<1月31日(木)> |
「今日の出来事」
●身も心も、まさに重度の二日酔い。朝食こそ普通に7時半に食べましたがその後はやはり布団に逆戻り。昼までしっかり寝てしまいました。そして、午後もただただボッ〜として、もちろん、原稿など書く気にもなれず....。そんな日にアメリカから届いた、Heads Up Internationalのサンプラー8枚は、この上ない気休めとなりました。感謝。
そして、午後5時に家を出て、6時から渡邉直彦さんのお通夜に。最初は内輪だけの密葬だったということですが、直さんの本当に素晴らしい人柄が多くの人を招き寄せ、業界関係者が多数集まりました。久しぶりに会った人も大勢居ましたが、言葉はあまり湧いて来ません。やはり、46歳は、あまりに若過ぎます....。
通夜の後は同じ方向の方と地元で呑んで帰り、そして、「当分の間、この日記を休ませて頂きます」旨を記して就寝。こう言う時、お酒は本当に助かります、直ぐに眠らせてくれますから....。
「Smooth Jazz Seduction」
(031)Smooth Jazz Chart(5) Eric Marienthal <Blue Water> from『Just Around The Corner』(2007:Peak)
●Radio & Recordsの2008年2月1日付けSmooth Jazz Chartはまたまた首位が入れ替わった。Boney Jamesの<Let It Go>に変わって今週は、過去5週間を4位→3位→4位→3位→2位と快調に飛ばしたEric Marienthal<Home>が遂にNo.1に輝いた。エアプレイ回数だけを見るとBoney Jamesも前週より増えているにも拘らず、Marienthalのこの曲がさらなる飛躍を見せBoneyを追い抜くことに。因みに、Marienthalのこの曲だが、実はスタート・ダッシュに失敗し、いったんはTop 30チャートから圏外に落ちることもあった。しかしながら、昨年末から大きな伸びを見せ、遂に首位の座を獲得した。共作・プロデュースはヒットメイカー:Brian Culbertsonだが、彼にとっても自身のソロ・トラックではなく、プロデュースした他のアーティストの曲がNo.1に輝いたの数年ぶりとなる。 その他で最も注目したいのは、初登場20位を記録したKenny Gのニュー・シングル<Sax-O-Loco>。2月5日に全米でリリースされる(日本盤は2月6日発売)、ラテン・アルバム『Rhythm & Romance』のオープニング・チューンで、サルサのリズムに乗せて流麗なソプラノを響かせる、オリジナル・チューン。新境地にして、同時に、Kenny G 色がしっかりと反映された仕上がりと言って好いだろう。今後のチャートの動向が非常に気になる1曲だ。そしてもう1曲、英国のギタリスト:Chris Standringの新曲<Love & Paragraphs>も24位に初登場した。こちらは4月にリリースされる同名アルバムからの先行シングルで、明るいポップ・ロック的なビートをバックにオーガニックなメロディーを展開するナンバー。こちらもまさにヒット性大のトラックだ。
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<1月30日(水)> |
「今日の出来事」
●調子の好かった昨日から一転、そう、本当に、これぞ天国から地獄....。昼間はこの日記の更新、特に「Smooth Jazz Seduction」を書くのに力を入れ、なかなか好いペースになってきたかな、という感じで、そのまま元キーボード・マガジンの編集長さんと地元で久しぶりの飲み会。楽しいひと時を過ごしていたのですが、その時、知り合いから電話が。
「中田さん、今から言う事を落ち着いて聞いて下さいね。渡邉直彦さんが一昨日、亡くなられました。心筋梗塞らしいです...」
皆から"直さん、直さん"と慕われて来た渡邉さんは私と同じ1961年生まれの46歳。J-WAVEで仕事をしている頃になんとなく"つるむ"ようになり、今でも結構よく呑む間柄。って言うか、まさにマブダチ、です。産まれた区も隣同士ですし。忘年会も29日だったかにやっていますし。新年は、明後日2月1日にやる「水中花の会」にお誘いしたのですが、その日は既に予定が入っているからとNG。しかし、即レスの直さんにしては珍しく返事が来たのが2日後という感じで、まさか、既に体調最悪だったのでしょうか....。
直さんは、元々ディスコのDJで、ここ20年くらいずっとリミックスの分野で活躍してきたその世界では有名な人です。そして、コマーシャル音楽のプロデュースもいろいろと手掛けていて、さらに、中国のアーティストのマネージメントもやっていたり、多方面でご活躍でした。想い出がたくさん在り過ぎて、もう、頭の中が混乱しまくりです。
結局、今日の飲み会は1軒で終え、その後、電話で知らせてくれた友人と合流して飲み会。その間、親しい友人に電話をしまくり、でも、心身共に泥酔しているので、何を話したのか、自分でも全く把握出来ずにいました。と言うか、翌朝、携帯の履歴を見て、あ、この人にも電話してたんだ....しかも、午前1時半頃に....。そんな哀し過ぎる夜でした....合掌...
