(2005:Passion) 新録7曲、ライヴ11曲からなる2005年作品です。新録の方では過去のヒット曲、<Said I Love You...But I Lied>をレゲエ・ヴァージョンで再録しています。ライヴの方はクリス・カモーズィ、ランド・リチャーズ、スコット・メイヨなどがバンドに参加していました。$5.99だったので今頃漸く買い、でした。
Peter Allen 『Continental American』(1974:A&M) 2002年にリイシューされた盤です。所有してはいるのですが、それほど店頭では見ない代物だったので一応買っておきました。値段は"極めて普通に安かった"ので。
Phyllis Hyman 『The Best Of Phyllis Hyman』(2004:BMG) ごく一般的な12曲入りのベストなのですが、"PREVIOUSLY UNRELEASED IN THE U.S."が2曲入っていたのでついつい手が....。未開封で$7.99だったのでそれも好いかな、と。2曲は1980年の『Can't We Fall In Love Again』のアウトテイクで、アメリカ盤以外では既にどこかで発表されているようです。
Doc Pomus & Mort Shuman 『Turn Me Loose : The Songs Of Pomus & Shuman』(1999:Warner/Chappell) <Save The Last Dance For Me>他、数々の名曲を残しているソングライティング・チームの代表作を22曲収めた、出版社制作によるアルバム。全然普通の値段だったので即座に購入! やはり出版社主導型の非売品CDには弱いですね....、中田。
買ったのはこれだけでも滞在していたのは1時間半とか2時間で、あっという間に午後。そして、今回の締めというかで、一昨日行った「CD Trader」を再訪。前回はどうしようか迷っていたものやいろいろなアーティストのベストものをカゴに入れ、再び約10枚。これでフィニッシュと相成りました。
Paul Simon 『The Essential』(2007:Warner) 2枚組で出たベストものにDVDのオマケがついた特別仕様。それで未開封$15.99は美味しい限りです!
Michael Buble 『Call Me Irresponsible』(2007:Reprise) そしてこちらも未開封のSpecial Edition。ボーナス・トラックを1曲含んだ特別仕様で$9.99。
Quincy Jones 『Big Band Bossa Nova』(1962:Mercury) 先日の<Soul Bossa Nova>の余波で購入、といった感じでしょうか。ディジパック仕様で$5.99。ひょっとしたら既に所有していますが....
The Pussycat Dolls 『PCD』(2005:A&M) 現代版スパイス・ガールズと表したい、派手な女の子6人が集ったプッシーキャット・ドールズ。本来は私などがタッチする存在ではないのでしょうが、なんと、アルバムのラストに入っている<Feelin' Good>というジャジー&ちょいとブルージーな曲がWAVEステーションで流れ、実に好いムードを作っていたんです。なので今回ぜひとも見つけようと思っていたのですが、難なく$5.99で出て来ました、未開封が。曲調的にはヴァン・モリスンの<Moondance>を思わせる感じで、ヴォーカルもルックスとは全然違う実にアダルト・クール系! Blue Noteからアルバムを出していた北欧の女性シンガー、セシリア・ノービーを思い出させる歌唱で、これは素直に認めてしまいます。ラジオでもかけたいと思います。プロデュースはロン・フェアで、バックはアレックス・アル、エイブ・ラボリエルJr.他。そして、Strings recorded by Bill Schneeと、やはりこの曲だけは私の世界で間違いなかったです。
The Crusaders 『Gold』(2007:Hi-O) 以下はベスト系ばかりで、まずはクルセイダーズが2枚組$11.99。
Kool & The Gang 『Gold』(2005:Mercury) そして、クールも2枚組31曲収めて$11.99。
Teddy Pendergrass 『Anthology』(2003:P.I.R) 続いてテディ・ペンは2枚組未開封で、なんと$7.99。
Patti LaBelle 『Anthology』(2004:The Right Stuff) そして、同じシリーズのパティ・ラベルも2枚組未開封が$8.99。2作とも、ライナーがしっかりと記された丁寧な作りが嬉しいです
Tavares 『Anthology』(2004:Capitol) さらに続く同シリーズ。タヴァレスは2枚組未開封で$9.99と、一番高かったです。
