●AORツアー in LA:同行者の日記はこちらをご覧下さい!
「今日の出来事」 ●部屋にはもちろんラジオが付いているので寝る時はスムース・ジャズ・ステーション:WAVE 94.7FMをかけっ放しにしているのですが、朝の7時50分くらいにかかっていたギターもの、<Summer Groove>という曲が素晴らしかったです。ティムなんとか、と言っていたような気がするのですが、さて、帰りまでに発見できるのでしょうか? この曲、今回LAで聴くの2回目で、かなりハマりそうなのですが…
●さて、今日はLAのサウス地区でデヴィッド・パックさんとランチ、なのですが、その前に大型中古店Record Surplusに寄り、そこで約30分CD漁業を行いました。
Steve Rubin「Misty Days」(JJB Music 2003)$5
俳優さんなのでしょうか? 年を食った新進シンガー・ソングライター、というのも妙ですし、ジャケット他で観れる写真における自信の表情、笑顔、これは只者ではない感じです。で、手に取った理由はヴィニー・カリウタ、ギル・ゴールドスタインが参加していたので、スムース・ジャズ系なのかな、と。で、バックのサウンド、特にハリウッドという人が弾くローズの音色&フレーズはジャジーなフィーリングは感じられますが、でも、ヴォーカル&楽曲自体はもっとポップ寄り。作詞・作曲はスティーヴ・ルービンさんご本人によるもので、正直、可も無く不可も無くですが、そう、話し戻って、ハリウッドという人の弾くローズは1990年代以降のアメリカン・ポップ・シーンが”忘れかけていたもの”で、曲によっては、フォスターがピーター・アレンの<Fly Away>で弾いていたようなメロウネスを備えています。名前、覚えておきますね、ハリウッドさん。DVD付きの2枚組です。
Bradley Leighton「Just Doin' Our Thang」(Pacific Coast Jazz:2005)$5
フルート奏者の2ndアルバムです。演っているのは<Sunny><Breezin'>から<Speak Low><Summertime>までお馴染み曲のカヴァー・オンリー。メロウでクールななかなかの雰囲気は、ギター&ドラムス&ハモンドB-3というベースレスのリズム隊から生み出されるもの。バックの音が厚くない分、よりストレートに伝わってくる、といった類いですかね。完璧夜向きの音です。
Freddie Hubbard「New Colors」(Hip Bop:2001)$8
大御所の2000年10月録音作品。プロデュースがデヴィッド・ワイズで、レーベルがHip Bop、というところにちょっぴり興味を持ったのですが、実際はThe New Jazz Composers Octetと共演した4ビート系でした。ケニー・ギャレットがゲストで参加している、という程度でしょうか、とりあえず目を惹いたのは。
Aphonse Mouzon「The Night Is Still Young」(Tenacious:1996)$9
昨日に続いてまたまたアルフォンス・ムゾーンをゲット。1996年録音の4ビート寄り作品で、相変わらず手数が多いというか、一時期のイージー・リスニング・ジャズ路線?とは、違った硬派なサウンドを展開しています。ジェラルド・アルブライト、エリック・マリエンサル、アーニー・ワッツ、サル・マルゲス他が参加。同年1月29日に生まれた娘さんEmmaちゃんに捧げる1枚で、彼女の事をテーマにした曲が2曲収められています。親バカ?万歳!
Dave Kikoski「Persistent Dreams」(Triloka:1992)$5
ウォルター・ベッカーは一時期このTrilokaレーベルのジャズ・アーティストをいろいろとプロデュースしていましたが、これもそのウォルターの手掛けた1枚。主人公は甘いルックスの若手キーボーディストで、数曲でシンセを弾いているものの、あくまでもメインはアコースティック・ピアノで音の質感は知的なコンテンポラリー・ジャズ系でした。ランディ・ブレッカーが2曲で客演。
Bobby Hutcherson「Acoustic Masters II」(Atlantic Jazz:1994)$5
著名なヴァイブ奏者を中心に据えたプロジェクトのアルバムで、プロデュース&ドラムスはレニー・ホワイトが担当。1993年3月に録音した作品です。ロン・カーター:ベース、マルグリュー・ミラー:ピアノ他NYの俊英たちと共に、こちらも硬派でクールな4ビートを展開しています。
Jay Hoggard「In The Spirit」(Muse:1993)$7
こちらもフュージョン・ファンから馴染み深いヴァイブ奏者。でも演っているのは4ビートで、<Stolen Moments>以外はかなり渋い選曲になっています。エンジニアはルディ・ヴァン・ゲルダーで、ニュー・ジャージーにある彼のスタジオでレコーディング。ジェイ・ホガードもさることながら、フルートのジェイムス・ニュートン、サックスのドゥワイト・アンドリュース、共に好い味出しています。まあ、ただ、はっきり言ってマニアックなファン向けの1枚、ですが。
Marian McPartland/Steely Dan「Piano Jazz」(The Jazz Alliance/Concord)$7
スティーリー・ダンの2人がピアニスト:マリアン・マクパートランドの演じるラジオ番組に出演し(2002年7月23日)、タイトル通りにピアノ・ジャズなサウンドを展開する実況盤。半分がトーク(3〜4分中心)、半分が演奏という内容で、ジャズとの出会い他、いろいろとインタヴューし、じゃあ、1曲演りましょうか、という構成です。で、演奏ものはエリントン・ナンバー他のスタンダード系が5曲、そしてスティーリー・ダンのナンバーが<Josie><Black Friday><Chain Lightning>という全8曲。やる気が無い、等と失礼なことを言うつもりはないですが、フェイゲンのヴォーカルはかなりラフ。う〜〜ん、かなりコアなファン向け、という感じが強いのですが....