「Smooth Jazz Seduction」
(030)Smooth Jazz と Bobby Caldwell Michael Lington <Tell It Like It Is> from『Michael Lington』(1997:NuGroove)
●Smooth Jazz と Bobby Caldwell。この両者の関係を探ってみよう。現在のBobby Caldwellは間違いなく、Smooth Jazz のアーティストだ。<What You Won't Do For Love>はまさにそのフォーマットの定番になっているし、また、『Heart Of Mine』(1989年)以降も<Real Thing>や<Tell It Like Is>を何度も何度も耳にしている。そして、その89年以降、彼がWAVE系のステーションをどれだけ意識したかは全く解らないが、とにかく、素晴らしいサックス奏者との共演がかなりに吉と出ている。例えば、<Heart Of Mine>ではDave Kozが、そして<Real Thing>ではRichard Elliotがそれぞれサックス・ソロを吹き、また、Elliotとは彼の<In The Name Of Love>でも共演。そして、KozはBobbyの91年作品『Solid Ground』でも複数曲に参加。この2人はBobbyのライヴでも貴重な戦力だったと聞く。そして、2人とも、ソロ作で確実な人気を獲得し、Bobbyのバンドを卒業していくが、この後も、これまた素晴らしいサックスマンばかりが彼のサポートを続けている。まずはBoney James。当時はJimmy(James) Oppenheimという本名を名乗っていたが、1990年代初頭のBobbyの来日公演ではBoneyの素晴らしいサウンドが非常に印象的だった。そして、そのBoney Jamesもエンジニア:Paul Brownとのコラボレーションでソロ・デビューを飾るとこれがインディーにも拘らず大ヒットを記録。その後、大手のWarner Bros.に引き抜かれ、大成功を収めた、というストーリーは前にも述べた通りだ。彼も完全なる独り立ちを果たすと、その次にグループに迎えられたのがデンマーク生まれのMichael Lington。彼は1994年から4年間、Bobby のバンドでプレイしているが、その後期、97年にセルフ・タイトル作品でソロ・デビューを飾ると、そこに収められていたBobbyをゲストに迎えた<Tell It Like It Is>がAdult Contemporary チャートで26位まで上昇。皮肉にも、それがBobbyのシングルにおける最後のチャート・インになっている。 そして、Michael Lingtonがバンドを卒業すると今度はGeorge Shelbyが参加。彼も『Touch』というなかなかのアルバムをインディから発表しているが、某大物シンガーから声を掛けられBobbyのバンドを脱退。現在はポートランドをベースにするPatrick Lambがプレイしているが、彼もリーダー作を数枚出している実力派。いつブレイクしてもおかしくない存在だ。 といった感じで、Bobby Caldwellのサックスを務めると、その後、Smooth Jazz シーンでのブレイク率が極めて高い、ということ。登竜門と言うか、幸運を呼ぶ男と言うか、とにかく"美味しい"存在だ。
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<1月29日(火)> |
「今日の出来事」
●なんだか非常に調子の好い1日でした。
朝、パソコンを開くと、昨日ジェイさんにメールした件で、そのご本人からお返事を頂き、しかも、その文章の冒頭に 「は〜い、トシ。これで、君は僕のメール・アドレスを手にしたわけだから、これからは何でも訊いてくれ!」 と書いて下さりニッコリ。思わず、他のことも訊いてしまえ、と、図々しく(?)、2往復させて頂きました。で、解明したかった点がクリアになり、かなり役に立ちました、というか、中田的には、衝撃というか、どこまでも興味深いと言うか、AOR的にも結構な事件なのでは...。 2月の下旬には何のことだかお伝え出来るかと思います。
そして、木曜日にミーティング(?)、セッション(?)しましょうと、私の作曲した曲の楽譜をファックスしたアレンジャーの方から非常に嬉しいメール。 「いい曲ですね。十分、商品化出来ると思います」 "商品化出来る"、は、最大の褒め言葉。ホンのちょっと自信が湧いてきました。ちゃんとデモ作って、プレゼンしたいです、有名アーティストのスタッフに!
午前中から「Adult Oriented Radio」 の検聴、Qシート書き。そして、午後はまたまた夕食当番に費やしました。と言っても、今日は4品作ったわりにはそれほど時間は掛かっていませんが...。今日も残らず食べて戴き、非常に感謝の私です。
夜は夜で、「Smooth Jazz Seduction」のコラム・ネタのアイデアがどんどんと湧いて来ました、ただ単に自分の作った「Smooth Jazz Songlist」のアーティスト名をABC順に眺めていたら、あ、この企画出来る、あ、これも。と、そんなものです、人生。でも、アイデアは浮かべと直ぐにコラム書きに取り掛からない、それが中田だったりします(苦笑)。明日は頑張って書き溜めたいと思います。
夜、知り合いからメール。 「家内がおめでたで...」 素晴らし過ぎます! 遂に来ましたか! この彼はまだ若いの非常に礼儀正しい青年で、私がよくL.A.に行っている時に知り合ったのですが、帰国後もたまに呑みに行ったりしていて、披露宴の乾杯の音頭までやらせて頂いちゃいました、僭越ながら。ま、奥様が国際線の客室乗務員さんだったから引き受けたんですが(どっひゃ〜! 嘘です!)、そこでは、新たな出会いはありませんでした(って、いいから!)。でも、もう、何年? 4年? 早いですねー、なんとも。とにもかくにも、オメデトウございます!