Smokey Robinson 『The Best Of』(2000:Motown) Millennium Collectionシリーズのベスト盤ですが、あの代表曲<Being With You>が英語&スペイン語ヴァージョンで収録されているというので、試しに買ってみました。1番は英語、2番はスペイン語...違和感ありますが、ま、資料としては面白いかもしれませんね。当時シングル盤で出ていたそうです。
そしていったんホテルに戻り、Rendezvousのフランク・コーディーさんに再度電話(朝は捕まらなかったので)。最近のサンプル盤を頂戴すべく会社にお邪魔することになり、ビヴァリー・ヒルズの一等地、それも、あのブランドもの勢揃いのストリート、ロデオ・ドライヴからほど近い場所にある極上綺麗なオフィスを再訪しました。こんなところで仕事が出来たら本当にComfortableだろうなを改めて実感。ここでは、来週店頭に並ぶカーク・ウェイラム『Roundtrip』&ブライアン・シンプソン『Above The Clouds』、そして最近出たコンピもの2枚等を頂戴しました。そして車の中で早速聴いたカークの新作。う〜ん、本物が持つ余裕、貫禄、温もり。テナー・サックスっていうのはこう吹くんだよ、と言っているかのような説得力。CD屋さんでの収穫が限りなく少なかった今回のL.A.訪問におけるブルーな気持ちが一気に消し飛んでいきました! 制作陣も面白いですね、ロンドンのジェイムス・マクミレン、N.Y.のフィリップ・セス、L.A.のレックス・ライドアウト等、いろいろで。日本盤は11月後半に登場。ボーナス・トラックが付くそうなので、それも楽しみです!
●そして、夕食ミーティング。L.A.に来て20年という森口哲也さんと会い、最近お気に入りという寿司屋に連れて行ってくれたのですが...、いやあ、美味しかったです。お店の名前は「Sakura Sushi」。場所はサンタ・モニカ・エリアになるんでしょうかね、そこそこ大きめな通り沿いですが全然地味な場所で、お客さんも9割以上が現地の外国人。でも、カウンターの中で握っている職人さん3人は全て日本人で、ウェイトレスの女性も日本人がほとんど。しかも、細かな質問、例えば、同じマグロでもXXXと@@@、どっちがお薦め?みたいに訊くとちゃんと答えてくれるんです。これは嬉しいですね。ネタはとても大きいですし、シャリも全然問題無し。流石に中トロを握ってもらうと一貫$8とかになりますが、ま、L.A.でこの味だったら、一貫くらいはオーダーしても好いかな、と(基本は二貫ずつでオーダーなので$16。森口さんと一貫ずつ頂戴しました、って報告細か!)。 森口さんは地元でのギター・プレイに最近忙しいようで、いろいろなブラック系ミュージシャンとセッションしまくりの日々、だとか。なんたって、元々、チャカ・カーンのバックも演ったことがある名手ですからね。あと、AOR的にはレスリー・スミスの名曲カヴァー集『Les Is More』のコ・プロデューサー、と紹介した方が好いでしょうか? アルバムのラストに入っている<What's Going On>で彼のはファンキーなカッティングが堪能出来ます。 森口さんと話していると、誰と誰がどうした、それは何が理由で....といった裏話しが次々に登場するので本当にエキサイティング! ただ、ここで紹介出来ないようなものが多くてーー例えば、誰々と誰々が離婚した理由は男性側の浮気が原因。ただ何故浮気に至ったかというと...いやあ、やはり直接的すぎて書けません....ゴメンナサイ。いつか森口さんが裏話本でも出してくれたら好いのですが...
●そして早々と8時半頃解散し私はホテルに。そしてジェイさんに電話をして今日の夜11時半に家に行くことになりました。1時間半くらい軽寝をして定刻に訪問。いきなりJaRの音源を6曲聴かせてくれたのですが、やっぱり好いですね。6曲、の理由はそれらは全部ミックスまで終わったから。さらに5曲入る予定ですが残りのミックスを全て終えるまでにはまだ2〜3カ月掛かる、とのこと。そして、今回はアメリカでもメジャーから出すべくいろいろと打診している、と教えてくれました。また、日本でももちろん出したいそうですが、こちらも基本的にはメジャーしか考えていないようで、それもかなり高そうです。それだけジェイさんはこのプロジェクトに誇りを持っているからで、「今までのどんなレコーディングよりも楽しい」と力強く語ってくれました。より細かな情報は9月売りのアドリブ10月号:AOR通信で紹介する予定です、お楽しみに。また、1994年に行われた初めての日本公演が近日DVDでリリースされるそうです。レーベルはワード・レコードだとのこと(CCMのWordとは違います)。
●そして1時過ぎに部屋に戻り、またまたJaRの堪能しようと思ったら、うわ〜! ジェイさんが焼いてくれた6曲入りCD−R、なんも音入っていないじゃないですか〜!!!! ま、完成してからアルバム、フルで聴いた方が好い事は好いですがね....