●そして、デヴィッド・パックさんとレドンド・ビーチ地区のチャイニーズでランチをしました。パックさんお薦めの「W's」というチャイナ・ビストロですが、これがまた洗練された味付けで非常に好かったです。で、そんな美味しいランチを食べながらの会食は、パックさんの口からとんでもない話しがいっぱい出てきて、超吃驚。なんと、デヴィッド・フォスターからエアプレイのヴォーカルにならないか、と持ちかけられたことがあったとのこと。これは吃驚です! それからこれは大事なニュースですが、間もなくパックさんの新作が出るんです。レーベルはラス・フリーマン主宰のコンテンポラリー・ジャズ系Peakレコード。販売はジャズの老舗、Concordが手掛けているこのレーベル、このところはポップ、R&B系との接触が少なくなく、レジーナ・ベル他、いろいろなヴォーカリストと契約しています。そしてもちろん、スムース・ジャズ系の人気サックス奏者ポール・テイラーのような存在もしっかりと押さえつつ。タイトルは『The Secret Of Moving On』で、パックさんの敬虔な面もしっかりと出ている模様。一方では、スティーヴ・ペリーとの共作、共演もあったり、ハートのアン・ウィルソン、ティモシー・B・シュミット、さらにアメリカのドゥーイ・バネルとの共演もあるとか。なんでも、デヴィッド・ベノワと古くからの親友であるパックさんはその彼、及び、ラス・フリーマンと共に3ヶ月ツアーを行い、そこでアンブロージア時代のヒット曲を演奏しつつ、新作からのナンバーも披露した、とのこと。これは見逃せません。アメリカでは5月末に登場予定で、Peakはビクターが日本での発売権を持っていますから、まず、間違いなくリリースされることでしょう。非常〜〜に、楽しみです。早く聴きたい! ●その後、移動の際に物凄い雨が来襲! カリフォルニアにだって、そりゃあ雨は降りますが、それにしても、ここまで凄い雨には出逢ったことがありません。フリーウェイから下に降りるも関係ないですね。車社会の欠点を暴露!
●その後、時間調整の意味も含め、Sunset Blvd.沿いのタワー・レコードへ。もちろん、新品屋さんですが、よくバーゲンをしていて、3枚$20、というコーナーもあります。そこで、ボズの変なヤツ(笑)や、前々から買おう買おうと思っていたデニス・デ・ヤングのソロ(番組にリクエスト来るんです、こういうの)、そして、<Kokomo>を演っていたなんて全然知らなかったので、それが入っているバーティー・ヒギンスのベスト(よく観ると、過去の曲も全て再録の模様。録音は2002年と2003年のようです)を購入。加えて、3枚組ながらわずか$14.99というコンピ盤を買ったり、DVDをいくつか買ったりしました。
Tower Records
CD
Bertie Higgins『Priceless Collection- Key Largo』 (Sony:2003)$6.99
Boz Scaggs『Forever Gold』(St.Clair:2003)$6.99
Dennis DeYoung『August Moon』(A&M:1984)$6.99
Various『Sensational 70's』(Madacy:2002)$12.99
Various『Soul Love』(Sony:2004)$14.99
DVD
Steaps Ahead『Copenhagen Live』(Storyville:2003)$11.99
Focus『Live In America』(Classic Rock Legend:)$19.99
Earth, Wind & Fire『Live By Request』(Columbia:1999)$9.99
Lary Carlton『In Concert』(In-Akustik:2002)$14.99
●続いて、ジェイ・グレイドンさんのスタジオへ。私はもうかれこれ10回以上行っていますが、日本から行かれたお三方にとってはまさにハイライトのひとつ。おそらく、心臓バクバク状態だったのではないでしょうか? いつものように自動でゲートが開き車ごと裏口へ。そして、ジェイさんが現れると....ありゃ〜、ジェイさん痩せた〜! ストレスによるものだ、ということで、いろいろとあったようです(細かくは言及せず)。そして、スタジオで記念写真を撮ったり、いろいろなお話しを訊いたり、で、時間は経ち、さ、では、ディナーに行きましょう!と。ジェイさんのお薦めはフリーウェイ405を挟んでWestwoodの反対側、BrentwoodにあるTosacnaというイタリアン・レストラン。ジェイさんは日本に来ても日本食はほとんど食べず、イタリアンの美味しいお店ばかりを指定してくる人で、かなりのワイン・コレクターでもあります。そんなジェイさんお薦めの店は中田も納得!の美味しさで前菜もピッツァもパスタもどれも大満足。計6人だったので、いろいろとシェア出来たのが嬉しかったです。それと、ワインもいけてました。そして、話しが盛り上がってくると、ジェイさんの口からこんな言葉も。「今、21歳(だったかな?)の女性に真剣に恋をしているんだ。どうやって知り合ったかって? 弟(兄?)の奥さんの妹なんだ。コロラド(だったかその辺り)に住んでいるんだけれど、俺に会いに(?)今朝までLAに来ていたんだ。さっき、空港に送りに行ったんだけれど、とにかく綺麗でスタイル抜群でオマケに頭が好いんだ....」と、とても55歳のオヤジとは思えないヴァイタリティ! さてさて、30歳以上離れたこの愛はどうなるのでしょうか....to be continued....。
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