「Smooth Jazz Seduction」
(029)Smooth Jazz New Releases(1) Michael Manson 『Up Front』(2008:NuGroove)
●毎月末に、その月にリリースされた Smooth Jazz のアルバムをまとめてチェックして行きたいが、この1月はほとんどこれといって無く、かろうじて引っ掛かったのが、歌心溢れるリード・ベース系プレイヤー:Michael Mansonの3作目『Up Front』。実は純然たるオリジナル新譜ではなく、アルバム中の半分近くが前作とダブっている。これは、最近、再びシーンに戻って来たレーベル:Nu GrooveがMichaelを獲得、そして、彼の前作『Just Feelin' It』を発売した215 Recordsがすでに"終了"してしまった(?)ためか、そこに収められていた曲の幾つかが再びここに収められている。特に、そのうちのひとつ、<Coming Right At Ya>は改めてシングル・カットされ、Radio & Records の Smooth Jazz チャートで、Top 30 を約4ヶ月間キープしている。アルバムには、George Duke、Najee、Norman Brown、Jeff Lorber、Rick Braun、Kirk Whalum他、錚々たるメンバーが参加。 発売日は2008年1月22日。
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<1月28日(月)> |
「今日の出来事」
●途中まで終わっていた「Adult Oriented Radio」 の選曲を仕上げ、進行表作り、翻訳を済ませ、今日は夜の7時から収録。
そして、その前にAvexでプロデューサー:池畑伸人さんにインタヴュー。池畑さんは、昨年、『Noriyuki Makihara Songs from L.A.』『同 N.Y.』を制作し、逆カヴァー集健在なり!をアピールしてくれた人です。そこでは、久しぶり(?)にトミー(・ファダーバーク)の声が聴けましたし、ジョージ・デュークをリード・ヴォーカルを務めた曲が無茶苦茶好かったり、槇原さんのオリジナルをほとんど知らない私でも(いや、知らないからこそ??)、かなり楽しめた次第ですが、池畑さんはその前も角松敏生さんの英語カヴァー集を作り、ジノ様だ、ジェイさんだと仕事をした、ある意味、同胞であり、かつ、羨ましくもある人でした。 とは言え、今までは全く面識は無く、今回、初めて、対面させて頂いたのですが....いや〜、ノリが最高に合いました! 生まれた年は一緒で、まさに、聴いて来た音楽も極めて一緒。特に、原田真二さんの2nd『Natural High』で、リッチー・ズィトーやカルロス・ヴェガ他のL.A.勢と作った音に衝撃を憶え....がまさにど真ん中一緒です、自身でもギターを弾くと言いますし(レヴェル的には中田は足下にも及ばなそうですが....ラリー・コリエルをコピーしていたそうなので....)。もう、直ぐにでも呑みに行きましょう! みたいな感じで盛り上がりました。もちろん、お忙しい方ですので、なかなかそうも行かないのでしょうが、本当に、今後もキープ・イン・タッチで行きたいです。あ、インタヴューは2月売りのアドリブ誌に掲載の予定です。彼が手掛けて来た逆カヴァー集10数枚の中からベストの35曲を収めた3枚組が2月末にAvexさんから登場するので。ジョセフもジェイソンもボビーも誰もたくさん入っています!
で、話しは「Adult Oriented Radio」に戻るのですが、2月もまた、沼澤尚さんにゲストにお越し頂き、ジェフ・ポーカロさん話しをいろいろとお伺いするのですが、過去2回でそこそこ定着しつつある企画、「このアルバムでジェフ・ポーカロさんが叩いているトラックはどれとどれ???」を分析するコーナーですが、ビル・チャンプリン『Single』、フィニス・ヘンダーソン『Finis』に続く第3弾が決まりました、ボビー・コールドウェル『Carry On:シーサイド・センチメンタル』(1982年)です。 そして、今回は折角ですので、リスナーの方にも分析・予想で参加して頂こう! と相成りました。 「ジェフ・ポーカロが叩いているのはどれとどれで、もう1人のドラマー:Joe Galdoが叩いているのはどれとどれ、残りはマシーン」 みたいな答えを番組のHPまで送って下さい。www.cocolo.co.jpから入って頂き、トップ・ページの左上にある「リクエスト&メッセージはこちら」をクリックして、ご回答を記入して下さい。 また、ファックスでも応募出来ます。大阪 06 - 6615 - 7651 何れも番組名「Adult Oriented Radio」のクリック or 記入を忘れないようお願い致します。
全曲正解の方には、ナント、沼澤尚さんからサイン入り使用済みスティックがプレゼントされます!(正解者多数の場合は、抽選になると思います...)
貴方も是非ご参加下さい!
そして、それに際し、沼澤さんに私はある質問をしました。すると、即レスがあり「それは知らない...」となり、こうなったら、恐らくそれを憶えていらっしゃるであろう方に訊くのが一番!と思い、私自身はほとんど面識無いに等しいのですが、ジェイ・グレイドンさんに頼んで、その方に私のメールを転送してもらえませんか?とお願いしました。さあ、どうなることやら....。楽しみ、です!