「Smooth Jazz Song File」
(234)Pamela Williams <A Matter Of Fact> from『Saxtress』(1997:Heads Up)
●胸元を強調したり、幾つかのセクシー・ショットで独自のファンを開拓したパメラ・ウィリアムス。ソウル・ミュージックの本場、フィラデルフィアに生まれ育ち、グローヴァー・ワシントンJr.を崇拝。その憧れの師とはステージを共にし、他にもパティ・ラベルやティーナ・マリーのツアーにも同行、そのサックスの腕前が確かなものであることを至る所で証明している。すでに7枚のソロ作を発表し、2003年のShanachie移籍以降はキム・ウォーターズとデヴィッド・マンという、売れっ子プロデューサー&サックス奏者と積極的にコラボレーション。これによっていかにもラジオ向けなスムース・ジャズの王道を歩んでいる。もちろん、それらの曲もキャッチー極まりないのだが、デビュー作の1曲目に入っていたこの曲こそ、一番らしい気がする。女性らしく爽やかでキュート。サックスのメロディも、サビに出てくる女性コーラスも非常にフックがあり、これがしっかりと耳に残る。作者はグローヴァーのベーシスト、ジェラルド・ヴィーズリー。彼の口添えがパメラのデビューに大きな力になったということだ。
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<8月21日(火)> |
「今日の出来事」
●朝、デヴィッド・ガーフィールドさんから電話があり、今日のお昼に"いつもの"スターバックスで会うことに。昨日、ブライアンと待ち合わせたその場所が実はデヴィッドさんとのミーティングで使うお決まりの店だったるするんです。 ということで、午前中の空き時間を有効に使うべく本日最初のCD漁り。Ventura Blvd.の代表的な店、Secondspin.Comに行きました。ここでの戦績はこんな感じです。
Alex Bugnon 『Ultimate Alex Bugnon』(2007:Mosaic) またまた出ましたMosaicのレーベルを超えた究極のベスト盤シリーズ! これはホント、ウエブでチェックですね、他にどんなのが出ているか。ただ、先日のジョージ・デュークは全然マニアックな選曲で今ひとつピンと来なかったので、これもちゃんと聴き終えるまでは評価を下せない気がしました。
Various 『Tribute To Burt Bacharach & Hal David』(2001:Digimode) バカラック&デヴィッドへのトリビュート・コンサート実況盤。ポール・キャラックの<This Guy's In Love With You>で始まり、ヤズ、エドウィン・スター、ペトゥラ・クラーク、リンダ・ルイス、ブライアン・ケネディ他の渋めが登場し、終盤でエルヴィス・コステロ、ディオンヌ・ワーウィック、そしてバカラック本人が出てくるという内容でした。2000年6月29日、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで収録。
Various 『Smooth & Straight』(2000:N-Coded) こちらはN-Codedの2枚組コンピ。1枚目がポール・テイラー、キャンディ・ダルファー、ジョナサン・バトラー、グレッグ・カルーカス、メイザ・リーク、マーカス・ジョンソン他を収録したスムースど真ん中もので、2枚目がジュリアン・コリエル、ジェーン・モンハイト、デイヴ・グルーシン、T.S.モンク、アルトゥーロ・サンドヴァル他を収録した、より硬派なジャズ系になっています。2枚組で$7.99に惹かれました。
Azymuth 『Flame/Spectrum』(1999:Milestone) 1984年の『Flame』と85年の『Spectrum』を1枚に収めたCD。アジムスはアメリカで根強いコア人気があるのか、2〜3枚を除いてあまり出て来ないので、見つけた時は買い!という感じですね。
Kenny G 『The Essential Kenny G』(2006:Arista) 2枚組、$9.99の値段に惹かれ思わずカゴに。
Osamu Kitajima 『The Source』(1984:CBS) リチャード・エリオット、ヴィクターフェルドマン、ジョー・キュリエール他が参加。3曲入りながらそれぞれ25分、12分、13分という大作です。
Chick Corea & Return To Forever 『Light As A Feather』(1973:Polygram) 持っていなかったこの名作が$5.99で出てくるとやはり食指が動かされます。時々、こういう本物のクロスオーヴァーを聴きたくなるんですよね。たまにプログレ・ハードが恋しくなるのと同じ感覚で(笑)。
Black Sabbath 『Past Lives』(2002:Divine) オリジナル・メンバーによる70年代のライヴ集。なんとなく目についたので買ってしまいました。2枚組で$9.99だったので。
Diana Ross 『Greatest Hits : The RCA Years』(1997:BMG) RCA時代、それは日本ではEMIからリリースされていた1981〜87年を指します。<Mirror, Mirror><Chain Reaction><Muscles><Missing You><Why Do Fools Fall In Love><Let's Go Up>他、当時愛聴していた曲が結構多いんですよね。ただ、フェイゲンの作品、<Love Will Make It Right>は入っていませんでしたが。<Endless Love>はソロ・ヴァージョンで収録。ドラマティックさはかなり薄れた、より自然体のテイクです。
そして、スタバでデヴィッドさんと会い、彼の近況を聞きましたが、とにかく忙しい模様。TVの音楽を演ったり、自分のバンドのギグを演ったり、また、明日もヨーロッパの女性アーティストのレコーディングに行くなどセッションも不定期に入り、ジョージ・ベンソン・バンドのライヴに呼ばれることもしばしば。そして、一昨日のJVCジャズ・フェスティヴァルにも出演したサックス奏者、マイケル・リントンのライヴもよくサポートするとのこと。さらに、カリズマのオリジナル・メンバー(ランドウ、ヴィニー他)によるライヴも計画し、結成30周年となるアルバムも作りたい、と言っていました。そして、そのカリズマのドラマーとしても活躍したカルロス・ヴェガさんが亡くなられて今年で丁度10年。毎年12月に演っている彼の追悼ライヴも今年はさらに盛大に演りたいそうで、カルロスさんに因んだアーティストの中で今年はかなり有名なあのポップ・シンガーもブッキング中、とのこと。他にもとにかく仕事、仕事、ということで、中田もちょっと刺激されました。私ももう少し頑張ろうかな....と。
あ、そうでした、忘れるところでした。Creatchyではないのですが、デヴィッドさんが最近携わった作品として2枚のCDをプレゼントしてくれました。 1枚はカリズマの同胞、Larry Klimas『The Ledge』、そしてもう1枚はRuss Miller『Arrival』。ラスはボビー・コールドウェル・バンドのドラマーとして一部で知られている人ですが、自主盤なのでしょうかね、R.M.I.というレーベルからのリリースでした。簡単に言ってしまうと、10曲のフュージョン・チューンがあり、各曲の合間を、ガッドさんから神保彰さんまで、有名ドラマーとバトルを繰り広げる曲:9曲が埋める、という構成。ドラマーは他にリック・マロッタ、ウォルフガング・ハフナー、ジョン・ロビンソン等で、ボビ・コー・ファンよりもフュージョン、ドラムス・フリークからの支持の方が高いであろう内容です。デヴィッドさんは4曲を提供 or 共作し、プレイももちろんしています。他には元ボビ・コー・バンドのジョージ・シェルビー、エリック・マリエンサル、リッキー・パントージャ、フランク・ギャンバレ、ジョン・ペーニャ、ルイス・コンテ、ニール・スチューベンハウス等々。ヴォーカルではネリー・ファータードの名前も見つけられます。