「Smooth Jazz Seduction」
(028)Smooth Jazz Producers File(2)James Lloyd Walter Beasley <Ready For Love> from『Ready For Love』(2007:Heads Up)
●James LloydはGrover Washington, Jr.のバックアップでメジャー・デビューを飾った3人組、Pieces Of A Dreamのキーボーディスト。1981年にGroverのプロデュースで1stアルバムを発表した時、まだ3人とも10代だったのだから、その実力はただ者ではない気がするが(因みに、James Lloydは1964年8月30日生まれ)、とりわけ、Jamesのセンスの好いキーボード・ワークは、フュージョン、ブラコン、そして、AOR好きのハートをガッチリと掴んでいた。そしてGroverのプロデュースで3枚のアルバムをElektraからリリースした後は、EMI/Blue Note系でアルバムを発表し、今度は、Maurice White、Lenny White、Preston Glass(Kenny Gの『Duotones』のプロデューサー)、George Duke、Jeff Lorber他、これまた次々に大物を起用。それが大きな収穫となったのだろうか、歳を重ねるうちに曲作り、プロダクションに"うま味"が増すようになり、遂には自身のグループ:Pieces Of A Dream以外にも Smooth Jazz 系のアーティストからプロデュースの依頼が頻繁に舞い込むようになった。 その元年とも言える2004年はNestor Torres、Jeff Kashiwa、Alexander Zonjic、そして、Wayman Tisdaleらをプロデュース。そして翌2005年もNajeeとWalter Beasleyという、花形サックスマンを手掛け、この辺りからシーンのトップ・プロデューサーの仲間入りを果たした感がある。特に、Najeeとのコラボレーションはその後も続き、逆にPieces Of A Dreamの大ヒット<Forward Emotion>(2006年)がJames LloydとNajeeの共作だったりする。 Walter Beasleyの信頼も完璧に得たようで、彼の2007年のアルバム『Ready For Love』でも主要トラックを担当。その1stシングルにしてタイトル・トラックは Smooth Jazz Chart のNo.1にも輝いている。曲作りにおけるフックの作り方、そして、それを活かす絶妙なアレンジ、コード・ワーク。この人はまさに今が旬。クレジット買い派は絶対に外せない。
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<1月27日(日)> |
「今日の出来事」
●今日は午前中から楽譜書き。おそらく今週中に、某アレンジャーの方とのコラボレーション一発目、が実現するので、予め、書いた曲を楽譜にしてファックスしておこうとなり、せっせこ頑張ってみました。って、まあ、書くのはメロディだけですからそんなに難しい作業ではないですが、流石に5分で書ける程の、技術?はないので。
そして、また曲のヒントが。こんな夢を見ました、シチュエーションは局の楽屋。ラジオというよりはTVでしたね、なんだか、最近売れてる女優/モデルさんがそばに居た記憶があります(笑)。で、その人の取り巻き(マネージャー? ヘアーメイク? 誰?)が私に話しかけて来たんです、「中田利樹さんですよね」って。 で、「え〜?! 私なんかを知ってるんですか〜!?」と驚く私。 「ええ、もちろん、存じ上げてますよ。中田さんの番組、聴いてますから」 で、ここからがポイントなんですが、彼女、こんなことを私に言ったんです。 「若い頃、いろいろな音楽を聴かなかったことに感謝しています」 非常に変な言葉ですよね、今までに聞いたこと亡い類いの。でも、確かに、そんなことを言っていました。つまり、若い頃に何でも貪欲に聴いていたら、中田のかける曲に対して「ああ、これ知ってる知ってる」で完結してしまうのでしょうが、知らない曲がたくさん聴けるので、その出会いが非常に新鮮で素晴らしい、ということだったのだと思います。だから知らなくて好かった、と。 で、そんなこんなを経て、布団の中で誕生したのが<Thank You Song>。ま、別に手前味噌、とかなんとかではなく、私も若い頃はもちろん、今でもラジオで素晴らしい曲に出会う機会がたくさんあるので、それに感謝した歌詞も付きました、頭だけ。 「ありがとう、My DJ ありがとう、Good Music 知らない曲とのステキな出会いが〜〜〜」 ま、DJさんに限定する曲ではなく、「ありがとう、My Family」でも、「My Friend」でも、「My Teacher」でも、どんどん作れそうですね。
その後、明日収録の「Adult Oriented Radio」 の選曲。
「Smooth Jazz Seduction」
(027)続・Smooth Jazz Song File(4) Fishbelly Black <Crusader> from『Crusader』(2001:Backbeat)
●フィッシュベリー・ブラックはアメリカ東海岸で活動するマルチ・インスト奏者George Mitchellが主宰するプロジェクトでデビューは1993年。ロウなファンク・グルーヴとモダンなクラブ・サウンドを巧みに混ぜ合わせ、自らのスタイルを、"Maceo Parker meets Jimmy Smith in the 90's"という風に表現している。この『Crusader』は3作目で、翌2002年にはリニューアル盤が日本でもリリースされているが、実を言うと、当初は特に馴染めなかった。Radio & Records 誌の 2002年Smooth Jazz 年間チャートでここからの曲<Ven A Gozer>が55位にランク・インしたと知っても、だ。しかしながら、数年後にラジオで聴いたこのタイトル・チューンは別格。ミディアム・グルーヴに乗ってフルアコのギターが奏でるメロディーはCount Basicにも通じるもので、品好くワイルド。途中のエレピのソロも、ファンキーなホーンも、十分にエスタブリッシュされている。