●そしてデヴィッドさんとの雑談は小1時間で切り上げ、午後1時にジェフ・カラザースさん宅へ。そこで、彼が数曲に携わったジミー・ソマーズの新作『Sunset Collective』(10月にARTizen/Geminiから登場予定)のナンバーをいろいろと聴かせてもらいました。アルバムからの1stシングルはジェフさんプロデュースによる<Happy Hour>。これはスムース・ジャズ・チャートのトップ10も狙える、実に美味しいキャッチー・チューンです。そしてジェフさんと近くのお寿司屋さんでランチ。Ventura Blvd.沿いにある「Sushi Tsune」という店に入り(ジェフさんが以前1回行った事がある店です)、ランチの握りセットをオーダー。お好みだったら高く付くでしょうが、ランチですので1人$15〜20。ご主人は日本人で、結構、味はしっかりしていました。そしてジェフさんの家に戻り、さらにいろいろな音源を聴かせてもらったり、はたまたギター2本でジャム・セッション?を演ったり(エレクトリック等全然弾いていなかったので、からっきしダメでした、私。遂に練習の日々へとカム・バックか〜!?!?)、カリフォルニアの午後を長閑に楽しませてもらいました。
●そしてその後、再びCD漁りに出掛けたのですが、悲しいかな、またまた行きつけが1軒、亡くなってました。Pico Blvd.沿いにあった「House Of Records」という店なのですが、本当にショックで運転しながらため息付くこと数回。そして気を取り戻すべく車をU-Turnさせ同じくPico沿いの大型店、「Record Surplus」へ。流石にここは潰れていませんが、しかし、いつ行っても混んではいないので、近いうちに、の可能性は無きにしも、です。最悪ですね....。 ここでは以下のCDを買い込みました。
Marcus H. Mitchell 『R&R : Rest & Relaxation』(2007:24th Music/Lightyear) スムース系の黒人サックス奏者です。これは今回見つけようとマークしていた1枚。なので、$4.62は嬉しい限り。しかも1曲目がいきなりDarren Rahnですよ、作曲&プロデュース。クレジットも何も見ず、1曲目のイントロ3秒で、あ、好き!と思ったのですが、やっぱり彼の音だから中田と合うんだ、と直ぐに納得。しかも、この曲にはジェフ・ローバーも入ってます。もちろん他のトラックも悪くないので、機会があったらぜひ聴いて頂きたいです。
Chuck Mangione 『The Millennium Collection』(2002:Universal) 特になんてことない10曲入りのベストですが、エコ系のディジパック仕様、未開封、で$4.62だったので即買いさせて頂きました。
America 『The Grand Cayman Concert』(2002:Human Nature) 普段からそんなにチェックをしていないのでしょうがないのですが、アメリカもホント、いろいろと出していますよね。追いつけません(笑)。例によってヒット曲中心のセレクションですが、これらの曲をその場で聴けたら、きっと10倍浸れるでしょうね、ケイマン諸島で聴けたら....。
Olivia Newton-John 『Grace And Gratitude』(2006:ONJ) そしてこの方も、気が付いたらまた出てた、系ですよね。プロデュースはマーク・ジョーダンの奥様、エイミー・スカイ。なんだか、チャクラがどうの、Sacred Truthがどうの、というのが各曲のタイトルの次に記されていて、妖しいアルバムなのか?と一瞬たじろぎましたが、癌を克服し、身体と心の健康にいっそうの注意を配り、そして以前よりもずっと音楽の力によって身体を癒すことが出来るんだ、と痛感するようになった、というのがこのアルバムの根底にあるようです。なので、とにかくオーガニック。表1の写真を見ると、老けた、というより、顔が変わった感じがして、なんだか心配しちゃいましたが、中の写真の方が好い感じです。声は紛れもなく彼女でした。
Con Funk Shun 『Spirit Of Love』(1980:Mercury) 大好きなスキップ・スキャボロウがプロデュースを手掛けた1980年作品。LPは持っていたのですが..系です。この頃のブラックは本当に安心して聴けるものが多いですね。