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<1月26日(土)> |
「今日の出来事」
●今日も確実に「Smooth Jazz Seduction」を更新し、あと少しで完成状態。日々是学習状態も悪いものではございません。
沼澤尚さんから『Jeff Porcaro Session Works』用のコメントが届きました、CCで。ありがとうございます! お忙しい中、本当に感謝しております。
2〜3日前にメールを送ったブルース・ガイチさんからお返事。 「ジェフが他の曲用に叩いたトラックがあって、その中でこの曲<Every Dog>にフィットするパートだけを使ったんだ。そこでジェフはフィルを演っていなかった。そういうことだよ。素晴らしいフィーリングだと思うな」 ありがとうございます。
夜は、今年成人式を迎えた甥っ子をお祝いする食事会を新宿のホテルで。姉の旦那さんのお母様や妹さんも出席し、かなり賑やかな会になりました。
「Smooth Jazz Seduction」
(026)Smooth Jazz Cruise Wayman Tisdale <Let's Do It Again> from『Way Up』(2006:Rendezvous)
●Smooth Jazz のライヴ、と言った時に、夏のフェスティヴァル、あるいは、四季を問わずにリゾート地で行われるライヴ等が直ぐに思い出されるが、ここ数年、それらと同じくらい、アーティスト自身が力を入れているのが、Smooth Jazz Cruise だ。大型の船に乗って、約1週間、様々な形で繰り広げられるライヴ・ショー。今年も丁度のこの時期、最も大きな規模のものが展開されているので、今回はそれについて触れてみよう。 今回、ホストを務めるのはベーシストのWayman Tisdale。期間は1月20日から27日で、フロリダ州のFort Lauderdaleというところを出航し、23日にカリブ海の島Arubaに、24日に同じくCurucaoに到着、そして、27日には出発地、Fort Lauderdaleに戻ってくる、という行程。 出演メンバーは、ABC順で、Mindi Abair、Gerald Albright、Regina Belle、Rick Braun、Tom Braxton、Jonathan Butler、George Duke、Lynne Fiddmont、Jeff Golub、Euge Groove、Philippe Saisse Trio、Brian Simpson、Kirk Whalumといった超豪華な面々。 いくら、Smooth Jazz が好きでも、7日間毎晩、ライヴ三昧だと飽きてしまいそうな不安もあるが、毎日いろいろなイヴェントが目白押しで、レストラン、バーはもちろん、スパ、プール、カジノ、図書館、お店など、様々な施設が船内に完備され、アッという間に過ぎ去る1週間、のようだ。気になるお値段は最低で$1,700、そして、高いものでも$3,400。そして、Penthouse Suitのみ$7,500(いずれも、2人用の個室に2人で泊まった時の1名の値段)と、裕福なSmooth Jazz Listenersには、決して手の届かないものではない。 この手のSmooth Jazz Cruiseは他にもいろいろと催され、1月21〜26日に行われているAll Star Smooth CruiseはNorman Brownをホストに、Boney James、Larry Carlton、Marion Meadows、Paul Taylor、Chieli Minucci、Acoustic Alchemy他、これまた豪華な顔ぶれが勢揃いしている。こちらは、San Diego 〜 Cabo San Lucas 〜 Ensenada 〜 San Diegoで、お値段は$999から。何れも千数百人の定員がソールド・アウトになるほど、毎年、大盛況となっている。 そして、Smooth Jazz Cruise と言えばこの人!のDave Koz Cruise 2008は11月2日から9日で、出演アーティストは、Eric Benet、Rick Bruan、Jonathan Butler、George Duke、Candy Dulfer、Jeff Golub、Euge Groove、Najee、Brian Simpson、Tower Of Power、そして、U-Nam他。値段や航路は、Smooth Jazz Cruise 2008と全く同じ模様。
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<1月25日(金)> |
「今日の出来事」
●夕べはビール1本だけだったので、もちろん、全く二日酔いもなく、非常に爽やかな朝。イイですね〜。こういう日をもっと増やせるように努力します。 午前中は、山野楽器さんの「Jam Spot」用に2月新譜をいくつか試聴したりし、その後、原稿書き。結局、スティーヴン・ビショップの『Saudage』改め『Romance In Rio』(P-Vine)と、ミラ『Myrra Bossa』(Spice of Life)の2枚をメインに、ケニー・ランキンのリイシュー4枚、マリリン・スコットのスタンダード集にも触れました。
そして、溜まっているこの日記の -- と言うか、「Smooth Jazz Seduction」をひとつでも多く書き上げる、を頑張って、そして、夜はまたまた少し夕食当番をして....な感じでした。
前から少し触れていた、ソニーさんのコンピ盤ですが、詳細を発表していないにも拘らず「楽しみにしてます!」メールがリスナーの方から届いている状況なので、ここでも正式にアナウンス。 タイトルは『Jeff Porcaro Session Works』。3月5日にリリースされます。全17曲入り。音源は、ソニーさんのものだけです。凄いプレイのものを厳選した、というより、一般的な曲を中心に選んでいます、ボズの<Lowdown>ですとか、TOTOの<Africa>ですとか。 と言いつつも、トム・スコットがあったり、ラストはTOTOでも<Home Of The Brave>だったりしますが....。基本的にはボズ/TOTOの競演ライヴ、及び、TOTOのデビュー30周年、に絡めたビギナー〜中級者向けのコンピです。 とは言え、決して安易なものではなく、ジャケットや中の写真は本当にゾクッと来る無茶苦茶格好良いものになっていますし、ジェイ・グレイドンさんが昔のエピソードを語ったコメントの原文&和訳が入り、さらに、ジェフさんと言えばこの人! である、沼澤尚さんからも中ぐらいに長いコメントが寄せられます。もし宜しかったら、お求め下さいませ。
「Smooth Jazz Seduction」
(025)Smooth Jazz Label File(4)〜 Shanachie Entertainment 〜 Various Artists 『Smooth Jazz : The Quiet Storm』(2001:Shanachie)
●1976年にスタートしたというから、すでに30年以上の歴史を持つShanachie。個人的には、Smooth Jazz、そして、R&Bのカタログを存分に楽しませて頂いているが、改めてHPを覗いてみると、Irish/Celtic、World、Reggae、Folk/SSW、Gospel他、オール・ラウンドのリリースを行っており、インディと呼ぶのが失礼なほど大きな規模へと成長している(因みに、Shanachieの語源はアイルランドだそうだ)。 Smooth Jazz のカテゴリーに力を入れるようになったのは1990年代中盤、すなわち、全米のラジオ局が、NACから本格的に Smooth Jazz へと移行した直後だ。それまでGRPに在籍していたキーボーディスト:Kim Pensylが1994年に移籍第1弾を放ち、そこでもう1枚アルバムを発表。続いて、95年にFattburger、Tom Grantが移籍し、翌96年にGeorge Jinda、Chuck Loeb、さらに、97年にWalter Bealey、Bob Baldwinと獲得し、1998年のKim Watersの移籍&ブレイクでその評価を確実なものにしている。 1999年以降もSpecial EFX、Nelson Rangell、Kevin Toney、Nestor Torres、Chieli Minucci、Pamela Williams、Everette Harp、Phil Perry、Maysa....様々なアーティストがここからアルバムを出しているが、そんな多くのアーティスト&豊富な音源をフル活用したコンピレーション・アルアムもかなりの数、発表している。それも、単なる既製トラックのコレクションでは終わらず、新録による企画ものもいろいろと登場している。特に、ヒット曲のカヴァー集や、一アーティストのトリビュートものが多く見られる。また、ほとんどの作品がセクシーな女性の写真をジャケットに登場させ、まさに、ひとつのスタイルにまで発展させた。アートワークだけでそのレーベル名を思い出させるのはある意味、非常に大変なことだけに、これは素直に拍手したい。 ただ、ひとつ気になっているのは、所属アーティストの新録が、まるまるポップ・クラシックスのカヴァー集で、かつ、プロデュースはChris "Big Dog" Davis、という組み合わせが多過ぎ、マンネリ化の一歩手前まで行っているという部分。彼のセンスの好さは認めど、ここまで乱発されるのはどうかと心配してしまう。 今後のリリースは、コンピレーション『Today's #1 Smooth Jazz Radio Hits』(1月)、『Sweet, Smooth & Sexy! : The Ultimate Collection Of Sax For Lover』(2月)、そして、黒人シンガー:Hil St. Soul『Black Rose』(3月)など。 http://www.shanachie.com/
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<1月24日(木)> |
「今日の出来事」
●今日もマイ・ペース&夜は夕食当番。今日も頑張りました。
さて、ウドー音楽事務所の方からのメルマガでスティーヴ・ルカサーが「TOTOの無期限活動停止」をオフィシャルにアナウンスした、というインフォが届きました。丁度30年ですから、好いのではないでしょうかね? それから、ボズとのジョイント公演では、なんと、デヴィッド・ペイチさんも同行することが決定。さらに、単に別々にライヴを行う、ではなく、ボズ/TOTOの共演もある、とのことです。公演まであと約ふた月。期待は膨らみます。
ウドーさんネタでもうひとつ。シカゴとヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの共演ジャパン・ツアーも4月に決定しました。アメリカではこの両者で回って大成功を収めたそうで、その勢いに乗って日本にも、のようです。シカゴは前にもEW&Fとのジョイントが大受けだったようですし、ま、そんな時代なのでしょうね、米的には。 4月14日の広島厚生年金会館を皮切りに、大阪、名古屋、東京、横浜と展開。東京は19日(土)、20日(日)の2日間、国際フォーラムのホールAだそうです。正式な発表は来週の月曜日:28日だそうです。
「Smooth Jazz Seduction」
(024)Smooth Jazz Chart(4) Everette Harp <Old School> from『My Inspiration』(2007:Shanachie)