Con Funk Shun 『The Ballads Collection』(1998:Mercury) ついでにもう1枚、という感じでこれも買っちゃいました。ラストはお馴染み<California 1>。たまにはこういうCDをかけながら眠りに就く、というのも好いかもしれません。
Gap Band 『The Ballads Collection』(1998:Mercury) これも流れで購入。実はギャップ・バンドって、LPとかCDとか持っていてもほとんど聴いて来なかったんですよね、アルバム単位では。今後もそれは変わらない...いや、このCDで気が変わることに期待しましょう。
tobyMac 『Portable Sounds』(2007:ForeFront) 大好きだったDCトークのトビーによるソロ・プロジェクトの最新作。24頁、フル・カラーのブックレットに、金懸けてるな〜と驚く私です。
Atlanta Rhythm Section 『The Best Of』(1991:Polydor) 持っていた気がしないでもないですが....$4.62だったので。
Elvin Bishop 『The Best Of Elvin Bishop : Sure Feels Good』(1992:Polygram) エルヴィン・ビショップというと、やはり<Fooled Around And Fell In Love>ですよね、ミッキー・トーマスの歌う。18曲入りのベストはきっとまたラジオ等で役に立ってくれるはず。期待してます。
Jesse Cook 『The Ultimate』(2005:Narada) Naradaレーベルを代表するジプシー系ギタリストの2枚組ベスト。オットマー・リーバートやギプシー・キングスがスムース・ジャズのステーションでヘヴィ・ローテーションになっているのですから、調べればこの中にもかなりラジオでかかった曲があるはず...。$6.47はお得。
Pat Boone 『Glory Train : The Lost Sessions』(2005:The Gold Label/Oak) そうですかー、こんなCDが出ていたんですね。勉強不足でした。でも、不思議なもので、普段は手に取らなそうなこの人のアルバムをたまたま裏返したら、やはり、こういうクレジットに出会えるんですね。 Produced by David Pack 基本的には77年のセッション(未発表?)を2005年に再構築した作品で、クリス・クリスチャン、キース・グリーン他、CCM系ソングライターの作品が多いのですが、全くの新録の1曲だけパックさんのプロデュースで、その曲<Thank You Billy Graham>は<We Are The World>形式で多くのシンガーが交代でリードを務める、という作品。いきなりU2のボノによる語りで始まり、ケニー・ロジャース、リアン・ライムス、ジェフリー・オズボーン、アンドレ・クラウチ、ジョン・フォード・コーリー、ジョン・エレファンテ、マーク・キブル(Take 6)、そして、マイケル・マクドナルドといった人たちが登場するちょっと気になるテイクです。しかも、その曲のPVがDVDでオマケとして付いてくる、これは非常に美味しいCDかな、と。これを$3.70で買ってしまった私はラッキーと言うより、ちょっと恐縮気味状態ですが、ま、でも、楽曲自体はちょっぴりイナタイ感じもしますので、敢えて、必聴です!とは書きません。マニアの方で、もしご存じない方がいらっしゃったらお探し下さい、くらいの感じでいきたいです。
●さて、ここまで来たら、もう1軒、サンタ・モニカのSecondSpin.comも覗くしかないでしょう、車で5分少々ですし。かつてはスムース・ジャズの美味しい所がいろいろ出て来たお店なのですが....
Marc Antoine 『Hi-Lo Spirit』(2007:Peak) RendezvousからPeakに移っての第1弾。過去2作は、非常に自由な作りで、売れることよりはクリエイターとしての力を前面に出していた気もするのですが、今回はメロディックな曲が多く、らしさを残しつつもかなりキャッチーかな、と。例によって大半のレコーディングはスペイン:マドリッドなのですが、結構アメリカ向きなのはPeakを気にかけての結果???