●1月25日付けのRadio & Records 誌 Smooth Jazz チャートでは、またまたBoney James<Let It Go>が首位に返り咲き、Candy Dulfer<L.A. City Lights>は3位に後退。2位にはEric Marienthal<Bue Water>が上昇。また、Paul Hardcastle<Lucky Star>も確実にランクを上げ、現在4位。来週もデッドヒートが繰り広げられそうだ。その他では、Everette Harpの<Old School>が15位から9位へとステップ・アップ。そして同じような曲名のPaul Brown<Ol' Skoolin'>も21位まで上がり、早くもTop 10入りが見えて来た。また、そのPaulの秘蔵っ子的な女性サックス奏者、Jessy Jの<Tequila Moon>も30位に初登場。曲は未聴だが、アルバム『Cyberjam』は3月11日にPeakからリリース予定。 そして、インターネット・ラジオ:Smoothjazz.comのTop 50にも目を向けると、面白いことに上位4位は全て一緒。ただし、こちらは、楽曲単位ではなくアルバム単位で集計している。そして、31位以下にはLes Sabler『Sweet Drive』、Darren Rahn『Once In A Lifetime』、Dave Sereny『Take This Ride』、Tom Braxton『Imagine This』、Philip Martin『Pride And Joy』といったインディ系の注目盤もランク・インしている。
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<1月23日(水)> |
「今日の出来事」
●二日酔いですね、また。ま、昨日は2人で焼酎1本、ワイン1本、ですから、ま、必然的と言えば確かにそうですが....。と、それはともかく雪ですね、雪! 月曜日だったかに降る、と言われつつ、でも降らずでガッカリ(?)したのですが、いきなり降られるのは困ります、心の準備+今夜も飲み会なので(笑)。で、某レコード会社の人と数年ぶりに飲んだのですが、もう、全然変わってなくて吃驚です、私の2つ下、なのに、全然30代で行けちゃいます。と、それはともかく、この人も大のプロレス好きと知ってまた吃驚。思わず、小橋建太選手の名刺を自慢げに見せる私でしたが、業界関係者を中心としたプロレス飲み会を年に数回行っているとのことで、しかも、新日派も、全日派も、インディー派も、アメプロ派も、女子プロ派も、格闘技派も、何もごっちゃで、かつ、楽しくやっていると聞いて、なんだか私も行きたくなっちゃいました! そのうち呼んで下さいませ。今日も2軒で焼酎ロック5杯、サワー5杯、は飲んでますね、明日は自宅で大人しくしてます....。
「Smooth Jazz Seduction」
(023)中田利樹の"My Smooth Jazz Awards 2007" Thelonious Moog <Take 5, 6, & 7> from『American Standard』(2007:GrownUp)
●先週、SATRdigio / SKYPerfecTV 400chで放送された「Smooth Jazz Seduction」で発表した「中田利樹の"My Smooth Jazz Awards 2007"」をここで改めて発表。
<Smooth Jazz 大賞> 該当者無し....
<男性ヴォーカリスト> Will Downing
<女性ヴォーカリスト> 該当者無し...
<ギタリスト> Norman Brown
<サックス> Kirk Whalum
<キーボード> Keiko Matsui
<その他> Brian Bromberg(bass)
<グループ> Four80East
<ソング・オブ・ザ・イヤー> Richard Elliot& Rick Braun "R n R"
<アルバム・オブ・ザ・イヤー> Will Downing『After Tonight』
<ニュー・カマー> U−Nam
<プロデューサー・オブ・ザ・イヤー> Paul Brown
<特別賞> Thelonious Moog "Take 5, 6 & 7"
寸評を少々。個人的には非常にSmooth Jazzを楽しんだ1年だったが、飛び抜けた存在が居なかったので、<大賞>は該当者無し。同じく<女性ヴォーカリスト>も決め手に欠けたので。<ニューカマー>は全くの新人でなくとも、2007年にブレイクした若手は全て対象としてU-Namに決定。全くの新人ではサックスのJustin Youngが一番の掘り出し物(者)だった。 <特別賞>は、お馴染み、"Take Five"を5拍子、6拍子、7拍子と、コーラス毎に変えてプレイする発想の豊かさにノックアウトされて。これを初めて Smooth Jazz のステーションで耳にした時は、本当に空いた口が塞がらない状態だった。そのネーミング、そして、アルバムではFocusの<Hocus Pocus>まで演ってしまう曲者ぶりには心から敬意を表したい。
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<1月22日(火)> |
「今日の出来事」
●午前中で曲目解説を終え、午後から「Adult Oriented Radio」 の検聴、Qシート書き。今回も山崎さんご登場分の掛け合いはかなり漫才(?)していてイイです、って、自分で気に入っちゃうのもどうかとは思いますが....。
と、それはともかく、今週のOAで1曲、面白い曲が掛かります。George Hawkins, Jr.の<Every Dog>。 何がどう面白いかと言うと....この曲にはドラムのオカズが一切入っていないんです(ホンの少し、シンバルが入ってるくらい)。 で、ドラマーは誰かと言いますと、ライヴ・プレイヤーではなく、故ジェフ・ポーカロさんのループを使用しているのですが、それでもオカズなくとも曲として全然何の違和感も無いのが凄いな〜、と感心した私です。 プロデュースはブルース・ガイチさんなので、何故、こういう作りにしたのか、メールで訊いてみたいと思います。
そして夜は、作詞家の友達と久々に食事会。特に、メロディーを渡して、これに詞を付けてちょ、といったわけでもないのですが、作詞事情だ何だをいろいろとリサーチ?しました。 そして、<午前3時のAngel>のテーマを話したところ、非常に好い!とお褒め頂き、「そのアイデア私に頂戴!(笑)」って言われて、まんざら悪い気はしない、私でした。 そして、結構よく行っている恵比寿の店のオーナーさんが今日誕生日だったのを思い出し、2次会はそこへ。またまた今日も楽しいお酒が堪能出来ました。感謝!