Mike Phillips 『You Have Reached Mile Phillips』(2002:Hidden Beach) 硬派なR&B寄りのサックスマン、マイク・フィリップスの1stアルバム。2ndはかなり楽しませてもらったので前々から聴きたいなあと思っていたのですが、1stのほうがメロディ的にはちと弱いかな、と。2ndがやはりお薦めですね。
David Witham 『Spinning The Circle』(2007:Cryptogramophone) リー・リトナーのグループを始め、L.A.のフュージョン系サポートで好い仕事をしてきたキーボーディスト、デヴィッド・ウィザムのリーダー作。ハイ・テンションのフュージョンから静か系までいわゆるコンテンポラリー・ジャズ、という感じの作品。バックはルイス・コンテ(perc)、ジェイ・アンダーソン(b)他。
OST 『Austin Powers』(1997:Hollywood) もう既に懐かしい感じさえ与える作品ですが、先日のコズさんのライヴで味わった"At The Movies"なイメージがまだ消えないもので...でも、ホント、クインシーの<Soul Bossa Nova>は凄い曲ですよね、聴く度にKO気分です。そしてそれをちゃんとこの映画に当てはめるマイク・マイヤーズ、素晴らしすぎます。
●といった感じで買うものも買ったので、さ、それでは今日もL.A.ラーメン紀行に移りましょう。今日はソーテルと呼ばれる、日本人向けの店が沢山あるエリアでこの2軒に足を運びました。
『中田利樹の Ramens in L.A. 〜其の五〜 CHABUYA JAPAN』 東京は護国寺にある名店のL.A.進出1号店。CHABUYAというと、店主:森住さんの職人ぶりがいつも話題になってますよね、そのルックスからして「ラーメン界のイチロー」なんて表されたり。また、森住氏は表参道ヒルズの中にも違った名前で斬新なラーメン店を出店。1杯¥1,000位の高級ラーメン&コース料理としてのラーメンetc.がいろいろな雑誌で紹介されています。 で、このL.A.支店の味ですが、私はてっきり護国寺の本店のような拘り醤油で来るかと思っていたのですが、実際は豚骨醤油でした。ちょいと肩透かし。しかし、森住さんが一番力を入れているのが実はスープではなく製麺、ということで、ここの麺は文句なく美味かったです。加水率は低めですが、博多ラーメンとは違った食感で、流石だな、と。さらにメンマが激ウマでした。うん、アメリカでこのメンマは稀有です。チャーシューは大きめですが、これは普通に美味しい、といった感じ。まあ、トータルではかなり上位間違い無し、です。あ、混み具合その他ですが、7割くらい埋まっている、という感じで、お客さんは外人さんがほとんど。店員さんも生粋の日本人はいないようで、これはかなり意外でした。お店のお洒落な作りは流石CHABUYA!
『中田利樹の Ramens in L.A. 〜其の六〜 RAMENYA』 そしてそのCHABUYAから車で3分くらいの所、Olympic Blvd.沿いにあるラーメン店、その名も「RAMENYA」に入店。なんでも現地のフリーペイパーによりますと、塩味スープに卵とじを施したオリジナルの担々麺が売りだそうですが、私はオーソドックスに醤油ラーメン。うわ〜、ホント、オーソドックス! 特に強く主張するものもない、鶏ガラ中心の昔からのラーメンでしたが、麺の食感は非常に好かったです、L.A.では。中太の黄色い縮れ麺ですが、これが茹で加減も含めてとにかくバッチリ! それと、お冷やが麦茶だったのは超ポイント高いです。あと、ウェイトレスの女性もここが一番可愛かったです(笑)。 お客さんは日本人が半分以上。そして、以前、何回か遊んだ人ともここで偶然遭遇しちゃいました。かなり日本人コミュニティーなお店のようですね。ちなみに、ラーメン以外もたくさんメニューが揃っていますが、定食系は大きさ、半端ではないので、予めご了承下さい。隣りのテーブルの女性が頼んだ天津飯みたいの、直径25cm級の大きさで、半分くらい残していました、その人。残りを持ち帰ったかは定かではございませんが...。
●そしてホテルに戻りCDを整理しているとジェイさんから電話。結局、明日、また電話をしてスケジュールを頂戴することにしました。これでなんとか会えそうです。
「Smooth Jazz Song File」
(233)Four80East <Noodle Soup> from『En Route』(2007:Native Language)
●Four80Eastはカナダ:トロントをベースにする2人のクリエイターによるスタジオ・ユニット。1997年にまずは英国で『The Album』を発表し、その後、アメリカのラジオ・ステーションでも1曲目の<Eastside>がヘヴィ・ローテーションとなる。彼らの基本は打ち込みによるファンク・ビートとグルーヴィーなコード・ワークの循環にある。気骨な部分を前面に出しつつ、都会的な雰囲気も持ち合わせるーーすなわち、英国のダウン・トゥ・ザ・ボーンと共通する部分が少なくない。1stの後は、アメリカのHigher Octave Musicと契約し、2001年と2002年にアルバムを発表。そしてそれに続く4作目がNative Language移籍第1弾として2007年に発表された『En Route』だが、ここでの彼らは以前からの硬派なグルーヴをキープしつつもより多彩なサウンドに挑み、今までには無かったようなキャッチーな曲も演じている。それがこの<Noodle Soup>で、いきなりラジオ・チャートを上昇。エレピとフルートがイントロから効果的に鳴り、ギターとピアノが後をキープ。2007年必聴の"イイ感じ"にグルーヴする1曲だ。
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