「Smooth Jazz Seduction」
(022)Smooth Jazz Legends(1)Grover Washington, Jr. Grover Washington, Jr. <Mister Magic> from『Mister Magic』(1975:Kudu)
●毎月1人の"Legend"を紹介して行くコーナー。そのトップ・バッターはやはりこの人、Grover Washington, Jr.。1980年秋に発表した『Winelight』がビルボード誌のアルバム・チャートで5位まで上昇し、200万枚を越すセールスを記録。グラミー賞でも"Best Jazz Fusion Performance"に選ばれ、まさに時の人へとなっていった。そこに収められた<Just The Two Of Us>はジャズ、ポップ、R&Bを完璧なまでにクロスオーヴァーし、数え切れないカヴァーやサンプリングを生み出している。また、アルバムのタイトル・チューン<Winelight>もSmooth Jazz のスタンダードとなり、遂には歌詞を付けたヴァージョンまで登場した(Blue Noteのシンガー:Kurt Ellingが2003年の『Man In The Air』で発表。タイトルは<In The Winelight>にチェンジ)。 そんなGrover Washington, Jr.は1943年12月12日、N,Y.州バッファローの出身。67年にフィラデルフィアに移り、その地でソウルフルなジャズを展開。そして1971年の『Inner City Blues』でソロ・アーティストとしてのスタートを切り、75年の『Mister Magic』がアルバム・チャートの最高10位まで上がるヒットを記録。タイトル曲はこれまた多くのカヴァー&サンプリングを生みだすほど、大きなインパクトを与えている。この曲は今でも頻繁にラジオで聴くことが出来る。 そんな彼の特徴はやはりその"歌心"、そこに集約されよう。美麗なソプラノで奏でるバラードはもちろん、男気溢れるテナーでバリバリのソロを吹いても、とにかく人間味が伝わってくる。そして、品好く熱く、クールでゴージャス、そして、ポップでアート、な質感があらゆる層のニーズにハマったのだと思う。 前述の曲以外にも、<East River Drive><Be Mine(Tonight)>(共に1981年)、<The Best Is Yet To Come>(1982年)、<Time Out Of Mind>(1989年)、<Take Five(Take Another Five)>(1992年)他、とにかく、名曲、名演の多い人だ。
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<1月21日(月)> |
「今日の出来事」
●お昼過ぎから「Adult Oriented Radio」 の収録。今日は、1月26日(土)OAの前半1時間分。だけなので、サクッと済みました。ちなみに、その前に、蒙古タンメンでお馴染みのラーメン店「中本」で一杯食していったのですが、12時前に着いたにもかかわらず、10人以上の行列で、結局、30分近く待ってしまいました。いと辛し、ですね。しかし、久しぶりに食べると、イイですね、この辛さ。冬はこれに限ります。
ところで、コンピ盤の解説を書いていて、やはり、どうしても気になってしまうのが、マイケル・ジャクソンの<Human Nature>。ヘッドフォンで聴くと、左チャンネルに小さくチェレスタのような音色がメロディを奏でているのが聴こえるのですが、どうも、それ、主旋律のマイケルのメロディと全然違うキーで鳴っていて、非常に違和感があるんです。まあ、そこに神経を集中させなければ好いのでしょうが、何故、それが入っているのか、昔から、妙〜〜に気になっていたんです。で、何人かに電話などかけてみてご存じないですか?と聴くも直ぐには解らじ。結局、今日もノンビリやってしまったせいで、ライナー完成せず。流石に明日の午前中には出来るでしょうが....。
「Smooth Jazz Song File」
(021)WAVE以外の主なSmooth Jazz FM Stations Various Artiststs 『WNUA 95.5 20th Anniversary』(2007:Points South Music)
●L.A.に誕生したWAVE(94.7 FM)の成功がその後の Smooth Jazz の誕生に繋がったのは前にも述べた通りだが、その創設者の1人でもあるフランク・コーディー氏は、その局に収めること無く、いろいろなステーションの立ち上げ、コンサルタントにもいろいろな協力をしている。実際、東京のJ-WAVEも立ち上げからずっと彼の意見を仰いでいるし。 そんなコーディー氏のコンサルタントの中で Smooth Jazz 的に最も重要なポジションに位置するステーションがシカゴのWNUA(95.5 FM)だ。資料を見るとスタートは1959年と、非常に歴史が長く、プレイする音楽も時代と共に変わっているようだが、1986年に New Age Music をフォーマットに取り入れ、そして翌年からいわゆる Smooth Jazz 中心へと衣替えしている。特に、コーディー氏のコンサルタントの成果であろう、このステーションの弟分的なFM局が幾つも出来、ステーションのジングルを同じ"歌い込み系"に統一し、繋がりを持たせて行った。そして、なにより、このステーションのリスナーが「私が好きな音楽ジャンルは.....スムースなジャズ」といったことから、"Smooth Jazz"という括りが誕生した、という経緯がある。 そんなステーションだけに局発のコンピレーションCDにも実に積極的。全ては拾えていないが、既に約20枚がリリースされ、その年、その時代のヒット曲がレーベルを超えて網羅されている。もちろん、他の街のステーションでもコンピ盤をよく発売しているし、さらに、そこにスポンサーが付くといった、素晴らしい流れも生み出しているが、やはり、このWNUAがその世界の第一人者と言って好いだろう。Radio & Records が選ぶ、"Smooth Jazz Station of the Year"にも1998年から2005年まで選ばれている。 WNUA以外で大きな力を見せている Smooth Jazz ステーションはと言うと、サン・フランシスコのKKSF(103.7 FM)が有名で、このステーションはUSENで聴くことが出来る。流石、ベイ・エリアのステーションだけあり、サンタナの曲がよく掛かったり、王道の中にも独自の色を打ち出している。そして、サン・ディエゴのKIFM(98.1 FM)もなかなかの活躍を見せている。L.A.からサン・ディエゴへドライヴする時など、当然、途中からWAVEが受信出来なくなるが、逆に、この Smooth Jazz 98.1 にチェンジすれば問題無し、そんな経験を何度かさせて頂いた。
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